フォト

最近のトラックバック

« 10分間の静寂 | トップページ | 初めての下見 »

2012年4月24日 (火)

萌え

Dscf0228

 目の前に黒い豚のぬいぐるみを置かれても、泰然不動で半眼、余裕の「くま(仮名)」さん。以前、ぬいぐるみを大集合させて写真を撮ったときに登場してもらった黒い豚さんは、娘のベッドが定位置なのですが、なければないで広々と寝られるせいか、客間に放置されたままになっておりました。4月といえば家庭訪問、先生が来られるから片付けなくては、ということで娘が自室に持って行く途中、ふと悪戯心を起こして彼女の前に置いてみたものですが、「こんなん、いつものことやん。」とでも言いたげな「くま(仮名)」さんに脱帽です。

Img_0113

 上着を着て歩いていると汗をかくような陽気。ぽかぽかと暖かい校舎の壁にもたれてスパスパ、なんていう生徒がいると難儀なので、広い校内を歩き回っておりました。屋上から降りてきている雨樋が地中に潜る、そのわずかな隙間に根を張っているこれは何という植物でしょうか。すごい生命力やなぁ、と思うと同時に、こんなん、他にも生えてるんとちゃうか、とあちこち探してみました。

Img_0114

 先ほどの蔓は校舎の南側、本当に日当たりの良いところに生えておりましたが、こちらの「木」は校舎の北西、ほとんど陽のあたらないところから出ております。写真の右端にちょこっと写っているオレンジ色のブロックは畑の囲い。何もなかった中庭にブロック2段積みの囲いを作り、その中に土を入れて花壇と畑にしてあるのです。来る日も来る日もモルタルを捏ねてせっせとブロックを積んでいた8~9年前にはまったく気づきませんでしたから、生えていなかったのかもっと小さかったのか。いずれにしても立派な成長ぶりです。

Img_0115

 午後から先生方が家庭訪問に出かけてしまうと、学校内は部活動に励む生徒たちばかりになりますが、時折、グランドを自転車で走り回るような連中が現れます。何もすることがない暇な連中で、部活動に励んでいる生徒の邪魔をすることでしか自分の存在をアピールできないのです。

 邪魔をさせてはいけないと学校に残っている教師たちがワラワラと繰り出してくると、それこそ彼らの思うつぼで、しばし追いかけっこ(逃げっこ?)を楽しむのです。だからといって無視しておくと、今度はあちこちものを壊して回ったり、それでもかまってもらえなければ他の生徒にちょっかいをかけたりして、とにかく教師を引っ張り出そうとするのですね。本当に暇で、寂しくて、仕方がないのでしょう。

Img_0112

 誰にも相手にされなくてもわずかな生存空間を見つけてしっかり生えて伸びてくる植物たちを見習ってほしいものですが、それが人間の弱さですし、その弱いところを人に助けてもらって大人になっていくものでしょうから、まぁ仕方がないといえば仕方のないことです。本当はその弱いところをケアしてやるのが親のつとめですけれど、かまってちゃんになっている生徒の親はみな子供ばかり、というのが問題です。

Dscf0239

 私自身、親としてはあまり偉そうには言えないのですけれど、子供を産んだらそれで親になれるのか、っていうことを社会全体で考えて行かなければならないように思います。親になる人がしっかりしなければならないのはもちろんですけれど、近所の人とか親戚とか、親になる、あるいはなろうとしている人をサポートする社会に向かうといいですね。

Dscf0241

 まだ私が萬年筆と水性ボールペンの違いもわからなかったような頃、形のおもしろさに惹かれて手に入れたロットリング・リーフ。これの形のどこが人魚やねん、落花生やないか、と突っ込みつつ、モンブランのボルドーを突っ込んで、生徒が毎日書いてくる学級日誌へのコメント書きに使っておりました。

Dscf0242

 あるとき、違う色のインクに入れ替えようと洗浄し始めたものの、いつまでやっても赤い色が抜けません。そういうところだけ神経質な私としては、赤い色水が出てくる限りは洗浄し続けたいのですが、一方で「イラチ」で「飽きっぽい」私のこと、いつまでも根気強く洗い続けるなんてことができるわけもありません。同じロットリングの洗浄液を使うなんて知識もないその頃の私が思いついた究極のクリーニング方が、これまたとんでもないものでした。

Dscf0243

 わぁ、オッサン無茶しよんなぁ、って感じですね。当時はペン先が抜けるなんてことすら知らなかったわけです。デンタルフロスをペン先とペン芯の間に入れてゴシゴシ。今の私がこういうことをやってる人を見たら震え上がることでしょうが、当時は平気だったというのがすごいですね。実際、もっとエグいこともやったような記憶がありますが、あえて書き(書け)ません。

 しかし何よりもすごいのは、このペンの耐久性です。これだけのことをされても、今でも平気な顔をして萬年筆として活躍してくれております。コンクリートの割れ目から生えてくる名もなき草にも匹敵する強さを感じますね。

Dscf0241_2

« 10分間の静寂 | トップページ | 初めての下見 »

コメント

「本当に暇で、寂しくて、仕方がない」少年少女たちはどうすればいいのでしょう。無免許で夜通し走りまくって居眠り運転というような顛末は、悲劇でしかありえません。仕事も務まらず、相手にもされず、同様な境遇で集まったりしますが、その集団の中でさえ上下の区別が厳しい孤独な世界なんでしょうね。合掌。

 くーべ さん

 誰が、いつ、どうやってそれを訓練してやるのか,という問題はあるのですが、まずはそういう子たちに「一人でいられるようになりなさい」と言わなければならないと思います。暇で寂しいから群れる。それは自然なことでしょうけれど、やっぱり一人でいる力を付けないとどうしようもない。ちっこいときに愛情不足だと、やっぱり一人でいるのがむずかしくなるんじゃないかという仮説を持っているのですけれど、それだけでは何も解決しないし、そういう人たちが親になると同じような子どもを再生産するだけです。だからやっぱり、社会全体で何とかしたいところですが、さて、具体的に何をどうしたら良いんでしょうかねぇ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/604476/65038831

この記事へのトラックバック一覧です: 萌え:

« 10分間の静寂 | トップページ | 初めての下見 »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31