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2012年11月13日 (火)

うるしの日

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 実に気持ちよさそうです。いつ見ても、こんな風に気持ちよさそうに寝ている「くま(仮名)」さん。実にうらやましいと思ってしまいますが、何もすることがないから寝ているのだということでもあるでしょうし、本人(犬)としては別段嬉しいことでも気持ちいいことでもないのかも知れません。そうはいっても、外で飼われていた先代「クマ(実名)」さんはこれほど安心しきった様子では寝ていませんでした。冬の寒い夜など、玄関に入れてやると本当に安心した様子で寝ていたことを思うと、やはり犬は家の中で飼うのが正解なのかも知れませんね。

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 文徳天皇の第一皇子、惟喬親王が、京都嵐山の法輪寺に参籠し、満願の日に菩薩から漆の製法を伝授された・・・・・というのが、平安時代の11月13日。なので、漆にかかわる人たちにとっては昔から祭日で、親方が職人に酒や菓子などを配って労をねぎらう日だったので、昭和60年に日本漆工芸協会が11月13日を「うるしの日」としたのだそうです。

 中屋の「売れ残り万年筆」ですが、かなり透けてきました。拙Blogの第1回目の記事に登場したのがこのペンでしたが、あまりに上等で大きく、持ち運んで使うようなものでもないため、ほとんど使う機会がありません。時折インクを入れてはその上品な書き味を楽しむ、という程度ですが、真っ赤だったボディが少しずつ黒くなってきました。とてもいい感じです。

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 販売店が何本か発注したペンがお店に届いて、お客さんが好みのパーツを組み合わせて連れ帰る、ということが繰り返されるうち、最後に残ったのがこの組み合わせでした。ルテニウム仕上げのペン先など、私の好みのパーツがきちんと組み合わさって残っていたことに縁のようなものを感じて、どうせ中屋を買うなら一から注文すれば良いのに・・・・・などと思いつつも買ってしまったという思い出のある1本です。

 これからの季節は毎日スーツを着ますので、内ポケットに忍ばせておいてもいいのですが、粗忽者の私のことですから、傷だらけにしてしまうとか、どこかに置き忘れてしまうのがオチですから、ほとんど家でばかり使っております。

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 漆といえばやはりウルトラです。こちらは小ぶりなボディということもあって結構持ち歩いて使っておりますが、汗かきの私が真剣に字を書くと、いかに漆の軸といえども滑りぎみで、もう少し太さが欲しいな、と感じてしまいます。軽く握ってさらさらと書きたいものですが、そんなことをしたら紙の上にはナメクジが這ったあとみたいな文様しか残りません。

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 知らない人には、ペン先みたいな模様が描かれている、としか思ってもらえないので、その小ぶりなボディと相まって、高価な萬年筆だとは思われないことが多いので、これを職場に持ち込むのは禁物です。私の業界は文房具に疎い人の比率が高いので、高級な筆記具はダメです。大事にしているペンを「ちょっと借りるよ」と持って行かれてそれっきり、なんてことが何度もありました。ですので、職場で使う萬年筆は現行普及品限定です。

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 ちょっと気の張る出張先に行くときなどに限定して、「いいペン」を持って行きます。いわゆる勝負ペンですね。ウルトラなら家を出るときにインクを満たしておけばまず大丈夫ですし、目立ちすぎず、しかも握り心地や書き味が良く、ペン先が堅いので私でもカッチリとした字が書けます。難点があるとすれば字幅がMなので細かい文字が書けないということでしょうか。

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 久しぶりに中屋を握って、実にしっくりくるのに驚きました。この冬は勇気を出して、そして細心の注意を払いながら、このペンを持ち出してみようか・・・・・などと危ないことを考えています。ウルトラには黒インクが入っていますから、中屋には青インク、それもとびきり明るいプラチナの顔料ブルーあたりを入れて、じっくりと使い込んでみたいものです。

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コメント

最初に漆を万年筆に塗ろうと考えた人は天才ですね。日本製であることを主張しながら美しさに磨きをかけ、尚且つ利便性までも向上させた訳なのですから。
有名なラッカナイト手法が元祖になるのでしょうか?

 すいどう さん

 たしか並木良輔名義でラッカナイトの特許が認められているのでしたよね。欧米人ならばエボナイトは焼けるものとして気にしないままなのでしょうが、そこを気にかけるあたりが日本的ですね。おかげで漆塗り萬年筆のすばらしい触感を楽しむことが出来ているわけで、いくら感謝してもしきれませんね。

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