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2012年2月12日 (日)

菜の花忌

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 黄色いクッションにはまり込んで寝ている「くま(仮名)」さんに、「おぉい」と声をかけても、こちらでカメラを構えていることを知っているせいか、いっこうに振り向いてくれません。仕方なく手を出して触りにいくと、仕方なさそうに首だけ振り返ってペロペロとなめてくれるのです。これが「ちち(仮名)」さんですと容赦なく噛みにくるので、もうすぐ7歳の彼女、さすがに歳相応に丸くなってきているのだと実感します。

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 今日は菜の花忌。黄色い花、中でも菜の花を特に愛した司馬遼太郎さんの命日です。私の自宅最寄り駅から電車に乗ると、司馬遼太郎記念館の最寄り駅まで乗り換えなし、ということで、ホンマにこんな寒い時分に菜の花なんぞ咲いてるんかいな、と半信半疑で行って参りました。写真は近鉄奈良線八戸ノ里駅から司馬遼太郎記念館への道中、大阪府立布施高校の敷地沿いに置かれたプランターです。早咲きの品種ということですが、さすがに今年の寒さで開花は遅れ気味だとか。それでも、黄色い花がきれいに咲いております。

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 この記念館、司馬遼太郎の義弟さんが館長を務めてらっしゃるのですが、毎年この日にはこうしてお話をされているようです。安藤忠雄の手になる記念館には150名ほど収容できるホールがあって、ほぼ満員の聴衆を前に小一時間のお話でした。ありきたりな記念館を作る気はなかったこと、けれども、数万冊の蔵書が散逸してしまう可能性を考えたとき、それをしっかりと収納しておく場所として記念館の意義を見いだされたこと、などのお話に始まって、最後は司馬遼太郎にまつわるさまざまなエピソードまで、なかなかに濃い時間でした。

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 司馬遼太郎の自宅入り口。ここを入って左へ、書斎の前を通って資料館の入り口へと、司馬遼太郎が愛した、まるで雑木林のような庭を通って行くようになっています。庭からサンルームのガラス越しに見ることのできる書斎はきれいに整理整頓された空間で、とても居心地が良さそうです。萬年筆で執筆した原稿に何色もの色鉛筆で校正を入れていく、というスタイルが基本だったようで、同時進行で何本もの連載を抱えながらも、〆切に遅れたことは一度もない、という人だったのだとか。

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 司馬遼太郎が書いた文章が刻まれた「花供養碑」です。別の施設にあったものですが、そこが閉鎖されたのでこちらに寄贈されたものだとか。卑しい顔の日本人が増えてきていると指摘し、この国の将来を憂えていた司馬遼太郎。幼少期には奈良県にも住んでいたことがあるそうです。そして終の棲家となったここは、本当にごくごく普通の住宅街の一角。今でも、それと知らなければ前を通り過ぎてしまいそうなところです。例によって長くなってしまいましたので、明日に続きます。

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