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2014年12月24日 (水)

イヴ

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 今年もやっぱり、気がついたらクリスマス・イヴ、でした。まだ子どもたちが小さかった頃は、それこそ10月11月からこの一夜のために準備をしたものですが、そういう日々も過去のものとなりました。

 子どもだった頃、この日は2学期の終業式で、通知票をもらう憂鬱な日でもありました。そして今、キラ星のごとく優秀な同僚が居並ぶ中、日々疎外感を覚えてしまう自分は、この職業についているのが不思議なほど、勉強をしない子どもでした。今、進路指導主事という立場から、「家庭学習の習慣がついているかどうか、そこが運命の分かれ道です!」なんて言ってますが、家庭学習なんてもの、この歳になるまでただの一度もしたことがありません。提出物をしっかり出しなさい、とか、お家でしっかり勉強しなさいと子どもに言うたび、胸がちくりと痛む私です。

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 小さな数字ばかりが並ぶ通知票を前に、母親にこってりと絞られて、父が帰宅すると同じ内容が報告されます。けれど、今の私と同業者であった父は、成績のことで何もいいませんでした。そうであるからなおさら、母は私の成績を気にしていたのだろうと思います。昔は同僚を家に招くなんてことが常にありましたから、父の同僚は母もよく知る人。○○先生の息子、高校アカンかったらしい、なんて話が夕食の席で交わされているのを他人事のように聞いていましたが、母は同じような会話が父の同僚の家で交わされることを恐れていたのでしょう。

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 そんな風に親を滅入らせるだけの存在であった私のところにも、不思議なことにサンタクロースはやってきていました。知力も想像力も乏しい私には、親がプレゼントを買ってきてどこかに隠してある、ということがどうにも理解できなかったような記憶があります。あの小さな家の、どこにそんな隠し場所があったというのか、いまだによくわかりませんが、とにかくそれはうまく隠されていて、だらしなく眠るダメな息子の枕元にそっと置かれ、朝を待っていたのです。

 雪が降り積もる景色、少しずつ一軒の家がクローズアップされていって、やがて明かりの点る窓、そしてその中の暖かそうな部屋へとカメラが進んでいく、クリスマスというと必ず見る光景。ボロ屋ではあったけれど、そういうクリスマス・イヴが私の家にもあったことを感謝せずにはいられません。

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 無宗教な私は、日本の神様と仏様は拝むけれど、どうにもキリスト教は苦手です。そして、社会科の教師としては、イエスが生まれたのはどうやらこの日ではないらしい、と生徒たちに話しています。どんどん太陽の高度が下がることに危機感を覚えた昔の人たちが、もっと高くと太陽を励ました、それがクリスマスやお正月の起源でしょう。でも、そんなことはどうでもいいのです。たとえそれが暖かい部屋の中ではなくても、それぞれの人の心の中が暖かければ、クリスマス・イヴの夜はそれでいいのではないかと思うのです。

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