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2011年8月25日 (木)

かかしの家

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 あまりに食欲旺盛なので、最近は晩ご飯ももらっている「ちち(仮名)」さん。「ばんごはん」という言葉を覚えたようで、「晩ご飯○○○」なんて会話があるとガバッと起き上がっておすわりをするようになってしまいました。晩ご飯をぺろっと食べたあとは、こうして寛ぎのひとときをお過ごしになるのです。

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 昨年おおいに盛り上がった平城遷都1300年祭。「せんと」とか「遷都」なんて言葉を入れた商標がいっぱい出来たはずですが、ものすごい直球勝負なのにほとんど知られていないものとして、遷都餅というものがあります。 名前からして結構でかいお菓子屋さんが出してそうな感じですが、写真のわらび餅と同じく、「かかしの家」というNPO法人が実に細々と製造販売しているお餅なのです。

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 夏休みにはたいていの学校で「職員研修」がもたれます。日頃は放課後のわずかな時間しかとれないので、夏休みにしっかり時間をとっていろいろなことを研修して、教師としての資質を高めることが目的です。あぁ、これだけ打って「イヤやぁ!」となりそうな私。怠け者でぐぅたらな私に研修なんて・・・・・。

 今日は、勤務先の近くにある障害者の作業所を見学してお話を伺うという、なんとも真面目な内容でとっても気が重かったのですが、多人数乗れる車を持っている者の宿命で、先生方を乗せて(仕方なく)現地へ。気乗りしないまま、所長さんのお話を伺ったのでした。

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 所長さんのお子さんが染色体異常による障碍をもって生まれてこられ、大変な思いをしながら育てられたお話に始まり、様々な障害・妨害にあいながらも、現在の場所に障害者のための作業所を造ることが出来たこと、そして、様々なサービスをほかの施設に先駆けて実施してこられた、というお話。様々なサービスは「その方が助かりますもん」という、実に肩の力の抜けた、そして障害者の家族という視点だからこそ思いついたもの。その多くは、今ではこうした施設で当たり前に行われているものです。

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 先の遷都餅も、商標登録後されていることを知ったお菓子屋さんから嫌がらせのメールが多数届いたとか、障害者のための施設が町内に出来ると地価が下がるからよそへ行って欲しい、なんてことを何度も、あちこちで言われ、なかなか土地を買うことすら出来なかった、なんていう話を、にこにこと笑いながら話されると、もう降参です。

 社会的に弱い立場にある人を大切にしてね、なんて話は誰にでも出来るし、美談ですが、押しつけがましくて大嫌いなのです。でも、やっぱり家族の視点。かけがえのない自分の家族が社会でやっていけるようにするにはどうしたらいいのか、それを考えて行動に移した、ただそれだけです、というお話。あまりにも当然すぎる内容で、ものすごいお話なのに、水を飲むようにすぅ~っと入ってくるのでした。

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 祖母が一人で暮らせなくなったとき、父が寝たきりになったとき、私に出来たのは病院に入れることだけでした。週に一度顔を見に行って、30分ほどしてさようなら。実に冷たいものです。もっと何か出来たのじゃないか、なんて、今だからいえることです。

 これだけ好き勝手にやらせてもらっているのですから、その「借り」にはたっぷりと利息が付いているはずです。糖尿病持ちですし、不健康の見本みたいな生活をしていますから、ロクな死に方はしないでしょう。でも、願わくば家族に迷惑はかけたくないものです。妻には愛想を尽かされ、子供たちとも音信不通になって、ある冬の朝、どこかの橋の下に転がっている、そういう最期が似つかわしいのではないかと思っています。

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 かかしの家、と名付けられたのは、案山子が田んぼを守る神様だからだそうです。家族に障害者がいると本当に大変だけれど、そのことで家族が成長できる。だから、障害を持って生まれてきた人は家族という田んぼを守る神様のような存在なのだ、という思いが込められているのだそうです。実に深いですね。

 そして何より、ここはただの作業所ではなく、「作遊所」なのです。仕事もするけれど、みんなで楽しく遊ぶ。人生を楽しむための場所。お餅のほかにも、お味噌なんかは絶品だそうです。興味を持たれた方は、ぜひ一度、問い合わせてみてください。

かかしの家福祉作遊所

奈良県奈良市六条2丁目13−16
0742-43-9439

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コメント

 話題に関係なくて申し訳ありませんが、近況報告を少々。

 あれから我が家には、再び一匹のジャンガリアン・ハムスター(牝)が飼育されております。アゴの大きな大人だったら一口で食べられそうなほど小さくて丸く、おまけに過去に飼育したどの子よりも人なつっこくて、私にも大変なついています。トイレも場所を覚えていて、知能指数も高そうです。この子が死んだら(多分あと1年半ぐらい先)、かなり悲しい(特に私と、飼育係の次女は)だろうなぁ~と、その寿命のはかなさが恨めしいです。

 そして本日、いよいよ?我が家にも白いマルチーズの子犬(牝)がやってきます。はるばる茨城県土浦市までお出迎えです。私を除く女性陣は、連日パソコンとにらめっこして、様々なブリーダーがアップする子犬の画像をくらべっこしていました。そうやって女性陣なりに選りすぐった子犬ですので、下見に行った瞬間から「カワイイ~!」を連発!

 今朝なんぞは、連日夏休みで夜更かししていたにも拘わらず長女・次女ともに異常に早く起床。家内は「どうせそのうち、私が全部面倒を見る羽目になる」と憂鬱顔です。

 それにしても事前に渡されていた子犬の飼育マニュアルには、今までの自分の知識を木っ端みじんに打ち破る
内容で満ちあふれていました。まるで腫れ物にでもさわるかのような扱いぶりが求められます。私もその意味では憂鬱ですが... 

 monolith6 さん

 心臓ってのは一生の拍動回数が決まっていて、小さな動物は脈が高いので早く寿命が来る、なんてことを言いますね。ハムスターでそこまで良くなれているというのはかわいくてたまらんでしょう。

 「クマ(仮名)」さんを見ながら、まだ6歳なのに、この子がいなくなったら・・・と思ってしまいます。まぁそういうはかない出会いだからこそ一生懸命になれるのかもしれません。

 マルチーズなら余計に「腫れ物」でしょうねぇ。何せ小さいですものね。「くま(仮名)」さんも赤ちゃんの時、私の膝の上から床に降りただけで脚を痛めて3日ほどきゅんきゅん鳴いておりました。今のドテッぷりは想像もできない姿だったのですが・・・。

 異様に早く親から引き離して飼い始めるので、細々としたことに気を遣わなければならないようです。獣医さんなんかではパピークラブなどといって、幼犬同士を遊ばせて社会性を獲得させるプログラムなんかが良く開催されてますが、これ、けっこう効果があると思います。

 美味しそうなわらび餅でんなぁ。夏というとくず餅(水まんじゅうなんていう言い方もしますが、ホンマもんのくず餅は冷やしたら白く濁って、半透明の美味しさがなくなります)。甘党には堪えられません。
 そういえば今回のお題は、マオぢぃさんの得意分野だったのでは・・・。

 くーべ さん

 そこらで売ってるわらび餅と違って、くにゅくにゅと弾力がすごいです。これ、作るときにものすごい怪力で混ぜてるんやろうなぁ、などと言いつつおいしくいただきました。

 マオぢぃさんも活動されてましたが、それぞれが自分の出来ることで協力する。たとえば、これ不要になったけどまだ使えるから役立てて、なんてのが一番嬉しいそうですね。

誰か呼んだーーーー?
遺伝子異常と言うならダウン症の人でしょう。
でも、彼らは穏やかで人に迷惑をかけるような人では有りません。
私は障害児を持っている親を何人も知っていますが、まあ友達も多いですが、障害を持っている子供も今は成人になって
以前よりも悩み事は尽きないです。
世の中障害のあるなしにかかわらす幸せな生活ができることを願ってやみません。
  元Nifty障害児フォーラム(FEDHAN)SUBSYS

ごめん
障害児フォーラムじゃ無くて障害児教育フォーラムです。
加齢に伴うボケと言うい事で許してね。

 マオぢぃ さん

 いえ、21番ではなくて15番のトリソミーだそうです。番号が若いですからそれだけ重篤ということになりますね。事実、ついこの間も2週間ほど意識がない状態が続いてらっしゃったそうです。母は、家族は、強いですね。

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