フォト

最近のトラックバック

« 阿修羅05 | トップページ | 阿修羅06 »

2011年4月29日 (金)

昭和の日

Rimg0538

 誰も遊んでくれないので、ふてくされて寝ている「ちち(仮名)」さん。ケージに食い込んでいるように見えますけれど、食い込んでいるのはほとんどが体毛なので痛くはないのでしょう。小学4年から中学3年まで飼っていた「ペス」という雑種犬も相当に毛深くモフモフでした。散歩の途中で土佐犬に遭遇し、背中にガブリと噛みつかれてもう駄目だと観念したのですが、傷ひとつありませんでした。

 その土佐犬の飼い主はいつもノーリードで散歩をさせていて、自分のところのバカ犬がうちの「ペス」に噛みついているのを笑って見ているだけでした。子どもが散歩させていると思って甘く見ていたというわけでもなく、いつでも誰にでもその調子でした。今だったら保健所にでも訴え出ていたでしょうが、当時はそんなことを思いつきもしませんでした。でも、良い面も悪い面も含めて、それが昭和という時代だったのでしょう。

Rimg0549

 去年も一昨年も、この日の記事のタイトルは「昭和の日」。昭和という時代の一番良いところだけを生きた私が昭和を懐かしむというのは、上の世代の人に言わせれば「エェ加減にせぇよ、シバくぞ!」ということになるのかもしれませんが、それでも私は昭和が好きです。

 明日が誕生日である父は昭和8年生まれで、子ども時代を戦争とともに過ごした世代です。どんな人?と問われれば、ゴルフの杉原輝男プロみたいな(見た目の)人、と答えます。会ったことも話したこともありませんし、ゴルフはやらず見もしない、けれど、寡黙で、小柄だけれども頑健。研究熱心で新しいものにもチャレンジする。そんな杉原プロに父を重ねてみてしまいます。

Rimg0551

 自分の仕事は後回しにしても、人のためになることをする。それに対して誰も感謝せず、誰がやってくれているのかさえ意識することはありませんが、それでもやり続けて、最後に自分の仕事を、それこそ寝る時間を削ってやる。それが父の日常でした。

 昭和という時代は、こんな大人が多かったように思います。PILOTのカスタムシリーズやエリートシリーズなどは、そんな寡黙な働き者たちに愛用されてその生涯を終え、あるいは今もどこかの引き出しの奥でじっと我慢しているのではないでしょうか。

Rimg0552

 カスタムやエリートの中でもヘンタイなものばっかりという私のコレクション。仏壇萬年筆なカスタムシリーズは当然のことながら軸が軽く、あまり好みではありませんが、PILOTペンドクターの広沢さんはバランスタイプのエリートが一番好きだと伺ったことがあります。そのとき、あぁやっぱり、と深く納得してしまったのは、広沢さんに「昭和」を強く感じていたからなのでしょう。

 うわべだけすばらしい平成という時代に首まで、いや頭の先まで浸かっているくせに、昭和の人でありたい、昭和の人になりたいという願いだけは持ち続けている私ですが、見果てぬ夢で終わるのかもしれません。

Rimg0532

« 阿修羅05 | トップページ | 阿修羅06 »

コメント

私も同じく昭和の美味しいとこ取りです。

今月初め、広島市内の骨董屋でセーラーのインキ止めを保護しました。
整備して頂いた方によると1937(昭和12)年4月製造らしいそうです。
前の所有者のクセははついていますが、柔らかく優しい書き味です。

本当の昭和をこのセーラーは知っていそうです。
原爆被爆だけは避けたのでしょうけれど、、、

うちの親は両親とも戦争を覚えていますが、同世代でも田舎の方に住まっていた方だと戦争を記憶していないひともいるようです。
両親とも空襲は知っていますが、母の方は進駐軍を見ているのに対し、父は見ていません。
今よりも都会と田舎の格差が大きかったのもあるのでしょうね。

Ikonta さん

その年代のペンが今も使用にたえるというのはすごいことですね。

まさに筆記具の王様だった時代ですから、きっと大切に、それでいて日常的に使われていたものなのでしょうね。

二右衛門半 さん

うちの母のところもものすごい田舎だったのですが、朝起きてみると軒の下でたくさんの人たちが寝ているのをみて、大阪大空襲を知った、という話を聞いています。それにしてもその人たち、すごい脚力です。

僕の父親は昭和7年。
つきみそうさんの御父君と同じ世代。この世代は戦前の教育の影響を残す最後の世代でしょうか。
黙って背中で子供を育てた世代かも知れません。

その後の高度経済成長の礎を築き上げましたが、これが良かったのか悪かったのか。おかげで今、我々が苦労しているのかとも思います。

ともあれ、僕も昭和の良いとこ取り世代です。もう少し早く生まれていれば、良いとこ取りのまま逃げ切れたのに、、、、

 きくぞう さん

 とにかく頑張って稼いだらいい生活になる、
と信じていたし、信じていられた世代でしたね。

 震災復興のために公務員の給与をカットして
とりあえずお金をひねり出すそうですが、その
先はどうするつもりなのでしょうね。公務員が
お金を使わないのだからお金は回りません。
経済は復興しないで冷えていくばかりでしょう。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/604476/65038468

この記事へのトラックバック一覧です: 昭和の日:

« 阿修羅05 | トップページ | 阿修羅06 »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31