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2010年7月12日 (月)

引き継ぐもの

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 ドテッと寝たきり動かない「くま(仮名)」さん。深夜零時頃の様子です。今日はさすがに眠かったのか、飼い主が帰ってきても顔を上げようとすらせずに、ただ目玉をぎょろっと動かして挨拶をしただけ。この撮影も、頬のそばまでカメラが寄ってきても知らん顔でした。

 通知票作成の目処がついたのでヤレヤレという気持ちがあったのか、帰って来るとどっと疲れが出ました。明後日から個人懇談ですので、いつもながら通知票が出来上がるのはぎりぎりです。
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 今は電子データを印字するだけですので、データの入力、確認と、出力帳票の作成が主な仕事ですが、なかなかデータが揃わないのが難儀なところ。どの生徒が何月に何日欠席しているか、なんてのは学級担任でないとわかりませんが、そのデータがなかなか出てきません。何度も催促して、締め切りをとうに過ぎた今夜、まだ揃わないデータがあるというのもいつものことです。

 学級担任をしていた頃、通知票を作るのは本当に苦痛でした。成績一覧表を見ながら、5とか4とかの数字をゴム印で捺していくのですが、各教科ごとに4~5の観点ごとのABC、そして5段階評定と、生徒一人あたり46カ所ずつゴム印を捺していくのは、イラチな私にとっては気が狂いそうになる作業でした。
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 今年教員になった、という人も職場におりますので、できればそういう通知票作りの苦しみも経験させてあげたいところです。実際、そうやって通知票を作ると、だいたいの中身は頭に入っているので、懇談するにもスムーズに話ができる、ということもあるのです。新任の頃に勤めていた学校の通知票には、短い所見を書く欄があって、これを校長がチェックして印鑑を捺してもらう必要がありました。ですので、懇談会の2日ほど前には通知票を仕上げて校長に提出せねばならない、という関門があったのです。

 今はプリンタから出てきた用紙を見て、一通りのチェックをしたら担任の印鑑を捺して出来上がり、です。苦しみつつ通知票を仕上げるという貴重な経験ができないので、若い先生方には申し訳ないと思います。教員の世界でも、伝統的な技術やノウハウの継承が危うくなってきているのです。
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 先日、セルロイドの軸を作るための道具、というものをN御大に見せていただいたのですが、お話を聞いても「本当に?」という感じがいたしました。あまりに難しそうなワザなので、実感がわかないのです。

 手書きで通知票を作るのにも、教師一人一人に秘伝のワザがあって、そういうものを若い教員に教えながらゆったりと時間が過ぎていく、というのが少し前の職員室の風景でした。土曜日がお休みになった頃から、そういう風景、雰囲気といったものがなくなってきたように思います。それはそれで残念ですけれど、かといって、今また土曜日の勤務が復活したら、きっと体がもたないでしょうね。

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コメント

技術の伝承というのはむずかしいですよね。
うちの職場でも四苦八苦ですよ。

 二右衛門半 さん

 そちらの業界ですと、「見て覚えろ」的な部分も増えてくるのでいっそう難しそうですね。

通知表の作成お疲れ様でした。通知表の裏にはこんなご苦労があったんですね。知りませんでした。

はじめまして★と言っても先生とは何度かお話したことがあります。YYペンクラブなどで。流鏑馬のボールペン、ありゃよかったですね☆

さて私ごとですが、ブログを作成しましたのでお知らせいたします。リンクはっていいですか??
よろしくお願いします。

ドラフター(製図板)を使って、図面を書いていた最後の世代です。CADで書いた図面は、単に線を並べているだけですので、実際に組み上がらない物が多いです。
物を作るのは、キチンと頭で考えた結果でないとアカンみたいです。

やっぱりどの職場にも、そういった技術伝承があるのですね。
どちら様も、大変そうです。

 masa さん

 万年筆坊主の・・・・・と達哉んさんのところに書かれていたのを拝見して、あぁ、と思っておりました。

 どうぞよろしくお願いします。

 きくぞう さん

 私たちはそこまで専門ではなかったので、基礎として製図をやっただけで、そのドラフターですらうらやましかったです。

 威儀を正して、製図板にケント紙を貼る、というところから入る製図、結構好きでした。ちなみに我が勤務先には製図室という部屋があって、T定規と製図板が40本ほど無造作に置かれています。

 su_91 さん

 たとえば研究、実験を繰り返すような場合にも、ここはこうやって、というようなノウハウがあって、それでなければ効率が悪い、というようなこと、あるのでしょうね。

ドラフターやT型定規、懐かしいですねぇ
 高校か大学でやりましたが、持っていたT型定規はバラして長い定規状態ですわ(昔から分解好きの飽き性なもんで…)
 週末から夏休みに入るんでしたっけ?1学期目お疲れ様でしたはまだ早いか(笑)

ドラフター世代です。
でも、3次元でも会社で一番前を走ってます。
藪こぎで疲れ果てています。

3次元設計で組み立てられなかったりぶつかった設計は、
皆無です。(これだけは自慢できる)

しかし、他の人の教育とはなんて難しいんだろうと。
とくに、CAEになると、教えるのはたいへん難しい。
自分でも過去のものは首を傾げる物ばかりです。

 ともぞー さん

 来週の月曜日に終業式を済ませると、待望の夏休みですね。社会人1年目の年、生徒を帰らせて職員室に戻って、あ、明日から夏休みや、と気づいたのを思い出します。

 夏休みも8月に入ると「あぁ、もう8月」と哀しくなってしまいますね。学生より誰より、夏休みが終わるのを一番悲しんでしまうのは教員かも知れません。

 白髪猫 さん

 猫さんがスケッチをされているときの、ある種近寄りがたい雰囲気。にこやかにお話をされているときとは別人28号な猫さんがそこにいらっしゃいます。だから、そうでない人に教えるのは難しいのではないでしょうか。スキルと言うよりは才能の世界でしょう。

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