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2013年1月14日 (月)

おかげがある

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 「くま(仮名)」さんがアクビをした瞬間を見事にとらえた1枚。例によって、私ではなく長女の手によるものです。犬は緊張しているときにもアクビをするそうですが、これはもう、単に眠たいだけのアクビだと断言してもよいものでしょう。

 一昨日のWAGNER松山大会、さらには昨日のy.y.Penclub新年会と、重要なところに出席できなかった私ですが、不肖の私に代わって松山への往復、車を出してくださった調整師のwavioさんも、今日はアクビが止まらなかったのではないでしょうか。片道4時間、しかも現地では調整をして、萬年筆をして、そして連日夜遅くまで遊び歩き、その上、「ボランティア活動」まで努められたそうで、それこそ気も体も休まる間がなかったことでしょう。

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 雪に閉ざされた山あいの神社、という感じですが、私の氏神様である立里(たてり)荒神社の参道入り口です。左の建物は祈祷殿で、ここからトンネルのように続く鳥居の下を山頂まで登るとお社があります。空海が高野山に伽藍を建設しようとしたときに現れた神の姿を板に描いてお祀りしたのが始まりと伝えられますが、とにかくも「おかげのある」神社として広く知られています。

 なんとかその「おかげ」をいただこうと参拝される方が絶えませんが、よく皆さんがおっしゃるのが、こちらのお社にお参りすると怖い目に遭う、ということです。とても交通が不便な場所にあって、道中はすれ違うことも難しいような険しい山道が続きますから、街中でしか車の運転をしたことのない人にとっては恐怖以外の何ものでもないのかもしれません。

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 奈良県の北の端にある自宅から、南北のちょうど真ん中辺りにある立里荒神社までは、通常2時間から2時間半の道のりです。深夜早朝の車が少ない時間に走れば2時間を切るほどの距離ですが、普通に人が活動している時間帯ですと、狭い山道で前をふさぐ車というのが邪魔になって余計な時間を食います。いつの間にか自分の後に車がついている、というのは自分の速度が遅いわけですから、山道でそういう状況になったら広いところで避けて先に行かせるのが常識ですが、最近は「安全運転してるもん!」なんて眠たいことを言いつつ、山道で車の大名行列を作ってしまうドライヴァーが増えているので困ります。山道で自分が先頭車で、後ろにズラッと車が続いているときは、さっさと避けて先に行ってもらいましょう。

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 写真のバスは高速バスを除けば日本一の路線距離を誇る八木新宮線の特急バスです。見ての通り、車体長に対してホイールベースが異様に短い特殊仕様となっています。場所は天誅組で知られる天辻峠の下あたり。時間的に考えて、1日に3往復しているうちの第3便かと思ったのですが、この先100メートルも行かないうちに同じ型のバスと遭遇したことから、雪の影響で遅れに遅れた第2便だったようです。

 それもそのはずで、この先、道沿いの木々が雪の重みに耐えかねて倒れていたり、電線が垂れ下がっていたりと、通過困難な場所が連続します。ノーマルタイヤで入り込んできて動けなくなり、道端に車を止めてじっとタイヤを見つめている、なんていう迷惑なドライヴァーもウジャウジャいて、そのたびに深い深い雪の轍を乗り越えて車線を変えなくてはならず、それは同時に、車体の安定性を著しく損ないます。そういうところを走っていると実に肩が凝ります。

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 雪はやまず、奥へ行くほど道路状況は悪くなる一方です。私などは雪道での運転に慣れていませんから、本来こういうところを走ってはいけないのですけれど、もう少し若い頃は、この道の先に祖母が一人で住んでおりましたので、ノーマルタイヤの後輪駆動車にチェーンをかけただけ、という軽装で行き来しておりました。今にして思えば、よくぞ谷底へ落ちなかったものです。

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 この辺りは標高も高く、しかも尾根筋ですので、過去、何人もの人が立ち往生して亡くなっています。動けなくなった車の中にこもっていたとしても、周りに雪の壁ができると排気ガスが車内に流れ込んで中毒死する危険がありますので、エンジンを止め、毛布でも被って朝を待つのが正解でしょうけれど、たいていの人はもがいてしまいます。子供の頃よく聞かされた、雪に埋もれた車の横に立ったままの姿勢で凍死した人がいた、という話を思い出してしまいます。

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 それこそ這うようなスピードで慎重に走りながら、ようやく荒神社に到着。鳥居が続く参道は、3分の2ほど上ったところでほぼ60度から70度ぐらいの鋭角に向きを変え、山頂へと続きます。到着したときは猛烈な吹雪だったのですが、何とかお社までたどり着いて参拝を済ませ、再びこの道を降りてきます。登りよりむしろ下りの方が注意が必要ですが、東京都内に住んでいるわけではないので雪が降ったぐらいでお決まりのように転ぶことはありません。ある程度慣れることができるぐらいには雪が積もった道というのを経験できてきたことをありがたく思います。

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 こちらが荒神社のお社。毎年11月23日が大祭なのですが、偶然にもその日は私たち夫婦の結婚記念日でもあります。そういうところに、「縁」を感じずにはいられません。

 午後の早い時間だというのに、祈祷殿は閉じられていて、参拝の目的であったお札をいただくこともかなわないか、と思ったところ、偶然にも宮司さんにお会いすることができ、無事、ご祈祷を受けて御神札をいただくことができました。宮司さんとは(田舎の)お向かい同士で、子供の頃、よく前の川に遊びに連れて行ってもらったものですが、これも「縁」ですね。

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 ご祈祷の申込書を書こうと、出されたボールペンを握ったものの、あまりの寒さにインクが固くなってほとんど筆跡が出ませんので、それならばと万年筆博士の白檀を取り出してサラサラと記入。そう、これもまた、不思議な縁で我が家にやってきた1本です。何故これを持って行ったのかと言えば、萬年筆研究会でお知り合いになって各地で一緒に遊んでいただいたいるAさんが、愛用のコーラルレッド軸のモンブランを神社やお寺の賽銭箱辺りにおいて記念撮影するのだ、といつも言ってらっしゃるのを思い出したからです。

 残念ながら、ご一緒したときにそれが実現したためしがないのですが、その訳もよくわかりました。賽銭箱などの近くに置くと、写真を撮っている最中に「コロン」と落ちて言ってしまう可能性があって、大切なペンでそんな危険はおかせません。我が身のことになると、よく理解できました。その大切なペンを守るためにやっと手に入れた革ケース、これも不思議な縁で手に入ったもの。「おかげをいただく」というのも、ひとつの「ご縁」なのでしょうね。最後に、雪の高野山、苅萱堂の写真を載せておくことにいたします。このお向かいが、うちがお世話になっているお寺ですので・・・・・。

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コメント

無事ご参拝のご様子良かった良かった!ヘンタイ御一行にもしもの事があれば、それこそこの世は真っ暗闇。これで今年も安心して日々精進出来まする(笑)

九州ではこんな雪道余り見たことがありませんねぇ。なので我が家にはチェーンもないです。危ない雪道には近寄らないようにしてますので。これだけ苦労されたのですから、かなりの御利益が期待できると思います…って御利益は期待するものではないですね(笑)。

 夢待ち人 さん

 年末からこちら、全く雪がなくて、この前日まではノーマルタイヤですいすい走れていた道なのです。いかに強烈なヘンタイといえど自然の猛威には勝てません。神様は自分の心の中に在るもので、自分があぁ助けてもらってると感じればそれがおかげというものですね。

 すいどう さん

 九州というと温かいイメージがありますけれど、実は結構雪も降るのだと聞きます。自信がないなら近づかないのが賢明というものですね。

 今日も職場の若いのが「雪降ってても上手かったら何とかなるもんでしょ」なんてしたり顔で言ってたのでシバいておったような次第です。そういう困った連中が雪道での混乱をより大きくしてしまうんですよ。私の場合は車とタイヤの性能に助けられて何とか往復しましたけれど、ツイてないひとはこういうときに災難に遭いますね。おかげに感謝しなくては。

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