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2013年8月 4日 (日)

真鍮の輝き

 当Blogには、まともな中身や信頼するに足る内容などは一切ありません。きっと作成者が馬鹿なんだろうな、まぁしょうがないな、と諦めて、暇つぶしにお楽しみいただければ幸いです。

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 顎枕で横たわる「くま(仮名)」さん。ケージの角、この位置に顎を持ってきて寝ていると、リヴィングルームにいる家族の動きがつぶさに見えるので具合が良いのかもしれません。ときおりこうして目を開けていますが、どこを見でもなく、すぐにまた目をつぶってしまいます。

 休みのたびに電話をくれる塗料会社の営業さん。あまりに誠実そうな感じがしたので、それではお話だけでも、とうちに来てもらいました。築後15年ほど建っている我が家は今が「塗り時」なのだそうです。まぁそういうおうちを見て営業かけてるんですから当然ですね。塗装の下地のことやら何やら、丁寧に説明してくださるのですがすべて知っていることばかりで、しまいには営業さん、「もしや同業者?」なんて疑心暗鬼になってらっしゃいましたので、まぁ中学校では最下層扱いの技術科教師だということをカミングアウトして「なるほど」となりました。大昔は技術の時間に木製品を作らせたら必ず塗装という工程があって、砥の粉を塗って乾かしてそれをすり落として・・・・・と実に充実していたのです。

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 国語の先生から始まって、技術の先生、社会の先生、数学の先生と体験しましたけれど、「何を教えてるんですか?」と聞かれて答えたときのリアクションが全然違います。「技術です。」なんて言おうものなら教科の中身まで説明しなければなりません。40代以上の女性ですと、技術の授業を受けた経験が無い人が多数派ですからそれも当然。男性でも、技術なんて教科は知らないぞ、というひとは結構多いのです。

 県教育委員会の指導主事が、技術・家庭の教師が集まっている席で「文部科学省は技術・家庭を男女共修にするように決めたけれど、それは男女が同一内容を学ぶという意味であって、一緒に机を並べて学ぶという意味とは限らない。私の目の黒いうちは本県で男女が一緒に技術・家庭科を学ぶことはないものとおもっていただきたい。」とご高説を述べられたので、すぐに男女一緒に授業をするように準備を始めました。おそらく、県内で最初に男女一緒の授業をした技術科教師の一人が私であることは間違いありません。残念ながらそのときすでにその指導主事さんは閑職に移動されたあとでした。

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 真鍮を使った製品作りも、磨きが命。寒い時期でも生徒たちは必至に水研ぎをしておりました。顔が歪まず写るようになるまで磨くのだ、と発破をかけると、本当にそこまでやる生徒が多数。そのあとはお盆に忙しくなる真鍮磨き「ピカール」で仕上げ、最期に自動車用のワックスを塗り込んで完了でした。傷だらけになっているインペリアル・ブラスのケースを見ていると、磨きたい衝動に駆られます。

 そんな楽しい教科なのですけれど、中央教育審議会の委員の半数以上がその存在を知らなかった(!)ことが響いたのか、授業時間が削られ続け、現在は週に1時間、中3では実に2週間に1時間という扱いです。何を教えているのかという問いに「社会です」とか「国語です」とか答えると、普通に「そうですか。」と来ますけれど、技術と答えると相手も困ったような顔をする、というのも当然かもしれません。

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 これ、だめだめですね。カートリッヂが干上がっています。シェーファーの萬年筆でこういうことをすると後が厄介です。かなり気合いを入れて洗浄しないといけませんが、それでもきれいになる保証はなく、ペン先をやペン芯を外して、ということが基本的に出来ないので、中に何かが詰まってご臨終、ということになる可能性も高いのです。

 今まで経験した中では、数学の先生というのが最高でした。何より、「数学教えてます。」と言うと聞いた方の反応が違います。わかるように教えるのは大変ですが、中学生ともなるとすでにその辺が固定化していて、一斉授業でわからないものをわかるようにするのは相当に困難です。個別に遅れを取り戻す手助けをしてあげた上でわかりやすい授業をする、ということが必要です。毎年、中学3年生に小学校での学習内容をテストしていましたが、満点を取った生徒は数えるほどしかいないのです。

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 夏休みにはさまざまな補充学習を企画していて、その中で少人数の生徒を相手に数学の講義なんかをすると、「数学ってこんなに・・・・・」と言ってくれる生徒がいて嬉しい限りです。すごい先生は教室での一斉授業でもこれをやってのけますが、パチもんの私には少人数相手が限界です。明るい日本の未来のためにも、数学や理科が嫌いという生徒が少なくなって欲しいのですが、なかなか道はきびしいようです。

 8月に入り、立秋が近づいてくると、さすがに学校も寂しくなってきますが、そうなると、草刈りのシーズンです。嬉しいことに名機と言われる刈払機をオークションで落札することが出来ました。新品で買うと5万円はするものですから、趣味で草を刈る私には過ぎた機械。それを安く手に入れられたのですから、今年は草刈りに精を出さなければなりません。その前に、エスカルゴに満タン給油したガソリンを抜き取って混合油を作らなくては・・・・・。もうすぐ、エスカルゴもドナドナです。

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コメント

 中学生の時、技術で作った二つの作品があります。一つは真鍮の棒をカットして作った文鎮と、もう一つはラワン板をカットして作った本棚です。

 いずれも長いこと手元に置きたいという思いで、なるべくシンプルに作った方が飽きが来なくて良いと考え、文鎮は棒を横に寝かせて地面と水平に底と天の部分を平面に削り、そしてつまみを付けただけ。本棚も側板の頂上部分を三角形にそぎ落としただけという具合に作りました。

 シンプルさに徹したお陰で今でも田舎に飽きもせず置いてありますが、やはりというか物わかりが悪いというか、通知表上の技術の成績は五段階のうち、1でした。

 未だにこんな評価を下した当時の教師に、少しばかり恨みがあります。

思い出した。
私も真鍮のつまみのある文鎮(タップ切った)ブリキの塵取り(取っ手を曲げて半田付)、木工は思い出せない。
塵取りは、今でも使ってます。

私も中学の技術で作った本立てはまだ使っています。拙いながらも時間をかけて作るのでしっかりしてます。
コーティングが剥れて表面がボロボロのタルガがあるんですが、これもピカールで磨けばきれいになるかな。

ワタシ,技術も家庭科も男女一緒にやりはじめた最初の頃でした。
ただ真鍮工作はやった覚えが無いですね。(教科書には載っていた覚えはありますが)

インペリアルブラスはたしか透明ラッカーで仕上げてありませんでしたっけ?
磨き難そうだなー,と思って見ていたのですが・・・

 monolith6 さん

 実は私、それも評価したことがあります。5クラスで100人分の作品を見ていくと、30人目あたりで評価基準が変わっている自分に気づくのです。こりゃいかんと最初の作品から新しい基準で見直していって、またも30人目で基準の変化に気づきます。実技教科の担当教師は多かれ少なかれこういう経験をしているはずなのですが、入試に関係ないからと開き直っている人も周りにはいましたね。ま、そういう教師は淘汰されていきます。そう思って溜飲を下げてくださいませ。

 それにしても1はひどい。それ、作品を提出していない生徒にあげる評価でしょう。一応本棚を作ろうと努力したと認められれば最低でも2。普通に機能するものを作って提出したなら3は堅い。その上で、他の人の作品より優れた点をアドオンしていって4とか5とかすべきでしょうね。減点法は良くないと思いますし、あと、評価で生徒を落ち込ませるのは感心しません。悪い評価であっても、それに生徒が納得できるものであるべきです。

 マオぢぃ さん

 週に3回以上も技術の時間があれば、それだけ作品作れるはずですよね。ちり取りなんかの板金ものは、もう作業中やかましくて気が狂いそうになります。厚めの金属板を切り抜いて作るブックエンドなんて作ってる時期には、鏨で鉄板を打つ音が耳に残って夜も寝られません。

 がりぃ さん

 そのコーティングの下が磨いて何とかなるもの、酸化皮膜なんかで汚くなってるのならピカールですかね。たいていブラスでしょうから、大丈夫でしょうけど。

 生徒が授業で作った作品をずっと使ってくれているというのが一番嬉しいことです。

 mercuryo さん

 関東、東北、北海道あたりは、比較的お上の言うことにすんなり従うという感じで、学校の先生もまたしかり。近畿地方なんてのは一番どしぶといのですがどこらへんで中学時代を過ごされましたか? 近畿でも一番自由で緩いのが奈良県、大阪や兵庫、京都に滋賀なんてのはかっちりしてます。

 ラッカーが塗ってあるならはがして磨く・・・・・って、セーラー80周年じゃないんだからあり得ませんね。ペン本体はともかく、ケースが傷だらけなのですが、こいつは磨けそうな感じです。

チェンソーの名機と言えばハスクバーナ辺りと考えていますが、草刈り機の名機という話は初めて聞きました。名機たる所以とはどのような点にあるのか興味があります。

 すいどう さん

 ハクスバーナのチェーンソーも、日本で手に入るものはスゥェーデン製ではなかったりする、という話は本当なのでしょうかね。ハクスバーナは刈払機も作っているはずですが、日本ではハクスバーナ・ゼノアっていう会社になってしまってますから扱いがありませんね。

 チェーンソーにも使用する場面ごとに最適のマシンというのがあるのと同様、刈払機についても多種多様。そこに個々人の刈り方の癖や考え方などが入り組んで、「酒を呑むときは政治の話と野球の話はするな」に「刈払機の話はするな」を入れるべきだと思うほどです。

はじめてコメントさせて頂きます。
技術の先生でいらっしゃったのですね。

もうかれこれ30年ほど前になりますが、技術の時間は
大好きでした。木工、金工、電子工作、それから
2サイクルエンジンの分解・組み立てとかもやりましたね。
ホントいっつも楽しかったです。

でも一度だけ黒歴史があって、ブックエンドを作ってるとき、
プラスチックハンマーで整形してたときに余所見をしてて
見事に左手中指の先を打ちつけ、そのまま医者に連れて
行かれました。。。いまも指紋に傷が入ったままですw

 こまお さん

 30年前ですと、まだまだ技術の時間がたっぷりありましたよね。木工はプールサイドで寝そべるようなデッキチェアを作り、金工はブックエンドや文鎮、電気はラジオなんぞをすべての部品を半田付けして組み立て。今や、ラジオなどは高周波部分ができあがったものに10数個の部品を付けるだけです。

 私自身、旋盤のバイトに手を激突させてすぱっと切ったことがありますね。あと、エンジンの分解をするとき、オイルを抜かずに取りかかったグループがあって。机とその周辺が黒いオイルまみれに。今、その学校に息子がお世話になってますけれど、やっぱり机は黒いままだそうです。

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