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2012年10月 5日 (金)

教師の日

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 匂いがするので嬉しいのか、妻もしくは娘のシュシュを咥えてうろうろしている「くま(仮名)」さん。別の日のネタにしたいものが写り込んでしまったので、あまりにも不自然な型抜きをしておりますが、意外にいい感じですね。

 こういうものを咥えてうろうろしてはいけません、と躾をすべきところですが、匂いなのか、形や大きさなのか、あるいは咥えたときの感触なのか、彼女たちが咥えるものはだいたい決まっています。帰宅して靴下を脱ぐとすぐに咥えて持ち去ってしまうのですが、いい匂いがするわけでもない(むしろ逆)なのに何が嬉しいのだろう、と思ってしまいます。身近な存在ではありますが、謎の多い存在でもある、それが飼い犬のおもしろさですね。

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 私は中学校で数学を教えていますが、生徒たちの日本語能力の低さが気になって仕方ありません。生徒たちは「文章問題は苦手。めっちゃ嫌!」なんてことをよく言いますけれど、そもそも問題文の内容が理解できないのですから、これは数学以前の問題です。

 数学こそは暗記モンや、教科書に太字で書いてある言葉の意味を正確に覚えるんや、と口を酸っぱくしていうのですが、地域にある塾の先生(大学生)が、そんなモンどうでもえぇから、とにかくテストの問題はどの先生が作るのか聞いてこい、とおっしゃるのだそうです。だから毎回のように問題のパターンを変えてくる私のような教師はブラックリストに載っているのだそうで、4月に数学の担当はどの先生かと聞いて私の名前が出ると、「あ、あかん、テストで点とれへんわ、その先生やったら。」とありがたくも決めつけてくださいます。生徒(保護者)は高い月謝を払っているのですから、そんな先生のいる塾に見切りをつけて、ちゃんとした普通の塾に行ったらいいのに、と思います。

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 もうじき1次関数の学習を終えて図形の学習に入ります。そうなると出てくるのが図形の合同の証明。中学校の数学の中でも最高に嫌われているものがこの「証明」でしょう。これについてはおもしろい話があって、個人的に名著だと思っている 語りかける中学数学 の中でも、「中学の先生だと、こういう答を書いたらペケにするひともいるかもしれませんが・・・」なんて断り書きを入れながら、よりスマートな証明の解答を紹介していたりするのですが、私の職場の近くにある塾の先生(大学生)は、最高にクールでスマートな証明の解答例を編み出して生徒に指導してくれています。

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 三角形ABCと三角形DEFが合同であることを証明する場合は、「三角形ABCと三角形DEFにおいて、この二つは合同であるから、題意は満たされた。」と書くのだそうです。最後の「題意は満たされた」なんてのは生徒たちに大人気で、何でも、「ゴチャゴチャ書かなくてもこれさえ書けばOK!」と太鼓判の押された答え方なのだそうです。

 私が思うに、その塾の先生(大学生)は、結論となる文章を書く代わりに「題意は満たされた。」と書くように指導しているのだと思うのですが、「ごちゃごちゃ書かなくても・・・・・」という部分を生徒が拡大解釈して、対応する角の大きさが等しいとかいうことまで省略して良い、と覚え込んでしまったものでしょう。

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 はたして、そのように書かれた解答にバツをつけた私に対して、塾の先生(大学生)が良いといってるのに何でバツなのか、と質問しに来た生徒がありました。三角形の合同条件、覚えてるよね。それは書かなければいけないんだよ、と言っても聞く耳もたずで、塾ではごちゃごちゃ書く必要はないと教えられたの一点張り。だからマルなのだと譲りません。

 埒があかないので、生徒に一つの提案をしました。その塾の先生と私とが一緒にこの答案を見て、マルなのかバツなのかを話し合うから、一度その先生に会わせてほしい、と。生徒はうなずいて帰って行きましたが、その後、何の音沙汰もありません。おやめになったのかと思いましたが、今も元気に教えていらっしゃるそうです。

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 3人いる我が子が塾に行きたいなどと言ったら、そんなお金があったらお父さんが萬年筆買う、と言って断るつもりでしたが、幸い誰もそんなことを言い出さず、上の二人はすでに大学生です。学校の授業だけでは大学はおろか高校にも行けません、という塾のチラシが我が家のポストにも入っていましたが、そうではない例もあるということですね。

 何事にも例外はあります。シェーファーでもペン先が反っていないものや、こんなにスリットが開いていてもちゃんとインクが出るものなど。このペンは例によってペン先が左右不均等に切られておりましたけれど、綺麗にど真ん中で切り分けられたシェーファーのペン先、なんてものも世の中には存在します。私の知っている塾の先生はどなたもすばらしい先生ばかりなので、極端に証明の解答をはしょるべし、と教える先生が例外であることを祈ります。

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コメント

その塾が大手かどうかは知りませんが、子供たちの事を
思うなら、塾長宛に文章で正式に質問状を送るのが
最適だと思います。
たとえトラブルになっても、子供たちの将来の為に。

良い話を聞きました。
そんなお金があったらお母さんが萬年筆買う、と言って断るとしましょう。
そして頭脳は夫から引き継いで欲しいと祈るのみ(神頼み 笑)。

師(塾の講師)を選ぶのも学問修行の内ですからね。その生徒は修行法を誤っているという事でしょう。
生徒の質問に対しては、
生徒「何でバツなんですか?」
先生「間違っているからです」
と対応すれば、自分の過ちに気付くのではないでしょうか(笑)

うろ覚えであるが、三角形の合同の条件は
1.対応する3辺の長さが等しい。
2.対応する2辺の長さとそれら2辺が挟む角が等しい。
3.対応する1辺の長さが等しくて、かつその一片の両端と
対応する他の2辺との角度がそれぞれ等しい。

の内、一つを満たすこと。
なんか変な日本語。

 マオぢぃ さん

 それがですね、言ってる塾の名前すら教えてくれないのです。とっても良く出来る生徒もその塾らしく、毎回定期テスト返すときには「答案回収袋」と書かれた大きなジップケースを持ってきてますね。家でテストのやり直しをする前に、まず塾に提出するのだそうです。2学期末のテストは証明問題を出すので、またそんな事案が出るかも、と期待しています。今度こそ、件の先生にしっかり話を聞いてみたいです。

 大阪のオバチャン さん

 いい手でしょ。自転車のいいのを買う、というのもいけますし、お母さんであればおしゃれな服を買う、ル・ボナーの鞄を買う、などなど、応用が利きます。

 すいどう さん

 こいつは塾に行く必要ないな、というすごく成績の良い生徒も塾通いするのが当たり前になりつつあります。そういう生徒は塾に貢献しているところ大で、良い進学結果を残します。塾はそれを宣伝文句に多数の生徒を集めるので経営が成り立つのですね。

 塾に行かなくても大丈夫なはずだ、と毎年入学前の小学6年生の親に訴えているのですが、肝心の教師ですら我が子を塾に通わせている人の方が多いという現状は、公立学校の先生、そして教育のレヴェルが低いということをみずから証明しているようなものです。情けない話です。

 マオぢぃ さん

 私の職場で使っている教科書では、次の通りです。
  ・3組の辺がそれぞれ等しい。
  ・2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい。
  ・1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい。

 このように、「組」という言葉を入れるのが今風です。なぜなら学習指導要領でそうなっているから。3組の辺が、っていうのはちょっと慣れない表現ですけれど、こうなっている教科書が多数派です。チャート式で有名な数研出版の教科書では、3辺がそれぞれ等しい、となってます。こっちの方がしっくりきますけれども。

 塾の講師や学校の先生がヘボな場合、たとえば「2辺挟角!」とだけ教えちゃうのです。これは授業で説明するときに口頭で使う言葉であって、そのまんま単独で解答に書いたらダメだと思いますが、生徒は平気で書きますね。もっと丁寧に教えてやらないとだめだと思います。

三角形の合同とか相似だけは実生活によく出てくるので
ちゃんと教えなきゃ。
三角測量やGPS測定とか
伊能 忠敬 が墓の中で怒ってまっせ。
多角形も三角形に分割して考えるちゅうのも有ったなあ。

まずはいまの大学生(ゆとりくん)を教師としているような塾に行ってる事自体が間違いでしょう。この方たち自身が、あんまりまともに日本語を教えてもらっていないような気がする。

マオぢぃ さん

大切ですよね、この辺は。あと、数学を離れても、きちんと論理的に物事を考え、整理して人に伝える、というのも大切ですわ。

 くーべ さん

 ゆとり君が悪いわけではないのが辛いところですね。彼ら彼女らがサボりまくって勉強しなかったわけではなくて、彼らの授業時数を削って別の種類の勉強をさせようとしたのに、それを上手に出来る教師があまりにも少なかった、というのが原因です。総合的な学習の時間を「何にでも使える便利な時間」「中身考えるのが面倒な時間」というふうに位置づけてサボっていた教師、私も含めてそういう連中がゆとり君を大量に産みだしてしまったのですね。

貧乏学生だった頃、家庭教師や塾講師をして生活費を得ていましたが、今では生活費を削って娘達の塾の月謝を支払っております。因果応報、日に日に減る夕食の献立を眺めつつ、自分の子育て能力のなさを痛感する日々でございます。。。。

拝啓 

毎日 楽しく拝見しております。

>>・3組の辺がそれぞれ等しい。・2組の辺・・・・1組の辺・・・

  このように、「組」という言葉を入れるのが今風です。

  なぜなら学習指導要領でそうなっているから。<<

3角形の辺は 1組 2組 とは 数えません。

小学生でも わかるレベルの常識です。

「学習指導要領」が間違っています。

「組=二つ以上を取り合わせたひとまとまりのもの。そろい。セット」

3組の辺ならば 6角形ですな。

こんな事は 現場の教師達は 充分承知のはずで
間違いを黙認するしかないのも 絶望的です、
きっと こんな事の連続なのでしょう・・・。

八方塞がりの過酷な状況の中で
日夜 戦い続ける姿は
「戦場のスーパーマン」の如くです。
でも 最近は変身用の「電話ボックス」
見当たりませんね。

「・・・であるから 題意は 満たされた。」

これまた 悲惨な状況で 救いようが ありません。
ご愁傷様です。
珍回答にして 散骨しておきました。

正しい使い方を 教えましょう。

「吉野家とすき家は 牛丼があるから
 空腹は 満たされた。」
      
                  敬具

 foolsbook さん

 それもこれも、公教育が信頼されていないことが原因ですね。学校の授業をしっかり聞いて必要なら先生に食い下がって質問をする。それでは入れない学校なら、入ってもついてはいけず、ずっと塾に行くことになるのでしょうね。

 伸ばせば伸びる子であれば、塾でしごいてもらうことで凄く伸びる、というのもあるでしょうけれど、そうなると塾選びが大切ですね。

 紙様(敬称略?)

 ご愛読ありがとうございます。日本語検定1級の私としましても、三角形の辺を組で数えることには反対です。平行四辺形なんかですと実感沸くんですけれどね。

 悩める数学教師が多いらしく、合同条件 相似条件 採点なんてキーワードで検索すると実にいろいろなページがヒットします。これは間違いとされて抗議しに来る生徒が多いこともその一因でしょうけれど、じゃ、君は高校入試の時も抗議するのか、出来るのか、と返すことにしています。ほとんどの場合、入試で答案の採点状況までは公開されませんものね。見ず知らずの人が読んで納得できるような答案を書けることが大切なのだ、と常々言ってますが、納得している生徒は少なく、「これでいいのだ!」とやる塾の先生の方を信用する、ということになるみたいですね。

 すき家となか卯は同じ系列ですが、なか卯では空腹を満たしにくいので、私的には
「吉野家とすき屋には特盛りがあるので、空腹は見たされた。」としたいところです。

 いずれ三島にお邪魔いたします。

三島と聞いたので、、思い出した。
多分2年ほど前ですが、駅前に千万もするオブジェが
寄付されたと思いますが、それを寄付したのは高校時代
同じクラスだった市内で塾を経営している友達。
今までお世話になった三島市に一億寄付して、なおかつ
オブジェも寄付したというお金持ち。
私なんか一億持っていても、絶対に寄付しないと思いました。

 マオぢぃ さん

 そんなに気前よく寄付するぐらいだから、しっかり人件費かけて集めてると仮定すれば、その人の塾はまともな講師が多いかも。

いつの日か 三島で会う日を
楽しみに待ちます。

その際 是非とも 拝見したいレア物 一覧です。

2011年のみ ざっと見渡しました。

5月23日
セーラー エジプト 下3本

4月1日
ムーア・フィンガーチップ

7月23日
セーラー 塗装剥がれ

8月22日
キャップレス マットブラック 
多角形でないもの・中国製?

8月5日
パイロット USBメモリ

9月8日
ラジオ付き ボールペン

 神様(敬称略?)

 何ともすごいところに目をつけてらっしゃいますね。あげられたもの、確かに珍しいものばかりです。なんと言っても他の人が持ってるのをあまり見たことがありませんから。しっかり身辺整理してまとめておきたいと思います。

 高校生の時は英語の成績が常に下から20番以内でした。授業前と授業後の補講を受けても成績が上がらなかったので見かねた両親に家庭教師をつけられた上、塾にも行かされました。(えぇ、進級が怪しかったです。)
 当時私を担当していた英語教師にこれで成績が上がらなかったら、私達の教え方が悪いとまで言わせてしまうほどの絶望ぶりでしたが、いつも親身になって相談を受けてくれたおかげで英語は出来ないままでしたが英語を嫌いになることはありませんでした。こんな私ですが、今では英語が欠かせない職業?を目指しているのですから、学生時代の先生の対応は大事だと痛感しています。
 小中学校用の塾講師をしていたときは思いのほか文章読解力の低い子供達が多く、国語の基礎的な読解の仕方に力を入れました。真面目で努力家だけれども明らかに歯車のかみ合っていない子が国語の成績の上昇とともにほかの教科の成績も上昇していったときは指導方法が適切であったと証明されたようでとてもうれしかったのを今でも覚えています。
 それに、悪い塾講師だったので分からないことがあったら週一回の塾の先生ではなくまず担任(教科の)先生に聞きに行きなさいとも指導していました。熱心な児童・生徒に対して先生が悪い対応をするはずがないし、躓いたままだとどんどんおいて行かれると説明すると納得しているようでした。ただ、実際にこれが出来るかどうかは別問題なのが悲しいところです。

 チェリー さん

 何事もきっかけだと思います。中学校3年になったときに出会った英語の中島先生は脳神経外科医を目指していた人。脳の仕組みには詳しいので、俺が教えるとおりにやればおまえたちの英語力は伸びる、と最初の授業で暗示をかけられてしまいました。教師にとって、この技のちからは絶大です。クルマを見ただけで酔う、という生徒をバスのみで3泊4日の修学旅行に参加させるため、紙で出来たお人形ひとつで暗示をかけ、一度も車酔いさせることなく旅行を終えさせたこともあります。

 ちなみに、今教えているのは数学と社会。どちらも中学生のときにはテストで20点以上とったことのない教科です。人間は変われるのです。

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