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2012年4月15日 (日)

緑セル

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 あ、これは厄介なことになった、そう思いました。「ちち(仮名)」さんが身を乗り出しすぎて身動きできなくなったのだと思ったのです。実際、この状態で3分ほど動かずにいた彼女、一体何を見つめていたのでしょうか。暴れるとケージが食い込んで痛いだろうから、いかに落ち着かせて抜いてやるか、そう考えてじっと見つめていた私がバカでした。何事もなかったかのように、スッと身を抜いた彼女。もともと細身なのでそれほど心配することもなかったようです。

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 飲食店が万年筆を売るなんて、やっぱり変です。一杯数百円の飲み物や軽食を食べて、数万円の萬年筆を買うというアンバランスさ。けれど、ペンランドカフェに連れて行った同僚は不幸にもオーナーに遭遇してしまい、その人柄に惚れ込んで「面白い!」を連発。今もそのときのことを語る目は輝いていて、「次に行ったときは1本買う、ぜったい。」なんて言ってます。

 そのペンランドカフェ、買った萬年筆を丁寧に包んでくださるのはいいのですが、これ、ギフトとしてはちょっと、な仕上がりですね。もっとも、このお店でヴィンテージものを買うのは自分用という人がほとんどですから、あまり問題にはなりません。この先何本も売れていくうちに、店長の包装技術が向上していくことを祈りましょう。

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 そういうわけで、キンキラキンの包装紙に包まれたペンには、昨日ご紹介したキンキラキンのカタログがオマケとしてついてきたのでした。いやむしろ、カタログこそが本命でペンの方がオマケなのかも知れません。

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 プラチナ萬年筆の創立70周年を記念して製作された萬年筆群、その当時は手にすることを想像することすらできませんでした。思えばその頃はワープロの文字にギザギザがはっきりと見て取れた時代。MS-DOS版の一太郎が5インチのフロッピーディスクドライブをガチャガチャ言わせながら日本語変換していた時代で、書類も大部分が手書きでした。今よりも確実に長い時間、萬年筆を触っていられたはずなのですが、当時の私に買えるものといったら数千円の鉄ペン付き萬年筆がいいところでした。

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 プラチナの3776あたりなら買えるようになった頃には、ほとんどの文書がワープロ打ちになっていて、万年筆でガシガシ字を書くなんていう事務仕事はほとんどなくなっていました。なので、結局は趣味のもの、非実用のものでしかない萬年筆。けれども、そうであればこそ、書いたときにため息が出るようなものに出会いたいと願ってしまう、それこそが萬年筆沼の恐ろしいところだと思います。

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 中屋の緑セルロイドは、名古屋栄の丸善に展示されていたものを強引に買ってきたもの。その当時は緑セルロイドが不足していたのか納期が長く、待っていられないという気持ちでバカなことをしたものです。そしてまた、同じ名古屋で緑セルロイドを手に入れてしまうとは。まさに名古屋は魔性の都、実に恐ろしいところです。

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 2段ペン芯に、よく撓る縦延ばしの圧延ペン先。とてもしなやかで、書いていて本当に気持ちの良いペンです。でも、ただ柔らかければそれで気持ちよく書けるのかというと、そんなことはない、と断言したいところです。萬年筆にハマりかけの人がよく陥る「柔らかいのがエライ」という迷信は、やはり払拭されるべきものです。

 ボールペンでも撓るんじゃないかというほどの強筆圧でありながら、ヴィンテージものなどヘロヘロペン先を持つものばかりを買い、どう調整してもらっても合わんなどと嘆いている人もいるそうですが、お気の毒であるとしかいいようがありません。

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 所詮筆記具なのですから、自分が書いてしっくりくるものを選べば良いのです。誰かが高く評価したからといって、自分にそれがあてはまるとは限りません。私の場合は、ガチガチに硬いペン先を持つペンほど書きやすいと感じます。そんなこと言うと初心者だと馬鹿にされるのでは・・・・・なんて心配する人もいるそうですが、いろいろ書いて書きまくってる人がホントのことを言わなければ、私のような初心者は惑わされるばかりです。

 これ柔らかいねぇ、とわざわざペン先を撓らせてみる人がいますが、そんなに撓らせて書くことなんて滅多にないのです。わずかに撓るだけでも、普通の人にとっては書きにくくて仕方ないはずです。ペン先はガチガチに固いのに、インク流量が豊かであるために「紙当たりの柔らかさ」が感じられる、それをもって「このペン(メーカー)、柔らかい」などと評されていることも多いように思います。

 犬のBlogにしては珍しく、しっかり萬年筆論書いてしまいました。中途半端に暇な週末ならではの戯言。明日からしっかりお仕事してペントレに備えます。

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コメント

やはり私には***の収集と言うのは無理みたいです。
要らない物をYahooのオークションなどで売るとかは
全然興味有りませんから。
使いづらくなったり新しいものが手に入ると古いものは
友達なんかで無償で譲りますからね。
古いもので手元に未だに残っているのは娘から結婚の時に
貰ったデジカメ位かなあ?
(買ったのは20台くらいのはずだけも、全部だれかに
譲ったのね)
万年筆は非常に興味があるけどねえ。

 マオぢぃ さん

 その通りですね。新しいのが欲しいから古いのを元手にという人がいても良いし、パッと人にあげて欲しいのを手に入れるというのでもいい。集めたければ集めれば良いのだし、使って飽きたら手放すというのでも良い。趣味ですから。

 要はその人にあった楽しみ方をすればいいわけです。そういう意味で、萬年筆、一本いかがです?

そうなんですよね。
モンブランの2桁が能く撓るからおもしろいって言うけれど、撓ることにより思ったところにニブが無いことから、どうも書きづらい。
それで片っ端から手放しましたが、好きな人には好きなペンですからねぇ。
他人の使い方をとやかく言ってはいけませんわ。

 二右衛門半 さん

 モンブラン二桁、本当にアレで上手に書ける人を尊敬します。実に書きづらくて、揚げ句に割れてしまいます(笑)。

 ま、そういうことで、柔らかい萬年筆こそ至上、なんてことをみんなで煽るのは考え物ですな。

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