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2012年10月

2012年10月31日 (水)

オータムレイト

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 何というか、某電話会社のCMに出てくる犬みたいですね。かつて国産OSたるTRONを叩きつぶした人はなかなかに商才に長けていて、機を見る力にも優れ、まぁその人がいたからこそ、我が国でもスマートホンが普及したようなものですが、やっぱり私はその会社にお金を払いたくありませんから、あぁ、iPhone5えぇなぁ、なんて思いながらも旧式なiPhoneを、しかも某国営系キャリアで使い続けています。

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 先日、私の暮らしている地域でも、先日、何かの緊急通報メールが配信されたようで、授業中にあちこちの教室で携帯電話が鳴り、哀れ、何人もの生徒が携帯電話を預かられてしまう、ということになりましたが、私のiPhoneは沈黙したままでした。いわゆるキャリアメールというものが使えないからなんですね。日本で異様に発達している携帯独自のメール、私は大嫌いなのでもともと使っていないのですが、それをカミングアウトすると珍獣を見るような目で見られるのが常です。

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 「お宅のお子さん、学校に携帯電話を持ってきて授業中に遊んでたりします。学校でも注意していますが、ご家庭でもご指導お願いします。」と保護者に連絡したら、すぐに子供の携帯が鳴って「こら!」とメールが来た、なんて、これ、笑い話ではなく実話です。目の前で見ました。子供が携帯欲しがるのを親が制御できず、携帯を持たせた挙げ句、通話料などがすごいことになって「なんで学校で注意してくれないんだっ!」と、お願いではなくて「苦情」が来たこともあります。私自身相当におかしな人ですけれど、私たちの暮らす国もかなりおかしくなっているように思います。

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 それでも、毎年きちんと正倉院展が開かれ、いろんな宝物を見せていただくたびに感動しているわけです。まだまだ相当な資産を持っている国なのですから、頑張らなければいけませんね。今回の正倉院展、目玉はやはりこのチケットにあしらわれている「瑠璃杯(るりのつき)」でしょう。この展示は超人気で、展示室の入り口が二つに分けられており、「すぐ目の前でご覧になりたい方はこちら。ただしご覧になるまで1時間半以上かかります!」なんて叫びながら、係の人が列を分けていました。展示から少し離れたところから見るので良ければ並ばずどうぞ、というわけですが、それを聞いたのが午後6時過ぎ。閉館まで1時間を切っているのに、並んでいた人たちはどうなったのでしょうね。

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 やや大きめの付箋、大きい方は天人、小さい方は雲のイラスト入りです。それはいいのですけれど、裏返してみると何とも謎なことが書かれていて、これは笑っていいのか突っ込んでいいのか、つまり、ボケているのかどうか、関西人の私でも、これは対応に苦慮してしまいます。

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 ま、いつまでも美しいのなら結婚を申し込んでくる相手はいくらでもいるはずですが、私などは半世紀も生きてきて、いまだに天人に出会ったことがありません。普通の人間には出会えないんじゃないでしょうか。それとも、もっと徳を積むと出会えるのでしょうか。何より、天人って結婚する意味があるのか、結婚するものなのか、突っ込んでみたくもあり、突っ込んでも面白くなさそうでもあり、ほんとにむずかしいところです。ここは華麗にスルー、が正解でしょうか。

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 天人が出たついでに、ミュージアムショップで買った「五絃琵琶」を模した箸置きにPILOTの飛天を添えて1枚。この箸置き、正倉院御物の中でも一、二を争う人気と知名度を誇る五絃琵琶を赤膚焼きで作ったもので、きちんと奈良絵も施されています。奈良国立博物館地階にあるミュージアムショップへは、博物館に入館することなく入ることが出来ますので、皆さんも是非一度のぞいてみられることをおすすめします。

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2012年10月30日 (火)

もみぢふみわけ

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 秋が深まってきたというよりは急に寒くなってきたという今日この頃。我が家の犬たちもすっかり冬毛にかわり、それはそれはモフモフとしたさわり心地の良い犬になっております。「くま(仮名)」さんがこういう姿勢を取っているときに背後から見ると、首の後ろのあたりが何段にもなっているのがわかります。何とか痩せさせなくてはならんと長男も長い時間散歩に連れ回したりしているのですが、飼い主に似たのか食い意地が張っていて運動が嫌いという難儀な犬ゆえ、なかなかに痩せるのは難しそうです。

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 飼い主の方は、痩せるためにと毎日職場の中庭に石を敷き詰める作業に「興じて」います。中庭の土をならし、そこに約20センチ四方の石(タイル)を並べていくのですが、資材である土や石を運ぶのも、しゃがんだ姿勢で石を敷き詰めていくのも、なかなかに重労働で、猛烈にお腹がすきます。そのぐらいお腹がすいた日は夕食を摂ることにしていて、雨で作業が出来なかった日などは残念ながら夕食抜きとなってしまいます。写真はそんな作業の合間に立ち上がって腰を伸ばしたときに目に入ったものです。もう遠くへ行ってしまった夏が懐かしく思い出されます。

 いかがでしょうか。奈良公園で暮らしている鹿どうしの喧嘩です。奈良公園と言えば鹿、ということで、いそいそと鹿せんべいを買い込んで鹿に近づいたものの、あまりに攻撃的な出迎えぶりにトラウマを抱え込んでしまった、という方もいるようです。虎馬といいながら、実は鹿に馬鹿にされているように感じてしまうのも奈良公園ならではです。広島県は安芸の宮島にいる鹿たちは、人がそばに来ても餌をねだったりはしません。奈良公園の鹿は、人は餌をくれる、あるいは持っているものだと思い込んでいるのですね。

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 喧嘩をしているのは雄の鹿。角がありませんが、それは鹿の愛護会によって角を切り落とされているからです。堅い角が人に向けられては大変ですので、観光行事を兼ねた「鹿の角きり」が10月に行われています。2頭ともに見事に角を切られてしまっていますが、春になれば袋角というものが出来ます。その中には血液が循環しておりますが、次第に固まってしっかりとした角になるのです。ですから、放っておいても角は落ちてしまうわけですが、こういう喧嘩を見ると、やはり切っといてくれてくれてありがとう、と思ってしまいますね。

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 で、鹿というとこれです。その昔、鹿は春日大社の神の使いとされていて、鹿を殺したものは死罪と決まっていた、とよく言われます。自宅の前に鹿の死体があると死罪になるので、奈良の人はみんな早起きして自宅前を確認し、万一鹿の死体があれば隣の家の前に移動した・・・・・なんてことも言われます。

 興福寺の稚児であった三作(みのさく)が習字をしているときに紙を咥えていった鹿に文鎮を投げて殺してしまったために石子詰めになった、という伝説があります。三作は死んだ鹿と抱き合わせになって首だけ出して穴に入れられ、周囲にぎっしりと石を詰め込まれてじわじわと圧死させられた、というのです。三作の親が子の供養のためにとその場所に紅葉を植えたのがこのような図柄の起源・・・・・なんて出来すぎた話もありますが、あまりにもこじつけっぽいですね。

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 鹿の喧嘩を撮影した場所からは、こんな風景も見えます。奈良国立博物館の新館、正倉院展が開かれている会場です。並んでいる皆さんは、通常料金で入場券を買った人たちです。正倉院展はいつ行っても混んでいて、なかなかゆっくりと見ることができませんが、安く入場してゆったりと見る方法もないわけではありません。明日はそのことを記事にしてみます。

2012年10月29日 (月)

おしぼりの日

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 ワンコは賢いので人間の言葉を覚えます。同じ単語でも、文脈や言葉が使われている状況の中で判断することも出来るようです。立ち上がって「まぶしいにゃぁ」と目を細めている「ちち(仮名)」さんの場合は、「さんぽ」とか「ごはん」などの単語には無条件で反応します。親が子供たちに向かって「何かあげなさい」などと言うのを聞くと、それおやつが来る、と臨戦態勢を取りますが、そうではないシチュエーションで「あげる」「やる」なんて言葉を使っていても無反応。消化管が肉と毛皮で巻かれている生き物、なんて馬鹿にしていますが、なかなかに賢いのです。

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 たしか、もう見られないはずのこの光景。手前のテーブルあたりに透明のがっちりしたパーティションが作られて、タバコのみを隔離するようになってしまいました。これこそが聖地「おしぼり喫茶」こと、神戸にしむら珈琲店梅田店です。注文を取りに来た店員さんは伝票に書き込んだり小型端末に打ち込んだりはしません。ただただ数人のお客の注文を聞き、しっかりと覚えて帰っていきます。冷コー、何もなしで・・・・・と注文してシロップ入りの甘いのが来た、ということが一度ありましたけれど、ほぼ確実に注文通りの品が来ます。

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 今日10月29日は、10(てを)29(ふく)からおしぼりの日だとか。おしぼり喫茶のおしぼりはこのような白いタイプで、インクのついた手など拭こうものならはっきりくっきり青や黒に染まります。

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 タバコが吸えるから偉い、と親方にも褒められた名古屋のコメダ珈琲では、こんな感じの茶色いおしぼり、それもお店の名前入りのが出てきたと記憶していますが、私の住んでいる近所にあるコメダでは紙のおしぼりです。

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 そういえばこのエリートも、おしぼり喫茶で調整してもらったのでした。このあたりのペンを使っていると、最近のものはバカらしくて使う気になれません。安価で性能が良く、耐久性も決して犠牲にされていない、そういうペンを作れるだけの技術があるからこそ最近の豪華なものが作られているのだということはわかるのですが、主力となるカスタム系でもう少し艶っぽいというか、ヘンタイも喜ぶというペンを出していただけると嬉しいのですが、ま、出してもきっと売れないのでしょうね。

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 近くの阪急百貨店や阪神百貨店で買ってきた萬年筆を持っておしぼり喫茶に入ると、することは決まっています。まずはペン先の品定め。これはあたり、これは微妙、こいつは外れなど。とはいえ国産なら、たとえ外れと認定されてもそこそこのレヴェルまでは持って行ってもらえます。おしぼり喫茶の決して大きいとはいえないテーブルの上で、ちょいちょいと「いらんこと」をしてもらうだけで、見違えるようなペンになるのです。

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 おしぼり喫茶のおしぼりは萬年筆のインクで真っ青になる、なんていう都市伝説がありますが、それはウソです。おしぼりは手を拭くものですから、その手にインクがついているとおしぼりにもインクがつく、というだけのことです。顔や首筋はおろか、脇の下とか胸とか、そういうあたりまでガシガシと拭いているおじさまたちと一緒だとは思われたくないものですね。おしぼり喫茶でくつろいでいるのは、「良識ある」ヘンタイさんなのですから。

2012年10月28日 (日)

ゴールドソフト

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 つい先ほどまで、知らん顔で寝ていた「くま(仮名)」さんですが、突然起き出して来ました。何かを気にしている様子です。写真左側にタイルが見えますが、ここは流し台。つまり彼女は、台所の方をじっと見ているのです。ビニール袋のカシャカシャいう音が聞こえたときや、おいしそうな匂いがしたとき、その他、家族が「食」に関する動作をしたときなどは必ずこんな風になり、続けてこうなるのです。

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 この一点をじっと見つめる目のすばらしさ。緊張感がみなぎっています。彼女の視線の先にはオーブンレンジがあり、そこで食パンを焼いているのです。食パンは彼女の大好物、特にバタートーストなんかになると黙ってはいられません。焼き上がるのを、いや、飼い主が食べ始めて耳の部分を投げてよこしてくれるのを今か今かと待っているのです。

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 我が家にはご自慢のサンビーム クラシックトースターがありますが、この食パンは5枚切りなのでスロットに入らないのです。仕方なく電子レンジ兼用のトースターで焼きましたが、やはりポップアップ式トースターの方がおいしく焼けるように思えてなりません。

 写真が下手くそで全然おいしそうに写っていませんが、これがかの有名なゴールドソフト様なのです。帰り道に通りかかったコンビニエンスストアで、運良く最後の1個を手に入れることが出来ました。

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 事前に予約しておいて、毎月第4金曜日にコンビニエンスストアの店頭で受け取る、というシステムで販売が開始されたこの食パン、ついにスライスして1斤サイズでの販売が始まりました。これからは毎月第4金曜日には山崎系のお店をのぞくのが習慣になるかも、ということで、まずは試食です。

 生クリームがたっぷり入った食パンですから、糖尿持ちが食べてはいけませんね。そもそもパン系統は血糖値が急上昇しやすいので糖尿持ちは避けるのが吉とされています。

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 味覚音痴の私にはよくわかりませんが、家族に言わせるとそれなりにおいしいパンだということでした。子供の頃から食パンを生で食べるのが好きだった私ですが、最近はトーストしてから食べることがほとんどでした。けれどもこのパンの場合、生で食べるのがいいかもしれません。トーストした場合も、バターやマーガリンを塗らないで食べる方がおいしいと感じられます。事実、パンの耳を与えると「マーガリンついてないやん!」ってな顔で見上げる「くま(仮名)」さんも、このパンに関しては耳の部分をガシガシ食べておりました。よいお味がするのでしょう。来月の第4金曜日は11月23日、なんと結婚記念日ではないですか・・・・・。

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2012年10月27日 (土)

何でそんなに高いのか

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 顔が輝いている「ちち(仮名)」さん。その理由は飼い主に抱きしめられているから・・・・・などということは絶対にありません。ケージから少しだけ外に出してもらって、そこで飼い主にがっちりホールドされている可哀想な柴犬です。それなのになんで笑っているのかと考えてみれば答はひとつしかありませんね。視線の先には何か食べ物があるのでしょう。一コマ前の写真のうなだれぶりを見れば明らかです。撮影者が良い写真を撮るために工作してくれたわけですね。

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 朝から大忙しのオープンスクールで、ようやくゲストティーチャーの授業が終わったときにも「あぁ、そろそろフェンテの集いが始まるんだなぁ・・・・・」なんてことを思うゆとりすらありませんでした。せっかく保護者が来てくれるのだからとこの日に合わせて保護者会を計画した学年があったのですが、広い体育館にたくさんの保護者、そしてその学年の先生がお一人と、応援で司会を買って出た私のみという、何ともエグい状況となりました。

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 「月曜日を代休にしてるのに、先生らいっぱい休んではるやんか・・・・・ホンマになんでやの???」という保護者の会話が聞こえてしまったので、開会の挨拶でそのあたりをご説明。部活動の公式戦真っ盛りのこの時期、それでも一番試合の少ない日を選んだつもりなのですが、不幸な偶然も重なっての人員不足ということをご説明してから本題に入ります。旅行業者から来てもらった担当者に修学旅行の行程や費用の説明をしてもらい、質疑応答。予想通り、なんでそんなに費用がかかるのか、というご質問が出ました。

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 関西から九州方面への2泊3日の旅行。パックツアーですと往復航空機利用でも3万円を切るものがあります。行きは飛行機、帰りは新幹線という組み合わせでホテルもさほど上等ではない、それなのに6万円を超える費用はいかがなものか、というわけです。

 修学旅行は教師へのリベートの分だけ高くなっている、というのは世間で根強く言われている噂です。業者さんが売り込みにお金とエネルギーをつぎ込んでいるのは事実でしょうけれど、教師はリベートもらうどころか2日間ほとんど不眠不休で引率して、学校によっては本来出張旅費で支払われるはずの旅行費用も一部自分で出さざるを得ないというのが実態です。できれば修学旅行なんて廃止したい、というのが本音です。

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 そんな生臭い話はしませんでしたが、修学旅行が一般のパック旅行より割高な理由をご説明しておきました。200人がいっぺんに移動し、見て、食べて、泊まるということは想像する以上に大変なことなのです。しかも、大人の団体旅行と違って「自己責任」で済ませられないことがいっぱいついて回る特殊な旅行です。団体割引どころか割高になる要素だらけなのです。

 経済的な理由で修学旅行に参加しない生徒も年々増える傾向にありますし、学校で生徒をまとめてどこかに連れて行く、という時代でもありません。どこかの教育委員会や学校が修学旅行廃止の英断をくだしてくれないかなぁ、などと思いつつも、さて自分の学校でそれを言い出したら修羅場では済まないだろうなぁ、とも思います。

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 ここはやっぱり、東京都とか大阪市あたりが首長主導でやってくれることに期待、と思っていたら、東京都知事がお辞めになってしまいました。作家としても活躍されていた石原さんは、猛烈な悪筆だったこともあって比較的早い時期にワープロ派となったそうですが、手書き時代はプラチナ萬年筆を愛用されていたそうです。神奈川県で開かれていた作家と萬年筆展でしたか、そこではそういう展示もあったそうなので、見に行かれた方、どういうモデルだったかご存じでしたらご教示ください。まさか、こんなのではなかったはずですが・・・・・。

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2012年10月26日 (金)

けっこう抜けてる

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 食卓の上に上半身(?)をのせて物色中の「くま(仮名)」さん。小柄な彼女としてはかなり頑張って伸びている状態と思われます。前脚を椅子の座面にのせてググッと伸びているので、後ろ脚はほとんど宙に浮いているのではないでしょうか。

 いつもなら何ともいえない開放感に包まれる金曜日ですが、土曜参観を発展させたオープンスクールの前日ということで、逆に緊張感あふれる1日となりました。

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 私の勤務先は仏教系の学校かしらんと思うほどに「僧形」の方が多く、口の極端に悪い私などにとってはかっこうの「いじり」の対象となっています。何も好きこのんで毛がなくなったわけではない人をいじるなんて失礼で悪趣味きわまりない話ですが、そんな悪い私は、外を出歩いていてもこんなものがよく目に付いてしまいます。

 田んぼの中に立つビル。壁面には大きな「とけい」があって、その上に社名の文字が貼られています。「とーえい」なんでしょうね。ローマ字で「とけい」と書くなら「TOKEI」になります。時計のすぐそばにTOEIと書いてあるので、「あ、Kが抜けてる・・・・・毛がぬけてる」なんてお馬鹿なことを言ってしまうわけです。

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 あぁ、今日も終わりかぁ、と風呂上がりにガリガリ君を食べるまでには、結構いろいろありました。明日のオープンスクールでは、教員は授業をせず、地域で活躍されている方を講師にお迎えします。その講師の方がパワーポイントを使われるなら、学校でPCやプロジェクターなどを用意しなければなりません。そういうのをとりまとめる元締めが私だったのですが、皆さん秘密主義で少しも教えてくれないので焦りました。

 木曜日の夜まで、それぞれの講師との仲介役を務める先生方に「何かいるものはないか?」と聞き回っていたのですが、何の収穫もありませんでした。なのに金曜の朝になったとたん、あっちこっちから「あしたこういうものがいるから用意しといてね!」と明るく言われてしまう始末。究極にすごいのは金曜日の日もとっぷりと暮れてから「これこれこれがいるのです!」と宣言されたことでしょう。

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 学校に山ほど機材を抱えているわけではないので、足らないものがあれば近隣の学校にかり出しに行かなければなりません。だから「いるものはないのか?」と聞き回っていたわけですが、それぞれの講座の担当者はそんなこと知ったことじゃないわけです。学校にはプロジェクターが1台あるなぁ、あれを使おう、と何人もの教師が思っていて、わざわざ私に声をかけなくてしまってある場所は知ってるよ、ということなのです。

 結果として、1台のプロジェクターを5、6人で取り合うという状況が生まれます。そういうことにならないように事前に連絡を、と言っていたのですが、どうも私の日本語は通じなかったようです。しゃべるのが仕事の人間としては致命的ですね。

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 26人も外部から講師を呼ぶのに、プロジェクター使うのは私が担当する講師だけだと思い込める剛胆ぶりがうらやましい限りですが、そういう人たちをシバいたりやさしく諭したりしつつ、どうやら機材の手配も終えることが出来ました。麻生首相の置き土産で、教室に1台ずつでかい液晶TVが配置されているので、そいつにPCをつなげばプロジェクターは必要ないのです。逆に言うと、これがなかったら完全に死んでましたね。

 とりあえず落ち着いて、風呂上がりに食べるガリガリ君。ガリッとした食感こそ命のガリガリ君がプリンの味ってどういうことなんだとおもいますが、それはこのキャラメルソースなんでしょうね。別に本体が柔らかいわけでも何でもありません。

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 シャクッとした食感のなかに、このキャラメルソースの部分を噛んだときに「ネトッ」とした感じが混じります。そこにプリンを感じてちょうだい、ということなんでしょうか。プリンの魅力は「プリンっ」とした食感にもあるはずで、それはガリガリ君の食感とは対極にあるもの。滑らかな、プルンとした食感は抜け落ちて、キャラメルソースでかろうじて、という感じです。こういうのを作る生産能力を幻のコーンポタージュ味の生産に回してもらえたら嬉しいのですが、ま、これはこれでアリなのかもしれません。

2012年10月25日 (木)

チーズフォンデュ?

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 くつろいでいる「ちち(仮名)」さん。この写真が撮られる直前まで、彼女のケージの前には飼い主がひっくり返ってうたた寝をしておりました。玄関からリヴィングに入ってくるドアを開けたところに「くま(仮名)」さんのケージがあるのに対して、彼女のケージはそれより奥まった、リヴィングと隣の和室との境近くにあります。家族が食卓に勢揃い、なんていうときには、「くま(仮名)」さんのケージのそばに家族が集い、ひとり「ちち(仮名)」さんだけが離れたところにいることになります。そういう事情もあって、家族の誰かが自分の近くにいると、本当に心安らかに過ごせるようです。

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 今週土曜日といえばフェンテの集いですが、私は残念なことにお仕事とぶつかって参加できません。いわゆる土曜参観を発展させた行事として「オープンスクール」という催しが行われるためです。地域にお住まいの方に「ゲストティーチャー」として学校に来ていただき、生徒たちに「授業」をしていただくというのがメインで、私は奈良の観光ガイドをされている方の担当になりました。

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 内容をお見せできないのが残念ですが、奈良市観光協会が販売を担当している「なら写真ガイド」というCD-ROM、そして「古都奈良の世界遺産」というDVD-ROM、いずれも充実の内容で、お値段は驚きの各1000円。これを大画面に映し出して、それに関するお話を観光ガイドの方にしていただこうというわけです。奈良市観光協会の窓口はありがたいことに夜の9時まで開いていますので、入院中の義母を妻とともに見舞ったあとでこれを購入して、さぁ晩ご飯でも食べて帰ろうか、ということになりました。

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 鉄板の途中に仕切り板を置いて焼いているこれは、「3種のチーズフォンデュ」というお料理です。キノコ類やらタマネギ、刻んだハムなどをバターでソテーしたあと、謎の液体を流し込んで焼いているところです。謎の液体とはいうものの、お店自体が関西風もんじゃを標榜しているわけですから、おそらくはそういう類のものでしょう。

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 できあがりです。もんじゃですと、ここからうまく焦がして食べていくわけですが、おまけについてくるフランスパンに載せて食べたり、あるいはそのまま口に入れてとろけたチーズの風味を楽しんだり。溶けたチーズにいろんな具材を突っ込んで絡めて食べる、というのとは少しイメージが違います。

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 ダメですね、おいしそうに見えません。実際には結構おいしいものですので、奈良へ観光に来られましたら一度いかがでしょうか。今日は木曜日ですが、土曜日のオープンスクールまでにはほかにもやらなければならないことが山のようにあって、このところ毎日ヘバり気味です。早めにお風呂に入って、風呂上がりにはガリガリ君のプリン味でも食べて寝ることにしましょう。

2012年10月24日 (水)

はちよんなないち?

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 家族がおいしそうなものを食べているのを見て、必死でおねだりをしている「くま(仮名)」さん。キューンとか、グゥワァーンとか、とにかくやかましく鳴きながら、体力の続く限り立ち上がって騒いでおります。けれども彼女は、実はこれが飼い主の策略だとは気づいていません。この妙なブレ具合、パパラッチが長い球で盗撮したような感じになっていますが、彼女に気づかれないように離れたところから望遠で狙って、たまたま瞬きをした瞬間が写った、というわけです。

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  WSXGA+ 、1680×1050という解像度のディスプレイを持つThinkPad T60pです。最近のディスプレイはどれもこれも縦が短くて横に長いので、映画を見るのには良くても、ネットの閲覧をするにしても仕事に使うにしても、どうにもしっくりきません。そんな私にとっては、値段が安いということもあって、少し前のやつを少し改良して使う方が快適なのです。

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 レノボがIBMのPC事業を買い取った際、IBMというブランドを5年間使用できるという契約だったように記憶していますが、これはその時代のものですね。今やThinkPadといえども、大好きな3色のIBMロゴがなくなって、なくても良い(失礼!)lenovoなんてロゴが入るようになりましたし、キーボードすら(少なくとも見た目は)普通のものになりつつあります。黒くて無愛想な筐体、赤いポッチ、7段キーボードなど、これがThinkPadやんか、というものが少しずつ変化していくのは寂しいものですが、全てが悪いというわけでもありません。

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 モデルナンバーを見て一瞬びっくり。オッサンの腐りかけた頭の中では、8472と8742とが区別できなかったので、これを見て一瞬「おぉ、1つ違いやんけっ!」と思ってしまいました。スタートレック・ヴォイジャーシリーズで登場した「最強の」生命体8472。それと同じだったら良かったのですが、実際には似ても似つかない、3つ同じ数字が入ってるだけやんか、というものでした。

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 PCの処理速度を上げる方法はいくつもありますけれど、体感速度を上げるにはHDDをSSDに交換するのが一番です。特にこういった「少し前」の機種の場合、CPUなんかは十分な処理速度を持っていますし、グラフィックも大丈夫。あとはメモリを積み増ししてやれば完璧です。一般的な9.5ミリ厚のHDDから7ミリ厚のSSDへの交換ですが、ThinkPadの場合は何の問題もありません。

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 本来はHDDにかかる衝撃を緩和する目的で装着されているラバープロテクタを装着しますので、HDDベイの中でSSDがグラついてしまうということもありません。問題はシリアルATAの規格が一番初期のものであるということで、転送速度の上限が低いために、SSDの恩恵を存分に享受することが出来ないことですが、それであってもHDDのまま使用するのに比べたら比較にならないほどの快適さです。

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 挿し替えはそれこそあっという間に完了。光学ドライブには事前にOSの円盤を入れてありましたので、電源を入れるとBIOSをチェックする間もなくOSのインストールが始まりました。使用するSSDによってはいろいろと面倒なこともあるようですが、今回使用したPlextor Ninjaは何の問題もなく認識されました。おそらくは落雷によるサージが原因で認識されなくなっていたものですが、輸入代理店の方で修理(新品交換)していただいて再度のお勤めです。

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 この機種(ThinkPad T60p)をWindows7で使う場合のよく知られている問題点として、ディスプレイドライバがない、というのがあります。もともとATI Mobility FireGL V5250というちょっとヘンタイなGPUがのっているところへ、縦の解像度はある程度維持しつつもワイド液晶という妙な仕様ですので、このように標準のVGAドライバで使っていると文字が異様にでかく、従って画面が狭くて使い物にならない、解像度を引き上げても縦横のバランスが崩れて変な感じになる、ということになります。

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 この問題に関しては、Windows Vista用のドライバを導入することで解決できる、ということが結構広く知られています。まさしく、 Windows7とは、見た目とUAC関連をマイナーチェンジしたWindows Vistaである、ということですね。実際にはそうともいえないのでしょうけれども、ドライバに関しては結構この手が通用するケースが多いようです。

 それにしても、インストールは本当に疲れますね。こうして記事を書いている間にも、山のようなWindows Updateのダウンロードとインストールが続いています。OS入れるだけで一晩で足りない感じです。「私はPC使ってるよりもセッティングしてる時間の方が長い人」という状況は変わりそうにありません。

2012年10月23日 (火)

あふさかのせき

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 飼い主や家族の顔を見るとワンキャンとうるさい我が家の犬たち。「あぁごめんな、きょうはくまめくりやねん。」あるいは「すまん、きょうはちちめくりや!」などと飼い主が言うのを聞いて、アホかいな、犬にそんなんわかるわけないやんか、といちいち突っ込みを入れてくる娘。ツッコミのレスポンスの速さは本当に天性のもの。生粋の関西人です。晩ご飯のおかずにと買ってきたお刺身を冷蔵庫から出しつつ「ナンボやったか聞いて、聞いて。」と求める父親に対して「はいはい、はうまっちね。ハマチやろ。」と軽くあしらう彼女です。

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 自宅から電車を乗り継いで約1時間。京阪電鉄京津線の大谷駅は、静かな山間の風景とミスマッチな騒々しさです。線路のすぐ脇を国道1号線が通っていますので、昼夜を問わず交通量が多いのです。この駅を降りて改札口を出ると、すぐ前にあるのが蝉丸神社です。

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 三関の一つ逢坂の関はこのあたりにあったらしい、ということですが、正確な位置などは不明なままだそうです。駅前の道路はかつての東海道だったのではないかと思われますが、今は住宅街の中を通る静かな道。国道1号線から脇道にそれたら以外と静かだった、という感じです。

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 日本一のうなぎ、を標榜するかねよさん。私などはB級グルメどころか、ものの味など一つもわからない味覚音痴ですから、日本一のうなぎ屋さんに行ってももったいないだけなのですが、きんし丼なるものに興味を引かれてお邪魔しました。

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 こっちの方が食べやすそう、というだけのことで選んだのがきんし重。うな丼やうな重の上に卵3個分というでかい卵焼きを載せた、ただそれだけのものです。こんなごついのは錦糸卵ではありませんから、ひらがなで「きんし」なのだそうです。

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 お重となりますとご飯の量が多く、正直、もてあまし気味になります。なんといってもこの卵焼きのボリュームがお腹に効いてくる感じですね。この卵焼きをやっつけても、まだその下にまだ鰻が潜んでおります。継ぎ足し続けているという秘伝のたれもじわじわと効いてきますので、多少はご飯少なめとなる丼にすべきでした。

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 だいたいからして、鰻を食べに行ってるくせに肝吸いは嫌いです、なんていうあたりですでに罰当たりですが、そういう人は他にもいるらしく、このお店では肝吸いか湯葉のお吸い物かを選ぶことが出来ます。

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 湯葉には「日本一」という文字を鰻が囲んでいる、お店のマークが焼かれております。ブランドですね。お値段もなかなかのものですのに、結構人が入っておりました。次回は是非、お日様の出ている時間に本店の方でいただこうと思っております。建物も入り組んでいて面白そうですし、お庭には数々の「変なもの」があるそうです。

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 子連れでファミリーレストランなどに行きますと、帰りにレジを通過するのが結構大変なものですが、それは私を連れて行ったときでも変わらないようです。こんなものをレジ横にぶら下げて売るのは違反です。

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 実においしそうですが、食べにくそうでもあります。次回はお重ではなく、この丼をいただこうかと思います。分量的にも子の方が若干体に優しいはずですし。ほんの少しの違いですけれども。

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 逢坂の関といえば蝉丸さん。そして蝉丸さんといえば、なぜか坊主めくりでは坊主扱いという気の毒なキャラクターです。高名な音楽家であり、百人一首にも選ばれるほどの和歌を詠んだ人ですが、逢坂に庵を結んでくらしていた詳細不明の人、ということで、我が家にある百人一首の札ではもう完全にボンさんの姿に描かれております。

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 気の毒ですねぇ。これ、音楽家とちがいますやん。ホンマもんのボンさんですね。源博雅に秘曲を伝えたときもこんなふうに頭を丸めていたのでしょうか。やはり明るいときに再度現地調査をしてみる必要がありそうです。

2012年10月22日 (月)

布教活動の難しさ

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 気持ちよさそうに眠る「くま(仮名)」さん。その傍らでは「ちち(仮名)」さんが大きな声で自分の存在をアピールしています。いわゆるかまってちゃんという存在は人に疎まれやすく、そうではない人ほど人にかまってもらえますが、犬もまた同じです。

 休み時間になれば教室から職員室へ一目散。あぁでもないこぅでもないと教師につきまとう生徒。昔からそういう子はいましたけれど、最近、そんな子が猛烈な勢いで増えてきています。恐ろしいのは、そういう子がそのまま大きくなったような大人がこれまた増えてきていること。私たちのような職業の者は、これをどうしていくのか、どういうことが出来るのか、ということを本腰を入れて考えなくてはならないと強く感じます。

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 仕事で使っている萬年筆たち。上のキャップレス2本は胸ポケットが定位置で、それぞれに軸と同じ色のインクが入っています。これからの冬服シーズンには両方同時に持ち歩くようになります。真っ赤なプラチナ・プレジールはPILOT823が使えなかったときに採点用として活躍してくれましたが、現在は予備役。それでも、カートリッヂさえ填めればすぐに採点できる利便性は捨てがたいので、常に職場のデスク上で待機してもらっています。

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 下の4本は職場のデスク上のDo You Know Me? と書かれたふざけた湯呑みの中が定位置。カスタム楓は黒インクの中~太字。LAMYサファリは中字で青インク。デスクペンはPILOT製で、合金製ながら旧型カスタムと同じような形の「爪ペン先」付き。そして採点専門のPILOT823コースニブつきです。

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 様式に書き込んでいくようなときはデスクペン一択ですが、下手くそな字で細字のペン先というのは最悪の組み合わせなので、何かタイトル的なものを書くときなどは楓。これだけ字幅が違います。デスクペンのカリカリした感じは、狭いところにかっちりと字を埋め込んでいくような用途にぴったりです。

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 他の人の机上にメモを残すような場合、黒い地で地味に書いてあるよりも色つきの文字の方が目立ちやすく、読んでもらえる可能性が高まりますから、鮮やかなブルーのインクを入れたサファリも常備してあります。強調したいときなどは採点専門の823でドドドッと書いて迫力のメモのできあがりです。

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 隣に座っている新人君は、なんとラッションペンでテストの採点をしています。あのフェルトを固めたような、それでいて固いペン先が紙とこすれる音が好きではなく、聞いているだけでいかにも採点しにくそう、と感じてしまうヘンタイの私は、「これで採点したら3倍速くなるよ!」と823をちらつかせているのですが、なんといってもボールペンに最適化されたような持ち方と筆記角度ゆえ、この気持ちよさがうまく伝わっていないようです。

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 今日の夕刻、名古屋の某社長の熱烈なファンになってしまった同僚と一緒になって萬年筆の布教活動をしておりましたが、誰も彼も無茶苦茶に立てて強筆圧で書くものですから、この気持ちよさを十分感じてもらえません。30代後半というのに、萬年筆を使ったことがない、という人も一人や二人ではありません。けれども、私たちがあまりにもすらすらと書くのを見て、あぁこれは慣れたら相当に良さそうだな、ということぐらいは感じ取ってもらえたようです。友人や知り合いで、熱心に布教活動をしている人が何人かいますけれど、きっと苦労しているのだろうなぁ、ということがようやくわかった秋の夕暮れでした。

2012年10月21日 (日)

初のペア像

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 思わず見直してしまう写真、というものがあります。その多くは技を駆使して見る人を楽しませようとしたものですが、こちらはカメラがワンコの動きに付いていけなかっただけ、というもの。首をかしげた「ちち(仮名)」さんの顔の前を、正体不明の白い影が覆っているようにも見えますが、今ひとつよくわかりません。

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 続いて撮られたコマがこちら。変わらずブレておりますが、これを見ると先ほどの白い影が彼女の前足だったということがおわかりいただけるでしょう。飼い主がそばに来たので喜んで立ち上がったものの、つい先ほどまで寝ていたからでしょうか目がかゆく、片方の足でさかんに顔をこすっているのです。

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 お天気が良かったので、宇治急と名古屋線を乗り継いでこんなところへ行ってきました。西側出口には駅と直結した商業ビルがあるのですが、こちら東側にはほとんど何もありません。気持ちよく広がる駅前広場と公園、そしてその向こうに自衛隊があるだけです。

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 何でこんなところへ行ったのかといえば、先週の土曜日に除幕式が行われたという情報を得たからです。ここ久居は東京帝国大学農学部教授であった上野栄三郎博士生誕の地。この上野教授は、忠犬ハチ公の飼い主さんだった人なのです。

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 まだ渋谷が渋谷村だった頃、今は高級住宅街として知られる松濤にお住まいだった上野教授。すでに2頭の犬を飼っていたそうですが、秋田犬を飼いたい、ということで30円で手に入れられたのがハチです。秋田大館から米俵に入れられて列車で運ばれてきたそうです。今の時代ならさしずめこんな感じになるのでしょうか。生後間もない子犬にとっては相当に厳しい旅だったはずです。

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 こちらが剥製になったハチ。秋田犬らしい面構えをしています。毎朝渋谷駅で教授を見送り、夕方には出迎えていたというハチ。上野博士は教授会の最中に脳溢血で帰らぬ人となったので、朝見送ったはずの上野博士が帰ってこない、ということで3日ほど食事をとらなかったという話もあります。飼い主が帰ってきたらおやつをせがむどこぞの犬たちとはかなり違いますね。

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 先週20日に除幕式が行われたのは、近鉄名古屋線の久居駅前にある緑の風公園に建てられた、上野教授とハチとがツーショットになっているという、日本初のペア銅像です。夕刻、渋谷駅頭に姿を現した上野教授を見て、ハチはこんな風に甘えていたのでしょう。

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 渋谷駅前、ハチ公前で待ち合わせ、なんてのは、場所をよく知っている都内在住者、もしくは都内に通ってきている人にしか出来ない技だと思います。初めての人が渋谷駅前に来ても、待ち合わせをしている人に取り囲まれてしまったハチ公を見つけることはまず出来ないでしょう。その点、この像はしっかりと高い位置にあるので、待ち合わせにも使えます。

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 この看板に描かれているのは、晩年、渋谷駅前に毎日来ていた頃のハチ公の姿に近いものでしょう。皮膚病の後遺症で左耳が垂れ下がり、結構情けない姿です。死語に解剖され、フィラリアとがんを煩っていたことが確認されているほか、臓器は今も保存されているそうです。

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 肝心のハチの顔は、身長170センチの私ではなかなか見ることができません。このアングルから見て初めて、あぁだいたいこんな顔なのかとわかる程度ですから、私より背の低い人だとハチの顔というか、あごのあたりを見上げることになります。

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 何とかハチの像の顔を正面から、と思い、像の台座に寄り添ってつま先立ちをしつつ、カメラを持つ手を高く掲げてこんなもんだろうと思う角度でパシャッ、とやった写真を何枚かご覧ください。

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 正面から見ると、そんなに可愛らしい顔ではありませんね。やはり生身のワンコが一番、ということなのでしょう。ちなみに、昨日大々的に(?)除幕式が行われたという割には、まったりとして人影もまばらな駅前公園でした。お天気の良い日にこんなところでボォーっと座っているのも気持ちよさそうです。

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2012年10月20日 (土)

見慣れた光景、でも・・・・・

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 愛用のおもちゃ「いちご」と一緒にお休み中の「ちち(仮名)」さん。ワンコは1日の大半を寝て暮らすのが正常な姿で、当然ながら夜行性。けれども、飼い主と暮らす中で昼間は起きて夜は寝る、という形に変わっていくそうです。我が家の犬たちは平日の昼間は寝て暮らし、休日は家族がずっといそうなときは起きて何かをせがみ、出かけそうな雰囲気を感じ取ると知らん顔をして寝ている、という見事な切り替えを見せます。

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 C.O.U.京都店に行ってみたい、という人がいたのでご案内して、ついでにその界隈を歩いてきました。そうなると、必然的に立ち寄ってしまうのがArtifact 3Dさん。同行していた人は別段変なモン好きというわけでもないのですが、おしゃれな人ではあるので、半強制的に同伴入店。その店内で自分がはまってしまったのが写真の小箱です。いきなりのあたり傷。使い込まれたものだけが醸し出す味わい。手に馴染む絶妙な大きさとすべすべした手触り。いったんは棚に戻したものの、同行者の「チョーク箱!」という言葉に背中を押されたこともあって、結局はお持ち帰りということになってしまいました。

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 テキトーにねじ止めされた感じの金具。いいものはこういうところもしっかりしているわけですが、これは箱そのものが商品というわけではなくて、この中に入れる商品を保護するための箱として作られているのでこんなものでしょう。そう考えれば、もっと事務的な素っ気ない金具でも良かったのに、むしろ凝っているじゃないか、と考えることもできます。

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 工具や測定具などを入れるものだったのでしょうか。蓋の裏には緩衝材が貼られています。内側に貼り付けられた木片をバリバリとはがして使うと何でも入れられますが、そんな乱暴なことはしないのが基本。蓋を開けるたび、この箱には何を入れてたんだろうねぇ、なんて思いながら使うのがおもしろいですね。本当にチョーク入れとして使うなら、仕切りとして活かすのもアリでしょうし、机の上に散乱しがちなこまごまとした、それでいてすぐに必要になるようなものを入れておくのにもいいでしょう。

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 ストロボを焚かずに撮ってみると、箱の中の雰囲気が出てきます。ニス塗りされた木製品というのはいいものですね。使っていってある程度汚くなってくると余計に良くなってくる、それを味わえるのは木製品や革製品を使う者の特権ともいえましょう。写真左側にある、上下に一直線に走る仕切りなどは一部分が割れて失われていたりするのですが、そういうのもまた面白いところです。

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 同行者が買ったのにつられて手に取ってみると、こんな番号が。仲間内ではこういう番号の付いたグッズを見つけたら「お土産」としておさえておくのが基本となっておりますので、すぐさまゲット。同行者もその辺のところはよくわかっていて、2つだけ展示されていた中であえてこれとは違う番号の付いたものを選んだのですが、会計を済ませてからよく見れば、棚には可愛らしいかごが二つあって、それぞれに同じ番号の付いた鍵が満載。しっかりやられております。ま、雰囲気は十分なのでよしとしましょう。

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 結局、買わなくてもいいものを買い、同行者は別のお店で明らかに季節外れのグッズまで買い込んで、JR京都駅まで戻ります。なぜならばそこには百貨店があって、その中には文具売り場があるからです。どういうわけかその文具売り場には、そこにいるはずのない男の人がいて、いろんな人を相手に占いをしていました。

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 あれ? 本当ならば今頃、僕のベッドには・・・・・じゃなかった、本当ならば今頃、心斎橋でお仕事をしているはずのこの人、なぜか女性を相手に熱く語ってらっしゃいます。オレンジ色の服をお召しになった女性が不思議そうに「どうして、書いた字を見てその人の描き癖がわかるんですか? その人が書きやすいと感じられるような調整が出来るのですか? ひょっとして占い?」なんてことを言ったものですから、そうではない、占いどころか分析なんですよ、なんてことを説明されているところです。

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 だいたい、白衣を着たごま塩頭の男の人なのに、「占い」なんてこと、あるはずがありません。売らないどころか売りまくり、今日も最後の1本が何本も売れたようで、しかもそれは愛弟子がしっかりと手をかけた商品だったということで、なかなかにご満悦の様子でした。これからもお元気で、意外なときに意外、いや当然と思えるとところに出没していただきたい、と願わずにはおれません。

2012年10月19日 (金)

多角形樹脂軸

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 ブレていますけれど、「くま(仮名)」さんが飼い主とじゃれているの図、です。この場所は彼女のお気に入りで、ケージの外に出たときはいつも、最後にはこのあたりに来て座り込み、飼い主が近くにいれば体をすり寄せて、というよりは押しつけて甘えてきます。

 撮影直前まで、ベッタリとカーペットに顔をつけて手前のリボンを噛んで遊んでおりました。さらに言えば、リボンなんてどうでも良くて、そこに飼い主がいるから密着していたい、というのが本当のところのようです。今から7年前、ふと立ち寄ったペットショップで彼女を抱き上げたとき、ガサゴソと肩の辺りまで登ってきた、その感じがなんともたまらず、即座に「連れて帰ります!」と宣言したことを思いだします。

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 思い出すと言えばこの品。細身のシステム手帳で、この規格のものはほとんど見かけなくなりました。今は洋服屋さんか何かになってしまった神戸三宮のナガサワ文具センター「センター街店」の閉店セールで手に入れたものです。革の表紙の手触りが何とも気持ちよくて、旅行などには必ず持って行くのですが、およそこの手帳に何かを書き付けたという記憶も実績もありません。

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 リフィルが手に入りませんので、一般的なバイブルサイズのリフィルを細身に切って入れておりますが、1枚も欠けることなく書き入れられることなく、パチンとセットされたときのままの白い肌を保っております。手触りがすばらしいカヴァーともども、実に可哀想な手帳です。さらに気の毒なことに、前回どこかに旅行した折に鞄に入れられたまま、おそらくは1年以上そのままになっていたのです。それは一緒にされたキャップレスも同じです。

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 毎日持ち歩いているキャップレスデシモとのツーショット。コンパクトでスリムなデシモよりもさらに小ぶりなペンであることがわかります。どうしてこれをやめてしまったのか、本当に残念な気がしますが、萬年筆であるからにはある程度の高級感も必要で、その意味では黒の樹脂軸というのは弱い面があったのかもしれません。

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 実際、これの金ペン付きを前の職場で使っておりましたが、このボールペン、ちょっと借りるね、と誰かが言うのを聞いたときから見ておりません。前の職場は本当にやりにくいところでしたが、それはお互いを大切にする気持ちが薄かったということだったのでしょう。おそらくは「ん?書けへんがな・・・」なんて言われてどこかに放置されたままになったのでしょう。その職場では大橋堂の黒エボナイトも同じように姿を消しております。私と萬年筆にとっては鬼門とも言うべき場所でした。

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 軸の太さを比べてみても、デシモより若干細いのです。見れば見るほど、書けば書くほど、この多角形樹脂軸のキャップレスのすばらしさばかりが実感されます。重めの萬年筆が大好きな私ですけれど、ことキャップレスに関しては軽いものが好みで、実際使っているのはデシモばかり。黒の樹脂軸は使っている内にあちこち剥げてきますので、予備がたくさん確保できたならば日常使いにしたいと思っておりますが、金ペン先が付いたものなどは座敷牢で惰眠をむさぼっております。

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 クリップの形状も素直でシンプル、実に良いペンです。最近はオークションなどでもほとんど見かけることがなくなりましたが、実用品として大量に売られていたものですから、こういうものこそ、地方の販売店を地道に巡れば手に入れられるかもしれません。でも、一番良いのは本家PILOTさんが復刻版を出してくださることです。ミュー90の例もあることですし、いつの日にか是非お願いします、と書くだけ書いておきましょう。

2012年10月18日 (木)

楽屋オチ

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 お古のストッキングを咥えて、結構真剣な表情で立ち上がっている「ちち(仮名)」さん。実はこれ、トイレの真っ最中なのです。台風の影響で激しい雨が降り続いて、朝からお散歩に行けなかった彼女。飼い主が帰ってきたのを見て喜んでいたのですが、そのうちマサイ族さながらにピョンピョンと跳ね始めました。こういうときはまず小の方から。このように立った姿勢のまま、吸水性抜群のはずのシートでも吸いきれないほど絞り出したら、いったん休憩です。

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 飼育係の長女がきれいに後始末をしてやり、新しいシートを敷いたトレイを置いてやると、パート2が始まります。再びマサイ族のように跳びまくって、今度は切なげな鳴き声も交えながら、先ほどとは別の出口からコロンコロンと頑張ります。それをまた長女が片付けたあと、本日は出血大サービスとばかり、パート3もありました。ま、出ないよりは出た方がいいに決まってます。彼女の健康を喜びましょう。

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 明日は自分が担当している教科のテストですので、いよいよ採点です。カーボンさんやsu_91さんのお手を(思いっきり)煩わせたPILOT823のコースニブ付き、いよいよ実戦投入です。現在吸わせてあるPILOT色彩雫の「紅葉」を抜いて、まずは洗浄。色彩雫を洗面所で普通に洗うなんて、よい子は真似してはいけません。洗面ボールが染まってお母さんに叱られますからね。

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 「紅葉」もなかなか良い色なのですが、鉛筆やシャープペンシルで答を書いてある答案用紙を採点すると、色が濃すぎて解答の文字が見えなくなってしまいます。私は採点するのが実に下手くそなので、せめてインクの色だけでも薄い目にしなければ、採点し終わった答案用紙がとっても汚らしくなってしまうのです。いや、薄い色であっても汚いことは汚いのですが、要は程度の問題。いくらかでもマシな見た目にしたい、ということなのです。

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 この答案用紙の採点、濃い色が「紅葉」で、薄い色でコメント文を書いているのが「秋桜」です。同じメーカーのインクですが、「秋桜」の方が封を切って間もないせいでしょうか、インクの伸びが良いと感じられ、その分、コースニブらしい太い文字になっています。「紅葉」は開封してからだいぶたっていますので、水分がとんで濃く、粘っこくなっているのかもしれません。

 なお、この問題はフィクションであり、登場する人物やお店、組織や大学は実際には存在しない・・・・・と信じたいものです。

2012年10月17日 (水)

顔を合わせる

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 笑いながら立ち上がる、あるいは立ったまま笑う「くま(仮名)」さん。多分7歳あたりですから、人間の年齢でいうと40代後半から50にさしかかる頃、ということになります。口元のひげがしっかり白くなりましたし、じっと顔を見るとやはり歳をとったなぁと感じます。

 犬は生後約1年で性的に成熟しますので、人間だとほぼ15歳ぐらい、と考え、その後は1年たつごとに人間でいうなら5歳ずつ歳をとる感じだそうです。新陳代謝のスピードが速いので成長も、そして老化も早いのだとか。こんな情報を仕入れた犬の雑誌をめくっていましたら、萬年筆関連でお世話になっている方の愛犬が飼い主さん共々登場しておりました。Facebookではいつも見せてもらっている犬なので、知らない犬とは思えませんでした。実物には一度もお会いしたことがないのに、おかしなものですね。

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 先日、久々に面接を受ける機会があって、いい歳をして少し緊張しましたが、これも職業柄でしょうか、いざ面接が始まってしまうと少しも緊張することなく、結構すらすらとお話をして帰って参りました。むしろ、面接の前後、部屋に入るときや出るときの所作などに気を遣いました。

 久々に、ということでいうと、このペンを見るのも久々です。調整の練習台にしようと思ってそのまま放置してあった、ウォーターマンのメトロポリタン。私の場合、調整といっても使っていく中で少しメンテナンスを、という程度のことですけれど、不器用な私はその程度のことでもペンをダメにしてしまう可能性が高いので、結局は手を出せずにいます。落ち着いて時間を取ることが出来ないというのも大きいのですが。

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 インクを入れたまま放置してあったので、かなり汚くなってしまっています。入っていたインクの色が青であろうが黒であろうが、こういう状態になると、赤いような茶色いような、もともとのインクの色が想像できないような色の「カス」がこびりついています。ペン芯に照明が当たって白く光っているように見えますが、それもこびりついた「カス」のてかりによるところが大きいのです。

 毎年この時期になると、生徒たちに受験に向けて意識を切り替えるように言い、年末あたりからは面接の練習なんかもやらせます。ドアをノックして開け、室内に入るところからはじめて、どうぞと促されたら椅子にかけて・・・・・なんてことを一通り教えていくわけです。

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 人に言うのと自分でやるのとでは、やはり勝手が違うものです。頭では全てわかっていますけれど、それがスムーズに出来るかどうかというのは別の話。実際、面接官の前で名を名乗る、そこのところでいきなり氏名を告げて、あぁいかんと所属から言い直す、なんて場面もありました。

 この面接で合格すると何かのメンバーに選ばれるわけですが、私としてはそのメンバーには選ばれたくない、という事情があるので、余計に話がややこしいわけです。いい歳になってくると、自分としてはやりたくないのに、でもやらなくてはならない、なんて面倒臭いことが増えてくるものですね。

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 こういう経験もまた肥やしにして、生徒たちに面接の練習をさせるときにいろいろと教えてあげよう、なんて思いながら帰ってきたのですが、残念ながら今年に限って3年生の担当ではないのでした。29年ほどこの仕事をしている中で、20回ほどは3年生の担当でしたから、いろんなことを考えるベースが3年生になってしまっています。今年のように3年生ではない学年を担当していると、正直、勘が狂うことの方が多いのが困ったところです。

 来週の頭から、生徒たちは全員が冬の制服に着替えることになっていて、そうなるとこちらもスーツを着込んで仕事をしなくてはなりません。極度の暑がりである私は、10月後半のこの時期になってもまだ、スーツを着ると少し暑いと感じてしまいます。それでも確実に、学校での1年は終盤戦へと入ってきます。これからの半年、長く勤めすぎた職場での仕事を整理して、次の人に引き継いでいかなくてはなりません。整理するというのが一番苦手な私にとって、なかなかに大変な半年になりそうです。

2012年10月16日 (火)

解答用紙職人

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 トロンとしている「ちち(仮名)」さん。彼女と同じようにケージの前でトロンとしていた長女が撮影した1枚。お互いの緊張感のなさが見事に結実した作品となっています。トイレ用のトレイが見事にひっくり返されていて、しかもシーツを抑える枠が分離しています。今朝、偶然見かけたのですが、彼女はこのトレイを口でくわえてヒョイっと持ち上げるのです。何度置き直してやっても、気がつくと持ち上げてあります。そのうちに倒れてきたり、自分がおもちゃにして遊んだりした結果、こんな風にバラバラになるようです。

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 今週末の中間テストを控えて、あっちでもこっちでも、どの先生も真剣な顔でPCの画面と教科書とをにらんでいます。生徒にとってはテストに備えて勉強しなければならない気の重い時期ですが、教師にとっては生徒以上にしんどい時期。テスト問題を作るのは本当に気を使う仕事です。

 よく考えずに作問すると、一つの問題に山のようにいろんな答が出てきてどれが正解かわからない、なんてことになったり、そもそも何を問うているのかが生徒に理解されず、正答率が一桁、などという哀しい結果に終わったりします。師匠のところで毎週好評展開中のテストの珍回答というのがありますが、あれも珍回答というよりはできの悪い問題を解答者がいかに料理したか、という側面の方が興味深かったりします。

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 幸いなことに、今年はペアを組んでいる相方がさっさと問題を作ってくれるので、来年は問題を作れない体になってしまうんではないだろうか、と心配してしまうほど楽をさせてもらっています。問題はササッと作れるけれど解答用紙を作るのが苦手、という先生が結構いるので、そういう人から依頼されて解答用紙を作るのがこの時期の主な仕事です。

 テストというもの、問題の善し悪しが大切なのはもちろんですが、解答用紙がきちんとしていないとさまざまなトラブルに繫がります。結構文字数の多い答を書かなければならないのに、解答欄が小さすぎる、なんてのは論外。生徒が答を書き入れる場所を間違えるのは、解答用紙の作り方が悪いからです。まずはそういうことがないように配慮するのが基本で、そこに採点のしやすさという、とっても大事な条件が付け加えられます。

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 答を書き入れる「ハコ」さえ作ればいいんでしょ、てな考え方でいくと失敗します。生徒がスムーズに答を書き入れることが出来て、採点者も効率的に採点が終えられる。そういうものが優れた解答用紙です。2人以上で同じ教科を担当していて、パートナーがテスト問題を作る場合、解答用紙がタコだと本当に採点がしんどくなります。解答用紙作りが下手な人というのはある程度決まっていますので、 そんな人と組んだときには「私が解答用紙作ります!」と宣言して、さっさと作ってしまいます。

 中には、毎回テストのたびに「よろしく!」と依頼してくる人もいます。そういうお得意さんも含めて、今回もたくさん解答用紙を作りました。国語と社会が1つずつ、数学が2つ、合計4種類です。

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 シェーファーのインペリアル・ブラスも、ペンよりも入れ物が大切、という一つの例。インクカートリッヂを入れるケースはバランスよくカートリッヂを入れればきちんと座りますが、肝心のペンを入れる方のケースは蓋が重たいせいで開いた状態では本体側が浮き上がってしまいます。ちょうど、授業中に椅子の脚を浮かしてバランスをとっているような状態ですね。

 今回はテスト直前に2人の先生が入院されるというアクシデントがあって、社会科は解答用紙だけでなく問題用紙も作ることになりました。病院のベッドで作られた草稿を元に問題をワープロ打ちして、必要なところには図版を組み込んでいきます。こうして作った問題用紙と解答用紙を今夜病院に届けましたので、水曜日の朝には校正が出てきて、それを元に完成させた問題を印刷して木曜の朝からテスト、という綱渡り的な作業です。

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 ただ、入院されたのはまじめな先生で、かなり早くから問題のプランを考えていらっしゃったのです。こういうテスト問題を作ろう、と考えながら授業を進めていらっしゃる、立派な先生だったのでこういうことが出来ましたが、私なんかが入院したらそうはいかず、完全にグリコのオッサン、お手上げ状態だったことでしょう。

 あとは数学の解答用紙2種類を作問者に見てもらって、必要な部分を修正するだけです。こうして解答用紙を作っているのが一番楽しい時間で、完成して世に出てしまうと、あとは採点というどうしようもなく難儀な作業がやってくるだけです。生徒たちは無邪気に「先生ってえぇなぁ。テスト作るだけやから勉強せんでエェし。」とか、「採点っておもしろそう、やってみたい!」なんて言いますけれど、テストを作るのも採点するのも、実はテスト受けるより数百倍大変なんですよ、と声を大にして言いたいですね。だからこそ、採点するペンにはこだわりたい・・・・・というのは蛇足かもしれませんが。

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2012年10月15日 (月)

看板商品

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 飼い主の顔を見ると激しく鳴き叫ぶ「くま(仮名)」さん。ははん、これは遊び足りないのだなとケージから出してやると、ひとしきりその辺を走り回ったあと、自分の縄張りをチェックし始めます。いつも同じルート、順番で見て回って、興味をそそられたものを口にくわえては飼い主に叱られます。

 そうしている間にも気が狂ったように鳴き叫ぶ「ちち(仮名)」さんに対しては、おやつをあげて遊んでやってと、当たり前のことながら犬が二頭いると世話も二倍。犬がこれほど焼き餅を焼く生き物だということは、2頭飼ってみるまでわかりませんでした。「ちち(仮名)」さんがおやつをもらうのを見ると、すぐにケージに入ってお座りをするのが「くま(仮名)」さんの賢いところ。ひとしきり遊んだあとは、こんな風にドテッと横になってお休みです。

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 ここのところ、関西や中部の大会でお会いしたときには必ずと言ってよいほどこの商品を一等地に並べていらっしゃったN御大。すでに生産終了となっているPILOTの多機能筆記具、3+1エグゼクト漆、ダークブルーです。3+1エグゼクト自体は健在ですけれど、握ってみてわかるこの感触、漆塗りの軸を持ったものは手に入りにくくなってきました。

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 ご多分に漏れず、PILOTも多種多様な複合筆記具を世に送り出しておりますから、添付の取扱説明書も汎用的なもので、そこにはずばり3+1エグゼクトなどとは書かれていません。漆塗りの軸とはこういうものだ、ということを知らなければ、塗りの上等なボールペンだなぁ、ぐらいで終わってしまうかもしれない、ある意味実に地味な複合筆記具。いつもいつもお見かけしますので、あぁいかん、これはN商店の看板商品になってしまう、と思っておりました。

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 土曜日の名古屋でも、何人か興味を示される方がいらっしゃったので遠慮していたのですが、そのうち競争相手もなさそうな状況となり、御大じきじきにどうだとおすすめいただいたこともあって、日常使いにと自宅に連れ帰ることにいたしました。現在メインに使用中の5機能ジェットストリーム(ピュアモルト)もいいのですが、いかんせん軸が太いのと、使用中にリフィルが戻ってしまうことがよくあって、もう少し落ち着いた感じのものを探していたということもあります。

 

 ロットリングのフォーインワンですとか、LAMYのcp1あたりを使ってきたのですが、冬場は握るだけで冷たいのがしんどいところ。夏場はシャツの胸ポケットに入るキャップレスデシモを持ち歩き、秋から春、スーツを着る時期にだけ内ポケットに萬年筆と服具筆記具を挿して歩く、というスタイルです。萬年筆の書き心地の良さと合わせて、このペンの握り心地のよさもポイントです。

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 クリップを上にした状態でノックすれば、黒のボールペンが出てきますが、微妙に傾いていると青やら赤が出てきてしまいます。このあたりは自分の持っている個体を使い込んで慣れていくしかありません。ちなみにLはbLueのLですね。

 シャープペンシルを使うには先端を出してからさらにノックして芯を出す操作が必要です。これら一連の動作を間違えることなくスムーズにこなすことができれば完璧です。

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 同梱されていた漆、あるいは漆を使った製品に関する案内。汗かきの私のこと、漆塗りの軸は滑るんじゃないか、などと思ってしまいますが、実際にはその逆。滑るようでいて、少しだけしっかり握るとグリップが回復します。父が亡くなって神社にお参りできないときに娘が高校受験でしたので、お寺ならばよかろうと桜井市の安倍文殊院に合格祈願。その際、PILOTウルトラスーパーで般若心経を写経して納めて参りました。般若心経を書き写すのに小一時間は軽くかかりますけれど、その間、じっとり汗をかいた手でも滑ることはありませんでした。

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 漆が塗られた製品は頑丈、と根拠のないことを思ってきましたが、これを見ると結構こまめなお手入れが必要なようです。知らないのは怖いですね。何となく、漆塗りのものは丈夫、なんて思い込んでいましたから、よほどひどい使い方をしない限り大丈夫だろう、なんて思い込んでおりました。いつまでも美しい光沢を保ってくれるように大切に使っていきたいものです。

2012年10月14日 (日)

国宝見まくり

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 昨日は夜遅く帰宅して、今日は早朝から家を出る。飼い犬たちにとっては少し子飼い主と遊べないのでおもしろくない休日だったことだろうと思います。「ちち(仮名)」さんなどは、若くて元気で遊びたい盛りですから、家族の誰かがケージの近くでごろごろしていると、いつでも遊べるようにこうして臨戦態勢をとっています。けれども、いつもよく遊んでくれるお兄さんも、今日はそれほど相手をしてくれなかったようで、おもしろくなさそうな顔をして眠ってしまいました。

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 三重県の県庁所在地にあるこの駅、遠くから駅名票を見ますと、駅名が「?」に見えて、一瞬びっくりする、などと言われていますが、いかがでしょうか。夜間、近鉄の列車内から遠く離れたJRの駅名票をiPhoneのカメラで撮る、という悪条件。それが功を奏して、ちゃんと「?」に見えています。

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 同じ駅名票を本職のデジタルカメラで撮ったもの。昨日は午後7時半に名古屋を出て近鉄で奈良まで。思えばこれが失敗で、車窓の風景はひたすら真っ暗闇で、車両もビスタカーではありません。新幹線で京都まで帰った方がよほど速く奈良まで帰れたはずです。思い込み、決めつけ、思考停止なんてものは恐ろしいですね。夜の10時を過ぎてから奈良で呑み直すのはなかなか難しい話でしたが、何とか開いている店を見つけて1時間ほど飲んだあと、解散となりました。

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 明けて今日は恒例(?)となった「奈良遊び」その4でした。WAGNER中部地区大会に参加されていたAさんKさんに加え、お仕事の間合いをうまく使っての参加となったFさんとの合計4人で、普通のガイドブックを読んでいたのでは回れないようなところをうろついて楽しもうという趣旨の奈良大和路の旅です。

 その1こそ春日大社や東大寺大仏殿、法隆寺などごくごく普通のところを巡りましたが、その2では太安万侶の墓や柳生藩家老屋敷を巡って最後はなぜか寺田屋という訳のわからないルート。その3はモリソン萬年筆の地元から高野山、吉野山というあり得ない組み合わせでの強行軍でした。

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 本日最初の探訪地はこちら。今日はお祭りだという宀一山(べんいちさん)室生寺です。大阪と伊勢との間を電車で結ぶという壮大な計画のために設立された参宮急行電鉄が室生寺に寄贈した幕が今も残っていて、行事の際に使用されているというのは驚きです。本日の集合が近鉄奈良駅に午前8時というもので、その時間帯、奈良市及びその周辺で拝観できる社寺などがないため、少し足を伸ばしての室生寺拝観となりました。

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 室生寺というとやはりこの五重塔。屋外にあるものとしては日本で最も小さいもので、高さ約16メートル。西暦800年頃に建てられたものとされています。もちろん国宝です。この撮影地点までくるだけでもかなりの階段を上ってきていますが、ここからさらに400段ほど階段を上った先に奥の院があります。メンバー全員そこまで行くつもりは全くなく、論議すらしないまま室生寺をあとにしました。

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 かの土門拳が、数ある仏像の中で最も男前、と言ったという釈迦如来座像。もちろん国宝で、今日まで特別公開されていたので拝観することが出来ました。このあと11月に入りますと、これも国宝の釈迦如来立像が間近に拝観できることになっています。その頃ともなれば室生寺のあたりは紅葉で真っ赤に染まってさぞ綺麗なことでしょう。

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 室生寺から再び奈良市内へと戻って、奈良市写真美術館へ。隣にある新薬師寺を拝観すれば、それこそ手を伸ばせば届くようなところに10を超える国宝が並んでいるのですが、本日は写真美術館を重点に。故入江泰吉氏が残した膨大な作品などが奈良市に寄贈されたのを受けて作られた美術館です。

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 大屋根の向こうに見えるのが新薬師寺境内の建物。さらに奥の方へ山を登っていくと白毫寺です。入江先生の作品は誰もが一度は見たことがあるものですが、何度見ても見飽きるということがありません。まだ高校生だった頃、大阪難波の高島屋で開かれた展覧会に先生が来られていたので、急いで色紙を買い込んでサインをお願いしたところ、お名前だけではなくちょっとした書を書いてくださって、内容を丁寧に解説してくださいました。あまりに丁寧にしまい込んでいて容易には出せないのですが、その色紙こそは私の宝物です。

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 続いては定番中の定番、興福寺です。仮金堂に収められている仏様のほか、国宝館に収蔵されているものもあわせて観覧できるということで、もうお腹いっぱいです。興福寺ですから、やはり阿修羅像。間近で見たのは久しぶりですが、いつ見てもよいものです。

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 秋桜が咲き乱れる般若寺の前を通り過ぎて、京都府にある浄瑠璃寺へ。別名九体寺と言われるとおり、現存するものとしては唯一、九体の阿弥陀如来像が一つのお堂に収められているお寺です。実はここを訪ねることが本日の主目的でした。ここもまた、紅葉の季節にはすばらしい風景となりますし、やはりここにも国宝の塔がありました。

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 朝からお昼過ぎまで、一体いくつの国宝を拝観したことでしょう。そんな恵まれたところにすんでいることを幸せに思います。恵まれていないことと言うと、こうしてよそから来た人に振る舞う奈良らしいおいしいものがないということぐらいですが、それも奈良らしさにこだわらなければ、そこそこのものを食べさせてくれるお店はいくらでもあります。浄瑠璃寺をあとにして遅めの昼食を摂り、新幹線に乗る人を京都駅までお送りしてから、出町双葉の豆餅を買って帰宅。充実した1日でした。

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2012年10月13日 (土)

変なモンが変!

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 丸くなって眠る「くま(仮名)」さん。すでにけっこうなお歳なので、拙Blog読者の方からも「お顔を見ると歳を取りましたねぇ。」などと言われることが増えてきました。元気なことは元気ですが、日に2度の散歩から帰ると明らかに疲れた様子で寝そべっていますし、瞬発力はあっても続かなくなってきました。しかし、先代「クマ(実名)」さんは屋外で飼われていながら実に16年も生きたのですから、屋内で大切に飼われている彼女にはまだまだ元気で長生きしていただきたいものです。何より、彼女がいなくなったら拙Blogが閉鎖ということになってしまいます。

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 名古屋駅前のウィンクあいちで開かれたWAGNER中部地区大会に参加してきました。名古屋にたどり着くまでにいろいろとあって、ようやく名古屋駅まで来たと思ったらミッドランドスクエアでこんな車が展示されていてまた(自主的に)足止め。TOYOTA2000GT、ボンドカー仕様です。大嫌いなレクサスのショウルームに展示されていたので、不本意ながらも記念撮影。それならいっそ、トヨタ博物館へ行けよ、といわれそうです。

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 これは前期型ですから、ダッシュボードとステアリングホイールはウォールナットでしょう。このあたりはYAMAHAが手がけたからこそのもので、カローラのトヨタが作っていたらこうはいかなかったでしょう。その意味で、昔からトヨタというのはすごいメーカーだったといえます。

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 今のトヨタならきっと、「七宝焼き風」に仕上げたはずですが、これはホンモノの七宝焼き。高校生の頃、数寄屋橋の交差点で信号待ちをしている目の前をサァーっと走り抜けていった流麗な姿が今も忘れられません。ボンドカーですからオープンですけれど、やはりオリヂナルのクーペスタイルが美しいと思います。

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 で、肝心のWAGNERは午後3時過ぎからの参加で、ほとんどじゃんけん大会のために参加したようなものでしたが、そこでGETしたのがこちら。電卓と定規、どちらがメインの商品なのかと議論になっておりましたが、商品名を見る限りではソーラー電卓に定規が付いたものと考えるのが自然です。

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 中国製ですけれど、きちんと使えます。表示部は一般的な8桁で、メモリその他、現在の一般的な電卓としての機能は全て備えております。定規の目盛りもきちんとしていて、事務作業に使うには十分なクォリティです。

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 小学生でもないのに、わざわざこんな馬鹿なことをしているのは、果たしてこのソーラーパネルが本当に機能しているのかどうかを確かめたかったからなのです。写真でご覧の通り、ソーラーパネルを覆うと電卓の表示が消えます。このことから、確かにこの電卓はソーラー電卓であるといえましょう。

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 えっ?中国恐るべしです。我が国ではソーラー電卓というとソーラーセルを電源として用いる電卓のことを言うはずですが、彼の国では違うのでしょうか。それとも、急速に成長し続けている国らしく、エネルギー切れが起こらないように予備の電池を仕込んでいるのでしょうか。かつて我が国にはモーレツサラリーマンという人たちがいたそうですが、中国では電卓ですら24時間戦う仕様になっているのでしょうか。

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 たしかに、ボタン電池を使う仕様になっているようです。私の身の周りにはこのタイプの電池を使うものがありませんので、予備として買っておくかな、と思ってしまいました。よくある2032などとちがい、こいつはコンビニエンスストアなどでは手に入らないこともよくあります。24時間戦う電卓のために、備えは万全にしておかなくてはなりません。番号を覚えておくだけでは間違えて買う可能性もありますから、まずは現物の確認が必要です。

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 おぉ、なんと小さな電池・・・・・って、いずこに? 電池が見当たりません。一瞬電池かと思ったものは、電池が収まる部分にある端子でした。ということは、蓋の方にくっついてしまっているのかもしれません。

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 LR1130って、いわゆるミニチュア電池といわれるものですが、この蓋のくぼみに収まるほど小さくはなかったような記憶があります。たとえそうであったとしても、電池がないことにかわりはありません。箱の中に残っているのは、電池を安全に使いましょうという注意書き1枚だけ。電卓の説明書すら入ってはいませんでした。

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 ソーラー電卓なのに電池ボックスがある。しかも、その中に電池はない。このミステリアスな状況を打開したい一心で、何か手がかりはないのかと探しまくる内、ようやくそれらしいものを見つけることが出来ました。おそらくはこれが答です。やはり中国恐るべし。昇る日の勢いで成長を続けるこの国の製品ですから、やはりものすごい勢いで電池を消耗するのですね。この製品が収められていた外箱に書かれていたことを信じて、今夜は落ち着いて眠ることにしました。おやすみなさい。

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2012年10月12日 (金)

工事中!

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 身繕いをする「ちち(仮名)」さん。右隅の方に、跳ね上げられてしまったトイレトレイが見えています。大人になったのか、ケージ内で用便をすることがほとんどなくなったこともあって、1日のほとんどの時間、こうやってトレイが跳ね上げられたままになっています。飼い主や家族が気にして元に戻しても、次に見たときにはまた跳ね上げられています。彼女にとっては、トレイ(の裏側)を壁にしてそこにもたれ、体を安定させて眠るのが落ち着くのでしょう。

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 道路関係の工事というよりは虫歯の工事に見える、という看板。ネット上で見つけました。たしかに、手にしているスコップがミュータンス菌の持つ槍みたいな形に見えますし、少し開いた口元が、ニヤリと笑っているように見えます。ヘルメットの頭頂部がかすんでいるのもなんだか怪しい雰囲気。こんなオッサンに工事されたら歯が痛くて眠れないことでしょう。

 今日は職場の宴会でしたけれども、ボケをカマして歯科医の予約を入れてしまったので無念の欠席。この先、暮れの忘年会と春先の歓送迎会も欠席が確定していますから、残念ながら2度と宴会に出ることのないまま今の職場とお別れすることになりそうです。

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 影が出来ないようにとか、そういう工夫がされているのであろう歯医者さんの照明。椅子が倒されて、あのランプが見えるとあきらめの境地。静かに口を開けてまな板の上の鯉です。本日の担当は妙齢の女医さんでしたが、そんなことで喜んでいられる心の余裕はありません。いつズキッと来るかと身構えながら寝ていると、体に不自然な力が入って震えているように見えるのでしょう、頻繁に「お痛み、大丈夫ですか?」と声をかけてくださいます。そのたび、口に器具が入れられて工事中なのを考えつつ、ホンの少し頷く、ベテランの歯科患者らしい余裕と貫禄を見せ・・・・・ているつもりです。

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 歯科治療の麻酔というと、少し前までは強烈な痛みを感じたものでしたが、最近はそうでもありません。歯茎の表面に何やら塗られたあと、チクッとしますよぉ、といわれてホントにチクリ。治療で最も痛いのは痛みを和らげるための麻酔の注射である、と思い込んでいた私にとっては、歯科医療技術の進歩は実にありがたいものです。ちなみにこれまでの人生で最も痛いと感じた注射は、肛門周囲膿瘍の切除前に打たれた麻酔注射でした。

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 イメージとしてはこれくらいの大きな穴が奥歯に空いていて、そいつを治療するために周りを削り取ったのですっぽり歯がなくなった感じです。その工事中、少し器具が滑りまして、歯茎をズリッとやられたので、舌でそのあたりを確かめてみると鉄の味がいたします。糖尿病患者ですから傷は治りにくいんでしょうねぇ。しばらくは刺激物を食べないように気をつけなくてはいけません。

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 ただいま工事中の歯に冠をかぶせたら、反対側の歯に着手し、それが終わったらいよいよ部分入れ歯の新調という流れになるようです。歯医者さんというのも相性があって、いまお願いしているところはバッチリだと感じていますが、一つ前のところはどうにも合わずに苦労しました。ドクターはじめスタッフ全員が女性という歯科医院でしたが、そのせいなのかどうか、冗長性というものが全くなく、礼服に身を包んで治療を受けるような、大変な精神的緊張を強いられたのですぐに通うのをやめてしまいました。

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 歯が悪くなると痛いだけでなく、菌が全身に回ることで心臓病のリスクが高まるとか、脳卒中のリスクも出てくるとか、ロクな話はありません。私の場合、すでに相当な歯を失っていますから、8020どころの話ではなくて、とにかく痛くなくて聞き取れる程度に会話が出来て、生命維持に最低限必要な食事がとれる程度に歯が維持できたら、なんて思っておりますが、どうにも未来は明るくなさそうです。そんな私が言っても説得力がありませんけれど、皆さん、どうか歯を大切に。

2012年10月11日 (木)

くらきをあきらむ

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 秋の味覚、サツマイモにかぶりつこうとしている「くま(仮名)」さん。モサモサしているのでのどに詰めないかと心配していたのですが、さすがは消化器を毛皮で包んだ生き物です。なんということもなくあっさりと食べてしまい、もうないの?と可愛く見上げてくれました。はい、いくら可愛い仕草をしても、ないものはないのよ、と諭しましたが、とっても恨めしそうにいつまでもこちらを見ておりました。

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 さまざまな障碍を持って生きている人たちへの理解を深める、ということを目的に、同じ市内で活動しているNPOに協力していただいて体験授業を実施することになり、そのための打ち合わせに関係の方々が来校されました。タイミング悪く担当者が授業中でしたので、代わりに私がご案内する中で、授業の打ち合わせにまで話が進んでしまいました。思えばそれが不幸の始まりだったのです。

 こちらで用意をしておくべきことなどを伺って、キャップレスデシモでメモを取りながら、質問されることにお答えしたり、いろいろと提案させていただいたりしておりました。その中で、講義の内容が全ての生徒に良く聞こえるようにしてほしい、というご要望があったので、生徒の列があまり長くならないように、ある程度横にも広がった形でお話を聞かせていただきます、とお答えしたのがまずかったらしく、厳しくお叱りを受けました。

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 横に広がったらホワイトボードに書いた文字がよく見えないでしょ、ダメです!とおっしゃいます。左右に広がってはいけないとなると、講師の方から見て前後に長い列になってしまうのですがよろしいですか?と申し上げると、何を考えてるの、それじゃあ後ろの方まで声が届かないでしょ、と再度のお叱り。講師の方を半円形に囲む形もだめということですので、ではどのような形が・・・・・とおたずねすると、それを考えるのがあなた方の仕事でしょ、と一喝されました。これはなかなか難しいお題です。

 少なくて70人、多くて110人の生徒が、教室で使っている椅子を持って体育館に並び、お話を聞きます。そのあと、床に座って椅子を机代わりに体験学習をするのです。縦に長くてもいけないし横に広がってもいけない、丸くなってもいけない。怒られるのを覚悟で、ほかの学校ではどんな形で生徒を並ばせてらっしゃったのかとお聞きしますと、こんな感じに決まってるでしょ、そんなこともわからないのっ、といいながらも、親切に教えてくださいました。

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 教えてくださったのは30人ほどが並ぶ例で、70人を同じスペースに収めなさい、というお達しでした。実際に生徒用の椅子を持参して私がその前に立ち、これが一人分のスペースですから70人となればこのくらいの・・・・・と実演して見せたのですが、ご不満がおさまらないご様子でした。何でそんなに広がってしまうのか、それでは大きな声を出さないと聞こえない、というわけです。ここら辺でさすがに馬鹿らしくなって、おっしゃるようなことは絶対に実現できません、とやや語気を強めてしまいました。

 講義の資料がよく見えるよう、机代わりにした椅子の背もたれにテープで貼らせてください、なお、生徒がおもちゃにして遊ぶといけないので、テープカッターは会場に1台のみとし、110人の生徒が順番に使っていって2、3分で全員が貼り終えること、という、何かの競技ですか?ギネスに挑戦ですか?というような条件も出されましたので、はっきりと聞こえるような大きな声で「テープカッターは10台ほど用意します!」と宣言して、またもご不興をかってしまいました。

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 それでもどうにかこうにか打ち合わせを済ませ、生徒の様子が見たい、とおっしゃるので窓越しに授業風景を見ていただく中で、教室の中にポンポンがあるのを見て不思議がってらっしゃるので、「昨日の体育大会で応援に使ったんですよ。」と申し上げたところ、「何で平日に”運動会”やるんですかっ!」とまたもお叱りを受けてしまいました。

 このあたりになると鈍い私もさすがに慣れてきて、ま、いくらでも怒ってください、雨が降るのも日が沈むのもみんな私が悪いんですよ、ってな感じで、それ以降は何をおっしゃっても適当に聞き流しておりました。けれども、本当の山場がそのあとにやってきたのです。

 私がメモを取っている手元をじっと見て、「そのモンブラン、かわってるわね。もっとちゃんとしたのはないの?」とのお言葉。私が「あ、これ、パイロットです。」と事務的にお答えしましたら、「あら、知らないの? それはモンブランっていうのよ。パイロットって、ボールペンのことなのよ。先っちょの形をみたらわかるじゃないの。それはぜったいにモンブラン!」とご指導いただきました。

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 と、いうことで、私が持っているありったけのモンブランを引っ張り出して写真を撮りました。私はモンブランがあまり好きではないし、誰も彼もが萬年筆=モンブラン、ってな感じなので、余計に好きになれません。ですが、萬年筆すなわちモンブラン、ということになりますと、私は山ほどモンブランを持っていることになります。

 萬年筆というのは、本当はモンブランというのだ、ということを無知蒙昧な私に教えてくださったNPOのお偉方に、感謝。

2012年10月10日 (水)

○○の日

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 可哀想な「ちち(仮名)」さん。給水器の水が残り少ないので入れてやってね、と声をかけたのが朝のことで、こうして一生懸命に飲んでいるのが夜のこと。ほんの少しだけ残っていたものの、それではほとんど水が出てこなかったであろうと思われます。

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 もともと、ケージの柵の高さに対して背が高いので、めいっぱい高い位置に給水器を取り付けてもこんな感じで飲むしかないのが可哀想なところ。加えてほとんど水が残っていないという状況では、おそらくは今日一日、十分に水を飲むことが出来なかったのではないでしょうか。そんなことやその他諸々、親の教育が悪いせいでいろんなことをきちんと出来ない子供たちに怒りまくっておりました。けれども、叱ったんではなくて怒ったので、当然そのあとはどーんと落ち込んでしまいます。いつものことですが激しい自己嫌悪を感じつつ、悶々と夜を過ごすことになってしまいました。

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 老眼鏡無しでは満足に本も読めない、ホンマに情けないなぁと落ち込んでしまうので、行く先々に老眼鏡を配置してあります。1本1000円もしない安物を買ってあるので、気がつくとねじがとれてツルが片方だけになっている、なんてことも何度かありました。工房 楔の永田さんによるこちらの精密ドライバーがあれば、そんな事故もある程度防げるんではないか、ということでいただいてきたのです。

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 本当ならば、こんな風に並べて、「この二つを買って来ました。」なんてやりたいところですが、私の仕事では名刺を使うこと自体まれですし、そもそも私の名刺なんて、こういうちゃんとした入れ物に入れたらそれこそ位負けです。

 一昨日の10月8日は、「木の日」でした。その日に会わせて木のネタを、なんて思っていたのですがきっちり忘れてしまったのですが、そういえば昔は今日が「体育の日」だったなぁ、なんて思い出して、遅ればせながらの木のネタなのです。そもそも「何とかの日」なんてものは、うまい、山田くぅん!と叫びたくなるようなものもありますが、ほとんどが語呂合わせとかこじつけの類。中には相当ひどいものもありますね。

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 この名刺入れは永田さんの初期の作品で、現在のものはヒンジの部分の金具がやや寸法の長いものに変更になっており、そのため蓋の部材が分厚くなっています。写真のものは蓋のくりぬきが浅いのですが、現在のものはもう少し深くくりぬかれています。いい名刺入れがほしいなぁ、と思っている方、本当にこれはおすすめです。

 元体育の日だった今日は、私の職場の体育大会でしたが、私は得点集計を担当していたのでほとんど屋内にいて、今日は体育大会だったよ、といいつつも全然日焼けしていないというけったいな姿。明後日は反省会、いわゆる打ち上げがあるのですが、例によって宴会は自粛中なのと、ロクな仕事もしていないので恥ずかしいということもあって不参加です。

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 体育の日だった10月10日は晴れの特異日だと思われていますけれども、実際にはそんなことはなく、東京地方において、10月で晴れる確率が最も高いのは14日か15日あたりなのだそうです。昭和39年の東京オリンピック開会式を何とか日本晴れの日にやりたい、という願いがあって、出来るだけ晴れになる確率の高い日を探したそうですが、そういうことで、第一候補はむしろ15日あたりだったのだそうです。

 でも、平日にやるのは今ひとつ、ということで、同じ平日でも土曜日であった10月10日が選ばれて、幸いにもいいお天気になった、ということのようです。体育大会の日程に関していえば、その学校に在籍している体育の先生とか校長先生とか、そういう人の持っている「運」のようなものも大きいように思います。いわゆる雨男、晴れ男なんていうやつですね。

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 じゃあ最後に花梨を使った製品同士を並べて写真を、と思ったのですが、ここで天然ぼけ発生。一緒に写っている萬年筆はどう見ても花梨ではありません。うめだ阪急がこしらえた花梨のプロフィットを撮ろうとして、同じうめだ阪急のブライヤーを並べてしまいました。ま、色目はこの方が良く合っています。

 そもそもうめだ阪急の花梨、私の持っている個体はもう少し色が薄く、木肌も肉眼で穴がいっぱい見えるような状態でした。なのでそちらは、もう少し磨き上げみようと思います。それにしてもこの花梨、じゃなかったブライヤー、使用頻度が少ない割にインクが枯れもせず、しっかり出るのには驚かされました。我らがセーラー、恐るべし、です。

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2012年10月 9日 (火)

良識ある・・・

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 ご主人様帰ってきた、遊んでもらえる、おやつもらえる、嬉しい・・・・・と伸び上がったらカメラを構えられて、慌てて顔だけそらした「くま(仮名)」さん。本当はもっとググッとそらしていたのですが、戻ってきたところでシャッターが切れたのです。

 明日が体育大会なので、今日は午前中だけ授業をして、午後からは一部の生徒が残って体育大会の準備でした。残らなくてもよい生徒はお昼ご飯も食べずに帰宅するのですが、一部の塾はお昼過ぎから授業を入れているようで、「あ、塾に遅れるから早く終わってください!」なんて悲鳴を上げつつ準備に取り組む生徒も少数ながらおりました。そう、今日は10月9日、語呂合わせで塾の日なのだそうです。

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 写真は私のコレクションですが、今日、生徒がこの世代のプレピーを使っているのを見かけました。どうせボールペンだろう、と思いつつ見せてもらうとしっかり萬年筆。しかも軸色違いで3本も持っていて、軸色と同じ色のインクを入れています。なかなかやるな、と思って聞いてみると、塾の先生に影響されてのことだそうで、やはり、塾というのは危険だな、と再認識した次第です。塾講師に萬年筆沼に落とされた、なんて話、身近で聞きますからね。おまけに革製品を作るようになったりしたら大変ですね。

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 そういうときに限ってカメラもiPhoneも持っていなかったので、写真を撮れなかったのが残念です。しかし、ほかにも萬年筆を使っている子が少なからずいる、というのはなんとも嬉しい情報でした。最近各地のWAGNER大会にも高校生や中学生などが良く参加しているようですし、意外と萬年筆の未来は明るいのかもしれません。

 とはいえ、下手な萬年筆よりよほど書き味の良いボールペンがいくらでも手に入るこの時代に、あえて萬年筆を使おうとする人は、やはり「ヘンタイ」です。しかし、同じ「ヘンタイ」でも、良識があるかないか、そこに大きな違いがうまれます。萬年筆を愛してやまない若い人たちには、やはり、良識あるヘンタイさんになっていただきたいものです。

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 で、職員室で萬年筆の話をしていたとき、ちらっと聞こえた会話が耳に残りました。先生御用達のプラチナの採点ペンですが、あのパッケージに付いてくるインクを全部捨てている、という先生がいるのです。

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 写真右のパッケージ、こんな風にペンと一緒に専用のインクカートリッヂが付いてくるのですが、これを使わず、萬年筆用の赤インクカートリッヂを使うのだそうです。なんでも、その方が綺麗な赤色、綺麗なマルが打てるから、ということでした。たしかに、採点用ソフトペンに付いてくるインクの色は真っ赤ではなく、すこしピンク寄りの赤色です。それを嫌って、赤らしい赤を追求している先生がいたのです。

 先生の世界にも、こういう文房具に対するこだわりを持った人がいることに驚き、そして喜んでしまいました。ちなみにこの採点ペン、昨年6月から改良された新型になっているそうです。確かに、長い時間採点しているとどこからともなくインクが漏れて手が真っ赤になったり、軽く細めの軸だと長時間の採点では疲れる、ということがありました。地道な改良ですね。そういう私は、これ使わないで萬年筆で採点しているヘンタイなのですけれど・・・・・。

2012年10月 8日 (月)

スルッとKANSAI 3/3

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 長男に遊んでもらっていた「ちち(仮名)」さんですが、ビニール袋をカシャカシャ言わせる音がしたのを聞きつけて、遊んでいるときとはうってかわった真剣な表情で台所の方を見つめています。目の真剣さが半端ではありません。こういうところも、先住犬である「くま(仮名)」さんをしっかりと見習ったものだと思います。犬は賢い生き物ですけれど、結局は胃袋に頭と足と付いた生き物で、食べることと遊ぶことが全てなんじゃないか、なんて思ってしまいます。

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 出町柳駅にて、京阪8000系ダブルデッカー車。我らが近鉄のビスタカーと違うところは、首都圏の人が思い浮かべるような2階建て車両だというところです。階上席、階下席ともに端から端まで通り抜けが出来ます。階下席が行き止まりの穴ぐらみたいになっている我らがビスタカーと根本的に違うところですが、昭和50年代前半に世に出たビスタカーと最近の車両とを比べても意味がありません。

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 地下にある京阪出町柳駅から地上に出ると、叡山電鉄の出町柳駅。ちょうど900系きららが入線してくるところでした。七条から三条まで、鴨川に沿って地上を走っていた京阪本線を地下化したうえで出町柳まで延伸するにあたっては、淀屋橋から鞍馬までの直通運転も視野に入っていたようですが、そうなると叡電側施設の大幅な改良が必要になるなど課題が多すぎたせいか、結局は実現しませんでした。その結果、線路は繫がらないわ、京阪と叡電のそれぞれの出町柳駅は結構離れているわという、少し残念な結果になっています。

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 叡山電鉄本線の終点、八瀬比叡山口駅の改札を出たところで乗客を待ち受けていた柴漬け売りのおばちゃん。手にしていたディスプレイ?がおもしろかったのでお願いして写真を撮らせてもらいました。おにぎりはフェイクですが、お椀の中の柴漬けはホンマモン。とってもおいしく試食させていただいたので、柴漬けを刻んで混ぜ込んだおにぎりを買ってケーブルカーで食べてしまいました。

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 日本で一番古いこのケーブルカー、終点の駅で降りても周りには何もありません。そこからさらに3分ほどロープウェイに乗っていった先がようやく比叡山らしいところになります。ガーデンミュージアム比叡などという施設があって、足湯でくつろいだり、お食事をしたりしながら、遙か眼下に大津の街と琵琶湖を望むことができます。

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 いつもながらのヘボ写真、何が写したかったのかよくわかりませんが、写真のほぼ中央に見える水が琵琶湖。そこから少し右よりが大津港です。振り返れば京都の町並みが見えますので、まさに京都と滋賀の間です。天気の良い日には伊吹山はおろか、遠く白山あたりまでも見渡すことが出来るそうです。

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 比叡山スタンプラリー、完遂したらお土産差し上げます、というのに釣られて、比叡山内でも一番足場の悪い横川までやってきました。舞台造りが美しい横川中堂です。天台宗では金堂とか本堂と言わず、中堂というのだそうです。

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 こちらは西塔エリアにある釈迦堂。ここら辺まで来るとけっこうヘバってきて、あとはニンジンたるお皿をもらうことばかりを思いつつの「行」です。毎年同じデザインのお皿にその年ごとに違う言葉(文字)をかきいれたものがいただけるのですが、この時点ですでに今年のデザインのものは今週配布の予定数終了。最後まで行けたとしてもいただけるのは去年のお皿か比叡山のお湯呑みか、ということが判明しておりました。

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 さんざんな言われようの iOS6 ですけれど、カメラアプリのパノラマ機能はなかなか使えます。西塔エリアにある担い堂は、左右対称に建てられたお堂が廊下で繫がっていて、その廊下が天秤棒のように見えることからその名が付いたと言われます。一節には弁慶がこれを担いだとも言いますが、さすがに伝説。ブルーザブローディーでも無理でしょう。

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 不滅の法灯で知られる根本中堂は撮影厳禁。表札だけ遠くから狙わせていただきました。撮影が許可されていたとしても、よほど画角の広いカメラで狙わないとまず収まらない間口の広さです。根本中堂の写真や絵など、斜めから見たものが多いのにも納得がいきます。

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 帰途は滋賀県側に下る坂本ケーブルで。こちらは日本最長のケーブルカーです。山頂側の駅はその名も延暦寺駅。乗車券はこんな感じの硬券です。つるべ式に運行される2台のケーブルカーは、1号が縁、2号が福と名付けられているのです。

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 面倒臭いことに、このケーブルカーで下に降りても、そこから電車の駅まではさらにバスに乗ることになります。歩いて歩けない距離ではないのですが、まぁいいだろう、ということでバスに乗って京阪坂本駅へ。そこから電車で浜大津、さらに京阪三条へ向かいます。

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 最後はやっぱりこれ。車体長1メートルあたりの製造単価がおそらく日本一高額ではないかといわれている京阪800系です。大津市内の路面上軌道からこんな急勾配・急曲線の区間、さらには京都市営地下鉄と、3種類の異なる性格の路線を走り抜ける特殊な車両です。

 この三連休、実に良く遊び呆けました。ぼぉ~っと電車に揺られていられたのも、スルッとKANSAI加盟各社局の皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。

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2012年10月 7日 (日)

スルッとKANSAI 2/3

~我が友H.E.君と、親愛なる「大阪のおば」に捧げます~

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 おいしそうに水を飲む「くま(仮名)」さん。共通の祖先から分化したとされる犬と猫ですが、水を飲むことに関しては猫の方が数段上手なのだそうで、一口の水を飲み込むまでに、犬は3、4回も舌を動かさなければならないそうです。あまりよくわかるとはいえませんが、こちらにそのことに関しての解説があります。

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 3日間乗りまくりの2日目は、朝5時半に腹痛で目覚めてトイレの住人となり、仕事に出かける妻を駅まで送り届けてから帰宅して二度寝。10時過ぎにお腹が落ち着いたのを確かめての出発です。週明けには薬になれたお腹にしておく必要がありますから、ユルくなるとわかっていても服用しないわけにはいきません。幸いにして順応してくれたらしく、本日はトイレを探しまくらずに乗りまくることができました。

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 まずは神戸元町まで電車で行きましたが、これがものすごい混雑で最初から最後まで立ち通し。幸いにも私は一日中立って仕事をしていますのでそれほど堪えませんが、近くにいた親子連れ、子供がヘバって床にしゃがみ込んでおりました。持病の癪が出たとかそういうのでもない限り、電車の床にしゃがみ込むものではありません。お父さんはニコニコと「しんどいのかぁ」なんて言ってましたが、できればピシャッと叱っていただきたかったですね。小さいうちからきちんと叱っておかないから、中学生になって「叱ると反抗して怖いので先生叱ってやってください。」なんてことになるのです。

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 こちらは千石撫子さん。工房 楔の永田さん自らが出張ってきての展示即売会が開かれているPen and message.さんにて、Fさんに託されていた、といういただき物、海洋堂ネオカプセルのパイロット版です。カプセルに巻かれているシールに「海洋堂」とあるのを見て反応する私に、あかん、こいつは別世界の住人や、という反応の皆様でしたが、そのへん、わかる人にはわかる世界ですから仕方ありませんね。

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 本日は山陽電車沿線を乗りまくる予定で、まずは網干、姫路あたりまで行ってみようと思っていたのですが、その途中、ふと高砂駅で降りてみたくなりました。昨日羽衣駅へ行ったから今日は高砂、というわけではなくて、世の不条理を思い出したからです。

 大学の同級生であったH.E.君は、同期の中では群を抜いた強さと明るさをもち、教師になるならこいつが一番だ、と誰もが認める好青年でしたが、私の県の採用試験を通過することが出来ず、実家のある高砂に帰って小学校の産休講師をすることになりました。お前が通らへんなんて、そんな試験アカンよなぁ、と言いつつ別れたのが最後でした。

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 学生なんてものは玉石混淆があたりまえですが、彼は玉の中の玉、まさに珠玉でした。その彼が受からず、石どころか砂粒並みであった私が受かるなんて、世の中おかしいなぁと思いつつも、職を得て一安心。そんな社会人1年目の私に、H.E.君の訃報がもたらされたのは暑い夏の日でした。産休講師として赴任した小学校でのあまりの多忙ぶりに、手を抜くことをよしとしない彼は全力でぶつかり、そして力尽きたのでした。ご両親が管理をされているマリーナで、クルーザーにロープをかけての最期だったとのことでした。

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 せめてお悔やみをと彼の実家を訪ねたとき、確かに山陽電車の高砂駅で降りたことを覚えているのですが、30年近い歳月はその先の道を消し去ってしまい、私はただあてもなく川沿いを歩き回って、おそらくはそれとは違うマリーナの写真を撮るのが精一杯でした。彼が生きていれば、うちの県で先生をしていてくれたならば、どれほどの貢献をしてくれていたことかと思うと残念でなりませんし、代わりに職を奉じている自分の情けない状態といったら。なんとも申し訳ない話です。

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 H.E.君のことに思いをはせているうち、もう一カ所、訪ねてみたい場所が思い浮かびました。家柄なんていうたいしたものはありませんが、私の名字を名乗る本家であるべき人の奥さん、それが親戚の中で「大阪のおば」と呼ばれていた人です。山深い田舎から出て、昭和の初めから大阪で薬屋を営んでいたのですが、大阪大空襲で店を失い、村に帰ってきました。すでに本家は別の兄弟が継いでいて、帰ってきた長男夫婦は邪魔者扱い、というドラマに良くある話そのままの状況に出会い、ご主人の方は失意のうちに早くに亡くなりましたが、奥さんの方は私が大学生のころまで健在でした。

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 実は私、大学生になるまで「大阪のおば」とは面識がありませんでした。赤ん坊のときには抱いてもらったこともあるそうですが、それ以来ずっと没交渉だったのです。あるとき、母が突然「大阪のおばに会いに行く」と言い出して、西宮は甲陽園にあった家を一緒に訪ねたのです。その後、母は胃を切って入院しましたので、その後アガペ甲山病院に入ったおばを見舞うのは私の仕事になりました。そして今、おばは高野山にあるお墓に眠っていますので、墓参りのたびに出会っています。

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 思うに、母は何か思うところがあって突然に私を「おおさかのおば」に引き会わせたのでしょう。「おおさかのおば」の命日は4月9日、母の命日は7月9日というのにも何かを感じずにはいられません。

 世の中、本当に不条理です。いい人、良く出来る人、世の中に貢献できる人が長生きして人々から手厚くされるのが本当だと思うのですが、実際にはそういう人が幸せ薄い人生を歩むなどという話を良く見聞きします。私みたいなものが生かされて、一体どれほどの意味があるのか疑問に思わずにいられません。神様はそういうことまでも考えていろいろと決めていらっしゃるのでしょうか。

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 湿っぽい話ばかりしていると、H.E.君も大阪のおばも喜ばないでしょうから、しめくくりにお供え代わりにご馳走の写真でも。JR元町駅の構内、ガード下にある元町ブランのランチです。お皿に載っている巨大なものは鶏の唐揚げ。もちろん骨なしで、とってもジューシーなのだそうです。私もいただきたかったのですが、それが許される体でもありませんので我慢我慢。お手頃な値段で気の張らない、入りやすいお店ですが、味の方は折り紙付きなのだそうです。

 H.E.君、そして大阪のおばさん、今日まで、この出来損ないの私を見守ってくれてありがとう。厚かましいお願いですけれど、これからもどうか力を貸してください。

2012年10月 6日 (土)

スルッとKANSAI 1/3

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 撮られているのに気づいて頭を持ち上げた「ちち(仮名)」さん。若いだけあって、少しでも遊んでもらえそうな可能性を見て取るとすぐに起き上がってきます。ケージのそばで飼い主がじっと見つめていても、目だけ動かして寝たまま、という「くま(仮名)」さんとは大違いですが、これも歳を重ねるにつれ、次第に動きが鈍くなっていくのでしょう。

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 前回主治医に診てもらったのが7月7日。薬袋に書かれた日付を見て仰天、というところですが、朝から絶飲絶食で、出来れば午前中に採血をするのが望ましいとなれば土曜日限定、それも遊ぶのに忙しくて飛ばしてしまい、平日夜は職場でぐずぐずしていて間に合わない、ということを繰り返すうち、薬がなくなってから2ヶ月が経過してしまったのでした。

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 11時過ぎに診察券を出して終わったのが13時頃。本当にお医者様も大変なお仕事ですが、気楽な私はもらった薬を飲んで、3日間連続の乗り鉄三昧に出かけました。都会のど真ん中、大阪汐見橋の交差点に面して、半身桜川駅の地上出口、そしてその奥にひっそりと南海電車が見えています。

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 かつて南海高野線の起点で会った汐見橋駅。往時はさぞ賑わっていたことと思われますが、今は都心の盲腸線としか言いようのない汐見橋線の起点です。特に途中の木津川駅などは半端ではない寂寥感が漂っていて、これは是非一度、じっくり訪ねなくてはと思わせる風情。大阪難波から駅一つ離れたところなのに、時刻表に載っている電車は1時間に2本。うら寂しい、というのを通り越しています。

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 岸里玉出駅から普通列車を乗り継いで、羽衣駅から高師浜駅まで。「音に聞く高師の浜のあだ波はかけじや袖のぬれもこそすれ」と詠まれておりますけれど、駅の改札口を出てみても海の気配はどこにも感じられません。大阪湾沿いの海岸はどこもみな埋め立てられていて、それによる面積拡大により全国都道府県面積ランキングで47位から46位に上がった大阪府のこと、海岸線は遠く離れてしまっているのです。

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 大正時代に建てられた駅舎は線路とホームを高架化した際に取り壊されるはずでしたが、地元の運動によって保存されて今日に至っています。南海本線沿いにはそうした駅がほかにもいくつかあって、駅設備の近代化という点ではマイナスでしたが、結果として歴史的に意義ある駅舎が数多く残ることになり、南海電鉄自身も今ではそれを宣伝材料にしている、という皮肉な結果になっているわけです。

 再び南海本線に戻って貝塚駅まで来ますと、駅前が何やら賑やかです。そう、この時期、南海本線の沿線といえばだんじり。岸和田のだんじり祭ばかりが有名になっておりますが、貝塚も負けておりません。屋根で舞う大工方が派手なのは当然として、祭りの運営に携わる偉いさんたちも、みんな若い頃はヤンチャやったんやろなぁ、という感じにあふれております。この動画で左の方、坊主頭にはちまきのおっちゃん、同じくはちまきを締めて渋いひげを蓄えたおっちゃん。これ、きっと若い衆なんか一発で黙らせられるような人なんでしょうね。

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 今となっては少数派である伝統的な遊園地の一つ、みさき公園。そこから分岐する多奈川線は、潜水艦工場に勤務する人たちの足として開業し、戦後は淡路島航路に接続する連絡線として賑わったのですが、今は2両編成の電車がワンマン運転するのみです。どの駅も6両編成の列車が停止できる長さのホームを備えているところが、かえって寂しい感じを強くしています。

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 そして和歌山港駅。かつてはこの先、水軒まで線路が続いていたのですが、途中にある踏切道が狭いので何とかしてくれ、という地元の要望がきっかけで廃止されてしまいました。この区間は、開業当時から1日2往復しか列車が走らなかったという筋金入りの閑散線。駅の運賃表に表記がなく、駅員にお尋ねください、と書いてあったほどです。

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 ここからは徳島まで南海フェリーが運航されていて、明石海峡大橋経由で行くと通行料が高い、という人たちには支持されているようです。これも一度載ってやろうと目論んでいるのですが、未だに実現しておりません。次回、四国で何かイヴェントが開かれるときには検討してみようかと思っております。

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 日もとっぷりと暮れて、雨も降ってきました。2ヶ月ぶりに服用した糖尿病薬メトグルコの働きで、お腹もグルグル言っておりますので、普通の電車で帰ることをあきらめて特急サザンを利用することにしました。 サザンは、8両編成のうち和歌山方4両が座席指定の専用車両、残りは一般車両を使用しているので料金不要というけったいな列車で、この列車に乗るために買うのは特急券ではなく、座席指定券なのです。ラッシュ時や行楽シーズンでもない限り、大阪より4両は大混雑なのに指定席車両はガラガラ、というのがいつもの姿です。

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 和歌山港駅にて。この連結部分、扉が施錠されていて、乗客の通り抜けは出来ませんが、指定券を買いながら一般車に間違えて乗ってしまったとか、どうしてもトイレを使いたいとか、そういう場合には車掌さんにお願いすると通してもらうことが出来ます。この部分の乗務員室には英語も出来る女性車掌さんが常に乗っているので、通常の編成最後部に乗っている車掌さんとの2人乗務となっています。

 部活動の練習試合の引率に行くという妻を駅まで送るため、明日は朝6時半に起床。そのあとは、たっぷりある時間を有効に使ってスルッとKANSAI乗りつぶしの旅、2日目です。

2012年10月 5日 (金)

教師の日

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 匂いがするので嬉しいのか、妻もしくは娘のシュシュを咥えてうろうろしている「くま(仮名)」さん。別の日のネタにしたいものが写り込んでしまったので、あまりにも不自然な型抜きをしておりますが、意外にいい感じですね。

 こういうものを咥えてうろうろしてはいけません、と躾をすべきところですが、匂いなのか、形や大きさなのか、あるいは咥えたときの感触なのか、彼女たちが咥えるものはだいたい決まっています。帰宅して靴下を脱ぐとすぐに咥えて持ち去ってしまうのですが、いい匂いがするわけでもない(むしろ逆)なのに何が嬉しいのだろう、と思ってしまいます。身近な存在ではありますが、謎の多い存在でもある、それが飼い犬のおもしろさですね。

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 私は中学校で数学を教えていますが、生徒たちの日本語能力の低さが気になって仕方ありません。生徒たちは「文章問題は苦手。めっちゃ嫌!」なんてことをよく言いますけれど、そもそも問題文の内容が理解できないのですから、これは数学以前の問題です。

 数学こそは暗記モンや、教科書に太字で書いてある言葉の意味を正確に覚えるんや、と口を酸っぱくしていうのですが、地域にある塾の先生(大学生)が、そんなモンどうでもえぇから、とにかくテストの問題はどの先生が作るのか聞いてこい、とおっしゃるのだそうです。だから毎回のように問題のパターンを変えてくる私のような教師はブラックリストに載っているのだそうで、4月に数学の担当はどの先生かと聞いて私の名前が出ると、「あ、あかん、テストで点とれへんわ、その先生やったら。」とありがたくも決めつけてくださいます。生徒(保護者)は高い月謝を払っているのですから、そんな先生のいる塾に見切りをつけて、ちゃんとした普通の塾に行ったらいいのに、と思います。

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 もうじき1次関数の学習を終えて図形の学習に入ります。そうなると出てくるのが図形の合同の証明。中学校の数学の中でも最高に嫌われているものがこの「証明」でしょう。これについてはおもしろい話があって、個人的に名著だと思っている 語りかける中学数学 の中でも、「中学の先生だと、こういう答を書いたらペケにするひともいるかもしれませんが・・・」なんて断り書きを入れながら、よりスマートな証明の解答を紹介していたりするのですが、私の職場の近くにある塾の先生(大学生)は、最高にクールでスマートな証明の解答例を編み出して生徒に指導してくれています。

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 三角形ABCと三角形DEFが合同であることを証明する場合は、「三角形ABCと三角形DEFにおいて、この二つは合同であるから、題意は満たされた。」と書くのだそうです。最後の「題意は満たされた」なんてのは生徒たちに大人気で、何でも、「ゴチャゴチャ書かなくてもこれさえ書けばOK!」と太鼓判の押された答え方なのだそうです。

 私が思うに、その塾の先生(大学生)は、結論となる文章を書く代わりに「題意は満たされた。」と書くように指導しているのだと思うのですが、「ごちゃごちゃ書かなくても・・・・・」という部分を生徒が拡大解釈して、対応する角の大きさが等しいとかいうことまで省略して良い、と覚え込んでしまったものでしょう。

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 はたして、そのように書かれた解答にバツをつけた私に対して、塾の先生(大学生)が良いといってるのに何でバツなのか、と質問しに来た生徒がありました。三角形の合同条件、覚えてるよね。それは書かなければいけないんだよ、と言っても聞く耳もたずで、塾ではごちゃごちゃ書く必要はないと教えられたの一点張り。だからマルなのだと譲りません。

 埒があかないので、生徒に一つの提案をしました。その塾の先生と私とが一緒にこの答案を見て、マルなのかバツなのかを話し合うから、一度その先生に会わせてほしい、と。生徒はうなずいて帰って行きましたが、その後、何の音沙汰もありません。おやめになったのかと思いましたが、今も元気に教えていらっしゃるそうです。

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 3人いる我が子が塾に行きたいなどと言ったら、そんなお金があったらお父さんが萬年筆買う、と言って断るつもりでしたが、幸い誰もそんなことを言い出さず、上の二人はすでに大学生です。学校の授業だけでは大学はおろか高校にも行けません、という塾のチラシが我が家のポストにも入っていましたが、そうではない例もあるということですね。

 何事にも例外はあります。シェーファーでもペン先が反っていないものや、こんなにスリットが開いていてもちゃんとインクが出るものなど。このペンは例によってペン先が左右不均等に切られておりましたけれど、綺麗にど真ん中で切り分けられたシェーファーのペン先、なんてものも世の中には存在します。私の知っている塾の先生はどなたもすばらしい先生ばかりなので、極端に証明の解答をはしょるべし、と教える先生が例外であることを祈ります。

2012年10月 4日 (木)

折り返し

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 いつの頃からか、自分の脚を食べるようになった「ちち(仮名)」さん。これはもともと「くま(仮名)」さんの得意種目で、伸びてきた爪を噛んで適当な長さに調整するのが主な目的のように見えます。「ちち(仮名)」さんはこんなことをしなかったのですが、ここ数ヶ月で、こんな姿を見ることが急に増えたように思います。先住犬があとから来た犬を教育するとよく言われますが、むしろあとから来た犬が先住犬を見習う、あるいは技を盗むという方がぴったりくるような感じがします。もしくは、「くま(仮名)」さんが背中で教えている、というのがいいのでしょうか。

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 最近膝が痛いなぁ、と思っていたらまさかの体重86キロ、というところからスタートして、本日、73キロに到達しました。最終到達目標が60キロですので、ちょうど道半ば、マラソンなら折り返し地点というところまで来ました。なまくらな私が結構真剣に減量に取り組んでいるのは、もう待ったなし、という状況に追い込まれているからなのです。

 手持ちの洋服はほとんど5、6年前に買った安物ばかりですので、ボタンが取れていたり、ほつれて糸が出ていたりするものばかりです。シャツなんかも胸ポケットが少し破れていて、お気に入りのキャップレスを挿すとベロンと垂れ下がってしまいます。クリーニングに出すと「破れても知りませんよ。」と引き受けてもらって、「あまりに生地が薄くなってるのでこれ以上汚れ落としをすると破れます。」というタグをつけられて帰ってきます。このまま着続けると、ドリフのコントに出てくる「爆発に巻き込まれたおじさん」みたいな格好になってしまいそうです。

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 着るもので人に笑われるのは子供の頃から慣れているのですが、あまりにボロいのでさすがの妻も嫌そうにしておりますし、見る人に不快感を与えるのも本意ではありません。そろそろ次の安物を買わなくてはならないのですが、せっかく買うのならサイズが安定してから、と思って柄にもなくやせようと頑張っている次第です。それに、60キロぐらいまで痩せれば若い頃に着ていたスーツが着られるんではないか、というスケベ根性もあります。スーツの形にも流行があるそうで、昔のものを着るとかっこ悪い場合もあるそうですが、そもそも中身がかっこ悪いのですからスーツの形なんかを気にする必要もありません。

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 国際救助隊「サンダーバード」チックなものが大好きな私には、ズボンの裾はダブルに限る、なんて時期がありました。学生服じゃあるまいし、誰もダブルなんかにしませんよ、と店員さんに言われながらも、「でもダブルで。」とお願いしていたのです。ズボンの裾をダブルにするかシングルにするかにもルールがあると知って、さすがに不明を恥じてやめましたが、要するにごちゃごちゃしたものが好きなんでしょうね。写真の筆入れも、結構大きい割にはほとんど何も入りませんが、あちこち動いてごちゃごちゃしているところが気に入ってます。

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 職場では毎日、一輪車にこれ以上は積めないというギリギリまで土を載せてできる限り速く押して歩く、という「運動」をしています。生徒に頼むと3回分の分量を一度に運べるので土木作業の能率も上がり、いいことずくめです。 私には運動神経というものがないんじゃないかというほど鈍くさいのでスポーツは一切出来ません。ですからいろんな作業をしたり歩いたりすることがほとんど唯一の運動ということになります。

 また、1日1回の食事もそれが普通になるとどんどん脂肪になってしまいますので、隔日、あるいは3日に1回として、分量も減らしています。うつむいて立つとお腹に邪魔されずに自分の足が見えるというのは実によいものです。今はまだ、夕方にはフラフラになってしまう情けない状況ですが、少しずつとはいえ筋肉も復活してきていますし、何より体調がものすごく良くなりました。ホントに肥満は万病の元ですね。

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 人並み外れて意志の弱い私は、今日は絶食するぞと決めていても、つい何かを口にしてしまうということがちょくちょくあります。この情けないところが健康にはプラスに作用していて、お腹がすきすぎてひっくり返ったりするのを防いでくれているのです。

 ここから先の13キロ、どのくらいの期間で落とせるのか、そもそも落とすことが可能なのか、神のみぞ知る、です。社会人になったばかりの頃でも75キロはありました。中学生や高校生の頃でも標準体重とされる63キロよりずっと重かったので、ここから先はまさに未体験ゾーンなのです。極度に進化した人類(ニュータイプ?!)である私は栄養の吸収効率が高いので、よほどの粗食、小食でなければ脂肪が落ちないのです。まだ今月は始まったばかりですから、とりあえず今月中には70キロを切ることを目標に頑張りたいと思っています。

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2012年10月 3日 (水)

てんねん

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 ケージの柵がとっても邪魔ですが、ここから撮らないと目を開けてしまいます。トイレ用のトレーの上で、敷いてあったトイレシーツを引きちぎって取りのけて、さぁいい寝床が出来た、と熟睡中の「くま(仮名)」さんです。遠目にはデーモン小暮閣下としか見えない凜々しいお顔で、「男の子ですよね」とよく言われたものですが、さすがに7歳近くなった昨今はずいぶんマイルドな顔立ちになりました。

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 こういう顔立ちの方が白衣を着て萬年筆選びの相談に乗ってくださるというお店、Ir Sunrise さんまで行ってきました。営業時間は午後8時までですので、ほぼ定時に退勤しないと間に合いません。今日は、ここ1週間ほどずっと取り組んできた土木作業が一段落しましたので、6時過ぎには職場を出ることが出来ました。ありがたい限りです。

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 手前左下の灰色の部分がコンクリートを打った渡り廊下。生徒たちはここを上靴で通行します。昼休みなど、写真上隅に写っているベンチでくつろぐとき、上靴のままで行ける「屋外」があればいいな、ということで、先日の記事に登場した敷石による文字をここに移築しました。

 土を運んできて中庭の地面をかさ上げし、平らにならたところに敷石を置いていくだけですが、そういう作業は初体験という生徒たちに技術指導をして作業してもらい、約1週間で完成しました。手前のGIVE UPの文字だけが先に完成したので、「ここで工事中断したらブラック効いてておもろいなぁ」なんて、おもろいはずもないのにそういうボケをカマしてしまう私には、ひょっとしたら関西人の血が流れているのかも知れません。

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 作業が早めに終わったことだし、と予定通り、大阪心斎橋まで足を運びました。目的は言うまでもなく、天冠部分が破損してしまったビッグトレドのキャップ修理(交換)をお願いするためでしたが、そのあと帰宅してから撮ったのが上の写真です。ここにも壊れたキャップが写っている、のではなくて、朝の慌ただしい時間に「サッ」と抜いてバッグに入れたのが隣にあったシルヴァーのビッグトレドだった、ということなのです。

 お店について、「修理・・・・・」と言いつつバッグの中を見て、顔面蒼白とはいきませんが自分のアホさ加減に肩ががっくり落ちました。こちらを見てじっと待ってくださる店員さんには「修理していただきたいものがあるのでまた今度持って来ます。」と取り繕いましたが、居合わせた師弟お二人のペンドクターには思いっくそ笑われてしまいました。当たり前ですね。

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 ちなみに持って行ったのはこういうセット。天冠部とクリップはよいとして、どこにも問題のないシルヴァーのビッグトレドを間違えて持って行くという、なんでそういう間違いをしたのか、自分でも全くわかりません。これだから私のすることは怖いんです。全く信用できません。

 関西人は上手にボケて、間を外すことなく突っ込むことが出来なければ生きていけませんが、もう一つの生き方である「天然ぼけ」というのが、私には合っているのかも知れません。ま、ペンドクターお二人と軽く呑んで、せっかく減った体重を戻してしまったものの、楽しくお話が出来たのが何よりの収穫でした。何より、こうしてBlogのネタにもできたので、これもまたよし、ということですね。

2012年10月 2日 (火)

オクリン

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 動きの速さについて行けてないのですが、「ちち(仮名)」さんがケージから身を乗り出すところを何とか撮ることができました。しょっちゅう目にする光景なのですが、なかなか写真に納めることが出来ず、いつも何か白いものが流れているという写真ばかり。時間を止め切れてはいませんが、かろうじて見ることができる1枚です。こういう場合には、広角側の歪みもおもしろい方向に作用するものですね。

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 エスペラント博士こと、ラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフ。帝政ロシア領であったポーランド出身のユダヤ人眼科医です。彼が1880年代に草案をまとめ上げた人工言語がエスペラントです。世界のすべての人にとって簡単に学ぶことができ、第2言語として世界の人々のコミュニケーションに役立つもの。エスペラントはそういう言語です。実質的な国際言語となっている英語に抵抗のある人にとっても、エスペラントならば受け入れやすい、ということなのですが、実際には印欧系以外の言語を母語とする人々にはすんなりといかない部分もあるようです。

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 世界の言語ということに関連しては、2日前の9月30日が「世界翻訳の日」でした。その昔、ヘブライ語の旧約聖書とギリシア語の新約聖書をラテン語に翻訳したヒエロニムスの命日というのがその由来だそうです。聖書に関係のありそうな萬年筆はこれしか持っていませんので、とりあえず写真を。ご存じPILOTカスタムの「バイブル」です。

 新約聖書のヨハネによる福音書に「それ神はその獨子を賜ふほどに世を愛し給へり、すべて彼を信ずる者の亡びずして、永遠の生命を得んためなり。 神その子を世に遣したまへるは、世を審かん爲にあらず、彼によりて世の救はれん爲なり。彼を信ずる者は審かれず、信ぜぬ者は既に審かれたり。神の獨子の名を信ぜざりしが故なり。」という、「神は愛なり」として知られる有名な一節。その最初の一文がキャップと同軸に日本語と英語で彫られています。

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 私が通っていた高校には数々の名物先生がいらっしゃいましたが、中でも「オクリン」こと奥村林蔵先生の名物ぶりは群を抜いておりました。毎年新入生が入学式で撮る集合写真を顔の部分だけ切り抜いてえんま帳に貼り込み、授業に行く行かないにかかわらず、一学年460名、全校生徒1300名あまりの顔と名前をすべて覚えるということを自分に課していらっしゃったのです。

 実際、私は授業をしていただいたことがないのですが、ある日教室の窓から顔を出していたとき、下を通りかかった奥村先生に名前を呼ばれたことがあります。先生は私に「下を見よ!」と言われたので、素直に下を見ましたら、「もっと下だ!」とのお言葉。体を折り曲げるほどに下を見ますと、校舎の壁が目に入ります。「汚れておるだろう。拭いておいてくれ!」生徒も学校も、全てを愛してやまない先生でした。

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 そのオクリン(あえてあだ名で呼び捨て)、実はエスペラントの推進者で、授業を担当する先生が出張などで自習となったときにはよくエスペラントの手ほどきをしに来てくださったものでした。いろいろ教わったのですが、残念ながら一つも記憶に残っておりません。ただ、オクリンの熱心さだけは、30年以上たった今でも強烈に印象に残っています。

 当時、大阪府の公立高校教員には定年というものがなく、オクリンを含めた数名の先生は60歳を超えていらっしゃいました。アジャミと呼ばれていた英語の先生などは南満州鉄道で働いていた経歴の持ち主で、本土へ引き揚げて来られる際の、鴎外の「舞姫」さながらのロマンスなどは、何度伺っても飽きない、すばらしい物語でした。そういう強烈な個性が光る先生方に接することが出来たのは、本当に幸せなことだったと思います。

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 我が身を振り返って、私はそういう教師たり得ているか、というのがおおいに気になるところです。しかし、こればっかりは歴史の評価に任せるしかありません。30年先に私の教え子たちがどう思ってくれているか、楽しみでもあり、恐ろしくもあります。

 今日もまた、私が顧問を務めているクラブの子供たちとともに土木作業をしておりました。学校の中庭にタイルを敷いて、上靴のままで歩けるエリアを広げようという、とっても地味な作業ですが、生徒たちは大変熱心に取り組んでくれています。そして彼ら、彼女らの子供が中学生になったとき、「これ、お父(母)さんが造ったんやで。」と子供に語る、その日が来ることを楽しみにしています。そしてもう一つ、土木作業にいそしむことで、自分のお腹周りが小さくなることも。

2012年10月 1日 (月)

哀しきトレドの日

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 「くま(仮名)」さんの寝姿を見て、その日の気温を知る。我が家ではそれが当たり前になっています。この時期の朝夕の涼しさは、ときに「冷え込み」とも表現できるようなものになったりもしますので、犬たちの寝方にもそれが反映されます。夏の間はエアコンで冷やされた部屋の中でも大の字(というのが正しいのかどうか)になって寝ていた彼女たちも、これからの季節はこうして丸くなって眠ることが多くなります。

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 こうやって丸くなった自分の内側に鼻先を突っ込んで眠ると、息苦しくはないのだろうかと心配になりますが、犬にとってはむしろ落ち着く姿勢なのでしょうね。私などは風邪を引いて寝ているときなど、少しでも鼻の通りが悪いと目が覚めてしまい、一晩中うろうろしたり鼻の下にメンソレータムを塗り込んだりと大騒ぎなので、こんな風に眠れるのはうらやましいと感じてしまいます。ちなみに、犬も寝言を言います。飼い主に何かを訴えている夢を見ているのでしょうか、いびきの合間に、キュン、なんて鳴いたりするのが笑えます。

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 拙Blogでは、2009年に毎月1日はトレドの日、なんて企画をやっておりました。久々にトレドで字を書こうとペンケースを開けたところ、コロコロッと何かが転がりました。よく見ると、こんな哀しい光景が。かつて東西ドイツ統一記念のM800でも経験した、インナーキャップの破損です。

 そのときは吸わせていたPILOTの色彩雫「朝顔」が怪しいんではないか、などと思っておりました。つい最近、吸入機構のねじの部分が折れて尾栓が外れてしまったAuroraの85周年REDも、同じく色彩雫の「月夜」が何か悪さをしたのでは、と疑いました。今回のビッグトレドは、奇しくも東西ドイツ統一記念と同じ20Cのペン先を持つモデルですが、こちらは石丸さんに作っていただいたオリヂナルインク「古黒」を入れておりました。どうもこれ、インクがどうのこうのよりも、樹脂のあたりが悪かった、ということなのかもしれません。

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 これを修理に出しますと、キャップ丸ごとの交換になります。前回、東西ドイツ統一記念のときには、新品で現行品(今のものの一つ前。俗にプリント天冠と言われているもの)に交換するか、中古出で傷ありだけれども同じタイプ(メタルが入っているとか旧タイプとか言われるもの)にするか、と尋ねてくれたので、迷わず「中古で」とお願いしたのですが、果たして今回はそんなにうまくいくのかどうか。旧タイプのキャップの在庫があることを祈るしかありません。

 今回は、仕事が終わってから行ってもお店が開いている、ということで、大阪心斎橋の-Ir Sunrise-さんにお願いしてみようかと思っております。明日火曜日は定休日ということですので、 3日の水曜日に持ち込んでみるつもりです。

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