フォト

最近のトラックバック

« 深さ何ページ? | トップページ | ギリシャ »

2014年4月 5日 (土)

春さめ

 当Blogには、まともな中身や信頼するに足る内容などは一切ありません。きっと作成者が馬鹿なんだろうな、まぁしょうがないなと諦めて、暇つぶしにお楽しみいただければ幸いです。

20140405_142255

 きみ、どんだけ出てんねん、とツッコみたくなる「くま(仮名)」さん。土曜日の朝、家族みんなが家にいてゆったりと過ごしている雰囲気を感じてか、ワンコたちもまったりとしています。こういう日は,お散歩係のお兄ちゃんたちも起きてくるのが遅い、ということをよく知っていて、普段の朝のようにワンキャン泣き叫んだりしないのが偉いところです。

20140405_183746

 お店なのだから当然なのかもしれませんが、神戸・六甲アイランドのル・ボナーで写真を撮るときれいに写ります。外は春の雨が降り、閉店間際の時間なので真っ暗ですが、お店の中はきらびやかです。私のような下手くそがiPhoneで撮ってもこんなできばえですから、写真とは光である、というのは真実なのでしょうね。

 

 バッファロー革を巻いたボンジョルノの823に魅せられて、私も、とおねだり。もちろん、これは禁断の技ですので、よい子の皆さんは真似してはいけません。萬年筆に革を巻くと、基本的に元には戻せません。革を取り除くことは簡単ですが、萬年筆に一筋の傷が残るからです。

20140405_221941

 よく見ていただくと、革のつなぎ目があります。実際の作業では、重ね合わせるように巻いた革のこの部分をカッターナイフで切り取ります。刃が胴軸やキャップにまで達するので、そのときに傷ができるのです。そして当然のことながら革には厚みがあります。これはシャークスキンで、深いシボが特徴。けれど、シボが深いということは、それだけの厚みがあるということでもあります。革が厚いからと剥こうとした場合、シボの「底」にぶつかって穴が空いてしまうということになります。したがって、革を薄くするのにも限度があり、私の823は、バッファロー革を巻いたボンジョルノの823よりも若干太く仕上がっているのです。

20140405_183859

 こういう無茶なお願いをしながら、少し不安になっていたことがキャップの挿さり具合です。私は基本的にキャップをポストして筆記するのですが、バッファロー革を巻いたボンジョルノの823は、ポストしたキャップがぐらつきます。胴軸の方が太くなっているのだから当然のことですし、革巻きの魅力には抗しがたい、というので思い切ったのでしたが、なんと、すんなりポストできてけっこうしっかりと止まってくれるのです。

20140405_184232

 そんなに長くなったら書けないでしょう、と言われましたけれど、長いのは大好きです。実際、字は下手くそなのにカッコだけは一人前で、アホみたいに寝かせて書くので、ペンが後ろの方へ伸びてくれるのは大歓迎なのです。

20140405_222401

 こんな感じで持っていると、写真で見る限りは長さに十分な余裕があるように見えます。ところが、これを持っている本人の脳には、人差し指から親指へとつながる部分から「もうすぐペンのお尻だよ。危ないよぉ。」というメッセージが伝えられてきているのです。その分、どうしてもペンを立て気味に持ち直してしまうことになります。

20140405_222353

 これなら大丈夫、という感じです。写真の撮り方もあって、後ろの方、キャップのマスがアホみたいに大きく感じられますが、これで全く問題ありません。革を巻いて少し重くなったとはいえ、この程度のモノをポストしてあってもバランスに影響はありません。第一、バランスが問題になるほど緻密な筆記を行わないので、これでいいのです。実際、採点が佳境に入ると、もっと寝かせて持つこともよくあります。

20140405_183936

 革を巻いてもらうのは良いとして、キャップや胴軸の端、吸入用の尾栓部分などには当然革の「端」がきます。使っていくうちにその部分ほつれて汚くなってしまうのではないか、という心配は誰もがするところですが、ボンジョルノの指導の下、私が自分で巻いたヘンタイルーペですら、いまだにそうはなっていません。一手間余分にかけて、端になる部分を熱した鏝でおさえてくださっているのです。そういえば、ボンジョルノは鏝研ぎの宗家で、私はその命名者だったのでした。

20140405_222220

 ボケたり手ブレたりしているのではありません。ペン先に付着しているインクの雫にピントを合わせた結果なのです、と一応宣言しておきましょう。これは採点用のペンで、インクの消費が激しいのと、切り割りに紙粉が詰まることから、採点中に何度も吸入作業を行います。そうしたときに革にインクが付着しても、これなら大丈夫だろう、ということもあるのです。それを考えての革の色の選択、そこまで考えてくださったことに感謝、感謝です。

20140405_222134_2

  実際、これをお願いしたときのやりとりは、こんな感じでした。

 つ:「ぜひ、私のも巻いてください!」

 ボ:「ダァメですよぉ。これ、端っこの丸いのは難しいんだから。」

 つ:「だからこそ、修練ということで。結果は問いません!」

 ボ:「革とか、何でもいいんですか。」

 つ:「はい、もう、革だったらいいです。」

20140405_183755

 クリップが使えなくなるのも、この仕様の特徴です。ボンジョルノのバッファロー革は、クリップの裏側がえぐられているのをうまく使って、その部分に革を収めているのですが、シャークスキンの場合、厚みがあるので、ここはけっこう難儀してくださったところだそうです。

 自分がしてもらって言うのも何ですが、これはあくまで、萬年筆を生け贄に差し出して一度遊んでみてください、というぐらいの気持ちでお願いしたモノです。ボンジョルノに限ってはあり得ませんが、もし酷い仕上がりであっても、「ありがとうございます」と笑顔でいただいて帰る覚悟があってこそです。本来の業務に差し支えるので、無茶なお願いはやめましょう。

20140405_184045

« 深さ何ページ? | トップページ | ギリシャ »

コメント

革巻きのペンは持ってないですね~。皮を巻くという感性は更に持ってないですね(笑)。ちなみに私もポスト派です。バランスの問題もさることながら書いてる時のキャップの始末に困るというのが、本当のトコロです。

 すいどう さん

 たしかに、左手で持っていても邪魔だし、いつの間にかどこかへやってしまっているし、キャップは見えるようにお尻に挿してくのが一番です。

 革を巻くと、何よりヘンタイ度がアップします。この次、キャップレスデシモに巻いてもらうときは、思い切った形にしようかな、と。

すごい!かっこいいですねえ。
今度元町に行けたら、拝見したいです。

 闇船 さん

 金沢あたりから持ち歩く予定です。凄く良いです。

 岡崎でも闇パワー全開だったとの由。お元気そうで何よりです。

 革巻きのペン,私は絶対にキャップを尻軸にかぶせない派なので,革が巻いてあろうとなかろうと問題なしですが,かぶせる派には注意が必要です。

 これは木製軸にも当てはまりますが,不用意にキャップをかぶせると,キャップの中にあふれ出ているインクが,尻軸に付着する危険性があります。そしてそれは木製であれ,革製であれ,落とすことが困難です。

 キャップの抜き挿しに際し,革が軸の上で動いたりたるんだり,皺になって寄ったりといったことも懸念されます。

 幸い?赤いインクが入った,赤いサメ革のペンですので,赤インクが付着しても見分けにくいかもしれませんが。

 monolith6 さん

 普段何気なくやっていることで、それが大きな結果を招くこと、というのがよくあります。この萬年筆をポストして書く、というのもそれで、ご指摘をいただいて改めてドキリとさせられました。

 そういえば、白檀の萬年筆なんてのもあったなぁ、と思うとき、これからはキャップ外したらまず内側をきれいに拭いてから書き始めるか、なんて非現実的なことを考えたりしてしまいますが、結局は「[やってしまった!」と後悔にもならない後悔をする、のでしょうね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/604476/65039556

この記事へのトラックバック一覧です: 春さめ:

« 深さ何ページ? | トップページ | ギリシャ »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30