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2010年8月17日 (火)

あい・しぃ・てぃ

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 野良仕事を終えて一息つく「くま(仮名)」さん、という1枚。敏感な耳がフリーになっていれば、手ぬぐいをかけられていてもそれほど気にならないようです。まだ幼い頃から「男の子ですか?」「ハスキー犬ですか?」と問われることの多かった彼女。写真写りはキリッとしております。散歩を終えて帰ってくるときの顔を遠目に見るとデーモン小暮閣下そのものです。

 夏休み中の学校で、結構話題になっているのがこの事業です。昔を振り返ると、ようやくここまで来たか、と感慨無量です。

 昭和の終わり頃、中学校の授業でコンピュータ「を」教えることになりましたが、数学も理科も「ぜぇっ~たいにヤダ!」と大反対。まだゆとり教育が言われる前で、教科書のボリュームもそれなりにあったことと、自分が知らないものは認めない、という教師特有の習性によるところも大でした。

 結果として、中学校で一番力の弱い教科である技術にその役割が押しつけられました。家庭科は小中高と連続しているので勢力も強いのですが、技術の方は全くダメ。でも、今にして思えば、あのとき、コンピュータの授業をすることになっていなかったら、今頃は教科として存続していなかった可能性もあるのです。
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 歴代の中教審委員のほとんどがその存在を知らない、という教科の悲しさですが、中教審ってどういう基準で委員を選んでいるんでしょうか。そんなことだから指導要領改訂のたびに技術の授業時間数も減り続けているのでしょう。ものづくりを軽んじる国や民族は長続きしないようにも思いますが・・・・・。

 敵は中教審だけではありません。魅力的でわかりやすい授業のためにICTを活用したいので、技術の時間にしっかり使い方教えといてね、なんてことを大多数の先生が平気で言い放ちます。ICT関連でビリから数えた方が早い国になるのも時間の問題でしょう。

 そんな危機感は微塵もなかったようですが、麻生政権末期のスクールニューディール政策で、「学校のICT環境を整備する」ための予算がつきました。予算をもらう方の自治体は、例によって他の財源に転用しようというムード満点だったのですが、今回はそれがバレると予算返納となることがはっきりするや、仕方なく学校のICT環境を整備することにしたようです。
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 生徒のPCルームには40台、先生には1人1台ずつ。しかもそれらがネットワークでつながれているという、世間ではさほど珍しくない、でも学校の中にいるとまるで夢のような環境になるそうです。

 ノートPC1台あたり90Wほど。これを一斉に使っても落ちないような電源を確保すること。ただし、プリンタその他は(別に落ちてもいいから)従来ある電源から取るように、とのお達し。なお、LAN構築用の機器も一般の電源から給電するそうです。絶対にシステム管理者やりたくありません。

 とりあえず、学校現有のPCをすべて把握して報告せよ、とのことで、生徒のいない校舎を歩き回り、校内に点在するPCを一つ一つひっくりがえしては型番と製造番号をメモ。これらのPCは、HDD物理破壊のうえ廃棄されます。

 まぁそれは当然として、教育委員会が予算をくれないので学校がいろいろ算段して買いそろえてきたPCたち、それもすべて回収・廃棄する、という方針が出ていて、ちょっと残念。姥棄て山のお話ではないですが、床下にでも隠しておきたい気分です。
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 今回は職員室に新しいプリンタも入れてあげるよ、と聞いて喜んでいたら、これがA4サイズまで印字可能な機種だとか。B4サイズが使えるほうが嬉しいのですが、今あるプリンタがネットワーク対応ならば継続使用も許可する、とのこと。こちらは一安心です。

 我が市では、文書作成には一太郎、成績処理には桐、というスタイルの学校が結構多いのですが、そのどちらも、今回の機器更新を機に使用が禁止されそうです。まぁライセンス関係でグレーな部分がありましたから仕方がないのですが、今更WordとExcelを覚えなければならないのはしんどいですね。覚えるほどの価値のあるソフトだと思っていない、っていうのが一番の理由ですが。

 ここ7年ほど、本校の通知票は、すべてを桐で出力していました。これができなくなってしまうので、次の手を考えないといけません。ICT環境の整備に伴い、通知票は手作業で作成していただくことになりました。先生方、どうぞよろしくお願いします、って言わなければなりませんが、なかなかブラック効いてていい感じです。吹き出さずに言えるかどうか、それがいちばん心配ですね。
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コメント

先生は教えるだけではなくいろんな裏方作業があるんですね。教育実習に行って、免許だけはもってますが、むしろその裏方の部分を現場でマジマジと見てしまい教師の夢を捨ててしまったのが現実です。いまは仏事を全く知らなかったのに坊主をしてるんですから人間の人生はわからないものですね・・・。

 masa さん

 どんなお仕事でも、表から見えない裏側があって、実はそっちの方が大変なんですね。

 子供の頃、おもろそうやなぁ、あんなんやりたいなぁ、と思って見ていたのが、テストの採点。実際、先生になってみると、これがいちばんの苦痛です。

 回収されたくないPCは近所のお寺の床下にでも隠しましょうか・・・・・。

何を生徒に教えるの?
キーボードのたたき方、マウスのクリック、Wordの文章入力、Excelの表作成、インターネットのなんか?でお終いかな?
なんかレスしにくいなあ。。。。

 マオぢぃ さん

 まぁそんなところです。それを生徒2人に1台のPCで
やっているわけです。1人1台になれば多少はマシかな。

 で、そこまでは技術の教師がやっておけ、と言われるわけですね。あとの活用はその他の教科の先生がなさるらしい。

 たとえば社会の先生が「はい、これを調べなさい」とおっしゃったら、どうやるんですかなんて聞かないで粛々と生徒が調べて成果を得る、そういうことができるように、技術の教師が仕込んでおかなければいけないらしいです。馬鹿にしてますね。

 個人的には、授業にPC使うのはいいけれど、そのためにわざわざPCのおいてある部屋に行かなければならないようではダメだと思ってます。どの教室にも数台のネットにつながったPCがあって、辞書ひくみたいにパパッと調べたり、計算させたりできなければ。iPad導入する学校なんかはそういうことわかってるんだと思いますね。

一太郎や桐が使えないのはイタイですね。
ちなみにうちのPCは一太郎、しっかりと入っております。
テキストエディタはMIFES。

以前は役所からのインターネット経由の書類の配布は
一太郎とWordでしたが、現在はPDFばかりに
なりましたね。
情報の共有と言う意味では仕方が無いとは思います。
PDFも作る方は無料では無いので、最近はXPSの
書式でも良いのかも知れません。
(作るのもタダだから)
パソコンは使えないと困りますが、若い人でも使えない人
多いです。
なんせ文章をそのまま入力するだけで、コピペも出来ない。
受信メールも消去しないで放置。
デジカメの大きなファイルをそのままメールで送ってきて
メモリー圧迫したり、受信できなくなったり、、、

そんなんで私に助けてくれと電話するな! > 友達

二右衛門半 さん

 MIFESって、懐かしいですねぇ・・・・・。私はDOSの
さいごあたり、Vz Editorを使ってましたが、Windowsに
なってからは何事も力づくで、エディターって使わなく
なってました。また触ってみたくなりました。

 マオぢぃ さん

 奈良県の文書はすべて一太郎。奈良市はすべてWordなのです。そこで、件から市へ来た文書を学校へまた送るのに、メールを見るためのPCだけに一太郎をインストールしてあります。

 最近、一太郎の文書はきったないPDFに変換して送ってくるなぁ、と思っていたら、こういうことでした。本気で一太郎の使用をやめさせる腹のようです。

 PCの操作や車の運転など、かつては若い人ほど得意だったこと、苦手だという若いのが増えてますね。上手なのは携帯いじることだけ。

昔のようにフローチャートを教えて、条件判断を教えるのかと思ったら、マイクロソフトの販売斡旋を税金で行うというとんでもない施策でした。

仕方がないので、身銭を切って Macを自宅に導入しましたが、デスクトップを見ても 使い方を見ても、何が違うのか判らないようです。

まして、授業で作った作文や表がきちんと読み込めない事を知るや、そんな不便な物 誰が使うかと 相当なへそ曲がりの烙印を押されてしまいました。こうなればフォートランだのベーシックだのを自宅で教えてやろうかしら??

未だに仕事でCOBOLのプログラムをいじってまぁす
(殆ど考古学者の気分です…)
 ウチの会社もMSOfficeがスタンダードですが、そのバージョン違いでたまに開かないファイルが出てきます(僕のは未だに2Kを使っていますので)
 エクセル、良いんですが入力編集時と印刷時でずれが発生するのが難儀です、ハイ
 学校でPCというと、大学時代基盤に何個か半田付けしたLEDをFORTRUNで制御してチカチカさせていたのを思い出しました(真剣にやっていればネオンサインの設計者にでもなれたかなw)
 以上、怒涛の大阪出張(殆ど日帰り)も一段落してほっと一息のともぞーでした

 きくぞう さん

 Microsoftはとりわけうるさいのと、教える教員や教育委員会の人間が「PC買ったら入ってた」Office系ソフトに慣れ、根拠なくそれが世の標準だと思い込んでいる、そこが問題です。

 授業においても、ネット閲覧はともかく、WORDやEXCELのい固有の操作方法を事細かに教える必要はないと思うのですが、そういうのを教えてはテストに出す教員が多いのが実情ですね。わたしが技術の教員だったときは、OSが提供する操作は覚えさせましたが、アプリケーション固有の操作なんぞは生徒が見つけたらそれでよし、でした。

 要はインターフェイスの違いなども超えて、PCを活用する、情報を活用するということを教えないといけないんですが、リテラシー、それも特定のソフトの操作に拘泥しすぎですね。

 ともぞー さん

 昔は何に使うソフトを組むのかで言語を変えてましたモンね。得手不得手を考えて、ね。

 今はハードに近いところなんかは触らないので、サイズばかりでかくて鈍重なソフトをマシンパワーで強引に走らせている、という感覚ですね。

 わはは。生徒には、PCだけにピシィ!と教えるということでそ。
 うちなんぞオフィスはまだ97ですから・・・。21世紀入ってへん。
 オープンオフィスでもけっこう使えるようにはなっていますがねぇ・・・。学校なんてこれを普及させればええのでは?

 くーべ さん

 そうなんですよ。世の中、MS-Office使ってるところ
が多いというのは認めるにしても、互換の無料製品で
練習すればすむことです。それをわざわざ買ってきて
ライセンスの管理とかが不十分で訴訟起こされる、と
いう情けない状況。

 これはよくなるかも、と思うのは、アプリケーション
の新規インストールはおろか、各種設定をいじくること
もできないようになる、というところ。

 なし崩しにシステム管理させられてる身としては、
あぁ、それ、こっちでは何もいじれないので教育委員会
にお願いしてね、で済ませられるようになるのです。

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