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2012年11月 7日 (水)

うばめがし

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 熟睡中の「くま(仮名)」さん。耳も目もほとんど動かず、ただスゥスゥという寝息だけが聞こえてきます。やっぱり犬は穴の中で暮らしていたのだなぁ、と思わせる光景がそこにあります。人間からすると、なんでそんな狭いところに、しかも窮屈な姿勢で収まっているのだろう、と思ってしまいますが、彼女にとってはそれがとても心地よいのでしょう。

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 居住スペースとトイレスペースとを分ける扉に顔面を食い込ませるようにして、しかも体は丸く折り曲げて、細長いトイレスペースの短辺に沿って寝ております。この状態でもう少したつと、フゥ~っとため息をついて首を伸ばし、少し長くなって寝るのですが、またしばらくすると再び丸くなる、ということを繰り返します。

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 今日は立冬で、いよいよ本格的に冬ですねぇ。冬といえば・・・・・と冬木立を出すのが毎年のパターン。ステンレス軸の冬木立はあまりにはっきりとピカピカしすぎていてお気に召さない人も多いことでしょうから、こちらも出しておきましょう。

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 いい感じに硫化が進んでいます。実物を見ますと、けっして汚れた感じではなくて、実に渋くていい感じに黒くなっています。この感じを壊したくないので滅多に使わない、というのは本末転倒ですが、黒くあって欲しい銀のペンほど余計なところが磨けて光ってしまうものです。

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 結局、ふだん使いは安物の鉄ペンということになります。職場のデスクに入れっぱなしになっているのはほとんどがそういうペンで、LAMYサファリが一番上等かな、というぐらいの感じです。大橋堂やら黒の樹脂軸キャップレスなんかを、それなりの価値あるものと知らない人に持ち去られた経験のある身ですので、職場にいいペンは禁物、なのです。文房具に全く興味なし、という学校の先生は少なくないのです。

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 シェーファーのデルタグリップ。軸の色は黒の他に赤などもあるようですが、私が見たものは赤い軸でもこんな黒いペン先が付いていました。鉄ペンですからいずれ剥げてしまうのじゃないかと思いますが、まだそんなに使い込んでいないので幸いにも黒いままです。

 今日は立冬ですが、「紀州・山の日」でもあります。紀州すなわち和歌山県の木は姥目樫で、言わずと知れた備長炭の原料となる木です。紀州では昔から、他の木を伐ってでも姥目樫が大きく育つように丁寧に育てられていたそうで、そうして育った木は山に生えたまま炭焼きをする人に売り渡され、炭を焼く人はまた大変に気を遣いながら姥目樫を伐ったのだそうです。そうすることで、新たな芽が大きく育つようにしていたのですね。

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 よそのおうちにお邪魔すると、そのおうち特有の「匂い」があることに気づきます。我が家には犬もいますし、若い盛りの男の子もいますから、さぞや「臭い」ことだろう、と玄関に備長炭を置いています。かつて妻の同僚であった人の旦那様がそこそこ名の知れた陶芸作家だそうで、その方が焼かれた器に盛らせてもらっています。おそらくこの備長炭の中にはさまざまな匂いが閉じ込められていることでしょう。一度、綺麗に洗って、良く晴れた日に天日干しをしなくてはいけませんね。

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コメント

シェーファーデルタグリップは仕事で使おうと思って入手したのですが、インクフローが良すぎて裏抜けが酷く、再生紙を相手には使い物になりませんでした。でも悪戯書きにはこれ以上のペンも中々ないのかもしれません。特に手軽さがポイント高いです。
蛇足ですが…黒のデルタグリップは備長炭に似ている気がします。

 すいどう さん

 何でこのペン、こんなに良いのでしょうね。カートリッヂではなくコンヴァータで、フロー渋めのインクを使うといけるでしょうか。私の職場で採用されている再生コピー用紙ではそれほど裏抜けしないので助かっています。

薪や炭を生産する里山を、薪炭林と言います。中部以東では、コナラやミズナラを中心とした林分になりますが、比較的まっすぐに伸びる樹種ですからあまり混雑した林の印象にはなりません。
関西以西の森林では、ウバメガシが多くなるようですが暴れやすい木ですので、林の中が藪のように見えることがあります。
ところで根本から伐採すると、株に蓄えている養分を使って萌芽してきます。やたらと生えてきますから、一つの株から数本に間引いて絞り込みます。こうしてできた樹形が、株立ちと言われる樹形です。
後は野となれ 山となれ と言われますが、意外と細かな作業が必要なんですよ。

 きくぞう さん

 そうなんですってねぇ。ひこばえの生え方にすら気を遣って伐採する、というところに、山と共存してきた日本人らしさを感じます。

 その暴れやすいうばめがしを、山ごと買った炭師が管理するのですよね。

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