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2015年1月19日 (月)

えもの

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 新しいお友達が気に入って、片時も離そうとしない「くま(仮名)」さんです。大変お気に入りだった「食パン」があまりにも古くなり、お母さんに捨てられてしまったので、年明けから少し寂しそうにしていた彼女。見かねた長女が暮れの大掃除で発掘されたワンコのお人形を差し入れてやったところ、ただの目新しさだけではないご執心ぶりで、起きているときは常にこのおもちゃと遊んでいると言っても過言ではありません。家族が寝静まった夜の間も、ずっと起きていて、夜通し舐めまくっております。

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 先日の神戸WAGNERでも、何人かの方から「そろそろ受験ですか?」などと声をかけていただきました。私は授業もへたくそで生徒指導もできず、どうにも使いようのない教員です。こういうのでもクビにはできないので、まぁ仕方ない、進路指導でもやらせておくか、ということになるのでしょう。これまで31年の教師生活の三分の二ほどの期間を、中学三年生のお世話をして過ごしてきました。

 中学三年生を担当しておりますと、この時期は「願書書き」です。願書すなわち入学志願書は生徒本人や保護者が書くものですから、我々の「願書書き」というのは「出願書類」を書くということです。具体的には、いわゆる「内申書」。踏査書や報告書というのが正式な名称です。

 若い頃は、これを書くためにという口実で新しい筆記具を買っておりました。ちゃんとした書類は萬年筆で書くもの、という世代なのですが、実際には萬年筆で書くことは少なかったように記憶しています。

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 文具点では萬年筆などといっしょにガラスケースに収まっていることの多い、こういった少しお値段高い目のボールペンで「気合い」を込めて書くことが多かったのです。調整してもらって使うなんて考えがなかったので、萬年筆は多くの場合「カリカリ」していて書きにくいもの、と言う認識があったためです。そのため、少し時代が下がると水性ボールペンなども人気でした。

 「内申書」には本人の成績のほか、性格や行動についても記入するようになっていました。書き上がった書類は、何人もの目でチェックされます。「明朗活発な人物で・・・」なんて書いていると、「だめ、間違い。明朗闊達、でしょ。」と指摘を受けるわけです。本人にとって不利になるような内容を平気で「内申書」に記載する先生も少数ながらいましたが、このチェックで排除されるようになっていました。今の時代、社会の最底辺に位置する教師が書く「内申書」には、悪いことなんて書くわけがありません。成績の記録を書き、本人のよいところを付け足すもでなので、受験生の皆さんには、「内申書」は足し算方式、と覚えておいていただきたいですね。

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 定期考査や入試の際にこんな鉛筆を持ち込んだらアウトです。出願書類も、書き直しのできる鉛筆で書くなんて考えられないとお思いでしょうが、私の勤務する県では、電子ファイルで作成するようになる前の手書きの最後の時代に、鉛筆で「内申書」を書くという時代があったのです。受験のチャンスが複数回になったときに、その都度「内申書」を書き直すのは大変だ、ということで、鉛筆で書いたものをコピーして提出することが認められていたのです。

 これはもう、圧倒的に楽です。逆に、気合いが入りません。気合いを入れるところと言ったら、丁寧な字を書く、というところぐらいですが、この字の形が気に入らない、と思ったら即消しゴムですから、緊張感が全然違います。そういう時代が4~5年続いて、現在はエクセルで作成するようになりました。これがまた、12月にアップデートが行われた後、そのままではマクロが動かないという状態になっていますので、本格的に書類の作成が行われるこれからの時期、あちこちで悲鳴が上がることになりそうです。何を使って作成するのが一番いいのか、という問いに対する決定打となる答はなかなか出ないようです。

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コメント

生徒は足し算方式になるのに、先生方はいつも(悪いところばかり指摘される)引き算方式になっている気がします。何とも世知辛いですね。

 すいどう さん

 この国で一番偉いのは誰か。それはマスコミの皆さんだと思っています。私は「マスゴミ」と敬意を込めて呼びますが。そういう人たちは公務員や教師を攻撃しますが、それはその方が世の中がうまくいくからでしょう。

 でも、その連中も結局どこかの誰かに操られているのだろうと思っています。誰かを攻撃してそこに人々の目を釘付けにしておいた方が都合のよい人たちに。そしてそれは、日本の人ではないのかもしれませんね。

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