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2011年4月21日 (木)

籠の鳥

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 私も出して欲しいなぁ、という表情でこちらを見つめる「ちち(仮名)」さん。まだまだ若くて気性の荒い彼女をケージの外に出すと、部屋中を走り回り、目についたもの全てを噛みまくります。それが一段落したら、一番して欲しくないところで粗相をする、というパターンを繰り返しているので、出す場所、出す時間など、けっこう限定されているのです。

 今なら大丈夫、というところを狙って外に出してやるのですが、部屋中むちゃくちゃに走り回って飼い主と遊ぼうとはしないので、結局はお散歩や遊びでストレスを発散させてやっても同じなのです。いつになったら、彼女を隣に座らせて撫でてやりながらテレビを見る、なんてことが出来るようになるのでしょうか。

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 週末も間近、さぁあとひとがんばり、というところなのですが、「ちち(仮名)」さんだけでなく私も籠の鳥で、ペントレへの参加は断念せざるを得なくなりました。まことにもって残念至極ですが、交通費かけて東京まで行って、おまけに訳のわからん出費をする可能性がなくなったことは喜ばしいかぎりです(負け惜しみ)。

 東京へ行ったなら、市場の前で印刷出版業を営む会社に勤めている口の悪いオッサンに極上のお寿司や天ぷら、お蕎麦に鰻なんかを食べさせるお店に連れて行ってもらえたのに、と思うとこれも残念至極ですが、もし連れて行ってもらったなら諭吉さんが何人も家出してしまったことでしょうから、行けないこともまた喜ばしいことなのです(半泣き)。

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 でも、奈良には柿の葉寿司があります。鯖の生き腐れといわれるように、水揚げした時点ですでに何尾かは腐敗しているほどに傷みやすい魚、それが鯖です。100尾とれたと思っていても、傷んでいるものがあるだろうから少なめに80尾とれたと言う。「サバを読む」というのはそこからきているのだとか。

 その昔、和歌山の浜に上がった鯖は、浜塩を施され、ほとんど塩の塊みたいな状態にされてから内陸部に運ばれました。奈良県の山間部に届く頃には、全身くまなく塩分が回って、からくて食べられないような状態だったので、可能な限り薄く身をそいで、握り飯にのせてしばらくおいてから食べる、なれ寿司に近い食べ方がされていたようです。

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 柿の葉寿司は夏の食べ物ですから、腐敗を防ぐためにも殺菌効果のある柿の葉で包んだのでしょう。ちなみに、柿の木が生えていない地域では、朴の葉で包んだようです。単なる保存食ではなく、夏祭りの時期のご馳走でもあったようです。

 たなか、平宗、ヤマト、いざさ、といったところがメジャーな柿の葉寿司メーカー?ですが、私は個人的に吉野山のひょうたろうさんが大好き。しかし、なんといっても吉野山は遠く、柿の葉寿司を買うためだけに訪ねるのもなんですし、宅配便でお取り寄せというのも億劫です。

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 そこでこの「柿吉」さんです。薄めにそがれた鯖はしっかりと脂がのっていて、酢飯の味も私の好み。しっかりと酢がきいているものはそのときはおいしくてもあとで喉が渇いたりしますが、こちらのものなら大丈夫。ホンの少し小さめなのも食べやすくていい感じです。

 うかうかしていると、お昼過ぎには売り切れてしまうのですが、今回は何とか手に入れることが出来ました。ちなみにこのお店、持ち帰りで頼みますと「本日お召し上がりですね」と念を押してくれます。作りたての柿の葉寿司はそんなにおいしいものではないので、この一言で「お、わかってますね」と嬉しくなってしまうのです。

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 もし、奈良は生駒においでになることがありましたらお試しください。その日に食べることが出来る分が売り切れていても、「明日食べるのでもいいんですが」と言えば翌日に売る分を包んでもらえます。それをその日に食べても十分おいしいのですが、カレーと柿の葉寿司は1日おいてから食べなさい、という祖母の教えを守った方が良いと思います。

 それにしても東京は魅力的。行きたいですねぇ。泊まりがけは無理でも、散歩という手がある、なんてどこかの先輩がおっしゃってましたが・・・・・。

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コメント

東京散歩、是非とも実現をさせてください。お待ちしております。

遭いたさ見たさに怖さを忘れ、人目忍んで遭いに来る。指をささりょと恐れはせぬが、わたしゃ出られぬ籠の鳥。と歌の文句にありますが、散歩爺は国外に追い出され候。日本の催しものは良識ヘンタイ先生諸氏にお任せ致します。さらばでござる・・(笑)

岐阜では、鯖ではなく塩鮭や貝の佃煮を熱い酢飯の上にのせて、柿や朴、笹の葉で包みます。
朴の葉は、香りが強いので、酢飯に葉の香りが移ります。たぶん、この香りが殺菌成分なのだろうと思いますが、コブシやモクレンの葉でも同じような香りがします。

ところで、岐阜のなれ鮨ですが、鵜飼いで捕れた鮎を献上するためになれ鮨にしたそうです。鮎の腹にご飯を詰めて、麹に漬けるのですが、食べ慣れないと、一寸食べ物と思えない香りがします。

放射線よりもおそろしい「ヘンタイ光線」を自ら浴びに東の方に出向くなど……狂気の沙汰ですね〜(笑)
浴びずに済むなら、それにこした事ナシ……どうかつきみそうさんも正気を失われぬように……(爆笑)!

 Bromfield さん

 今度という今度は逃げられそうにない、という感じですね。難儀な話ですけれど、まぁ出費がなくなるので喜んで泣きながら我慢したいと思います。

 皆様が良いものをゲットされてますように。

 夢待ち人 さん

 さしもの大先輩も国境を越えてのお散歩はさすがに、というところですね。私もおとなしく仕事に励みたいと思っております。

 きくぞう さん

 和歌山にあるなれ寿司で有名なお店に行ったときのこと。一切れだけ出されたなれ寿司をぺろりと食べ、おかわりといったら店主が目を丸くしておりました。なれ寿司食べられる観光客がいるなんて信じられん、という感じでしたね。

 たがみ たけし さん

 もう相当に内側から光線浴びてます、あるいは出してますという感じですけれど、まぁ富士川は越えない方が良いですね。

 今度、日本海側回って東京へ行きましょうね。

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