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2012年4月 4日 (水)

哀しみの母性愛

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 獰猛な表情を見せる「くま(仮名)」さん。実はこれ、先日のとろ~んとした表情の写真と一緒に撮られたもので、本人(犬)にとってはクシャミをしたかムニャムニャと口を動かしたか,そんなところなのですけれど、歯をむき出しにしているところに目をつけた悪い飼い主が90度回転して獰猛そうな写真に見せかけた、というのが本当のところです。

 今日もまた、いつ終わるとも知れない(でも、実際には終わりました)長い長い会議でした。そして毎年、部活動に関する議題で紛糾、あるいは膠着してしまうのです。

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 誰がどの部活動を担当するか、という話に入ると、毎年同じ問題提起がなされて紛糾し、やがてみんな黙り込んでしまって会議が止まってしまいます。そして結局は、誰かが「泣く泣く」意に沿わない内容を受け入れることで決着し、(腹黒い)司会者が「受け入れてくれた人の気持ちを重く受け止めて、みんなで支えていきましょう。」なんてことを言ってまとめてしまうのです。

 この春、運動系の部活動を担当していた教員が転出しました。その人が担当していた部は「担当者が転出したら即廃部とする」約束で設立され、生徒や保護者もそのことを十分納得していたのですが、いざ廃部となったところで「確かにその約束だったけれど、そこを何とか・・・・・。」という話になってしまいました。

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 部活動は、教師の仕事ではありません。それに対して給料が支払われているわけでもないのに、勤務時間が終わったあとの時間や休日をそのために割くことを求められます。当然のことながら、大人が未成年の活動を監督しているわけですから、何かあれば責任を問われます。自分の仕事でもないことを半強制的にやらなければならず、その中で事故が起こったら最悪クビになるなんて、まともに考えたら絶対にやりたくないことです。

 あなたが一人の専業主婦になったつもりで考えてみてください。あなたのおうちの家計は夫の収入だけが頼りです。その夫は、夜遅くまで帰宅しないばかりか、土曜日曜祝日までも早朝から家を出て暗くなるまで帰宅しません。子供と遊んでやるどころか、ヘタをすると月曜から日曜まで、子供の寝顔しか見ない夫であったりするわけです。

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 教員以外の仕事に就いている人でも、それぐらい、あるいはそれ以上に忙しい人がいくらでもいる、という意見もありますし、実際その通りです。敢えて言いますが、公務員の勤務が法律に沿ったかたちでなければ、民間企業はもっとひどいことになるはずです。週休2日なんて、いまだに実現できていない職場がいくらでもありますし、政府はそれを何とかすべきですが、手始めはやはり公務員の週休2日をしっかりと実現することであるはずです。

 「子供たちが一生懸命に取り組んでいる活動なのだから、先生方にも少しだけ協力してもらいたいのです。」と保護者は訴えます。それはその通りで、何の問題もない、至極まっとうな考えです。その競技のイロハも知らない人でもいいから、練習場所の鍵を開けてくれて、あとは練習が終わるまで学校の中にいてくれるだけでいいんです、とおっしゃるのですが、残念ながらそれを真に受けるわけにはいかないのが哀しいところです。

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 よし,それなら私が・・・・・と引き受けた先生がいたとしましょう。ある日曜日、まだ眠っている子供をチラッと見て家を出て、生徒たちが練習できるように鍵を開けます。約束通り、職員室でたまった仕事を片付けていると、血相を変えた生徒が飛び込んできて・・・・・。救急車。病院。そして謝罪。その先にあるのは裁判、免職、そして多額の賠償です。

 ただ練習場所を提供するだけでいいとおっしゃったではないか、なんて主張は通りません。未熟な未成年が、ある程度の危険を伴う活動をしているのです。なのに、いい大人、それも教育の専門家がそばについていなかったというのは、フロントガラスが曇って何も見えないのにそのまま運転し続けたというのに等しいはずです。

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 私自身、部活動のためにごくたまに休日を返上することがありますが、そんなのはやってるうちに入りません。元日以外すべてを部活動に捧げているような先生も少なからずいるのですから。教師の世界では、同業者の子供は担任したくない、なんてことがよく言われますが、その理由のひとつがそこにあるのではないかと私は思っています。よその子のためにすべてを捧げて我が子をほったらかしにするわけですから、我が子が健全に育ったら奇跡です。

 究極の解決策は、やはりひとつしかありません。教師は例外なく寮生活とし、家族を持つことも禁じる、という法律を作ればいいのです。基本的に外出は禁止で、寮を出るのは学校に行くときと出張に行くときだけとします。1日24時間、1年365日、いっさいの私生活を捨てて教師に専念させるのです。基本的人権の一部を制限する代わりに、真面目にやっていれば身分が保障されるようにするばいいのです。エライエライ政治家の皆さんが、虫けら以下の国民のために、そういうありがたい法律を作ってくださればいいのにと思います。

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コメント

私は、スポ少指導と中学校外部指導をしているため、よく理解できます。(これさえなければもっと【WAGNER】に参加できるのです!)
子どもの成長する様は指導者として関わることの喜びを与えてくれますが、なかなかいいことばかりは起こりません。その多くは保護者と家庭です。

幸い、我が子はスポ少で一緒に過ごすことで家庭の理解を得てきましたが、先生方は大変だと思います。

顧問の役目は保護者持ち回りですればいいのではないか、というのが私の兼ねてからの意見です。部活動は保護者にも協力しなければ成り立って行かないのですから、と思っているのです。日頃部活動が大変だとぼやいていた先生を見て、思った一言です。

長男が中学の時ソフトテニス部で異常な世界でした。
年間で休みは8月15日だけ父兄のクレームで休みとなりましたが、朝練、夜練。

一体いつ勉強するのだろう。プロのテニスプレヤーにするために学校にやっているのではないと、文句を言いたくなりました。

県教委も夜6時だったか以降の練習はさせないようにお達しをだしましたが、そんなものは全く無視されました。

父兄として、色々原因をその時には真剣に考えましたが、まあ戦争に突き進んでいった国民性のようなものが、この局面でも端的にあらわれているのでしょう。

おそらく今後も改善されることはないだろうと思います。
なにせ国民性ですから。みんな疑問に思いつつ、違う方向に行ってしまうのです。

先生も犠牲者、生徒も犠牲者、父兄も犠牲者かもしれません。先生にもっと練習させろと強要する父兄は別ですが。

 良く分からない者がコメントして、的外れ、突拍子もないかも知れませんが、現状をどうにか救う方法としては、①部活の顧問に対し、きちんと給料を払う制度を確立する、②①ができないなら、部活の顧問や監督責任を常に教師に求めるという精神風土を改革し、生徒の父兄がこれを行うようにする(そうなると、とたんになり手がいなくなりそうで、件のお話も「そこを何とか」とはならない筈)。だって Parents and Teachers Association というくらいですから、親がきちんと子の教育に associate するべきと思います。

 ゴロー さん

 学校の外から部活動を応援(生徒の指導)をしていただいている皆さんには、本当に足を向けて寝られません。でも、最近は本当に我が子を強く賢くしたいと思っているのかどうか疑問に思うような保護者が増えてきていて、心血を注いで指導してくださる方には本当に難儀な状況ですね。

 そういう指導をしてくださる方が、ご自分もご家族も犠牲にすることなく、それでいて子供たちの成長を楽しみにできる、そういうのが理想ですね。

 達哉ん さん

 実は部活動というのは本当にエェ加減なもので、教育にとってプラスになるからしっかりやりなさいと文部科学省は言いますが、だからといってほとんど制度整備などやってない、やりたくてもできないというのが現状です。

 保護者が監督をしてくださったところで、何かあったときに責められる人がその保護者になるだけの話なので、結局は持ち手がいなくなって尻すぼみ、ということが多いのです。

 ペリカン堂 さん

 そういうのって、よくありますね。旧ソ連や東欧諸国がオリンピックになると国威発揚とかいって異様に張り切るのと同じで、私立の学校などではこれ以上ない宣伝になりますから、スポーツに力を入れる傾向にありますね。親戚の法事があるから練習を休ませてくれと言っても、それならレギュラー外すぞと脅されたり、実際に干されたりもするようです。

 そういう世界でしごかれ鍛えられて、それで自分の人生にプラスになったと思っている人が指導者になると、それこそ生徒のためを思って思いっきり過酷な指導をしてしまうのでしょう。一般に、教師が「上を見ている」都道府県ではそういうことが良く起こります。私の県はそういう意味では牧歌的なのでまだマシです。

 中庸の美徳、なんて考え方はダメなんでしょうか。

 monolith6 さん

 アメリカ映画とかドラマなんかを見ると、休みの日に子供たちのスポーツを指導する大人というのが当たり前に描かれてますね。日本でも少年野球やサッカーなどで見られます。そういうところへどんどん移管していって、教師の中でも好きな人、やりたい人は休みの日に指導に行く、というのが理想でしょうね。正直、お金をもらっても嫌なものは嫌で、休みの日ぐらい堂々と休みたいのですが、あの先生は土曜日曜と学校で部活動をしない不熱心な先生、と言われてしまうのがオチです。

 実は、休日に部活動の指導をすると少しばかり手当がもらえるのです。以前、「お前らそういう手当があるはずだろ、だから休日も部活動をみて当然だ!」と保護者に言われたことがあって、それ以来、休日に部活動を見てもいっさいそういう手当を申請していません。休日を潰した見返りに手当がもらえるのであって、手当が付くから休日に休むのはけしからんというのは話が逆です。そういう意味では、お金で解決するということになれば余計に教師にとってしんどい方向に行くのだろうと思います。

 で、PTAですから親も教師も一緒になって楽しくワイワイとみてあげられるのが一番ですが、感謝はしないけれど要求はする、という世間一般の風潮がある以上、善意でやってくださる保護者に迷惑をかけてしまうだけになりそうです。本当に難しい問題ですね。

うちのまちじゃ、問題が起きていないことは絶対ないはずなのに、学校側が行政へと報告してきていないようです。
別のルートからでも何かしら聞こえてくるのに・・・。

大事になってからでは遅いと思うのですがね?

 二右衛門半 さん

 残念ですね。隠す方が得策、と考えてしまうのか、考えざるを得ないのか。

 隠す方はもちろん問題ありですし、報告・公表したときに冷静に反応できないマスコミにも問題ありです。新聞作る人が売れたら何でもいいと考え、テレビやら時をやってる人が視聴率上がれば何やっても許されると思っている、そしてそれが仕方のないことになってしまっている、残念な社会ですが、その社会を作っているのが私たちだというのもまた事実。私たちがみんないなくなってしまえば問題解決、です。

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