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2013年1月 7日 (月)

勝てるかも・・・

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 いわゆる「美輪さん」の姿勢を保ったまま、ビニール袋のカシャカシャいう音のする方を確認している「くま(仮名)」さん。赤ちゃんの時分から、食べるものと、それが入っているビニール袋のカシャカシャいう音には無茶苦茶敏感に反応する子でした。それは壮年期に入った今も変わりません。騒ぎ立てる「ちち(仮名)」さんを横目で見ながら「あぁら、あの子、まだまだ若いわねぇ」とでも言いたげな様子でドシッと構えているかと思ったら、カシャカシャいう音が聞こえたとたんに若い犬になるのです。

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 喰っちゃ寝を繰り返して体重が激増した正月休みも終わり、今日からお仕事。朝ご飯は七草粥ですが、今年は体重増を反省してお餅抜きです。「七草なずな、唐土の鳥が、日本の国に渡るまで・・・」などと歌いつつ、リズミカルに刻んだ春の七草を入れて炊きあげたお粥、のはずですが、子供たちに受けが良くないこともあって、今年はフリーズドライの七草を試してみました。とっても細かく刻まれていてどれがなんだかわかりませんし、すずしろ、すなわち大根なんか入ってないやんけ、という感じなのですが、エグ味がなく、さらっと食べられるのはいいところかも知れません。

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 今年は初詣の記事をまだ書いておりませんでしたが、我が家は毎年、松の内に伊勢神宮へお参りをします。お伊勢さんへ行かれる際は、外宮の入り口、勾玉池のほとりに完成したせんぐう館をぜひご覧になることをおすすめします。一般人はそばへも寄れず、その全貌すら見ることのできない正殿の一部を再現した原寸大模型などがあって、実に興味深いものです。今年は遷宮ということで、秋にはその役目を終える現在のお社を写真に収めようという人がたくさんいましたけれど、皆さんがいわゆる本殿だと思って撮影されているのはせいぜいが内玉垣御門です。正殿は外からは見えませんので、外宮のものとはいえ、この原寸大模型を見られるだけでも収穫です。

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 外宮へのお参りを済ませたら続いて内宮へお参りをします。宇治橋を渡り、玉砂利の敷かれた広い参道を進んでいくと、途中、奉納されたお酒が披露されている場所があります。ここは三重県産のお酒ばかりが集められているので、その傍らには三重県知事さん自ら揮毫された標札が立っております。

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 これを見ると、何ともいえない懐かしさを感じます。どこかで見たような字だ、と必死に考えていて、あ、あれやっ、と思い当たりました。小学校の授業参観に行きますと、教室の後の掲示板一面に児童の書き初めなどが貼られております。これはまさに、あの字です。一瞬、これなら勝てないまでもタイに持ち込むことは出来るかも、と思いましたが、柔らかい毛筆でこんな大きな板に一発勝負で書くのですから、私など最後まで書き終えることすら出来ないでしょう。人様の、それも知事様の謹書を笑ってはいけません。

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 ちなみに、この場所から50メートルほど離れたところには灘の清酒が奉納されている場所があって、そちらの標札はこんな感じです。個人的な意見としましては、こちらの方がよりそれらしいというか、神宮の境内に立っている標札としてよりふさわしい雰囲気を持っているように感じられました。このレヴェルになりますと、私などでは書いている人のつま先を舐めることすら出来ません。バランスの良い、実に美しい文字です。こういう字が書けるなら、人生はもっと楽しく希望に満ちたものになるのに、と子供の頃から今まで、ずっと思い続けていますが、どうすることも出来ず、このままそう思いながら死んでいくのでしょう。

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 こ、これは・・・・・という感じですね。おみくじをひいたら、大吉どころか大大吉が出た、という同僚がいたのですが、これを見るとまさにそんなおみくじをひいたような気持ちになります。あの広大な伊勢神宮、一体どれだけの人が働いていらっしゃるのかわかりませんが、何もこの人が書いた貼り紙でなくても、と思ってしまいました。一つ一つの字はしっかりと大人の字で、ちゃんと筆を扱える人が書いたのだろうと思いますが、せめて書く前に紙を半分の幅に折って筋目をつけておけば・・・・・などといらぬお節介をしてしまいます。きっと、ある程度のポジションにある人が書かれたものなのでしょう。子供たちはアルバイトが書いたのだろうといっておりましたが、それならば責任ある立場の人が貼らせなかったはずです。

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 いくら柔らかいものであっても、仮にも金属で出来ているペン先で書いて文字の形がしっかりと定まらない私が、毛筆で書かれた文字を見て一瞬でも「お、勝てそう」などと思ったこと自体、お正月から何という思い上がりかと自己嫌悪に陥ってしまいましたが、ホンの一瞬とはいえ、楽しい夢を見させてくださった揮毫者の方々に、お礼を申し上げたいと思います。写真は外宮前にある飲食店の店先にあった犬に乗る童子というけったいな像ですが、肝心の名前を忘れてしまいました。古いお札をお返しするのも忘れてしまったので、出来れば節分までにもう一度お伊勢さんにお参りしたいと思っておりますので、その際に名前を確認してこようと思います。

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コメント

成果を実感できないでおりましたが、今年も一年、ペン習字通信講座を続ける元気をいただきました。

 Bromfield さん

 いやホンマ、元気が出ますね。頑張りましょう。

端正な字は見る人の眉間にシワを生じさせますが、下手くそ?字は見る人の目尻にシワを生じさせます。最後の看板文字は、良寛の書に通じるおおらかさがある…のかもしれません(笑)

ご無沙汰しております。
アンニュイな「くま(仮名)」さんの表情がいいですね。
今年こそ美しい字を目指そうと、「美文字レッスン帳」なるものを購入してまいりましたが、いまだ開かれた形跡すらありません。
たしかにこれなら「タイに……」と一瞬思いましたけど、きっとそれすら気のせいの完敗なのでしょう。

 すいどう さん

 実に美文です。眉間と目尻のシワのくだりなど最高です。いただいたコメントの内容もさることながら、文章のすばらしさに目を見張ってしまいました。

 あずみ さん

 ご無沙汰しております。私も年末、なぞるだけ、書き込むだけという美文字レッスンの本を手にとってう~んとうなっていたら、「やらないと上達しませんよ」と妻に言われて我に返りました。結局買ってません。ま、一瞬でも夢を見させてくれただけでも、初詣ならでは、です。

三重県知事さんはまだ30代の方なんですね。灘中・灘高・東大文Ⅱと習字なんぞに時間を費やす暇は無かったろうと想像します。こんなふうに話題になることは予想できたでしょうが、人まかせにせずご自分で対処されたのはいさぎよいことと思います。

3枚目の看板、これはどの字もかなりうまい字ではないでしょうか。かなり大きな紙ですか?足腰の弱ったお年寄りが不自然な体勢で書くことを余儀なくされた結果かな?体に近いところで書いたと思われる品・引・換は配置も良いですね。

 yerkes さん

 自分で書く、というのは立派ですね。私がそういう依頼をされたら(絶対ありませんけれど)、丁重にお断り申し上げます。副知事に字の上手な人をおくしかないですね。

 知人にして同業者、お寺の住職も兼ねているという人がいます。坊さんとしてはあり得ない字を書く人で、塔婆とか位牌なんかはどうしているんだろう、と他人事ながら気になりますけれど、問題なく坊さん稼業をやってらっしゃいます。わからないものですね。

前日の記事へのコメントでネタ云々と話が出ましたので、リクエストをひとつ。つきみそう先生がチョークで板書された文字をぜひ拝見したいです。同じ内容を紙に万年筆で書いたものを添えて。というのも、板書と万年筆筆記では運筆方法はかなり違うのに筆跡はたぶん同じですよね。板書する時に黒板に手(小指側)をつく人は見かけないし、使っている腕の筋肉はまったく違うと思います。黒板は垂直で、紙は水平という違いもあります。筆跡ってどういうふうに蓄えられているのでしょう。そのあたりを話題にしていただけませんか?
チョーク、チョーク箱と記事があったのですから、ぜひチョークで書いた文字も・・・・。伏してお願い申し上げます。

 yerkes さん

 いやです(きっぱり!笑)ってところですけれど、まぁ毎日人目にさらしておりますので隠すこともないのです。開き直りというやつですね。

 一応インターネットも天下の公器ですから、あんまり醜悪なものを晒すのも気がひけますが、機会があればそのアイディア、頂戴いたします。

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