フォト

最近のトラックバック

« 小人の靴屋さん | トップページ | 微妙な違い »

2012年12月19日 (水)

幸せな犬

20121219_224637

 例によって、これでもかというほどに写真を撮らせてくれない「くま(仮名)」さん。今日はとっても寒い1日で、この記事もかじかむ指に息を吹きかけながら打っているような状態です。先週木曜日に亡くなった神戸六甲アイランドの名店「ル・ボナー」の鞄職人犬、チャーのお悔やみをと、お店にお邪魔したのですが、あまりに寒いので電車で行くことをあきらめて横着にもクルマでの往復。でも、私は一人で車に乗るときは暖房を入れないので、結局は寒いことに変わりはないのでした。

 

 お元気そうなボンジョルノ松本氏の姿にまずは安心。今日は遅い時間にお邪魔したのでハミさんとはお会いすることが出来ませんでしたが、むしろその方が良かったのかも知れません。工房と店舗スペースとの間に置かれた「仕切り」が、その役目を終えて開かれたままになっているのをみて、あらためて寂しさがこみ上げてきました。元気だった頃のチャーは、重しの置かれたこの仕切りをグイグイと押しのけて外に出てきていたものでした。

20121219_225135_2

 革職人のお店にお邪魔したから、というわけでもないのですが、今日はこちら、セーラーの革巻き萬年筆です。細身の軸とキャップにマルーンの革が巻かれています。リングやクリップの金色もほどよく派手で、なおかつほどよく渋くていい感じです。太め、重ためのペンが好きな私ですが、じっくりと小さめの文字を書き込んでいくようなときにはやはりこのぐらいのペンが適しているように思います。

20121219_225204_2

 最近はいろんなところで合理化が進んでいて、カラフルな軸を持つ萬年筆であっても首軸、セーラーでいうところの大先だけは全部黒い樹脂で出来ている、というのがほとんどですが、このペンはさすが昔のものだけあって、首軸もしっかりとマルーンです。製造技術が進んだ今の時代なら、むしろこういう作り分けもやりやすくなっているように思うのですが、萬年筆自体があまり儲からない商品だからなのか、これも仕方のないことなのかもしれません。

20121219_225252_2

 輝く18Kの刻印。このタイプのペンは、その入り組んだ首軸の形ゆえ、古くなってくると割れが生じて使えなくなることも多いようです。実際、このタイプのもので首軸の先が割れて使い物にならない、というペンを何本も見てきました。可哀想にそういったペンはペン先を抜き取られ、捨てられてしまうのです。その点、この個体は比較的綺麗で、しっかりしていて、まだまだ活躍してくれそうです。

Img

 写真ではうまく写し取れなかったので、スキャナで取り込んでみました。Sailorの刻印はわかるとして、その右、首軸に埋もれるようになっているのは何でしょうか。60、というのは読み取れますが、そのまだ右にも何か刻印されているようです。このあたりは、また研究会に持ち込んで詳しい方に教えていただくしかなさそうです。

 風邪をひいたら治るまで14日ほどかかるけれど、お医者にかかればたった2週間で治る、とはよく言われるところ。今週末には和歌山大会もあることですし、少し風邪気味でもありますので、こじらせないように養生しなければいけません。寒いし、さみしいし、今日はさっさと寝ることにします。皆様も十分ご自愛ください。

« 小人の靴屋さん | トップページ | 微妙な違い »

コメント

ペン先を上に向けて

右奥は JISマーク
左奥は 603 とか 511

と刻印が あります。
603 511 の意味は調査中です。
製造年か? 製造番号か?
わかりません。

川口さんに会う機会がありましたら
訊いていただければ 幸いです。

 神様(敬称込) さん

 ありがとうございます。そう見ると私のも603っぽくも見えます。抜いてみないとはっきりしたことはわかりませんが・・・・・。

 ところで、29日の東京ですが、一転、参加が危ぶまれる状況になって参りました。義母が入院していることもあって、このまま行くとおそらくは参加できないのではないかと思います。1月26日に賭けたいと思います。

首軸をカラーにしたらインクの汚れが目立つので嫌だっ!と言われ、それならば、と黒にしたら今度は…インクが付着しているのに気付けなくて手が汚れてしまうので嫌だっ!と言われてしまうのでしょう。万年筆の設計も大変です。

私も昼間にお店にお邪魔したのですが、
いつも通りの世間話をして帰ってきました。

心なしか店が広くなったような気がしましたね。

 すいどう さん

 なるほど、首軸が黒いのにはそういう意味合いもありそうですね。確かに、ポケットに入れて持ち歩いている萬年筆たちはペン先がしっかり汚れていますね。

 ひろなお さん

 その世間話をするときに、時折出てきて甘えてくれたり、おやつを求めて吠えまくったり、というのが、お店の風景というか、空気の一部でしたから、だまって寝ている時なんて、ほんとに辛い感じがしました。でも、ボンジョルノの、自分より先に行ってくれる方が気が楽ですよ、という一言には、本当にそうだなぁ、としみじみしてしまいました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/604476/65039073

この記事へのトラックバック一覧です: 幸せな犬:

« 小人の靴屋さん | トップページ | 微妙な違い »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30