フォト

最近のトラックバック

« 対話と進歩・2 | トップページ | 気持ちの良い休日 »

2009年11月 7日 (土)

思いはかなう

Rimg0183
 大アップの「くま(仮名)」さん。シャッターを切りながらカメラを引かないと、前玉をぺろりとやられます。さりとて、引くのが早すぎるとブレてしまいます。だいぶ待ったのですが、このくらいの写真しか撮れませんでした。

 かの入江泰吉氏は、3日以上同じ場所で待ち続けてようやく1枚の写真を撮った、などといわれます。高校生だった頃、さる百貨店で開かれていた入江氏の写真展に出かけたらご本人がいて、あわてて文具売り場に降りて色紙を買い、サインをお願いしたことがあります。厚かましい高校生に対して、入江氏は「華」という漢字をアレンジした文字を書いて、それについて説明してくださいました。今もその色紙は家宝扱いで、我が家のどこか奥深くにしまい込まれたままになっております。
Rimg0173
 願いのpinoです。我が家で発見されたのは2度目。いずれも、我が家で一番の強運を誇る長女が遭遇したものです。こうなると、あとは幸せのpino(ハート型だとか)も見てみたいものです。

 今日は土曜日でしたが、私の職場では保護者のみならず地域の皆さんもお招きしての「オープンスクール」が開かれました。8年前、過員となって転勤を余儀なくされ、どこでも好きに選べといわれて現任校に赴任してきたときには、周囲から大馬鹿者だといわれたものでした。私が知らなかっただけで、相当に名の売れた「荒れた学校」だったからです。

 最初の1年は、教育の最前線に立つ学級担任をやらせてもらったのですが、変化に富んだ充実(?)した毎日でした。それなりにしんどい思いをしましたが、卒業式の日に「ありがとう」と言って去っていく子どもたちを見れば全て帳消し。あぁいい1年だったと思ってしまう脳天気さがあればこそ今の仕事を続けられているのでしょう。真面目で優秀な人ほど、心を病んでこの職場を後にしているのに、私のようなちゃらんぽらんな人間が生き残っているのは、小泉純一郎も真っ青の鈍感力の賜物でしょう。
Fc15srg1
 2年目からは教務主任を拝命したのですが、このとき校長と教頭が一度に異動となり、荒れる学校を新任の管理職と教務主任で切り盛りする、ということになってしまいました。もうこれ以上悪くはならない、というところからの出発で、優秀なスタッフが力をふるったこともあって、今ではほぼ普通の学校になりました。再生への願いを込めて、美術部に製作を依頼した文字看板。運動場の一番よく見えるところに掲げられたそれは、職員室からでもはっきりと「思いはかなう」と読むことができます。

 そんな現在の職場に異動したのを記念して買ったのが写真のようなキャップレス。その前の職場では、大橋堂の長くて立派な萬年筆と黒い樹脂製のキャップレスをいずれも「持ち去られ」て紛失していたので、今度は大切にしようと思っていたのですが、なんということか、このペンもすぐに行方不明になってしまいました。

 どこへ行ったのか、いつもそのことを思いながら数年。ある夏の日、草刈りをしていた時、カチンという音とともに空中に放り上げられた物体がありました。変わり果てた姿ではありましたが、それこそが私のキャップレス。そしてその場所は、私が担任していたクラスの教室(2階)のすぐ下なのでした。何の弾みか、胸ポケットから躍り出た萬年筆は、この草むらに落ちて4年、じっと発見されるのを待っていたのでした。
Rimg0186

« 対話と進歩・2 | トップページ | 気持ちの良い休日 »

コメント

話を聞くだけですが、学校の先生はホントに大変そうですね。
最近は生徒だけでなく、その親御さんの対応の方が大変だったりするとか。
ところでその変わり果てたキャップレス、一度拝見してみたいものです。

 su_91 さん

 拾ってとっておけばよかったと今でも思っております。そのときは何とも思わずポイツと捨ててしまいました。

 けれど不思議なのは、落ちていたのは外側だけで、肝心のインサートはそこら辺になかったことです。やっぱりあれは、生徒たちにいじくり回されたあげくに捨てられたのだろうと思います。

「思いはかなう」
大変、美しい言葉だと思います。
中学時代にこんなメッセージに触れていたら、もっとマトモな社会人になっていたんだろうなと、自分を棚に上げて反省(?)しています。

先日のダイアログ3もキャップレスもそうなのですが、クリップて邪魔にならないですか?
ポケット手帳用の素早く出せる萬年筆を考えているのですが、その辺りが気になっています。

連続でごめんなさい。
上のコメントは私です。

 foolsbook さん

 思考は現実化する、という考え方もありますね。私は個人的には思いはかなうものだと思っています。

 キャップレス系萬年筆のクリップが邪魔にならないかどうか。それはきわめて個人的な問題だと思います。その人の持ち方で違ってくるのでしょう。私には邪魔にならないどころか位置決めの役に立っています。

私的は[思いは叶う]は思うから叶うのだと思います。人は知らず知らずのうちに望んだ人生を目指して生きて行くもの、そして不思議にそこには希望が待ってくれているような気がします。今の若い人たちも決してあきらめないで思いを強く持って欲しいと願っております。
キャップレスのクリップは私も無造作に位置が決められるのでありがたいと思っています。

 夢待ち人 さん

 夢待ち人さんならではのコメントだなぁ、と感じるとともに、その通りだと深く頷いてしまいました。

 不思議なエネルギーがあるんですね。恋い焦がれている萬年筆はいつか手元にやってくる、というのにも、それが作用しているはずです。

 若い人たちが将来に希望を持てないようになっておりますが、そこを何とか、希望を持って欲しいものです。

思いはかなう

その通りだと思います。
40過ぎたら自分の顔は自分で作ったものだと申しますが、
それはどれだけの「思い」の数の上にのっているのだろう。
思いがひときざみひときざみ、形つくっているのでしょう。

若い人、息子も来年すら目標が見つけられずに足掻いておりますが、
こころはゆたかに、思いは一途にと願ってやみません。

確か入江先生は東大寺のすぐ側にお住まいでしたよね。
入江先生の使用カメラのリンホフにあこがれましたが、高くて手が出ないで、トヨフィールドにしました。

ラミーがいいですね。

 白髪猫 さん

 思いを刻んで積み上げて自分の顔を作っていく、いいですね。若い頃は先が見えずにあがきますが、それもまたひときざみ、なのでしょう。

 ペリカン堂 さん

 東大寺ではむしろはずれの方になる戒壇院から下ったところにお住まいでした。近くに友人の家があるので良く訪れますが、崩れかけた土塀のある風情のある一角です。

 私は「いらち」なので入江先生のように「待つ」ことができませんが、入江先生の作品を収蔵している奈良市写真美術館というのが新薬師寺の近くにあって、そこへ行きますと飽くことなく見ております。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/604476/65037919

この記事へのトラックバック一覧です: 思いはかなう:

« 対話と進歩・2 | トップページ | 気持ちの良い休日 »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30