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2012年7月16日 (月)

モリソン萬年筆

 今年もこの時期がやって参りました。第3回 y. y. Day in エルおおさか 開催要項などを記載した専用Blogも開設中です。みんなで集まって、ワイワイ楽しみましょう。

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 反り繰りかえって眠る「くま(仮名)」さん。彼女は本当に優しい子で、彼女を見ていると本当に癒されます。若い頃はそうでもなかったという証言もありますが、私のように気楽な者はそんなことをすっかり忘れてしまって、あぁこの子は優しくて可愛いなぁ、と思うばかりです。

 その昔、奈良県御所市にあって萬年筆の製造販売を手がけていたモリソン萬年筆。製造が終わった後も、他社もふくめて萬年筆の修理を手がけていたようですが、現在は萬年筆を刃締めとする筆記具の通信販売をする会社、モリソンファクトリーとなっています。

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 前回訪ねたときは雨降りだったので、今回はもう少しマシな写真が撮りたい、と思っていたのですが、運悪く、この表札のあるお家の方が車庫で車のお掃除をなさっていました。いくら何でも、その家の人がいる前で門柱の表札をパチリ、なんてのは失礼極まりない話です。ま、だからといって、誰も見てなければ撮り放題なのか、といわれると困ってしまいますが。

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 勇気を奮い起こして、車の掃除をされている方に声をかけて撮影の許可を求めましたところ、当然ながら「どうゆうわけでお撮りになりたいので?」と聞かれました。正直に「萬年筆が好きなもので・・・・・」と答えますと、「あぁ、どうぞどうぞ。それから、しばらくお待ちください。あちらの本玄関を開けましたら看板がありますから、どうぞご覧になっていってください。」という嬉しいお言葉をいただきました。

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 本玄関の中までお邪魔して、看板の前には今も残る往時の製品を並べていただいての撮影。蒸し暑い日でしたのと、見ず知らずのお家に招き入れてもらって写真を撮らせてもらっていると言うこととで私は汗だく。手前の土間には、汗がしたたり落ちた跡がいくつもできました。大変失礼をいたしました。

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 これもねぇ、もう虫に喰われてまして・・・・・とおっしゃるのでよく拝見すると、もともとは文字の形に彫り込んだところに何かを盛ってあったのが、見事に落ちてしまっています。あるいは、切り文字をはめ込んであったのかもしれませんね。モリソン萬年筆、もともとは谷川梅林堂さんといったのですね。趣味の文具箱で紹介されていたはずの看板ですが、あの雑誌は目の毒なのでほとんどパラパラッとめくる程度の流し読み。こんなことを知るよしもありませんでした。

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 力こぶのある腕が金の斧を振り上げてます。撮影者の影が映り込んでいるのがもったいないですね。時間的に外光がまともに挿し込んでいて、フィルターもないコンパクトデジタルカメラと私の腕という最悪の組み合わせではこれが精一杯でした。

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 世界に誇る國産之精華。実にいい言葉です。電話が御所227番というのも時代を感じさせます。手前のペントレーは最晩年のものでしょうが、載せられているペンは実に個性的なものばかりです。

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 すばらしいですね。大きさなどから見て、インク止め式なんかもありそうです。セルロイドの模様も素敵ですし、木を削って塗ってという手の込んだ造りの軸もあります。全国各地にこういう萬年筆やさんがあったのでしょうけれど、そのほとんどが廃業してしまったのは残念至極。モリソンさんは残っている方に入っていて欲しかったのですが、修理だけでもやってらっしゃった時代に自分が生きていたことで良しとしましょう。

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 かつてはこの右の方でお店もされていたそうですが、今はお座敷に改造されてしまっています。奈良や大和郡山、あるいは大和高田といった街ではなく、葛城山の麓にある御所の街でいくつかの萬年筆製造業者さんが産まれたのはどうしてなのかと思います。もともとこのあたりは薬の生産がさかんだった土地柄というのも何か関係しているのかもしれません。

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 モリソンファクトリーさんの前から北の方を望むと、このように道がクランク状になった遠見遮断の辻があります。遠くまで見通せるような道にしていないということは、攻められたら困る街、それだけ重要な何かがあった街ということになるのでしょう。

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 こんな高札場を復原したりしているNPOなどが中心となって、毎年11月には霜月祭という催しが行われているそうです。そのときには、ふだん閉ざされている谷川家の本玄関が一部開かれて、格子越しにではありますけれどもあの看板を拝見できるそうです。駅からも近いので、11月にはぜひ、御所にお越しくださいね。

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コメント

セルロイドに極太に鎌倉彫り…どれも魅力的ですね。
先日屋久杉万年筆を拝見させて頂きましたが、木目が虹色に輝いて何とも色気がありました。嗚呼素晴らしき哉モリソン万年筆!
いつの日かまた万年筆作りに復帰してほしいものです。

 すいどう さん

 2年ほど前でしたでしょうか、かの有名なフルハルターさんのWebページを見ておりましたら、モリソンの屋久杉萬年筆が数本入荷した、と書いてありまして、速攻電話したのですが時すでに遅く、すべて嫁ぎ先が決まった後でした。あまりに残念だったのでそこら中で残念残念と言いふらしておりましたら、優しい親方が「ゆずりまっせ」と言ってくれたのでした。その一連の会話の中身はもう、濃すぎて書けません。書いてもいいものなら、親方がBlogやってるでしょう。そして、そらもうページビューすごいことになるでしょう。それはともかく、モリソン屋久杉、すばらしい萬年筆ですよね。

祖父の形見だといって父から最近貰った万年筆ですが、たぶん40年以上前のもので、モリソンでも古すぎてよくわからずこのブログに辿り着きました。(万年筆は好きですが、ど素人です。)
陳列されている写真をみると、右から6本目がまさに祖父のものとそっくりです。
祖父は私が小さい頃に亡くなっているのでほとんど思い出もありませんが、形見と同じものが大事に陳列されているのを見ると、なんとなく祖父の歴史を感じたような気がしました。

ありがとうございました。

 さっちゃん さん

 ご覧いただきありがとうございます。萬年筆に関して
は、私も ど素人です。

 ラッキーなことにこのときは、社長さん自らが本玄関
を開けてこの看板やコレクションを見せてくださったの
です。

 毎年11月には、御所まち霜月祭というのがあり、その
折には玄関が外から見えるようにしてくださるそうです。

 おじいさまの形見、これからもどうか大切になさって
ください。

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