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2009年8月23日 (日)

お店の矜恃

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 床の一点を見つめて頭を垂れる「くま(仮名)」さん。背筋を伸ばして堂々と座るお父さんと対照的なショット。いつものことながら、「くま(仮名)」さんの視線の先にあるのはおやつ。犬に関する好ましくない言い方「○○○のイヌ」なんてのは、飼い主に対する忠誠心に加え、こういう、食べ物を得るためならプライドも何もかなぐり捨てる(ように見える)ところから来ている可能性大、と思います。

 でも、そんなところが犬好きの琴線に触れる「かっわいぃ~」となるポイントでもあるわけです。その点、猫は何とも素っ気なく、可愛くないように思えるのですが、猫好きな人はそこが気高くてよいのだとおっしゃいます。
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 ようやく完結したスタートレック・ファクトファイル。ドラマを見ているだけでは今ひとつよく理解できない部分など、詳細に解説された分冊百科。隠れトレッキーの私にとっては整理しながらもついつい読みふけってしまうという危険なもの。隔週配送の雑誌をばらし、テーマごとに分類してアメリカ名物の3穴ファイルに綴じるのですが、そんな根気の要る作業が出来る私でないことは妻が一番よく知っております。

 お盆休みに何日もかかって整理してくれた妻から「バインダー、あと2冊」の声。しかし販売元のサイトには無情にも「在庫切れ」の表示。再生産される見込みもないので、電話であちこちの大型書店に在庫確認するも、返ってくるのは残念な答ばかりでした。

 そんな中、北海道から沖縄、はては台湾にまで展開している立ち読みさせない(椅子が置いてある)この書店だけが「各店舗に確認してみます」と言ってくれたのでした。半分以上あきらめていたのですが、ついに「在庫のある店から取り寄せました」という電話をもらいました。こういう時の気持ち、漢字で「感謝」ですね。
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 ペン先だけをロットリング洗浄液につけるために試行錯誤しているときの一コマ。口径の小さな器を探しているときに目にとまったCOFFEE BOZUのお猪口ですが、すぐに倒れそうなので不合格。最終的にはもっと背が高くて口径の細いグラスが見つかりました。サハラはペン先ユニットだけ外せばよいのですが、青い方は変態Omas。素人が下手に触ると何が起こるかわかりませんので、軸に付いたまま、ペン先だけを浸けようというわけです。

 期待と憧れ。三宮センター街にあったそのお店に、私はそんな感情を抱いていました。親しい人が異動になると、気の利いた(変な、と言う人もいます)餞別の品を捜しに訪れる、そのためのお店と言ってもいいほどでした。そのお店も今はなく、特徴的なビルにあった本店も件の書店のワンフロアに間借りして営業中です。

 往事を知るものにとっては寂しい限りですが、そうなった今でも特別な文具店、それがナガサワ文具センターです。あの頃、期待と憧れをもって通った店舗は無くなりましたが、その面影をPen-Style DENに見ることができます。
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 通販でなく、すぐに欲しいロットリング洗浄液。ダメ元でナガサワ文具センターに電話を入れると、「うちはいつでも置いてます。どちらのタイプもありますよ。」というお答。特に取り置きもお願いせずにお店へ行ってレジで尋ねると、「あ、お電話いただいた・・・」と言いつつ、いついつこれこれでお問い合わせがあった、とのメモの付いた洗浄液、両タイプともに出してくださいました。

 名乗りもせず、ただ在庫の問い合わせをしただけでも、そのお客が来店したときに在庫がなかったらいけないから・・・という心配り。お店としては当たり前のことで、何の気負いも無しにされていることなのかもしれませんが、いたく感動してしまいました。経済状況が悪化している中、その当たり前のことさえ出来ないお店が増えてきていますし、老舗のナガサワさんとて、けっして楽ではないはず。そんな中、ほとんどのお店が在庫として持たない(=ほとんど売れない)ものを切らさないように在庫しておくという姿勢。何ともありがたい話です。

 ネットショップならマウスでちょいちょい、後は自宅で待つだけ、というこのご時世。書店と文具店、いずれも決して楽ではなく、むしろ苦しいはずですが、2つのお店の対応にプライドのようなものを感じました。リアルなお店でものを買うのも悪くない、いや、大切なことなんだなぁ、と改めて実感したことでした。
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コメント

昨日も元町界隈に出没しておりました!元町のお店は今日からお休みと言う事もあり、多くの方がお見えでした!

いつも元町のお店の滞在時間が長くなり、寄る事が叶わないナガサワさんですが、やはり大手のお店は品揃えが違うのでしょうね!

ちなみに基本的な質問ですが、ロットリング洗浄液どういった時に使用するものなんでしょうか?

「くま(仮名)」さんの写真がいいですねぇ。
”食べてよしっ!”の合図ですかさずお菓子に襲い掛かる姿が、簡単に想像できます。

ナガサワ文具センターさんは、残念ながら行った事が無いです。
文具の専門店が苦しくなっていくのは、このご時勢とは言え悲しいことですね。

>たがみさま
ロットリング洗浄液は、顔料系のインクを洗浄するものと理解しております。
横から失礼しました。

 たがみ たけし さん

 あれ、元町にもいらっしゃったのですか・・・。私は夕刻でしたのですれ違いだったのですね。

 昔は私の業界、今でいうならロットリングのラピッドグラフに相当するペンの愛用者がたくさんいまして、定期的に販売の方が巡回してきてはロットリングクリーナーでペンを「お掃除」をしつつ、消耗品や違う字幅のペンを売る、というのが日常的な光景でした。

 本来これは萬年筆とは関係ないものなんです。使ってはいけないのかも知れません。ペン先だけ浸けたい、っていうのもそこなんです。樹脂製部品の光沢がなくなったとかいう話もありますし。

 すでにコメントついてますけれど、顔料というか、カーボン落とすものですから普通のインク使っているならいらないはずなんですが・・・・・。

 su_91 さん

 フォローありがとうございます。

 可哀想にこのあと、さらに「伏せ」させられるのですよ、彼女は。それができて初めて「よし」となるわけで。ワンちゃんもなかなか大変です。

 ちなみに「ちち(仮名)」さんは賢くて、チビなのに最初から「伏せ」を身につけています。普通に「お座り」する段階で、さっと「伏せ」をします。

以前、Pen and messageの帰りにDENの寄ったことがあります。いろいろと品揃えも豊富で、Pen and messageとは違ったコンセプトの店鋪と思いました。
このような熱心なお店がある神戸の方々が羨ましく思えました。

 foolsbook さん

 DENと名乗るだけあって、いい歳したおっさんがこもる書斎、というコンセプト。pen and message.も、スペースや資金に余裕があればこういう展開に進むのかもしれません。根底にあるのは自分の趣味で身のまわりかためるということだけ。勝手ですよねぇ。でもそれが良い。

 夏らしさが薄い分、TDRで並んでいらっしゃっても多少は楽かと思いますが、人出は多いのでしょうね。

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