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2010年10月12日 (火)

「発見」

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 カメラを向けるとそっぽを向いてしまうので、視線の先で長男がおやつらしきものをちらつかせてくれている間にパチリ。カメラが気色悪いのでしょうか。動物写真家なんて人たちは、どうやってあんなすばらしい表情を撮るのでしょうか。

 無理矢理明るめに補正して、やっと目がどこにあるかわかるようになりましたが、反面、何か作り物っぽい、不自然な感じになってしまいます。黒くて動きが速くて、なおかつカメラが嫌いな生き物を撮るのは本当に難しいですね。

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 特に何がめでたいわけでもありませんが、紅白の萬年筆を並べてみました。今日はコロンブスが新大陸を発見した日、とされていますが、「発見」された方にとっては迷惑この上ない話です。一説に彼はジパングをも目指していたとか。アメリカ大陸をアジアだと思い込んでいたぐらいですから、到達する可能性は無に等しかったでしょうが、もし彼に「発見」されていたら、日本もエライ目に遭っていたかもしれません。

 もっとも、ショートタイプ萬年筆というすばらしいものを世に出した日本人のこと、2、3隻の船でコロンブスがやってきたとしても、そう簡単に思い通りにはさせなかったことでしょう。極端なナショナリズムは危険ですが、もう少しだけ、自分たちと自分たちの国に誇りを持ってもいいのではないでしょうか。自分を大切にしない人が他人を大切にできるはずがないのですから。

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 14Kで3000円は安い、なんてのは今だから思うことで、当時の3000円はそれなりのお値段だったのでしょう。大阪千里で万国博覧会が開かれた1970年、教員であった父の月給が5万円でした。

 それより5年ほど前、ガマ口に入れてあった5000円札(もちろん聖徳太子)をどこかに落としてしまった母は、首をくくろうかと思い悩んだといいます。それ以来、母は死ぬまでガマ口を使うことはありませんでした。よほどショックだったのでしょうね。

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 先生に「でも」なろうか、先生に「しか」なれない、といいつつ職に就いたデモシカ先生が社会問題となる中、だいたい薄給だからロクな人材が集まらないのだ、と田中角栄さんが人材確保のための法律を作ってくれました。おかげさまで、小学校の後半あたりから、我が家の暮らし向きも普通のおうちと同じぐらいになりました。

 今のトレンドは、公務員の待遇を悪くすることです。公務員を叩くと票につながるので、政治家さんはみんな、公務員の労働条件を劣化させることに心血を注いでいます。そんな時代に、あえて教員を目指そうとしている若い人を、私は無条件に尊敬します。

 薄給で仕事がキツいというのは今時どんな仕事でも同じですが、そこに身の危険まで乗っかってくるのにもかかわらず、あえて飛び込んでいこうとする姿勢が尊いではありませんか。でも、そんな人はまさしく「奇特な」人、すなわちヘンタイなので、そうそう数がいるわけもありません。

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 どんな仕事だって厳しいものだし、必要な仕事だから存在するのです。ダラけた公務員や勉強しない教員は要りませんが、しっかり仕事をする人たちには官民問わずそれなりに処遇する社会であってほしいと思いますね。

 3000円の萬年筆の話題から、なぜか天下国家を論じてしまった・・・・・って、そんな大層なことでもないのですが、働けど働けど・・・・・なんて人が増えている現状、何とか打開する手を誰か「発見」してくれるといいのですが。

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コメント

柿の葉寿司を引き継ぎつつ…いや、奈良には数度ですが、冬に入ったことがなく、美味しいということしか知らないので…日本海側の鯖寿司も行けますけどね!

私の先輩や友人にも、教員を目指す人がいます。私も教師になりたいと昔から今に至るまで思いますが、結局教師からは遠い道です。体力の問題?問題児の問題?なんか色々あって、結局親の思う方向に進んでいる自分です。そんな自分が少し悔しいです。

働けど働けどの一方で働けない人がいる社会。打開策はわかりませんが、私は資本主義をやめればいいというのが意見です。資本主義は循環だといいますが、誤りです。私企業は利潤を追求するわけですから、どう考えても私企業に少しづつお金が増えるはずなのです。そのお金を流す方法がなければ意味がありません。公務員叩きなど色々ありますが、そもそも資本主義に問題があります。資本主義で完全な循環が起こるためには、私企業がちょうどプラスマイナス0になるようにしなければならないと思うのですが、それは無理です。

いっそのこと資本主義をやめてしまえば、そうすれば逆に良い社会になるとおもうのです。

1970年と言えば、万博の隣の大学に入ったときですが、その時初めて家の近くで家庭教師したときは月に7千円だったかなあ?
万年筆はその時買ったパイロットの短いのがタブン3千円でした。
藤井寺-阿部野橋、天王寺-北千里の電車で通ってましたが、電車賃いくらくらいだったんでしょうか?
北千里駅が初めての改札自動駅でクレジットカードみたいなプラスチックで穿孔された定期券を使ってましたが、今持っていたら、みんなに受けたのに。
電卓は3万か5万だったので高すぎて買えませんでした。

70年は未就学児童でした
 未だ1歳程の妹が泣いていたのと太陽の塔が万博の印象です
 官に辛く当たるのが風潮になっていますが、その「風潮」こそが問題なのかと思う今日この頃です
 十把ひとからげに、全体主義的に物事を判断するのはどうも性に合わないもので(苦笑)
 一生懸命な人を持ち上げずに纏めて批判するのはヤダなぁと思ったともぞーでした

 達哉ん さん

 すべての人が、あるいはほとんどの人が、理想主義的にものを考えてくれるという前提に立つなら、資本主義やめてしまうのがいいでしょうね。共産主義を目指した社会主義などもそうした壮大な実験と言えるのではないでしょうか。

 理想通りにいかないことが多いのが、人間の性ですね。だから人間は難儀で,だからおもしろい。先生目指す人は、いっぱい傷を抱えた人がいいと思いますよ。

 ちなみに冬になると、雪を見ると称して湖西線とか北陸線あたりに電車乗りに行って、福井県内で鯖寿司とか食べます。むちゃくちゃ美味ですね。

 マオぢぃ さん

 そんな自動化券、博物館ものでんなぁ。自動改札機自体、関西でまず普及したので、その頃、首都圏から来た人が改札口の前で立ちつくすのをよく見ました。

 計算機が必要なときはガラガラ回すやつだったんですか?

 ともぞー さん

  万博中央という駅を降りて見上げると太陽の塔が見える、という感じでした。万博、今どきの万博よりもずっと「未来」してましたね。自分が子どもだったからかもしれませんが。

 民間の人たちがバブルの時を経て、今、つらい時期。この先、いつかきっと良くなるときもあるでしょう。公務員たたきまくってると、なり手がなくなりますから質が落ちる。そこで反省して待遇を良くして・・・・・ってのを、ずっと繰り返すのでしょうね。

計算機はガラガラチンのは図書館で何台か貸し出してました。(電卓も数台)
試験は計算機持ち込み可能でしたので、何人かは電卓で、いちびりはガラガラチンを使ってました。
試験中後ろでガラガラチンでうるさかったです。
ちなみに私は手計算でした。(概算は計算尺ね)
北千里駅は定期だけが自動改札で、記憶では通常切符は手で集めていた様な。。。
大学区の授業料は入学金3千円、月千円でした。
(その授業料も親から貰ったけど滞納してました。お酒に変わったので、へへへ)

大阪万博の時は、確か小学校に入ってすぐ。父親が教員でしたが、万博の10年前に月給が1万円を超えたからと30歳で結婚したとか。

子供のときは、公務員なんて企業に比べなんと薄給で大変な商売だと思っており、そんな不景気な商売なんぞやってられないと 蹴飛ばしたのですが、今思うとなんとも罰当たりな事をしました。もっとも楽をして儲けたいなんて事を考えている辺りで、既にその資格はないと思いますが、、、

何もなかった時代、みんな大切にしたモノが今の時代は貴重になりました。それはたったふたつだけありましたね、それは夢と志だったように想います・・

 マオぢぃ さん

 父が中学校の教員で、「計算尺クラブ」なんてものの顧問だったのを覚えてます。だから、我が家には計算尺が何本もありました。ヘンミの新品を1本、大事に残してあります。

 きくぞう さん

 楽して儲けられればそれに越したことはありませんね。でも、キツくて給料安くても仕事やってくれる人がいて、世の中成り立ってるんですね。

 昔、初任給ってのは祝儀みたいなモンで、2年目からどんどん昇級する前提で安くしてあったはずで、最低賃金もそういう前提で決められているはずなのですが、この不況の中、その最低賃金がいいように「利用」されてますね。だからワーキングプアーなんてことがおこるのではないでしょうか。

 夢待ち人 さん

 いつも子供たちを目の前にしていると、夢とか志とかいうものものが希薄なことを実感しますね。そんなん、損やんか、とか、絶対無理、とか、そういう言葉が簡単に出てきます。

 でも、そういう風に思わせているのは大人の責任なのでしょうね。その大人は、夢や志というものが確かに存在することを知ってるのに、なぜか子供に教えることができずにいるように思います。残念ですし、何とかしたいと思っております。

似たようなショートタイプの万年筆を、同居人が入学祝いで買ってもらったそうで持っております。あまり使う機会がなかったとはいえ万年筆は長持ちですねぇ。カートリッジを買ってくれば復活するのでしょうが、当面復活させるつもりはないようです。字を書くのは100円のボールペンでも同じだそうで・・・。

 くーべ さん

 そうおっしゃらず、こちらに送ってくだされば名人にお願いして復活させてもらいますよ。そのペンで字を書いているときの写真を沿えてもらえれば完璧です。

 そうそう、長原さんに見てもらうのもいいでしょうね。つきみそうに紹介されて、っていえば話が弾むことでしょう。

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