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2010年10月 1日 (金)

打って、研いで、また打って

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 とっても眠たい時間に突入してしまった「ちち(仮名)」さん。これだけカメラが近くに来ても、少し目玉を動かすだけです。オフラインでお会いすると、拙Weblogをお読みいただいている方には「ちち(仮名)」さんファンが多いように感じます。

 実際、こういうときは思わずヨシヨシしてやりたくなるのですが、そんなことをしたら最後、ガバッと起き上がっていつもの凶暴な彼女に戻ってしまうのです。犬は見かけによりません。デーモン小暮閣下みたいな顔をした「くま(仮名)」さんの方が、よっぽどおしとやかで優しい性格なのです。

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 先生でない人が一度はやってみたいものの一つが「採点」なんだそうです。シャッ、シャッとマルやペケをつけていく様は、傍目にはいかにも楽しく、気持ちよさそうに見えますが、実際やってみるとそんなに楽しものでもありません。

 私の職場ではマルやペケをつけていくのを「マル打ち」、最後にマルの数を勘定して得点を出すのを採点、と言い分けていますが、特にこの「採点」が面倒。数学の先生なのに何でこんな算数間違うの、なんて思いながらイライラとやっております。

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 久しぶりに姿を現したカスタム823、さぞすばらしい書き味、と思ったら、かなりさび付いているように感じました。答案用紙の横に模範解答をおいて、両方を見比べながら採点していくのですが、その横にサンドペーパーを置いて、少し打ってはスリスリ、また打ってはスリスリ、と、傍目には採点していると言うより遊んでいるようにしか見えない作業を続けておりました。

 マル、ペケ(斜線)のほか、解答欄が空白ならブタのしっぽのようなペケを打ちます。いずれにしても、左下から右上に向かう線を書くことが多くなるので、萬年筆にとってはかなり過酷な使われ方ではないかと思います。そのせいなのかどうか、他人様のペンを試筆させていただくときなど、思わずそんな線ばかり書いてしまいます。

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 普通は「わずかに引っかかりがあった方が良い」と思っている私ですが、採点に関してはヌラヌラが良いと思っています。でもけっしてドバドバではいけないのです。解答用紙が更紙の場合など、ドバドバでは使い物にならないからです。

 さらには、元々字を書くのが下手なものですから、マルやペケの打ち方も一定しておりません。ブタのしっぽにおいてそれが顕著で、解答欄によって上からかいたり下から書いたり、とさまざま。そのどちらでも気持ちよくなるようにしなくてはいけません。私の技量ではそこまでいけませんが、ストレスを少なくする程度のことはやりたいなぁ、と。

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 そんなこんなで、打ったりスッたり、時々ルーペをのぞき込んだりを繰り返しているうち、なぜか気分が悪くなってきて、思わず畳の部屋へ行ってゴロン。普通にやれば1クラス30分もあればできる採点に1時間以上かけた揚げ句にこの有様です。

 以前、WAGNER神戸大会で多数の萬年筆を調整をされた関西の親方が、2次会では何とか正気を保っていたものの、3次会では席について「ウーロン茶」と注文した瞬間に意識不明となり、気がついたと同時に会がお開き、なんてことがありました。

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 そのときは単に「お疲れなんだなぁ」と思っていただけでしたが、自分のペンを触っているだけでもこれだけしんどくなるのですから、他人様の大事なペンを何本も診るなんて、調整師の仕事というのがいかに過酷なものであるのか、少しだけわかったような気がいたしました。

 萬年筆は刃物、というのは祖母ではなく師匠のお言葉ですが、こうしてしばらく塩漬けになっていたペンを久しぶりに使ってみるとそのことが実感されます。せめて、バッチリ調整していただいたペンをさび付かないように研ぎながら使える、ぐらいにはなりたいものですが、なかなか道は険しそうです。

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コメント

お仕事ご苦労様です
 採点しながらの調整、よーやりますねぇ(笑)
 こっちは「書く事が一番の調整」とガシガシメモ用紙に八の字を書きつつ仕事しています
 んでもって書き汚したメモは小さ目に切ってガムの捨て紙に使っています、ハイ
 でも823いいですよねぇ、92も気になるなぁと知らない人はさっぱりな所で悩むともぞーでした

 ともぞー さん

 何でも聞くところによると、世界に数社(3社)しかないペンポイント製造企業のうち、PILOTのものがいちばん硬いのだとか。ですので、書き慣らすぐらいではとてもじゃないですがうまい具合に減ったりしてくれないでしょう。

 下向いてルーペのぞいて、を繰り返していると吐き気がしてきます。

いろいろサービスがあるのね。
http://www.seforce.jp/shopdetail/014004000001/order/

 マオぢぃ さん

 調整と称してペン先の一番大事な部分を研ぎすぎてなくしてしまったり、すっ飛ばしてしまったりする人が少なからずいますから。リチップっちゅうやつですね。

いやね、ずっと昔フルバンドに入っていて
楽譜書くのに専用の万年筆持っていた記憶が有って
たぶん先っちょが丸く無くって長円だったかなあ?
と思ったりして。
そのサイトの写真見ると加工前の先っちょサイコロみたいでしょ。
それと最近タブレットPCのペンが画面に引っかかって
困ってます。
どこかに先っちょのスペア有ったはずなのに。。。
見つからなければ、磨かなくてはならないなあ。。

 マオぢぃ さん

 Palmを使っていた頃は、スタイラスにも凝ってました。もしクロスのボールペンをお持ちなら、クロスバーがおすすめです。
http://www.wada-denki.co.jp/bunguho/menu2300.html

 あとはアメリカにその名もスタイラスセントラルってショップがありますけども。
http://www.styluscentral.com/

残念ながら中に回路が入っているやつでんねん。
(pcは電磁と圧力のどちらのペンも使えるのねん)
ちなみにクロスパッド用の変なボールペンも持ってます。
(電池がないから使えない)

 マオぢぃ さん

 あぁ、いちばんタチの悪いやつでんな、それ。すっぱり諦めて、部品がある間に買いだめしておくのが正解かも。

 スタイラスにせよ、指でつつくにせよ、タッチというのは便利なようで不便なものだとつくづく思います。

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