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2010年8月25日 (水)

それでも出ません

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 以前にもご紹介したことがありますが、「くま(仮名)」さんは最近、このようにして眠るのがお気入りのようです。あんまり気に入っている様子なので、トイレ用のトレイを出し入れするための小さな扉は開けっ放し。頭さえ通ればそこを通り抜けできる、というのは猫の話ですが、犬でも器用な子はそういうことができるようです。彼女の場合、そのことに気づいていないのかもしれませんし、とってもメタボな体型ということを自覚して諦めているのかもしれません。

 午後3時過ぎでしたか、仕事が一段落ついたのでソファにひっくり返ってウトウトしていたときのこと。突然、バァンという大きな音がして目が覚めました。窓越しに見る外の景色は夏空。西に傾きかけた太陽から燦々と陽が降り注いでいるので、あぁ、これが青天の霹靂、っちゅうやつやなぁ、などと呑気に構えていたら、「コンピュータ、エライこっちゃで!」と誰かが駆け込んできました。
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 目の前にある、先ほどまで仕事をしていたPCは問題なし。職員室にあるPCがサージか何かでいかれたようです。聞くと、私の向かいに座っている人の机上にあるPCから火花が出たのだとか。ホンマかいなと思いつつ匂いをかいでみたり、中を開けてみたりしても特に異常はなさそうです。

 衆人環視の中、おもむろに電源スイッチを入れると、「前回正常に終了せず云々」のメッセージが出たものの、通常起動を指示して問題なく続行。デスクトップの画面が出てくるのに時間がかかるので、「ほらやっぱり壊れてるわ」などと無責任なささやきが聞こえてきますが、それならここまで来るはずもないので、やたらにアプリケーション入れまくってスタートアップ実行アプリが数十個、ってやつだろうと思って見ておりましたら、AKB48とやらのかわいらしい壁紙がどーんと表示されて一同大笑い。ホント、壁紙は選びましょう。
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 デスクトップは問題なく出たので一件落着、でしたが、監視カメラのコントロールユニットはサージでやられたようです。キャア、などと言いつつ外に出て走り回ったりする、どんな育てられ方をしてきたのかわからん生徒も多い昨今、人的な被害がなかったのは幸いでした。

 さて、昨日前振りをしたのがこちらの萬年筆。セーラーのショート軸で、キャップと尻軸がマット仕上げになっているものです。ペン先は18金で、はめ込み式にもかかわらずなかなかよく撓る、素性の良さそうなニブです。マット軸、それもセーラー製のものを手に入れたのですから、全日本マット軸協会会長の要職にある関西の親方にお見せしなければ、ヤミマット軸になってしまいます。
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 いつものように「それでは」とペン先の整体、インクを装填して待つことしばし。いつもならここで「うん」となって手渡されたペンを握って書いてみて、「ふわぁ~ん」とか「はははぁ」とか、訳のわからん、それでも嬉しそうなリアクションへと続くのですが、今回は全くインクが出てきません。振ってみても、カートリッヂを手で絞ってみてもダメ。よって、午後2時30分、このペンは「二右衛門半(普通名詞)」と認定されました。

 それもまた、汚れやつまり、傷などのランクが高い「広島の二右衛門半(普通名詞)」認定ですので重症です。ロットリングクリーナーを流し込んでみても症状の改善が見られないので、これは超音波洗浄器に入れると「Bomb!」とインクが噴き出すような、相当にタチの悪い個体であると判定されました。この時点で、内科的療法による治療を断念し、外科手術によりインク経路を確保するという方針に転換。
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 親方が誇る各種の工具を駆使してペン芯を取り外したところ、おまえは大阪湾の底かっ!と突っ込まずにはおれないほどのヘドロが堆積した状態。外見からは想像もできない繊細さをもってそれらのヘドロを浚渫したのちのペン芯は一回りほど痩せたようにも見えました。

 あまりの汚さに撮影することも忘れてしまいましたが、ペン芯を外したあとのニブ裏側のようすから、その汚れ具合を偲んでいただければと思います。この汚れもまた、落としていただくのに相当なお手間をとらせたものです。
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 小一時間はゆうにかかる大手術を経て、見事復活したマットなショート軸。ご覧の通り、再生コピー用紙ではインクがにじんでしまうほどのフローを得て、見事復活を果たしました。ただ、あまりに書き味が良く、いっぺんでお気に入りになってしまったのと、持ち歩いていたらなくしてしまいそう、ということで、ショート軸らしい使い方ができそうにないのが問題といえば問題でしょうか。

 久々に親方に「えぇ加減にせぇよ、このペン。なんで出ぇへんねん、シバくどっ!」と言わせた作業でありました。親方、その節はどうもありがとうございました。

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コメント

天冠はどげんでしたね?
このタイプは錨マーク付きとそうでないのが混在しとるように思ったのですが?

 二右衛門半 さん

 例の銀杏の葉のように見えるヤツですね。アレがついていればなお良かったのですが、残念ながらこれはマーク無しです。

いやー、くまちゃんのコロンとした姿、とても可愛いです。

 ペリカン堂 さん

 あまりにコロンとしすぎて、これだけ開いているのに出てこられないのだ、と思っていましたが、いつでも出られるから、と出てこないような感じです。今日もケージの扉が開いておりましたが、出てこないで中でじっとしておりました。

最後の親方のせりふ……リアルに想像してしまい、爆笑しております(笑)!

 たがみ たけし さん

 実話です(笑)。

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