フォト

最近のトラックバック

« 身ぃ入った | トップページ | 萌え »

2012年4月23日 (月)

10分間の静寂

Dscf0227

 前脚を綺麗に揃え、少しだけ首をかしげている「ちち(仮名)」さん。この写真できっとまたファンが増えることでしょうが、現物を見ていただければ可愛いことは可愛いものの「くま(仮名)」さんと比べられたらひとたまりもない、というのが辛いところです。長く一緒にいると情が移るものですから、家族からしてみればどちらも可愛いワンコで、どちらの一頭がいなくなっても哀しいことに変わりはありません。敢えて欲を言うなら、「ちち(仮名)」さんがもう少し静かにしていてくれたら、ということぐらいでしょうか。

Stjol1

 今日4月23日はサンジョルディの日。日本では本屋さんの日ということでしたが、最近では人の口に上ることもほとんどなくなってしまいました。実際、人に本を贈るというのはなかなかに難しいものですし、贈るにふさわしいような本ほど売れないというのが今の日本の状況です。ちなみに、ユネスコでもこの日を「世界 本の日」としています。

 今から9年前、荒れまくっていた今の勤務校で「朝の読書活動」が始まりました。生徒が自宅から思い思いの本を持ってきて、朝の10分間、教室で読むのです。それはそのまま、当時の教育界の流行でしたが、私のところでは本を読むことそのものより、本当に静かな10分間というものを大切にしようと考えたのでした。

9784763132024

 ですから読む本にも、文字中心のもので公序良俗に反する内容でなければ何でも良い、という程度の縛りしかもうけませんでした。上の画像のような本を読んでいても良いのです。空想科学読本、みたいなものでももちろんかまいませんし、大人から見るとやや軽薄に思えるような携帯小説を本にしたものでも文句は言いませんでした。

 とにかく静かに過ごさせてくれ、とお願いしているにもかかわらず、本を読んでいる生徒に向かってガンガン連絡事項をしゃべりまくる教師とか、わかってない人も多い中、何とか10年近く続いてきた取り組み。静かな時間を体験させる、という意味では非常に意義のあるものだったと思っていますが、これをこの先、どのように発展継続させていったらよいのか、成功した取り組みであるだけに「次」は難しいものになるでしょう。

Title_top

 朝の読書に関してはさまざまな意見があって、否定的なものも少なくありません。本好きな人を対象としているページにも、こんな意見が載せられていますし、読むと変に納得してしまいます。私個人としては、上の画像の中の黄色い文字、その最後にある「ただ読むだけ」というのが大好きです。国語の先生たちは、せっかく読ませるのだから感想文を書かせたい、などとおっしゃるのですが、私は断固反対してきました。読むことが第一義ではなくて、静かに過ごすことが大切なのです。読むことは手段に過ぎませんでした。

 数年先には、私の勤務する自治体でも完全なる給食が実施されることになっています。子供のためとか言ってますが、儲かる人が一杯いるからと言うのが本当のところでしょう。儲からなければ、あるいは票にならなければ、必死になってすすめるはずがないのです。給食費未納問題をわざわざ引き起こすことになるのに、「学校で工夫と努力をしてくれ。」と言うだけで押し切ってしまうあたり、大量に未納者が出ても何とかペイする見通しがあるのは明白です。票にもならない教育現場に金をかけて何かやろうというのですから、きっとその裏には金儲けが絡んでいる、なんてことを裏読みするより、本読みしていた方がよっぽどいいですね。

20120423

 給食の問題点として、時間がかかるということがあります。配膳と片付けに授業ひとつ分ぐらいの時間をとられるので、その分、生徒にとっては「放課後」がやってくるのが遅くなるのです。そうなると、日没の早い季節などはロクに部活動もできませんから、どこかで時間を削らなければ、ということになり、朝の読書の時間なんかは一番に狙われることになるのでしょう。

 始業時間を早めれば、問題の大半は解決できそうです。そのうえ、みんな早起きになるので健康増進にもつながるでしょう。けれども現状、保育所は朝の8時頃からでないと預かってくれませんので、それから教師が出勤するとなると、8時半より前に始業するのは難しいですね。聞くところによると東日本方面では(日の出も早いので)学校の始業時刻が8時頃だと聞いたことがありますが、それが事実だとしても、日没も早いのでそれほどの効果は見込めません。

 朝の7時半頃に始業して、遅くとも2時か3時には授業を終えてしまうのが理想的ですが、私みたいに朝寝坊な教師はすぐにクビですね。それに、始業が早くなっても、夜遅くまで職場に残るのは変わらないでしょうから、ますます家にいる時間が短くなります。風呂に入って着替えるためだけに帰宅する、なんてことになってしまうのでしょうが、それでも、毎朝10分間の静寂が守れるならいいのじゃないか、なんて思ってしまうのです。

« 身ぃ入った | トップページ | 萌え »

コメント

「空腹が人を健康にする」は私も買って読みました。
1日1食はつきみそうさんがすでに実践されているので、
他のポイントとして、夜10時までには寝て、朝5時頃には
起きるというのも、かなり大切なポイントかと思いました。

実践したら、カミさんから、朝早くからうるさくて寝ていられないとクレームがついて、早起きはできなくなりました。
(笑)

サーチュイン遺伝子を覚醒させるには、サプリメントでも可能なそうで、それをだいぶ前に買いましたが、途中で飽きてしまいました。

 ペリカン堂 さん

 我が家の奥様は、仕事から帰ってくるとヘロヘロ。無理もありません、学校という組織の中では一番しんどい学年主任というお仕事をしているからです。教務主任なんて、学年主任の激務ぶりに比べたら遊んでいるようなものです。

 で、奥様はすぐに寝てしまいます。そして朝の3時頃に起き出して仕事をこなし、子ども達の朝食や弁当を作って出勤、となります。私は奥様が起き出す頃に床に入って出勤直前まで寝ております。これではサーチュイン初電子が働くどころか寿命が縮まるばかりですね。

リンク先の意見も読んだのですが…この10分読書について批判的な意見をおっしゃられている方は、本好きからの視点として述べられている様な気がします。今時の子ども(に限らず大人も)はネットの影響か活字を読むことに抵抗を感じる方が多いように思います。まずはきっかけを与える、という意味ではとても良い活動に見えるのですが…。

 すいどう さん

 そうですねぇ、やっぱり、じっと座って本を読む、っていう「形」がまずないんですね。大人がそんなことしないから、子どもは真似しようがないんでしょう。そういう意味でなくさないで続けて欲しい活動なんですが、今の職場から私がいなくなればすぐになくなるであろうと思います。ちょっと寂しいですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/604476/65038830

この記事へのトラックバック一覧です: 10分間の静寂:

« 身ぃ入った | トップページ | 萌え »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30