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2014年6月14日 (土)

修学旅行雑感

当Blogには、まともな中身や信頼するに足る内容などは一切ありません。きっと作成者が馬鹿なんだろうな、まぁしょうがないなと諦めて、暇つぶしにお楽しみいただければ幸いです。

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 気持ち良さそうに寝ているところを撮ってやろうと思ったのに、シャッターが切れるタイミングで顔を上げて振り向く「くま(仮名)」さん。よっぽど写真が嫌いなのですね。飼い主も撮られるのは大嫌いで、中学、高校と、校外学習などで集合写真を撮るときなんかはよくフケっておりました。なんで修学旅行の写真にあんたが写ってないんや、とよく親に問い詰められたものです。当時は先生方も諦めていたようなところがありましたが、もし同じようなことがあれば、生徒が写ってないのに教師は何やってたんだっ、と大問題になること、必定です。

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 先週末に修学旅行の引率から妻が戻りましたので、昨日から今日にかけては当然のように沖縄からの荷物が届けられました。Bromfield研究所の公式Blogでは、所長の甥御さんが修学旅行に参加された際、宿泊に必要な大荷物を事前に宿泊先に送った、ということに感動を覚えられたように書かれています。けれどもこの方法、私が初めて沖縄への修学旅行引率に出かけた平成14年の時点で、「昨年同様に」ということで行われていました。

 修学旅行出発の前日、生徒たちが宿泊先に送る荷物を学校に持参し、それをトラックに積み込んで「いってらっしゃぁい」とやるのです。ところが、翌年は9.11の影響で保安検査が厳しくなったことからこの方式が使えなくなり、出発空港で荷物を預け、それを到着空港では受け取らず、輸送業者がホテルへ運ぶ、という方式に変更しました。帰途は当然、最終宿泊地を出発する時点でトラックに積み込むのです。こうすることで、生徒たちは機内持ち込みサイズ以下のバッグひとつで身軽に旅程をこなしていくことができますが、修学旅行から帰ってくる我が子がお土産の袋ひとつ抱えていないのは面白くない、なんて感想を述べられる親御さんもいらっしゃいます。でも、そうなればなったで、荷物がいっぱいで可哀想だから何とかして、と言われるに決まっています。この国では、マスコミが毎度お手本を示すので、言い返さない、反撃してこないところに対して強く出ることが「カッコいい」「正しい」という「常識」が定着してしまっているのでしょう。

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 そんな中、私の勤務先では、来年度の修学旅行では生徒たちが自分の荷物をすべて持ち歩くことを前提に計画を立てています。学校を出発するときバスのトランクに入れた大きな荷物を空港のカウンターで預け、那覇空港で受け取ってバスのトランクに入れてもらう。ホテルに着いたら荷物を出してもらって自分の部屋まで運び、帰ってくるときにも同じようにする。それが当たり前ではないか、と思われますけれども、これをやると確実に行程が遅れますし、事故の危険性も高まります。けれども、消費税増税もあって旅行費用がかさむので、コストを抑えるためにそういう計画にしてあるのです。

 沖縄への修学旅行費用は、2泊3日で7万円です。これが高すぎるというのはよく言われるところで、「教師がリベートもらってるからそんなに高くなるんだよな。」と訳知り顔でおっしゃる保護者があまりにも多く、ばからしいので反論する気にもなれません。たしかに個人向けのパックツアーなど、沖縄3泊4日レンタカー付き、航空料金込みで3~4万円、なんてものもありますから、割高だと思われること自体は不思議でも何でもありません。

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 中学生の修学旅行は、多くの場合、3年生の前半に実施されます。この場合、行き先の決定や取り扱い旅行業者の選定などは遅くとも1年生の秋頃までに終わらせておかないと、修学旅行の実施そのものが不可能になることもあります。3年前、信州方面への修学旅行を計画していた年に東日本大震災が起こり、地震が起こった方角へ連れて行くとは何事だ、という電話が多くの学校に寄せられて、実施直前に行き先を変更したことがありますが、これなどは変更できただけ幸運だったと言えるでしょう。

 数百人規模の旅行ですから、右から左へと簡単にはいかないのです。何かが起こったときの対応なども含めると、団体割引の分を考えても、格安を謳うパックツアーより大幅に高くなるのも仕方のないところです。その上、お前らリベートもらってるんだろうなんて言われて、夜もロクに眠れない旅行に行く。修学旅行の引率はこれまで21回ほどやりましたけれど、嫌なことの方が多かったように思います。修学旅行なんて、廃止できるものなら廃止したい、というのが多くの教師の本音でしょう。

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 飛行機を利用する修学旅行には、もう一つ余計な心配が入ってきます。どの便を使うか、ということが、基本的に学校側では決められないのです。もちろん、取り扱い旅行業者を選定する際、入札に参加する条件として、この範囲の時間帯で航空機をおさえられること、というのは入れますけれど、こればっかりは旅行業者でも「努力します」としか言えない部分があるようです。なので、恐ろしいほど朝早い時間の出発となったり、常識では考えられないような時間に帰着したりということが起こってくるわけですが、これらはすべて、「教師の立てた計画が無茶苦茶だ。」というふうに保護者には受け止められてしまうのです。

 飛行機を使う修学旅行、 かつては教育委員会によって禁止、あるいは制限されておりました。どうしても飛行機利用なら2便に分けて乗せろ、なんてことも言われたものです。 これまで21回も修学旅行の引率をして、そのうち10回は航空機利用という私ですが、旅行前夜はいつも、寝ている子どもたちの顔をじっと見つめてから床につきます。もし何かあったら、一学年消滅してしまうんだなぁ・・・・・なんてことを思いながら、表向き平気な顔をして乗っておりますが、飛行機などというもの、乗らずに済めばそれに越したことはないのです。来年は、さすがに修学旅行の引率はないだろうなぁ、と思っておりますが、人生、一寸先は闇ですからどうなることでしょうか。

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コメント

随分以前から、荷物の別送が行われていたこと、知りませんでした。甥っ子の場合は、学校から直接宿泊先へ(出発空港で荷物を預けません)、帰りは宅配便で家まで配送されるそうです。

物流がこれだけ全国で発達すれば、国内旅行では当然なのだろうと思います。が、どことなく、修学旅行のあのごちゃごちゃしたイメージとは違う様な気もしています。

もう一つ驚いたのは、甥っ子の修学旅行、事情で直前にホテルが変更になったそうです。勘ぐるといろいろと想像もできるのですが、とにかくしっかりと準備された旅行でも、そんなこともあるのですね。

甥っ子のことですから、夜中サッカーを見て、昼間には目を腫らして移動しているのを、何となく想像しています。それでも、想い出に残る修学旅行となって欲しいと願っています。

 Bromfield さん

 修学旅行のあのごちゃごちゃしたイメージ、というところにものすぐく頷いてしまいます。少なからぬ保護者が、それを期待していたりしますし、それがない方がいいという方も多くいらっしゃいます。

 直前のホテル変更など、可能であったというのは旅行業者の手腕に依るところが大きいですね。そういえば、沖縄絵の修学旅行で何度も利用させてもらったホテル、食中毒の発生率が県内1位だったとか。そういえば、最近は修学旅行生の食事もけっこう上等なものになってきています。

 昔は、修学旅行最後の夜なんか寝るもんじゃない、と生徒をたたき起こして回っていた教師もおりました。古き良き時代の話です。

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