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2014年8月24日 (日)

ゆとり

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 わがままな「ちち(仮名)」さん。今までと違うブランドの餌を与えられて、その味が気に入らないらしく、ロクに食べもせず、そこらに散らかしたりしています。それでお腹が空いているので、寝てばかりいておとなしいのです。どこか体調が悪いのかとも思いましたが、そうではない様子。もう少し空腹がすすめば、好きではない餌でも渋々食べることでしょう。犬種的にも柴犬というのは餌の好き嫌いや「飽き」が来やすいものだそうです。

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 昨日のWAGNER京都大会で、Tさんからいただいた計算尺。Tさんというと、ぜひ会場にあるエレベーターに乗ってみて欲しいと思っていたお一人でしたが、そのお話もそこそこにいきなり頂戴してしまいました。こういった棒状の計算尺については、すでに現行品というものが存在しない状態ですので、これまで持っていたものを大事に使うか、オークションや骨董店などで入手するしかない状況です。しかし、こちらは新品未使用、まだビニールをかぶっている状態です。

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 100円ですら紙幣が存在した時代の550円ですから、学生用とはいえ高価なものであったことは確かです。私の父親は、「計算尺クラブ」の顧問をしておりましたので、家には何本も計算尺が転がっていたのですが、残念なことにそれらはすべて失われてしまいました。何でも変なモンが好きな私ですが、若かった頃は計算尺より関数電卓の方に目が向いてしまっていたのです。今思えば惜しいことをしました。

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 学生用らしいシンプルな外観。携帯・保管用のビニールケースに入った状態で、そのままシュリンクされています。さすがにここまで新品未使用状態ですと、開けていじってみようとは思わず、このまま保管しておこうという気になります。使ってみたければヘンミ製のものが数本ありますし、ネット上の情報を活用して厚紙などで自作することだって可能です。

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 取扱説明書の表紙は白色度の高い紙で、中身はいわゆる「藁半紙」です。計算尺が実用されていた時代は、学校の印刷もガリ版刷りが主流でした。予算に余裕がある学校にはファックス製版機というものがありましたが、それを使うと印刷の仕上がりがシャープではないというので鉄筆とヤスリでガリガリ蝋原紙に原稿を「切って」プリントを作っている先生も少なくありませんでした。

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 いかにも学生向けの説明書。むしろ、簡単な教科書のようなつくりになっていて、例題を解きながら使い方を覚えていく、というような形になっています。私は、いわゆるスプートニクショックで学習内容が盛りだくさんになった昭和46年の指導要領で習った世代です。小学校の算数で「集合」なんてものが出てきたりもしたのですが、逆に中学校では三角関数や計算尺などが扱われなくなった世代。先輩たちがサインコサインなどといっているのが意味不明で、高校で教わってほぉ~、という感じだったのですが、ちょうど大学生になった頃から今度はゆとり教育の時代に突入して、教員になったときにはこんなに教えることが少なくて大丈夫か、と思ったものです。

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 今や貴重品となった計算尺や、それよりもっと貴重な手回し計算機など、今の子どもたちにも使わせてみたい、という気がします。世間では、何かができない、あるいは知らない若い人を見るたび「ゆとりやなぁ」なんて無責任なことを言いますけれど、教えられていないことを身につけている方が珍しい存在な訳です。ゆとり教育というのは、ゆとりのある時間を使って、教えられていないことを身につけるチャンスを、という趣旨だったのですけれど、教える方にも教えられる方にも誤解されてしまった残念な実験でした。

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