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2010年9月24日 (金)

いちばんのファン

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 かしこくおすわりをして、飼い主をじっと見上げる「くま(仮名)」さん。例によっておやつを待っているところです。この美しい白と黒の塗り分けを設計したのは神様。そしてこの美しくも可愛らしい犬と引き合わせてくださったのも神様。

 神様はいるんだなぁ、と。日本古来の神でもキリスト教の神でも、あるいは仏でも、何であってもかまいません。自分の中に神様がいるのですから。いや、別に、帰宅途中に変わった人に勧誘されてその気になった、なんていう訳ではないのですけれど。

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 またもや、金曜日なので金色のペン、モンブラン・ノブレスです。以前に書きましたように、中学生だったか高校生だったかの頃、お年玉を握りしめてダイエーの文具売り場へ買いに走ったのがステンレスのノブレスでした。当時、仏壇萬年筆か、アルミの弁当箱みたいなショート萬年筆ぐらいしか選択肢がない中で、銀色に輝くステンレス、寸胴な細身の軸というのは新鮮で、未来的にも見えました。

 ですが、肝心の書き味は最低とも言えないレヴェル。インクは全く出ず、ガリガリと神を引き裂くような書き味。おまけに両親から「書き方が悪いからや」とだめ押しの一言。未だにモンブランが好きになれないのは、このときのことをひきずっているせいかもしれません。

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 私は萬年筆が好きです,などと言うと、ほぼ全員が「モンブラン、とか?」と聞き返してきます。そしてそういう人に、現行のモンブラン製萬年筆を1本も持っていないことを話すと、こいつは馬鹿じゃないのか、というような顔をされるのです。

 何もモンブランだけが萬年筆でもあるまいし,と思うのですが、ヘンタイでない人にとっては萬年筆といえば舶来モノで、モンブランが最高。お手頃価格ならパーカー、といった感じなのかもしれません。

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 大鵬も卵焼きも大好きでしたけれど、巨人だけは好きになれませんでしたし、松下電器もトヨタ自動車も大嫌いです。けれど、パワフルプロ野球、なんてTVゲームで遊ぶんなら巨人を選びますし、電化製品や自動車を買う相談に乗るときはトヨタやパナソニックをおすすめします。なぜなら、そればいちばん間違いがないからです。

 もし、万年筆を買いたいんだけれど、と言う人がいれば、まずは国産をすすめます。いや、どうしても舶来がいいのだ、というなら、モンブラン。国産の良さを説いてもなお舶来でなければ,なんていう人は、舶来モノに機能性能以外の「サムシング」を求めているのでしょうから、ここはモンブランしかないでしょう、というわけです。

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 かつて野村監督が、「ワシは昔っから大の巨人ファン」と発言して話題になりましたが、何となくわかるような気がします。嫌いなモノは放っておけばいいのに、なぜか研究してしまい、その良さ、すごさを実感しつつ、それでもなお嫌いだと言い続ける。これはある意味、究極のファンなのかもしれません。

 そうであるならば、筆記具と言うより装身具たらんとしているかのごとき昨今のモンブランは、いずれ嫌うほどの値打ちもないものになってしまうのかもしれません。ヘンタイさんお断りで、時折取り出してはササッと書いておしまい、というような使い方を想定しているように思えて仕方がないのです。

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 もう、これやからモンブランは嫌いや、と言わせるようなものをどんどんだしてくれないと困ります。憎まれ口をたたく相手がなくなってしまっては、萬年筆趣味の楽しみも半減です。もっとも、お値段に関してはもうずっと前から、モンブラン大っ嫌い、なんですけれど。

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コメント

せんせいん処のノブレスはインキ切れでしたか。
うちのところでは逆に、紙に当てたとたん、インキがポタポタと垂れてきて字が書けない方でした。
ノブレスにはお互い、悩まされますね。

うちのステンレスノブレス君は、前の所有者が、
斜めに研ぎあげていたので、それを削りなおしたら
イリジウムがほとんどなくなってしまいました。
それと、キャップが甘くてすぐ抜け落ちるので、
同時に買ったボールペンのガンメタ外装を纏っています。

オークションでも、はっきりとキャップが欠けていたり、
壊れているのでも、なんでモンブランだけは、
あんなに高いのでしょうかねえ。

二右衛門半 さん

私のは鉄ペンでしたから諦めもつきますが、
高い金ペンでそんなんだったら泣けてきますね。

ノブレスとはそういうもの、と考えるべきなの
でしょうね。

白髪猫 さん

腐ってもモンブラン、ちゅうことでしょうね。

私は大丈夫、腐ってたら手出しません。

ノブレスのステンレスの梨地の金ペンモデルを学生時代に購入した事があります。バイト代を貯めて、一番安いながらもモンブランという事で購入しました。

デザインだけは、秀逸でした。しかし、身体が大きい分細身のペンが使いにくく、書き味もカリカリとしていて気に入らなく、あまり使うことなく今に至っております。
ペンクリに持ち込んで、書き味はそれなりに良くなりましたが、相変わらず持ちにくく感じるため、常用していません。

重さと軸の太さがアンバランスなのが原因だと思うのですが、皆さんはどうお感じになっておられるのでしょう。

 きくぞう さん

 確かに、ずっしりと重いのに細い軸というのは持ちにくいですね。

 M800あたりでも大きすぎるという人がけっこう多いのに、私はちょうどだと感じます。
 ですので、案外この太さ(細さ)を好む人も多いのかな、と思ったりもします。

うちのもスチールニブですね。

 二右衛門半 さん

 案外このペン、スチールニブでいいんじゃないか、っていう気がします。このニブ自体、けっこうな年月をかけて開発した、とか聞きますけど、眉唾物ですね。

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