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2012年9月10日 (月)

823復活

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 左甚五郎が彫ったのか、と思わせるようなお姿の「くま(仮名)」さん。エリザベスカラーにも慣れたようで、息を荒げて首を振ったり、外そうとあちこちにこすりつけたりすることもなくなりました。ところが、慣れすぎたのと体が柔らかいのとで、塗り薬を塗っているおしりのあたりに舌が届いてしまうようです。彼女の皮膚のトラブルは、まず何より舐めないことが治癒の条件ですので、これはこれで困ったことです。

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 夏の終わりに金沢で開かれたWAGNER中部・北陸大会で、カーボンさんを苦しめたPILOT823です。その節は本当にありがとうございました。この中部というのが納得いかない、という人も多いようですが、何々地方っていう分け方にはいろいろあって、たとえば明治時代に始まった地理教育で三重県は近畿地方とされたのですが、人々の生活をみれば中京圏との結びつきが非常に強い、なんていうズレがあるわけです。北陸地方という言い方は学校ではあまりしないので、新潟も富山も石川も福井も、納得いかなくても中部地方です。首都圏に含まれる山梨県も、もちろん中部地方です。

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 一枚上の写真を見て、キャップにヒビが入っているのじゃないかと思った方、正解です。といっても本当にヒビで、実用上は何の問題も感じておりません。キャップをポストして採点に使っていると、時々キャップが抜けて飛んでいくことがあるのですが、そんなときに入ったものでしょう。テストが終わると生徒たちは開放感満点ですが、こちらは憂鬱で憂鬱でどうしようもありません。よく子供が「採点おもしろそう」なんて言いますけれど,仕事になってしまうとそうそうおもしろいものではありません。むしろ苦痛です。

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 そんな苦行を少しでも快適にくぐり抜けようと、若い頃から採点用の筆記具には凝ってきました。赤ボールペンで採点すると、次の生徒の答案用紙にうっすらとマルバツの跡がつくからやめて、なんて生徒に懇願されてからはずっとソフト系ですが、フェルトペン系統のやつが紙とこすれる音が好きではないので、いつかは萬年筆で、と思っておりました。

 しかし、萬年筆で採点というのは実に敷居の高い難事業です。学校で使われている更紙なんかは、萬年筆どころか水性ボールペンでもにじんでしまうような紙質です。最近は採点するときに解答の文字がよく見えるよう、解答用紙だけコピー用紙をつかって作成することが増えていますが、それとて再生紙がほとんどで,お世辞にもいい紙質とはいえないものです。萬年筆でそういうものを何十枚も採点していると、紙粉が切り割りに詰まってインクが出なくなってしまいます。

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 えぇいくそっ、また出なくなった、と怒りながらペン先をインク瓶につけ、プシュッっとP式のインク吸入をしたときが、この823にとって最初の悲劇。そんなつもりは全くなかったのですが、瓶の底に強く押しつけられたペン先はみごとに曲がってしまい、そこで採点中断。器用だから大丈夫、という人がラジオペンチか何かで修正してくれたのが重なる悲劇(幸いその現場は見なかった)でした。片側のペンポイントが家出してしまったのを、親方がとりあえず書けるようにしてくださって・・・・・と、本当に悲惨な目に遭ったペンなのです。

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 そんなこんなで難儀しているところへ、このペンに入れていたインクと同じ名前の方が「こんなん出てるで!」と情報をくださったので,15号コースのペン先だけを入手して、「修行じゃっ!」とカーボンさんに押しつけた、というわけです。ヘンタイ3人組を構成する他の二人に拉致されて金沢まで連れてこられたあげく、インクすら降りてこないというところからの調整スタート。カーボンさんには実にお気の毒な金沢大会でした。

 マルをつける、ブタのしっぽみたいな記号を書く、左下から右上に跳ね上げるバツをかく、という、萬年筆にとってはトーチャーテストでしかないような書き方をするのにもかかわらず、すらすらと気持ちよくしてね、という無茶な注文に、見事に応えていただいたと思います。

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 こうなると、あとはインク。写真はPILOT色彩雫シリーズの「紅葉」で書いてみたところですが、ちょっと色が濃いですね。あまりにしっかりと濃い色でマル付けをしますと、生徒の書いた答が見えなくなってしまいます。さりとて岡本ピンクにも飽きましたので、ただいまインク物色中です。何かよいインク、ありませんでしょうか。

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コメント

学校の先生が赤ペンで採点なさるのは、昔からの「朱を入れる」という伝統によるものかと思います。欧米での対応する言葉は blue-pencil なのですから、ごく普通の青インクで堂々と採点をされてはいかがでしょう。ペリカンのロイヤルブルーなど、少し薄目の色合いの青が良いかもしれません。あるいはウォーターマンのサウスシーブルーのようなターコイズ系のインクも良さそうですね。

彫り物では持て余してしまいますが、くま(仮名)さんのあの寝姿の根付があったら一つ欲しいですね(笑)素材は象牙辺りで!?
赤インクといえば、セーラージェントルインクのレッドを初めて使った時、これは丸つけペンの朱色だ!と直感的に感じました。朱色に若干ピンクが混じった様な不思議な色味だと認識しています。記憶が古いので定かではないのですが…。

 yerkes さん

 観点別評価を行う関係で、テストも合計点よりむしろ観点別の得点が大切です。それゆえ、人によっては観点ごとにインクの色を変えて採点している人もいます。かくいう私も、軸色の違うロットリング・サーフを4本そろえ、それぞれに軸色と同系のインクを入れて、観点1は緑、観点2は朱色、なんて分けてたこともありましたが、面倒なのでやめました。採点は赤、というのはテストを受ける側にも根強い感覚のようで、違う色だと「何で?」と来ます。結局、赤系統での採点に落ち着いてくるんです。

 すいどう さん

 たしかに、精巧な根付けだったらいい感じでしょうね。セーラーのジェントルインクなら、リザーバー付きですからペン先曲げる心配も減りますね。

 今見ると、ビッシェ、グレナーデ、アプリコットと赤系統が3色ありますね。インク自体の色だと、アプリコットが良さそうですが・・・

色彩雫の秋桜に一票。
夕焼け、冬柿も朱色系統で良いかな,と思いますがペン先曲げ対策はできませんね。。

 大阪のオバチャン さん

 そう、それを忘れてましたね。ピンク系がいいんですよ、採点は。色彩雫シリーズ、秋桜をふくむグループだけまだ持ってなかったりします。買ってこなくては。

そうでしたっけ?
色彩雫4本大人買いの現場を昨秋見たような。

某ナガサワには及ばないもののこちらも順調に増えていますね。
今秋もさらに三本でしたっけ、追加されるそうです。

 大阪のオバチャン さん

 昨夜、ナガサワで合流させていただいた折、売り場にある秋桜のパッケージを見て懐かしさを覚えました。これは買ってます。たっくさん買いすぎて、もう何がなにやら・・・。

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