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2012年10月21日 (日)

初のペア像

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 思わず見直してしまう写真、というものがあります。その多くは技を駆使して見る人を楽しませようとしたものですが、こちらはカメラがワンコの動きに付いていけなかっただけ、というもの。首をかしげた「ちち(仮名)」さんの顔の前を、正体不明の白い影が覆っているようにも見えますが、今ひとつよくわかりません。

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 続いて撮られたコマがこちら。変わらずブレておりますが、これを見ると先ほどの白い影が彼女の前足だったということがおわかりいただけるでしょう。飼い主がそばに来たので喜んで立ち上がったものの、つい先ほどまで寝ていたからでしょうか目がかゆく、片方の足でさかんに顔をこすっているのです。

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 お天気が良かったので、宇治急と名古屋線を乗り継いでこんなところへ行ってきました。西側出口には駅と直結した商業ビルがあるのですが、こちら東側にはほとんど何もありません。気持ちよく広がる駅前広場と公園、そしてその向こうに自衛隊があるだけです。

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 何でこんなところへ行ったのかといえば、先週の土曜日に除幕式が行われたという情報を得たからです。ここ久居は東京帝国大学農学部教授であった上野栄三郎博士生誕の地。この上野教授は、忠犬ハチ公の飼い主さんだった人なのです。

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 まだ渋谷が渋谷村だった頃、今は高級住宅街として知られる松濤にお住まいだった上野教授。すでに2頭の犬を飼っていたそうですが、秋田犬を飼いたい、ということで30円で手に入れられたのがハチです。秋田大館から米俵に入れられて列車で運ばれてきたそうです。今の時代ならさしずめこんな感じになるのでしょうか。生後間もない子犬にとっては相当に厳しい旅だったはずです。

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 こちらが剥製になったハチ。秋田犬らしい面構えをしています。毎朝渋谷駅で教授を見送り、夕方には出迎えていたというハチ。上野博士は教授会の最中に脳溢血で帰らぬ人となったので、朝見送ったはずの上野博士が帰ってこない、ということで3日ほど食事をとらなかったという話もあります。飼い主が帰ってきたらおやつをせがむどこぞの犬たちとはかなり違いますね。

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 先週20日に除幕式が行われたのは、近鉄名古屋線の久居駅前にある緑の風公園に建てられた、上野教授とハチとがツーショットになっているという、日本初のペア銅像です。夕刻、渋谷駅頭に姿を現した上野教授を見て、ハチはこんな風に甘えていたのでしょう。

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 渋谷駅前、ハチ公前で待ち合わせ、なんてのは、場所をよく知っている都内在住者、もしくは都内に通ってきている人にしか出来ない技だと思います。初めての人が渋谷駅前に来ても、待ち合わせをしている人に取り囲まれてしまったハチ公を見つけることはまず出来ないでしょう。その点、この像はしっかりと高い位置にあるので、待ち合わせにも使えます。

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 この看板に描かれているのは、晩年、渋谷駅前に毎日来ていた頃のハチ公の姿に近いものでしょう。皮膚病の後遺症で左耳が垂れ下がり、結構情けない姿です。死語に解剖され、フィラリアとがんを煩っていたことが確認されているほか、臓器は今も保存されているそうです。

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 肝心のハチの顔は、身長170センチの私ではなかなか見ることができません。このアングルから見て初めて、あぁだいたいこんな顔なのかとわかる程度ですから、私より背の低い人だとハチの顔というか、あごのあたりを見上げることになります。

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 何とかハチの像の顔を正面から、と思い、像の台座に寄り添ってつま先立ちをしつつ、カメラを持つ手を高く掲げてこんなもんだろうと思う角度でパシャッ、とやった写真を何枚かご覧ください。

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 正面から見ると、そんなに可愛らしい顔ではありませんね。やはり生身のワンコが一番、ということなのでしょう。ちなみに、昨日大々的に(?)除幕式が行われたという割には、まったりとして人影もまばらな駅前公園でした。お天気の良い日にこんなところでボォーっと座っているのも気持ちよさそうです。

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コメント

少々失礼な話なのかもしれませんが…この塑像を作成した方は、流石に腕は確かなものであるのでしょうが、犬好きではないなぁという気がします。犬好きがイメージする犬の顔ではないんですよぉ!?その辺りどう見ます??

 すいどう さん

 精悍な顔ではあるけれど、好きかどうかといわれると好きではない顔ですね。愛情は月日とともに情愛に変化するものといわれておりますから、夫婦仲と同じで見慣れると愛着がわくものなのでしょうけれどね。

 ま、もともとのハチのお顔が、その時代の写真からうかがう限りはそれほど可愛くはないですし。あと、実物はきっと愛らしい犬だったのでしょうけれど、銅像でかわいらしさを出そうというのは難しいのではないかと想像します。変な感じになるんじゃないかな、と。

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