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2012年3月25日 (日)

外した奈良観光

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 埋めて(?)おいたおやつを掘り出して(?)食べようとしている「くま(仮名)」さん。埋めてある場所はクッションです。固いガムの周りに鶏肉なんかを巻き付けたおやつですが、彼女やル・ボナーの看板犬「チャーくん」の場合、芯になっている部分がガムだと残してしまいます。しっかり本物の骨でないといけないようですが、彼女の場合は埋めておいたものを掘り出して食べるという、ひとつの楽しみ方、遊びなのかもしれません。

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 良く晴れた春の一日、に見えますけれど、実際には風が強く、気合いの入った寒さでした。大阪と奈良を結ぶ阪奈道路のすぐ北側、平城宮跡の一角にある朱雀門です。ここで出会ったヴェトナムからの観光客は、ヴェトナムごとフランス語しかわかりません、とカタコトの日本語で言うのですが、実際、この史跡が何であるのかも知らないようでした。いったい、何を見に来られたのか謎です。

 門の向こうにみえるのは復原された大極殿で、オレンジ色の帯のように見えているのが近鉄特急です。この一帯は国営公園化されることになっているので、国や県は線路も道路も見えなくしてしまおうと目論んでいるようですが、道路沿いに家がある人は移転を余儀なくされます。また、線路を地下化すれば地下水脈に影響を与え、埋蔵文化財、特に木簡などの保存に問題が生じる恐れがあります。

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 住宅と道路については移転・撤去、そして線路についても撤去してしまおう、というのが現奈良県知事の方針(公約)です。もしそれが実現すると、長年住み慣れた土地を離れる人、道路がなくなって通勤通学や日常生活で遠回りを強いられる人がたくさん出ます。

 でも、知事さんは偉いので運転手付きの車で移動しますから、電車がなくなっても困りません。さらには世界遺産の中を走る「邪魔な」電車をなくした人物として、ユネスコに褒められ、歴史に名を残せます。何よりそれだけの大規模な工事をやるとなれば県内の関係業界はおおいに潤います。そこら辺で暮らしている普通の人以外は誰も困らないという、実にけっこうな計画ですね。

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 大極殿の姿を写真に収めるS氏。神戸で開かれたWAGNER関西地区大会に参加したものの、甲子園球場で開かれているセンバツの影響で宿が取れず、やむなく奈良のあばら屋で一夜を過ごす羽目になりましたので、せめてもの埋め合わせにと奈良遊びにお誘いしました。

 空はどこまでも青く晴れていますが、風が冷たいのには参りました。朱雀門からここまで歩いてくる間、冷風に吹かれて涙を流す私を、お母さんの駆る自転車の後ろに乗った小さな女の子が何度も振り返ってみておりました。おっさんが泣いてるのが不思議だったのでしょうね。

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 大極殿の前庭。大きな儀式が行われたときには、この広場に貴族たちが立ち並んでいたのでしょう。位の低い者は後の方だったはずですから、こういう感じで大極殿の方を見ていたのでしょう。天皇の顔はおろか、天皇がいるかどうか、何をやっているかもわからないぐらい離れておりますね。中国の都をモデルに作っただけあって、実に壮大なスケールです。

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 ガラスがはめられていますが、当時の大極殿の全面は壁も何もなく、柱だけだったと考えられているようです。朱雀門や大極殿の最寄り駅は近鉄大和西大寺駅。どちらも入場無料ですが、月曜日はお休みで中に入ることができません。

 例によって、よく知られた観光名所を敢えて避け、ちょっと外したところばかりご案内しましたので、S氏にご満足いただけたかどうかはわかりません。でも、これから季節も良くなりますので、ぜひ一度、奈良へお越しください。東大寺や春日大社なんかは猛烈に混雑しますから疲れてしまいます。ここ平城宮跡なんかへ来られた方が案外良い思い出が残せるかも知れません。

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コメント

おーい!待ってくれぇ~!に絶好のシチュエーションですね・・・大人数で行くときには気をつけなければ。

 pelikan_1931師匠

 関西では必須科目となっている「待ってくれぇ~」ですが、これには厳しい審査基準があり、高得点を得て合格するのは関西出身者でもなかなか難しいものです。

 ですので、他の文化圏の方には敷居が高いどころか、ベルリンの壁よりも高くそびえ立って行く手を阻むように感じられるはずです。

 まず試験を課す方は、バスを100mは走らせる覚悟で臨むこと。そして受ける方も、500mぐらい走ったるぞ、という気合いで挑まなければなりません。

 いかに惨めに,哀れな姿をさらしながら走るかという芸術点。さらには、緻密に計算された「笑い」が入っているかという技術点。そして何より大切なことは、試験を課してもらえる対象であることで、「オモロそうな奴」でなければ受けさせてもらえません。

 師匠の場合、大地を揺らして走る気迫、ですかね。バスの車中にいる連中が、「おぉ、地面揺れてるっ!」と笑い転げるところを狙ってください。一度チャレンジしてみませんか?

多大なご迷惑をおかけし、ホントに申し訳ありませんでした。
いろいろ連れて行ってくださり、すごく楽しかったです。

S さん

 こちらこそ、かえって気を遣わせてしまいまして恐縮です。楽しかったと感じてくださったのでしたら何よりです。

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