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2010年10月26日 (火)

四百年筆

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 お散歩に出かけようとする「くま(仮名)」さん。暗闇の中でのストロボ撮影で、文字通りの白黒写真。胴輪の赤い色がワンポイントです。

 今日はほぼ一日、奈良町から奈良公園界隈を歩き回っておりました。まだ紅葉には早いのですが、吹き抜ける冷たい風に飛ばされて、舗道の上で枯れ葉がかさかさと乾いた音をたてておりました。秋を通り越して、一気に冬が来たかのような感じがいたしました。

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 白黒の世界といえば墨と筆。そのどちらも、奈良の伝統産業です。奈良筆の老舗として有名なのがこちら、あかしや さんです。こちらの写真はその本社の入り口付近を撮ったもの。郵便受けとの対比でもおわかりいただける、大きな筆の形をした看板です。

 伝統的な筆ばかりでなく、けっこう革新的な製品も生み出しているこの会社、この入り口を入るとショウルームがあります。奈良市内、薬師寺や平城宮跡からもそう遠くない場所にありますが、バス路線もありませんし、初めての方ですとまずたどりつけないことでしょう。

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 探求心旺盛な方は、奈良に来られた折に訪ねてみてください。難点は、奈良に住んでいる人でもこの会社、この場所を知らない人が多いことでしょうか。別に人里離れたところでもないのですが、観光地から完全に切り離された場所であることは確かです。

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 反対にこちらは観光地・奈良のど真ん中。大乗院庭園です。この写真の奥、木立の向こうは奈良ホテルの敷地。写真左手のずっと奥の方には猿沢池や興福寺があります。この庭園、前の道路からは全く見えません。奈良ホテル入り口の南、福智院交差点に地味な造りの記念館があって、嬉しいことに入館無料。入り口を入ってすぐにこの絶景が望めます。

 そして、館内で100円を払うと、このお庭に出ることができるのです。建物にはただで入れて、そこから出るのに100円、というのが「変なモン」的でもおもしろいものです。

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 館内には茶室が設えてあるのですが、これ自体がアートで、変なモンです。ALPHAと書かれたふすま。金銀のふすまに「あ」「ん」と書かれてますが、これはA to Zということなんだそうです。右の黒いふすま、向こう側にΩの文字がありました。

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 ALPHAのふすまの奥に座って、庭園の方に向かって撮った1枚。3つある低い机のようなものもオブジェです。茶室といいながら、中は広すぎるほどですが、変なモンがあふれていながら不思議と心落ち着く空間でした。

 ここから東へ向かって坂を登ると破石町という交差点があって、そのあたりからが高畑界隈。志賀直哉が暗夜行路を書き上げた旧居などがあるエリアです。ここにも、実はとっても変なモンがあるのです。

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 いわゆる「奈良のピラミッド」です。これもまた、初めて奈良に来る人にとっては見つけにくいものでしょう。破石町(わりいしちょう)バス停のすぐそばで、以前ご紹介したことのあるみりあむという喫茶店もこの近くにあります。

 ここから東南の方角には入江泰吉先生の作品を収蔵している奈良市写真美術館や新薬師寺、白毫寺などがあります。東の方へ坂道を登ると、ささやきの小径の入り口に至ります。平城遷都1300年フェアもあと2週間ほどで終わりますが、奈良へ行くなら、晩秋から春までの間、これがいちばんだと思います。

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 興福寺では、中金堂再建の工事が進められていて、その代わり、ということなのでしょうか、五重塔の初層など、普段は見られないところが公開されています。そのうち、WAGNER奈良大会、なんての開催できたらおもしろいかも、なんて思うのですが、萬年筆より筆を使う人の方が多かったりして・・・・・。

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コメント

奈良の頭塔に対抗して
大阪の堺市の土塔町に同じようなピラミッドがあります。
(名前は土塔)
たまには、他の事も知っているという事を強調しなきゃね。

 マオぢぃ さん

 いえいえ、なかなかどうして,マオぢぃさん博識ですから。堺ですか・・・また見に行こうと思います。

へ~、四日市にいてもどこにどの会社の工場があるとかなかなか知らなかったりします。
見えている鉄塔がどこの会社なのかも難しい。
いずこも同じ秋の夕暮れですな。

 二右衛門半 さん

 塩浜あたりから四日市にかけては、本当に同じような鉄塔や煙突が林立しておりますからねぇ。名古屋へ行くときなど、近鉄特急で気持ちよく寝ていて目覚めて四日市と知る、ということもよくあります。

Ωはギリシャ文字の最後の文字でしょう。(英語ならZ)
と言う事は、最初から最後まで。
は判るけど、意味がじぇんじぇん解りましぇん
(宗教の知識は完全に無し)
今病院から帰ってきて、HbA1cが6.6で医者に
初めて褒められたマオぢいでした。

 マオぢぃ さん

 だから、どこかにαがあったのか、ALPHAと書いてあるのがαなのかな、などと思います。このふすま、「あとん」っていう作品なのです。「あ」と「ん」だからA to Zね。

 ええなぁ、ヘモグロビン6台。わしまだ7超えてます。

 頭塔はこんな柵に囲まれていましたっけ?もう記憶もおぼろげですが、元興寺周辺をうろついていた頃行きましたね。頭塔近くに厚生年金会館か、NTTの保養所があったのでは…。

 この庭園は知りませんでした。また行ってみます。

 るり千代 さん

 この日、久々に頭塔を見た感想は「きれいになってる」
でした。昔はこんなに整備もされておらず、崩れそうに
なっている石をワイヤーでくくってあったりしましたし。

 ホテルウェルネス飛鳥路、っていう宿泊施設の玄関前を
通り抜けて入れるのは11月7日まで。それを過ぎると
さらに南側にある仲村表具店さんに電話でお願いして、
OKならば現地へ行き、鍵を開けてもらってちょっと急な坂を登るという順序になります。見るなら今、です。

 大乗院庭園、福智院町バス停の前です。ならまちを
散策したついでに立ち寄るにもいいロケーションです。

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