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2015年3月 2日 (月)

神名帳

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 お兄さんに遊んでもらって上機嫌の「ちち(仮名)」さん。こういうときが一番かわいらしく見えます。臆病なワンコですが、家族の前では調子に乗るタイプですので、あまりに勢いが良すぎると甘噛みなんかもすごいことになります。これ以上歳をとっていくと、今度は「くま(仮名)」さんのようにひたすら横着になっていくわけですので、ある程度年齢を重ねて、まぁまぁ落ち着いて北のかなぁ、と感じる今の状態が一番良いのかもしれません。

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 東大寺二月堂から階段を降りてきたところにある参籠所付近には、このように何本もの竹がストックされています。昨日から始まったお水取りの本行では、毎夜、この竹を使った松明に先導されてお坊さんたちが二月堂に上堂成道していくのです。毎日お昼に食事をとり、あとは早朝におかゆをすする程度という厳しい毎日。来る日も来る日も、世界の人々を代表してひたすら十一面観音に謝り続ける「十一面観音悔過会」こそがお水取りの中心です。

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 ふだん何もない時期には、夜間に二月堂まで上がってくるなんてあり得ません。二月堂の他、三月堂や四月堂などの建物は、大仏殿の裏手をまっすぐ東に進み、坂道を上ったところに集まっていますが、その道中は東大寺のお坊さんたちの家が建ち並ぶ静かな一角であり、最低限の証明があるだけで、本当に寂しいところです。大仏殿の正面側から階段を上ってくると、本当にお寺の境内そのものなので、寂しいと言うよりは恐ろしい感じさえしますが、この期間だけは特別です。写真は四月堂を背に二月堂の方を撮ったものですが、午後7時頃、お松明が出る頃には、このあたり、それこそ立錐の余地もないほどに人であふれるのです。

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 お松明が終わると、あっという間に人の波が引き、静かな境内に戻りますが、お水取りそのものはそこからが本番です。六時の行法のうち、日のあるうちに行われるのが日中、日没(にちもつ)の行。その後仮眠をとって、初夜、半夜、後夜、晨朝(じんじょう)の4回に分けて、午前1時過ぎ、遅いときには午前4時頃まで、さまざまな行法が続けられます。今夜は、そのうち初夜の行法の部分だけを拝観して参りました。以前拝観した折には、晨朝までずっと堂内にいて、最後はお坊さんからお香水まで賜りましたが、さすがにそこまで粘る体力がありません。

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 それにしても、地元で教員をしているというだけで、普通は入れていただけない堂内まではいって間近で行法を見られるのはうれしいことです。今夜はすいていたので、五体投地も目の前で見ることができました。前回は何が何だかよくわからなかったのですが、さすがに2回目となると流れがわかってきて、今回は神名帳の読み上げをしっかりと聞き取ることができました。全国津々浦々、一万三千余りの神々の名を読み上げてここに来ていただく、というもので、このときに釣りをしていて遅刻した福井の神様が、お詫びのしるしとして毎年お水を送ってくださる、それを十二日にくみ上げるので「お水取り」というわけです。

 お水取りというとお松明ばかりが有名で、しかも猛烈な混雑ではありますが、このお松明を大仏殿の裏あたりで眺め、人々が二月堂から降りてくるのとすれ違いにお堂へ上がって、お坊さんの声を聞きながら奈良の夜景を見る、というのもお水取りの時期ならではの楽しみ方です。ぜひ、おためしあれ。

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コメント

余所者からしてみると、お寺の風景のなかに普通に鹿がいる、というのは凄まじく違和感があります(笑)。実際に奈良県に行ってお参りするというのであれば、事前に基礎知識として認識しているのですが、突然画面に現れると何とも…。

お水取りのお松明が毎日やってるのは知りませんでした!
最終日だけかと思ってました(^ ^;;

鹿さんの写真、何かいいですね。
左「アニキ、寒いしラーメンでも食いませんか?」
右「そうやなあ、久しぶりに彩華でも行くか?」
左「やった! ごっつあんです!」

あるいは、
左「オレ、やっぱ、あの万年筆入札します」
右「おまえ、何本もってんねん。そんなにたくさん買ってどうすんの?
アホちゃうか?」
..寺務所のある席のPCはいつもシャットダウンせずスリープのままで、
しかもその上、ヤフオクにログインのままになってます。
そこから、深夜に忍び込んだ左の鹿さんはいままで何本もの万年筆を落札しています。
その席のお坊さんは自身も時おりヤフオクを利用しており、決済もしております。
その上、カードの明細を確認しないタイプなので、
まだ自分が落札・決済した覚えのないものまでが月々銀行口座から
引き落とされているのに気付いていませんでした、って...

 すいどう さん

 奈良の鹿は凶暴です。彼ら、彼女らが言うことを聞くのは鹿せんべい売りのおばちゃんだけ。観光客なんて、何かおいしいものを運んでいる餌袋ぐらいにしか思っていません。奈良公園の中を走る道路では、よく自動車と鹿との接触事故もありますし、奈良公園周辺の民家や施設は、どこもしっかりと門を閉めるという習慣が徹底しております。でないと鹿が入ってきて荒らしますから。

 奈良の人は早起きです。朝早く起きて家の前を見る。万が一、自分の家の前に鹿の死体が転がっていたら、石子詰めという刑罰で死刑になりますので、隣の家の前に移動しておくのです。なので、奈良には夜遅くまでやってる店が少ない、という都市伝説があります。

 通りすがり さん

 そう、お松明は3月12日だけ、と思っている人がほとんどだったのに、最近は3月1日から毎日あるよ、というのが知れ渡ってしまい、地元民としては楽に見学できなくなって嬉しいのか悲しいのか。ま、12日は1本多く出ますし、少しサイズも大きいのですけれど。

 いや、奈良公園の鹿なら萬年筆趣味に走っても不思議ではないかも。ちなみに、奈良は結構ラーメン激戦区で、彩華とか言うと「まひとつやなぁ」という鹿も出そうです。

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