フォト

最近のトラックバック

« マイカー | トップページ | 夏ばて? »

2013年7月25日 (木)

軽い?重い?

 当Blogには、まともな中身や信頼するに足る内容などは一切ありません。作成者が馬鹿なんだからしょうがないな、と諦めて、暇つぶしにお楽しみいただければ幸いです。

20130725_231846

 放心状態とでもいうべき表情が何とも面白く、かわいらしい「ちち(仮名)」さん。夕刻、子どもたちにもうすぐおばあちゃんのお通夜に出かけるよ、と声をかけて、その前に犬たちの散歩を・・・・・と言おうとしたのですが、夕方の暑さを思うとあまりに犬たちが可哀想なので後に回すことにしました。エアコンの効いた室内に残された彼女たちは、飼い主もいないし仕方ないな、という感じで惰眠をむさぼっていたようです。夜も更けてから長男に散歩に連れて行ってもらい、帰ってきて一服、というときの表情がこれなのです。

20130726_011943

 故人のお写真をお預かりします、と玄関先に来てくださった男性は、駐車場に駐めた車の中で遺影を作り上げる作業を行うということでしたが、ほどなくして美しい遺影写真が完成。自分が死んだら通夜も葬式も、もちろん法事などもやらず、ただ埋葬許可を取って火葬にし、骨片を墓穴に放り込んでくれたら十分、ということを今のうちから家族に伝えておかなければ、と思ったことでした。写真を撮られることが大嫌いで、中学高校と写真撮影の際には逃げ回っておりました。死んだ後までも、醜い自分の写真を晒されたのではそれこそ成仏できません。

20130726_011958

 似たような太さ、いや細さの萬年筆を4本収めてあるGANZOのペンケース。本日は白い点のついていない2本のお話です。どちらも、胴軸に漆が塗られている萬年筆なので、しっとりとした手触りでよく手になじむ、とされていますが、字が下手くそな上に道具の扱い方も全然なってない私の場合、使いやすいはずのそんな萬年筆でさえうまく使えない、それが何とも哀しいところです。

 亡くなった義母は昭和8年生まれ。同じ年に生まれた私の父は5年前に亡くなったのですが、その年は長女が中学3年生で、お通夜の日に併願先の私立高校の入試というスケジュールでした。その先には当然、本命である公立高校の学力検査が控えているわけですが、合格祈願をしようにも、喪に服している家の者が鳥居をくぐるわけにはいきません。

20130726_012032

 けれども、ありがたいことに合格祈願は神様だけでなく、仏様でも大丈夫なのです。特に奈良県には安倍文殊院という、ご祈祷を専門にするお寺があり、そこのご本尊が文殊菩薩なのですから合格祈願にはうってつけです。このお寺、皆さんが奈良というと思い浮かべてくださる明日香村のすぐ北隣にありますので、交通至便というわけではないのですが、いつもたくさんの参拝客で賑わっています。境内にはパンジーの花を並べて表現された巨大な「干支」があって、どこぞのオッサンたちが萬年筆を並べて喜んでいるものとは美しさもスケールも段違いです。

 このお寺では、般若心経を写経してそれを納める、ということが祈願の中心なので、私と長女、それぞれが写経用紙をただいて来て、私がしていることとも思えないほどに真剣に写経に取り組みました。そのときに使ったのがこの萬年筆で、2本のうち、重たい方で書きました。

20130726_012107

 自宅に連れ帰った義母をベッドに寝かせたのですが、その前に祭壇を置こうとすると少しスペースが不足でした。そこで、義母を寝かせているベッドをそのままスライドさせたのですが、体に感じる重さがベッドのものだけ、というところが何とも悲しく思われました。先週の土曜日、体調不良を訴えた義母を病院に連れて行くのに背負いましたが、小さな子どもを背負うよりも軽かったことが忘れられません。

 2本のうち、重たい方はどちらでしょう、などと聞いて答えられるのは、よほどの萬年筆重症患者ですね。写真上の方、キャップリングの幅が広い方が復刻版の「ウルトラ」で、こちらは胴軸が金属製なのである程度の重さがあります。手にとった感じでは重たい方が書きやすく思われますが、実際に般若心経256文字を書き写しながら、ひょっとすると軽いペンの方が楽なのではないか、と思ったことを覚えています。

20130726_015920_2

 今週末のWAGNER呉、とてもじゃないけれど参加できそうにないなぁ、と思っておりましたが、結果として参加可能となりました。父が亡くなったのは、毎日重要なイヴェントが目白押しで1日たりとも休めない、と思っている日々のうち、ほんの数日、休んでも大丈夫というところでした。まるでその日にあわせてくれたかのように。実の父に対してもそうであったのと同様、義母には世話になるばかりで何もしてあげられませんでしたけれど、やはり私の都合に合わせてくれたような、そんな気がして、申し訳ない気持ちでいっぱいです。生まれてから今日までずっと、本当にわがままで周りに迷惑ばかりかけている、そんな私は、最期の時だけでも誰かのことを思いやれるのだろうか。気がつけば、そんなことを考える歳になっていました。

« マイカー | トップページ | 夏ばて? »

コメント

昨日のエントリーの最後を拝読し、もしやと思っておりました。

お義母様の御冥福を、心よりお祈りいたします。

 Bromfield さん

 恐れ入ります。心肺系の疾患でしたので最期は少なからず苦しかったことと思いますが、よく頑張っての大往生でした。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/604476/65039300

この記事へのトラックバック一覧です: 軽い?重い?:

« マイカー | トップページ | 夏ばて? »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30