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2009年3月

2009年3月31日 (火)

前の日

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 警戒心もなく、仰向けに寝ている「くま(仮名)」さん。この姿を見て、犬としていかがなものか、などと話していたのですが、彼女には以前、こういう姿勢を全くとらない時期がありました。そうなるとまた心配で、よくよく観察しておりましたら、立っているとき、後ろ脚が震えておりましたのですぐに獣医へ。筋肉が炎症を起こすとそうなるらしく、痛みと不自由さから震えが来るのだとか。治療後は見事、この写真のように仰向けに寝る姿が復活したのでした。

 昭和22年の今日、教育基本法と学校教育法が公布され、翌4月1日から施行されました。交付の翌日に施行というのは強烈ですが、我々にとっては忘れてはいけない日です。今日で平成20年度が終わり、明日から新年度。新しい学年がスタートします。

 保護者は、その保護する子女が満6歳に達した翌日以後における最初の学年から就学させる義務がある、とされています。4月1日生まれの子どもは3月31日に満6歳に達するので、その翌日4月1日から小学校生活をスタートすることになります。4月2日生まれの子は4月1日に満6歳に達するので、その翌日以後の最初の学年が始まるのは翌年の4月1日。ほぼ1年待つことになるのです。同じ学年の中で一番遅く生まれた人は4月1日生まれ、ということになりますね。
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 で、成長していきますと女性は16歳、男性は18歳が婚姻適齢で、20歳になれば飲酒喫煙が認められ、選挙権も与えられます。婚姻の適齢は誕生日当日、飲酒喫煙が認められるのもおおむね同様です。微妙に違うのが選挙権と被選挙権でで、誕生日前日が投票日という場合、その人は投票する権利があります。でも、同じ人がそれ以前に不在者投票をすることはできません。

 教務主任という仕事をしておりますと、こんな一見どうでもいいことに詳しくなります。今日も1日、こんなことばっかり考えながら書類の整理に明け暮れておりました。ひたすら書類を作っては出す、いわゆる紙爆弾の季節到来です。メモを片手にどんどん書類を作ってはチェックリストを消し込んでいきますが、今年、相棒として活躍してくれているのがラミーのアジェンダ。上の写真はクリップを最大限下げた状態です。先日のメモ帳カヴァーにあう筆記具選びでは、書き出しのねっとりした感じが嫌われて予選落ちでしたが、仕事に使うときはむしろお気に入りではない方が集中できるので、もっぱらこれを使っております。大きさ比較のためにM320と400NNに登場願って記念撮影してみました。
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2009年3月30日 (月)

小さく見える

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 少し肌寒いせいか、丸くなって眠る「ちち(仮名)」さん。大柄な躰をことさらに大きく見せようとしている普段の姿とは対照的に、とても小さく、可愛らしく見えます。

 年度末の学校はとても静かです。対外試合に出かけているせいか、部活動の声もあまり聞こえてきません。その引率で教師もほとんど学校にいないので、目にするのは黙々と片付けをしている転出者ぐらいです。

 気分はもう新学期。4月に入るとすぐ、新年度の体制を固める会議が開かれます。要するに、誰が何年生の担任をするのか、この仕事を誰が分担するのか、といったことを決めるわけです。そして、それが決まった翌日には生徒が登校してきます。新学期といえばクラス替え。わくわくどきどき、誰と同じクラスだろう、担任の先生は誰?なんていうのが春の学校の風物詩ですが、まさに歴史は夜作られる、でして、ぎりぎりまで準備作業が続くのです。

 さて、そのための準備で一日中PCとにらめっこでしたので、こうして駄文を連ねていても涙目になってきます。資料とディスプレイを交互に見ていると、だんだんと資料の文字がかすんできますので、机上にはいつも天眼鏡をおいてあります。
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 老眼鏡をかければよいのでしょうが、マグカップをそこいらに置き忘れては「ドゥ~ユゥ~ノ~ミィ~、私の湯呑みを知りませんかぁ」などと馬鹿なことをいいながらさまよい歩いている私のこと、めがねも肝心なときに手元になかったりするので、これぐらい大きな虫眼鏡の方が向いているようです。レンズはでかいですが、いやでかいからこそ、倍率はせいぜい3倍から5倍程度でしょう。肉眼でも見えるものをくっきり大きくする程度ですね。

 さて、萬年筆といえばルーペ、ではないですか。私は調整なんか手を出さないぞ、と誓っていても、なぜか見てみたいペン先。より見やすいルーペを求めて遍歴が続きます。神戸方面では「ルーペ部」と呼ばれる一団ですね。

 左が最初に買ったクリア工業製のもの。気合いを入れて20倍です。よく見えますが視野が狭く、ピントの合う範囲も非常に狭いものです。視野の広いものが欲しいなぁ、と思っていたところに、偶然立ち寄った博多の丸善で見てしまったのが右端のエッシェンバッハ。4倍と6倍のダブルレンズで、あわせると8倍から9倍というところ。ペン先だけでなく、ちょっとした小さいものを確認するのにも重宝するので、今は自宅の机上に鎮座しております。

 そして、ずっと狙っていてようやく手に入れたのが中央のルーペ。展示品を安く手に入れることができました。これもエッシェンバッハで倍率は12倍、レンズ径23ミリ。これを数字だけで考えると、もっと倍率を、とか、もっと径の大きいものを、などと考えてしまうのですが、自分のものにして使ってみると実に良いバランスです。やはり道具はスペックだけでなく、使ってなじむかどうかが大切。そのことを改めて認識させられたことでした。
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2009年3月29日 (日)

黒とオレンヂ

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 タイトル通り、オレンヂの毛布の上でゴロゴロしている黒柴の「くま(仮名)」さんです。くつろいでおりますので安心して「ちち(仮名)」さんと遊んでおりますと、すっくと立ち上がってぢっと見つめてくるのです。その眼ぢからに、思わず振り向いてしまうほどであります。

 リンクさせていただいておりますル・ボナーさん。神戸にある大規模な人工島、六甲アイランドで開業されている鞄屋さん。鞄はもちろんすばらしいのですが、Blogがまた凄い。今日の記事を拝見して、思わずお店に急行しましたところ、あふれんばかりのお客様が来店中。しかも、みなさん鞄や革製品の話をされているという異常事態!いつ業態変更したんだこのお店はっ!と訝しがりつつ店内に入ると、店主はいつも通りに「あれ、持ってきましたぁ?」と萬年筆のお話。良かったぁ、普段通りのル・ボナーさんです。ショッカーに乗っ取られたというわけではなかったのです。
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 残念、肝心のル・ボナーさんのロゴが隠れておりますが、オレンジの方はル・ボナーさんでのみ販売のもの。外装シュランケンカーフ、内装は上質なヌメ革で内側に隠すのがもったいないような手触りの良さです。本来は黒い方をお願いしてあったのですが、結局オレンヂも保護してしまいました。普段のメモには赤ステッチの黒を使い、旅行に出るようなときにはオレンヂを、などと夢想しております。
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 写真写り最悪ですが左からカヴェコ、M320、シャレーナ、バーディー、ショート、ラピタの付録、正体不明、そしてキャップレス黒樹脂に同デシモ。どれが合うのかな、といろいろやってみました。何とも思ってなかったのに意外とベストマッチング、というのがオレンヂにM320です。ただし、見た目はバッチリなのですが、吸入式でネジ式キャップというのは実用面では最悪。持ち歩いている内に本体が抜け落ちるかもしれません。

 さすがと思ったのはバーディー。ぴったりとあつらえたように収まります。嵌合式キャップにカートリッヂ式というのも好都合です。キャップレスは素早く抜いてすぐ書ける、のですが、いかんせん大きすぎます。ラピタの付録はクリップが固くてスムーズに挟めませんでした。
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 で、ここまでやってみて、何でそんなに萬年筆にこだわるの、と。いつも持ち歩いてメモを取る、そういう用途には萬年筆よりボールペンでしょう、ということで、プラチナ・ポケットBSL-1000シリーズ。こいつがけっこう合います。同シリーズの2500になると自動で伸びるそうですが、伸びて困ることもあるかも、とこちらを選択。バーディーぐらいのサイズのキャップレスがあれば文句なしですが、当面はボールペンで辛抱。とはいえ、すでになめらかなリフィルはないかと改造の虫が騒ぎはじめているのですが・・・。
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2009年3月28日 (土)

あれぇ?

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 飼い主夫妻のご帰館に、遊んでもらえる、おやつがもらえると期待したのに、何もないので「?」となっている「くま(仮名)」さん。カメラを構える飼い主と反対側にいる妻。両者を見比べるも、どっちも冷たいなぁ、ってな感じでしょうか。

 期待していたことが裏切られて、あれぇ?となることは良くあります。近鉄・阪神相互直通運転開始で、あぁこれで、神戸方面へのお出かけが便利になるぞ、と期待したのですが、思わぬところに反動が出ていて、いいことばかりでもないなぁ、というのが正直なところです。

 それはさておいて、直通は便利だし、ということで、神戸は元町周辺の雑貨屋さん巡りをしてきました。メリケンパークの北あたりには、とても個性的な雑貨屋さんが点在しており、暖かい陽気の中、ぶらぶらするのにもってこいなのです。で、疲れたらpen and message.さんでコーヒーをいただいて雑談。幸いなことに、今日は悪魔の委託品ケースも無風状態で、心穏やかに過ごすことができました。
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 ふと思い立って、お気に入りの店に夕食の予約を入れると、すでに満席とのお返事。2階に併設されているカジュアル系のお店ならお席があります、とのことでしたので、そちらをお願いしました。席は2階でも、お料理はいつものもの、というつもりだったのですが、お店で出てきたメニューは2階のレストランのもの。まぁこれも面白いかとそのままオーダーしたのですが、予想を上回る面白さに、これはハマってしまうかも。夜のみの営業なのですが、1階のリストランテで腕をふるうシェフの奥様が切り盛りするこのレストラン、また来てみたい、と思わせるお店でした。

アルテ・シンポジオ

 ペットボトル入りのお茶についてくるおまけの巾着、切り替えの色がきれいで、これは行かねば、と全8種類を確保しました。写真で見る限り、程よいところで切り替えているように見えます。で、いそいそと袋を開けると、あれぇ~、です。あたりまえのことですが、巾着としてごく当たり前のところ、口を絞るひもを通す部分と本体の部分とで切り替えられているのでした。見事、期待を裏切られました。巾着そのものは、ちょうど携帯電話がすっぽり収まるぐらいのサイズで、さて何に使うというアテもないのですが・・・。

 今日はどんなペンが出てくるかな、と期待をしてくださった皆さん、裏切ってしまいました。すみません。
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2009年3月27日 (金)

にこにこ

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 笑っております。「ちち(仮名)」さん、満面の笑みであります。と、いうのは人間の勝手な思い込み。諸説ありますが、犬は笑わないもので、こういう表情をするとウケがいい、というのを学習してやっているだけなのだそうです。これを打算的ととるか、可愛らしいととるか。わたしは可愛いじゃないか、と思います。それが打算であっても、そのひたむきさがすばらしいと思いませんか。

 今は春休み。生徒が来ない、授業がない学校。教師は営業に出ない営業マンみたいな状態。出勤して仕事を片付けていても、服装がカジュアルだったり、雰囲気がまったりしていたり。そんな日々なのに、なぜか今日が待ち遠しかったのです。金曜日が来れば、その次の日はお休み。普段とは違う、本当のお休みだからでしょうか。
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 そんな金曜日、これからしばらく、金曜日には金色のペンでいこうかと思っております。手始めに、以前に入手して使わないまま保管してあったシェーファー。たぶんインペリアルでしょうか。キャップリングに14K GFの文字があります。スターリングシルバー製のものはインクを入れて使っておりますが、それはすべてタッチダウン式。カートリッジ・コンバータ式のものは使っておりません。これから暖かいシーズンですし、メモ帳などのお供にするにはカートリッジ式で嵌合式キャップのペンが最適。これから活躍してくれそうなペンです。

 で、首軸をひねってみて「???」だったのは、ネジが速く感じること。2回転半ひねると首軸と胴軸とが分離するのですが、回しながら見ているとものすごい勢いで「伸びて」いくように思えるのです。他のペンと比べて、特に違いはないようなので、これは軸の模様による錯覚なのかもしれない、と思っております。どうも最近、変なところに気づいたり感心したりするようで、変態度が上がってしまったのではないか、と心配しております。

 あと、シェーファーのペンにしては「反り」が控えめです。いえ、十分に反ってますが、シェーファーとしてはエグさが足りません。明らかに反っているペン先を見て、「う~む、反ってないなぁ」とつぶやいてしまう私。相当に病が重くなっているのでしょうか。
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2009年3月26日 (木)

はるやすみ

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 ゆったりとくつろぐ「ちち(仮名)」さん。こういう姿を見ることが、少しずつ増えてきました。全体的にはまだまだがさつな子ですが、少しずつ、大人の階段をのぼっているのでしょう。

 県内公立高校の2次選抜、今日が合格発表でした。これで、この春卒業していった子ども達の進路が確定しました。偶然にも今日は楽聖忌。「諸君、拍手したまえ」というところでしょうか。来年の体制を確認するための会議を終えて職員室へ戻ると、昨日までとは打って変わって人影もまばら。転出していく人は荷物の整理に忙しく、それが済んでも事務引き継ぎなど、慌ただしい1日を過ごしていたようです。

 昨年の今頃は、大騒ぎして受検した高校に合格した長女に萬年筆を贈ろうと画策しておりました。高校生の女の子が持つなら、やはり可愛らしいもの。それでいて、萬年筆としてしっかりしているもの。そう考えて、すでに市場から消えていたペリカンM320のオレンジ軸を探し回っていたのでした。
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 ようやく確保したのは、本体のみながら未使用、というもので、うまい具合にEFのペン先がついているものでした。贈る側の親父がうきうきしてしまうほどのコンディションの良さ。これは喜ばれるぞと差し出すも、すでにご案内の通り、「病気が伝染るからイヤ」と手を触れようともせず、結局は親父のコレクションとなってしまったのでした。

 吸入式で、小さいとはいえ良くしなる柔らかなペン先を持つ、なかなかにしっかりした萬年筆。キャップを後ろに挿して書いてみれば、まずまず実用的な長さであることがわかりますが、その軽さもあって、じっくりと落ち着いて書く、という感じではありません。美しいオレンジ色の軸ですが、インクを吸入すると暗い感じになってしまいます。それ以前に、内部のピストンなどが黒く透けて見えております。

 今日は、このペンに黒インクを入れて片手に握り、年度末の書類整理をしておりました。学級担任が仕上げた書類の山をチェックし、お約束のように書き漏らしてあるところを補っていくのです。暖かくて静かな室内。外で野球部が試合をしている声が聞こえ、本当にうららかな午後、睡魔に襲われながらの作業でした。世間はまさにはるやすみ。休暇届を出してスカッと休んでいた頃が懐かしく思い出されます。

 悲運のM320オレンジの代わりに、長女愛用のペンとなったのはゼブラのクリップオンマルチでしたが、1年たった今、書き心地がなめらか、という理由でジェットストリームに交代しております。それを見て、おおっ、萬年筆に近づいてきたっ!と密かに思っておりますが、はたしてこれは、春の夜の夢なのでしょうか・・・。
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2009年3月25日 (水)

びんぼう・・・

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 昨日の「ちち(仮名)」さんと同じ時間に撮った写真。「くま(仮名)」さんは、仰向けに寝転んだ状態でムニャムニャ言いながら左右に体を動かしております。まるで人間の貧乏揺すりのような動きです。

 今日は、年度末の異動が内示される日でした。いよいよ、お別れの春、出会いの春に突入したわけです。この3月の間に異動を済ませてしまい、新学期は最初からしっかりした体制でスタートできるようにしている府県もあるわけで、結婚や転居などでそうしたところへ異動する人とは、早くもお別れです。

 私の勤めている県では、異動に際してある程度の希望を述べることが許されております。何年も希望がかなわない人、すぐにかなう人とさまざまですが、異動を希望する人にとっては、この内示の発表がとても待ち遠しいわけで、そわそわと落ち着かない様子で身辺の整理をしている人を見ると、あ、この人、転勤希望だな、なんて勝手に想像したりする、無責任なストーブリーグほど楽しいものはないのですが、当のご本人にとっては大問題です。
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 私の勤務先でも、何人かの異動がありました。その人が職場にいなくなるとたいへん、というような人は、なかなか転勤しにくい傾向にあるようですし、俗にいう器用貧乏的なこともあるように思います。まぁひとつの学校に5、6年がいいところでしょう。これも府県によっては、そのぐらいの年数で強制的に異動させる、というところがあるようです。

 話はころっと変わるのですが、小学生の頃、鉛筆の両端から削ることを「びんぼう削り」と呼んでおりました。ただし、青鉛筆と赤鉛筆が一体になったものについては対象外でした。写真の筆記具は、まさしくその「びんぼう削り」に見えて実は対象外、というものです。例によって西宮市夙川の分度器ドットコムさんで見つけてきました。以前に紹介しました、お尻が伸びる指示棒メカニカルペンシルと同じ、アメリカ、オートポイント社製です。

 回転繰り出し式で、初期状態では首軸の色と同じ色の芯が出てきます。胴軸の色はアイボリーまたは黒、首軸の色には赤と黒、青と赤など、順列組み合わせでいくつもありますので、店頭で1本選ぶとなるとなかなか時間がかかります。アイボリー軸に赤と緑、これはなかなか見た目がよいのですが、緑色の芯というのはあまり使い途がありません。見た目を取るか実用性を取るか、その両者が一致する人なら問題ないのでしょうが、私の場合は選ぶのに疲れたので、目をつぶってつかんだのがこれでした。
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2009年3月24日 (火)

おちたん?!

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 けっこういい時間ですが、電気を点けるとお座りをする「ちち(仮名)」さん。この子は眠たくないのでしょうか。ばんばんジャンプして暴れていたときに、餌鉢の上に着地してしまい、そこら中にフードが飛び散っております。この落ちた餌を、夜中に拾って食べるので、朝になるときれいなものです。

 年末から今まで、ず~っと、本年度の活動を総括する作業に取り組んできました。年度当初に立てた計画に対して、どのような実践を行い、得た成果と来年度の課題は何であるのか、を明確にしていく作業です。PDCAサイクルを回していくためには大切な作業ですね。

 今年は改革を目指して取り組んでいて、その総括も徹底的に、っていうことでしたので、これが実にたいへん。寝ても覚めても総括、という状態がずっと続いてきたのですが、本日の会議をもって、すべてを完了することができました。時に、日本代表がWBCを制したのとほぼ同じ頃でありました。
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 憑き物が落ちた、とでも言うべきでしょうか。いっぺんに肩が軽くなった気がしまして、夕刻、職場でぼぉ~っとしておりましたら、自宅にいる長男から、「次男が階段から落ちて頭から血を流している」と電話がありました。頭のことでもあり、とりあえず救急車を要請するように告げて、急いで帰宅しました。

 長男は、血を流す次男にタオルを持たせて傷口を圧迫させ、落ちたその場所に座布団を敷いて次男を寝かせておりました。これで上に毛布か何かかけてあれば完璧な救護。いつどこでこんなこと身につけたのか、少しうれしく、また頼もしく思いました。私の帰宅と同時に救急車が到着し、すぐに脳外科のある病院へ搬送していただきました。

 幸い、脳内の出血などはなく、おそらくは骨折もしていないだろう、ということで、長さ7センチほどの傷口を縫合する処置をしてもらって帰宅いたしました。本人も至って元気で、「寝たままトンネルみたいなの入った」などと喜んでおりましたが・・・・・。
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 事故で亡くなる人のうち、現場が自宅、という人の割合はけっこう高いそうです。電話を受けたときはそれが頭をよぎり、一瞬白くなりまして、「えっ! おちたん?!。。。」という感じでした。こうして呑気に駄文を連ねていられる幸せに感謝しつつ、今日の1本、オマスのハイテクミロード、T2です。

 胴軸とキャップ、そしてペン先がチタンで作られています。キャップリングだけでなく、首軸にもグレカパターン(通称ラーメンマーク)が入っており、12面体の造形と相まって、けっこう派手め、いかついペンです。チタンですので手にするとフワッと軽く、それでいて金属を思わせる重みも感じられる、個人的には絶妙な重さです。

 チタンで細字、しなやかなようでいて、どこかぎこちない感じの残る、金ペンとは明らかに違う感触ですが、なじんでくると嫌いではない、独特の筆記感です。この3ヶ月ほど、修羅場の中にあって、いつも背広の内ポケットにささっていた、苦楽をともにしてきたペンなのです。とりあえず、お疲れさま。
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2009年3月23日 (月)

ひといき

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 朝、もらった餌を半分ほど食べ、日付が変わる頃に残りを食べ終わって、満足そうにゆったりする「くま(仮名)」さん。いつものお食事パターンです。難儀なのは育ち盛り、食べ盛りの「ちち(仮名)」さん。カリカリとドッグフードを噛む音に触発されて自分も何か食べたいと大騒ぎします。でも、彼女はパピーなので1日2回、餌をもらってるんですが・・・。

 明日は修了式。子ども達は春休みに入ります。先生という仕事、春夏冬の休みがあっていいね、などと良く言われますが、それは大昔の話。その期間に1年分の有給休暇を消化することさえままならないのが普通・・・なのですが、不思議なことに有給使い切っても足らない、という贅沢な悩みを抱えている人もいて、そういう人が身近にいればいるほど、自分の有給休暇は消化されないまま過去のものになっていくのです。S13

 とにかく、生徒に関わることは明日までに勝負をつけないといけませんから、職員室は大忙し。それでも優雅に定時退勤する人はいるので、その分は残った人が肩代わり。結局、学年主任の先生方は11時過ぎまで学校を出られませんでした。何かお役に立てればと待機していたので、今日発売の「趣味の文具館」を買いに行くこともできない・・・と嘆くところですが、今日は大丈夫。餌を食べ終えた「くま(仮名)」さんさながらに余裕たっぷりです。3連休に立ち寄った文具店で、フライング発売されているのを発見、すかさず確保しましたので、あとはいつ読もうか、ということだけ。明日、早く帰宅できたらゆっくり楽しむことにしようと皮算用しております。

 以前、ある文具店で在庫整理をしているところに行きあわせて、お店の方と一緒にあぁでもないこぅでもないと、自分のものでもない在庫品を見てはコメントをたれておりましたら、ふと目にとまったものがありました。気になりながら、今まで手にしたことの無かったLAMY VISTAです。日本ではサファリのスケルトン、というほうが通りがよいですね。

 これ、ノベルティか何かだったのでしょうか。どういう経緯でそのお店に来たものかわかりませんが、胴軸のLAMYロゴのちょうど反対側に「趣味の文具箱」という文字が入っております。余計な文字が入っているから。。。とお店の方は恐縮されてましたが、私はむしろ喜んで買わせていただきました。意外に思われるかもしれませんが、私、変なもの、珍しいものが好きなのです。
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 そしてもうひとつ。今まで知らなかった、気づかなかったことですが、この萬年筆はこういう状態で流通しているのだな、ということ。軸内にインクカートリッジが見えますが、これは胴軸の底まで入りません。そのまま首軸と接合しますと、それだけでカートリッジがペン芯に刺さりそうになります。それを防ぐためでしょうか、段ボールのような紙の輪が、首軸と胴軸の間に挟まれています。

 カートリッジ附属でケースもなしに売られる場合など、これだと安心ですね。私がサファリを知った頃には、すでに立派なケースに入って売られておりましたので、こういうものを目にしなかったのでしょう。

 こんなしょうもないことに感心している間に、趣味の文具箱13号、少しでも読めば良かったと思いつつ、寝る前に一仕事やらねばならないのを思い出してしまいました。
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2009年3月22日 (日)

ひねり

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 飼い主の手を加えて、獲物を仕留めるかのごとく振り回す「ちち(仮名)」さん。調子に乗って噛んでいると、「こらっ!」と叱られて反省し、お利口さんに。それをほめられるとまた調子に乗って・・・の繰り返しです。あと半年から1年は待たないと、おとなしい犬にはならないのでしょう。

 この3連休、東京へ行くことはできませんでした。誠に残念。どれほど自分が頑張っても、仕事は組織でするもの。すべてのデータが揃わなければ仕事に取りかかれない私は、結局週末には何もできず、この3連休に固め打ちとなりました。誰一人いない学校というのは、意味不明な音が聞こえて不気味なものです。休みの日にそんなところに一人いて、脇目もふらず仕事をしているというのは本当に馬鹿馬鹿しいものです。
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 馬鹿馬鹿しいといえば「ぷちえう゛ぁ」です。全くもって馬鹿馬鹿しいですが、DVD買い込んで見ている自分が笑えます。エヴァンチョーが持っているのが安物のスケルトン萬年筆。名前すらわかりませんが、一応舶来ものです。

 スペインのINOXCROMというメーカーのもので、鉄ペンながらイリジウムポイント。の文字も誇らしげであります。無くしてもそう落ち込まずにすむ、こんなペンを職場に置いておくと、ただの筆記具とはいえ、ひとひねり効かせた感じでいいかな、とも思いますが、黒い樹脂軸のキャップレスで痛い目に遭いましたし、職場では誰かに持って行かれる危険性があります。
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 ヨーロッパタイプの短いカートリッジが使えます。予備を軸の中に入れておけるのも良くあるパターン。緑や赤の樹脂が透明な軸を通して見えるところもなかなかしゃれております。高級そうではないけれど、ちょっとその辺のペンとは違う感じがするので、気軽に持って行くのがためらわれるのではないか、と期待できます。

 老眼なので、ルーペでクリップの部分を見て、???となりました。INOXCROM SPAINという文字、逆さまではないですか。この文字をまともに見るにはクリップの裏側から、ということになりますが、当然そこはキャップです。透明なキャップですが、しっかり緑色のインナーキャップがついているので、クリップの反対側から文字を見ることはできないのです。いったい、どういう意図でこうしてあるのか、ひねりを効かせようとしたのか、それともただのエラーなのか・・・。謎です。
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2009年3月21日 (土)

エボニー

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 遅れていた換毛もすっかり終わり、黒い毛並みが美しい「くま(仮名)」さん。あちこちに走る茶色や白のラインも見事です。黒柴は最近よく見かけますが、顔が真っ黒だったりして、バランス良く色が混じったのは少ないようです。こういうのを親ばかというのでしょうね。

 昨日、pen and message.で受け取ってきた箱。その中身も、黒いところに茶色の縞が絶妙に混じったものです。黒檀をくりぬくという、なかなかに贅沢な仕様のペンケース。岐阜の木工家永田さんが本体を作り、神戸の鞄職人松本さんが革で内装を仕上げたものです。萬年筆を固定する革のベルトが固く、こりゃ難しそうだと感じたので、店主に無理を言って持参したペンを収めていただきました。

 こうしてみると、ペンが映えますね。ぎょうさん持ってるペン、ちょっとは整理せんかいっ!っていわれたら、トレド以外ならこのあたりを残すだろうと思う萬年筆達です。
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 蓋を閉めたときにぶつかる危険を予測してクリップを横に向けてくださったのですが、このケースの試作品には剣先1号なんかも収まっておりましたので、その辺は問題なさそうです。とても珍しいイタリア製萬年筆のケースに触発されて、10本入りのケースを作るぞ、って宣言されてからここまで、異例のスピードでモノができたことに正直驚いております。しかもこれは改良が施されたセカンドロットなのです。

 conplotto-10、10本の秘密計画、というほどの意味だそうです。正直、計画を聞いていたときには、10本「しか」入らない割には重くて大きいし、手に入れるつもりはなかったのです。たまたま神戸に行った日に、岐阜の木工家永田さんに現物を見せていただき、内装担当の松本さんにコーディネートを聞くうち、心が動いてしまいました。
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 ルアーケースからヒントを得たこのケース、これだけ大きく重くても、持ち歩き用として計画されたものです。さすがに日常生活の中でこれが活躍する場面は想定しにくいのですが、WAGNERの会合に参加する場合などにはうってつけのものといえます。メインは花梨こぶやウォールナットなどで、この黒檀はちょっと変態。何より、持ち歩きに気をつけないと割ってしまいそうです。それでも、萬年筆自体が取り扱いに注意を要するものなのですから、そのケースの取り扱いに注意する、っていうのもある意味理にかなっているといえなくもありません。人はこうして、自分の行動を正当化していくものなのでしょう。。。。。

 神戸六甲アイランドのル・ボナーさんへ行けば試作品を見せていただけましょうし、運が良ければ元町のpen and message.さんでも現物を見られるかもしれません(良くお店に来る人、少なくとも2人が持ってます)。開けたときに指を挟まないように工夫された部分が、このケースの形を何とも味のあるものにしています。白蝶貝か何かでしょうか白くて丸い象嵌が、ここを開けるんですよ、という目印になっています。

 魅力的なこのペンケース、4月のペントレーディングTOKYOで正式デビュー、ということになっているようです。萬年筆の周辺が充実していくのは、とっても楽しいものですね。
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2009年3月20日 (金)

聞香会の夜・再び

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 阪神三宮駅3番線にて撮影した方向幕。近鉄線内では赤地になります。今日から近鉄と阪神の相互直通運転開始。阪神電鉄の本線は、JR大阪駅のそばにある大阪梅田から神戸へ向かい、神戸高速鉄道という、線路や駅施設だけの会社を介して山陽電鉄に乗り入れ、姫路までの直通列車を走らせています。首都圏でたとえるなら、東急東横線が横浜の地下鉄に乗り入れ、さらにその先、小田原あたりまで行ってる、という感じです。

 大阪梅田と甲子園球場との中間にある尼崎という駅から分岐していた線が、近鉄の終端駅であった難波まで延伸されたので、奈良と神戸三宮の間に直通列車が走るようになった、というわけです。こうした、都心を通り抜ける形の相互乗り入れは、首都圏の人にとってはふつうのことでしょうが、関西圏では珍しいのです。
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 平城宮跡にほど近い大和西大寺駅の発車案内板。この駅からは大阪、京都、奈良、橿原神宮前の4方向に路線が分岐しております。この駅から伊勢志摩や名古屋方面へ向かう列車もありますので、列車の行き先は京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、三重県、愛知県とバラエティに富んでおります。明日からは甲子園球場で春のセンバツ。近鉄沿線の皆さんは甲子園球場に行くのが少し楽になりました。

 こんなにようさん鉄道ファンがおるわけないやろっ!っていうぐらい、走る電車はすべて先頭車かぶりつきラッシュ状態、駅のホームではカメラの放列。けっこうな混雑でした。阪神に乗り入れる快速急行は土曜休日、近鉄線内を8両編成で走るのですが、ホーム有効長の関係で阪神本線内は6両編成に制限されます。そのため、尼崎駅では阪神電鉄の人たちにとって未体験の「本戦上での増解結」という作業が行われるわけですが、これが不手際の連続で、大いにダイヤが乱れておりました。しまいにはダイヤ回復のため、阪神側を6両で走ってきた列車に増結せずそのまま近鉄へ、という対応もとられたようです。
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 まぁ、そんな混乱の中、ゆったりと神戸へ。7時から元町pen and message.で開かれる第2回の聞香会にお邪魔しました。香りの違いどころかどんな香りなのかもわからん、という状態だった前回の受講生達は、「初めての方にお譲りする」という美名のもと、少し下がった位置から聞香会の様子を観察しておりました。ひとことでいうなら、前回の受講生達はほぼ全員が「落第」で、今回の受講生の皆さんは「進級できます!」てな感じ。今日の受講生の皆さんを対象にするなら、ステップアップした講座も開催可能でしょう。
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 私めは、この箱を受け取っただけで満足。聞香の方は妻にまかせて遊んでおりました。萬年筆屋さんの店内で、7、8人ほどが和服を着た高校生から真剣な顔で話を聞いている、その傍らで店主と女性客が萬年筆選びをしている。そうした光景を店の片隅からおっさん4人ほどで観察・評論している、という状況、これが意外とおもしろいものでした。

 アホなことばっかりですが、それでも今宵の「香を聞く会」に触発された部分もあり、帰宅後に香を焚いてみました。いい香りです。
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2009年3月19日 (木)

春の足音

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 お散歩から帰ってきた「くま(仮名)」さん。この子はめったに餌をねだりません。その内にくれるはず、と信じているのでしょうか。世話をしている長男が餌をやるのを忘れ、そのまま1日放っておかれたこともあるほどです。

 寒さもこれまで、というお彼岸、今日はとても暖かく、午後からは春の雨。冬の服では汗ばむほどの1日でした。私のところのお墓は高野山にあって、春のお彼岸ですとお墓掃除をしている手が凍えるほど寒いのが普通なのですが、今年はそれほどでもなさそうで、気持ちよくお墓参りができそうです。
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 週末ですので、怪しい雑貨屋さんに寄って2色ボールペンを買ってきました。なぜ買ったのかというと、変なものだったからです。かえる、ぱんだ、くま、ねこ、うさぎそれぞれの耳の部分(かえるは目の部分)がノックボタンになっています。ちゃちなものに見えて、なかなかしっかり作ってありますし、何よりMADE IN JAPANであります。

 今日みたいに暖かい日があって、こんなカラフルな筆記具があって、いよいよ春やなぁ、という感じがいたします。
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 軸の先端部分を回して引き抜くと、かなり深く胴軸内に入り込んでいる構造がわかります。このおかげで、胴軸内で芯がカタカタいわないのではないかとにらんでおります。芯はごくごく一般的な油性ボールペンそのものですが、スムーズな書き味です。

 店頭ではカゴにばさっと入った状態で売られておりまして、かえるがよいか、それともうさぎか、などと悩みつつひっくり返しているうち、全部で5種類あることが判明したのですべて保護したという次第。はい、アホです。ふざけた見た目とは裏腹にとても実用的なところが泣かせますが、結局は5本揃って見せびらかしては喜ぶ、という使い方になるのでしょう。そう考えると、不憫なボールペン達です。
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2009年3月18日 (水)

ぢっと手を見る

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 帰宅した飼い主を出迎えて、ぢっと手を見る「ちち(仮名)」さん。嵐の甘噛み攻撃を「だめ」と叱られて我に返ったところです。疲れだけは確実にたまっていくのですが、仕事が片付いていく気配はありません。むしろ、日増しに仕事の山が大きくなっていっているように思います。このままでは、今年も世界の萬年筆祭りを体験することはできないかも・・・という思いがよぎります。そんな切迫した状況でも、犬を見ていると癒されるというか、ふっと力が抜けます。

 お昼過ぎ、仕事に行き詰まったので、ぬらぬらの萬年筆でいたづら書きをして気持ちを鎮めておりましたら、超がつくほど達筆の上司に「そらあかん。まずは鉛筆、それも三角のからや。」と言われてしまいました。ってことは、私、ペンの持ち方からやり直しですか・・・。
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 小学2年の次男が漢字の練習をしているのを見て、小さい頃の自分にそっくりなので思わず唸ってしまいました。鉛筆の芯はおろか軸が折れそうなほど強く握り、ノートの5ページ先まで跡がつくほどの筆圧で書いていたからです。で、ふと思いついて万年筆で書かせてみたところ、思いの外ハマってしまい、最近では普通の筆圧になってきたように思います。

 その次男が、「お土産は萬年筆ね」というので、神戸元町土産に買ってきたのがステッドラーの学童用萬年筆。線路の犬釘ほどの、六角ボルトのようなパッケージに入っております。このパッケージ、見た目の通りネジになっていて、くるくる回してあけるようになっております。
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 萬年筆、インクカートリッジ、お名前シールとその保護フィルム、取扱説明書が一緒に収められております。日本語版の説明書はおもしろくも何ともない普通のものですが、元々のやつはやたらに長くておもしろいですね。それぞれの図の横には、ビークルIDプレートと同じマークとともにD、GB、F、E、NL、P、Iの7カ国語で説明があります。すべての国名、一発でわかりましたでしょうか。社会を教えていたのに、私はちょこっと調べてしまいました・・・・・。
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 図でわかるように、左右どちらで握ってもOK、みたいなことが書いてありますが、握る位置などに違いはありません。他のメーカーと同じく、親指と人差し指の先をあてがうくぼみがあるだけです。学童用に最適なペン先、なんてことも書いてあります。要は、タフだということなのでしょう。次男は今、このペンに何色のインクを入れようかと迷っているそうです。
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2009年3月17日 (火)

思い出

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  お帰りなさい、遊びましょ、という「くま(仮名)」さん。本当にこの子は可愛らしいです。もちろん「ちち(仮名)」がダメというのではなく、この子がかわいいのです。見た目も、性格も。「ちち(仮名)」さんはまだまだパピーですから、この先まだまだ魅力的になっていくことでしょうが、それでも「くま(仮名)」さんを超えることは難しいと思います。

 「くま(仮名)」さんの左奥、元々の壁を守るために張った合板がハゲておりますが、これは「くま(仮名)」さんご幼少のみぎりの思い出。その頃の彼女は、手当たり次第にかじりまくっていたのです。

 さて、飼い主はトチることもなく無事に卒業式の司会を終えました。毎年毎年、終わってみるとそれぞれに感慨深いものがあります。生徒達が卒業していって、うれしく晴れやかながら、どことなく寂しい気持ち。それを紛らわすためでしょうか、卒業式の夜は大概、呑み会となり、卒業していった子ども達の思い出話に花を咲かせることになるのです。
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 こちらの萬年筆は、同僚の思い出の品。20数年前、新婚旅行の際に奥様から贈られたダンヒルです。時期的なことや外観などから考えると、製造元はモンブランあたりでしょうか。ケースの中には金色に塗られたヨーロッパタイプのカートリッジが入っておりました。

 たまに使われる程度だったものを、無理矢理神戸のお店に持ち込んで調整。見違えるようになった書き味に、持ち主はすっかりハマってしまい、それ以来ヘヴィーローテーションで使われるようになりました。

 しかし、ここ数ヶ月、たいへんな忙しさが続いたため、萬年筆を使う機会も激減。気がついたらインクが固まっていた、ということで、洗浄のために預かってきたものです。アルカリイオン水で洗浄してから1晩水につけおき、そのあと超音波洗浄機で軽くブルブルして、するするとインクが出てくるようになりました。

 実はこのペン、黒インクのつもりでボルドーインクを使っていたので、洗浄してもなかなかしぶといのです。私は筆記角度が違うので、あまり気持ちよくありませんが、持ち主はたいへん気に入っている1本。この1本と決めた萬年筆をとことん使い倒すというスタイル、憧れますけれど私にはとても無理なようです。
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2009年3月16日 (月)

昨日の続き

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 異様に胸を張って立つ姿勢から、最近は「春日」の異名をとるようになった「ちち(仮名)」さん。時期的にも、自分をより大きく見せたい、他の者より上位に立ちたいと思うお年頃。子ども達も、すでに下の2人は舐められつつあるようです。舐めている相手にはがんがん甘噛みするという、舐めてるのか噛んでるのかややこしい話になっております。

 明日は卒業式。飼い主は司会者を務めます。今年で6年目とはいえ、何度やっても卒業式の司会は緊張の連続。式の間中、ずっと頭の中は真っ白です。何も覚えていないので、反省点や改善点も出てこない、したがって次の年も緊張して頭の中真っ白、の繰り返しです。そういう状態ですので、今日は昨日の続きでお茶を濁すことにいたします。

 お茶にインクを入れたら濁ります。これ常識。同じく、すでにインクが入っているペンに別の色のインクを入れたら濁ります。ちょうどタイミング良く干上がっていた(しかも極黒!)丸善のアテナ萬年筆を良く洗浄して、つけペン状態で線を引き、その下には綿棒で線を引きます。写真もいまいちですが、実際肉眼で見てもそれほどはっきりとした違いのない色もあります。
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 少し茶色がかった黒、という感じの「侘」ですが、このインクを洗浄するとしっかり緑色が出てきます。そして「寂」については、青みを抑えたブルーブラック、というもの。これも洗いますと思いっきり青色が出ます。まぁ当然でしょう。

 難しいのが「凜」ですね。煮詰まったボルドー、というところでしょうか。ストロボを焚いて白飛び気味に撮らないとただの黒っぽい色にしか写りません。でもこれ、けっこう好きな人がいそうな色です。

 ちょっと傾向の違う「颯」は、見たままの空色。色彩雫シリーズの孔雀や紺碧などとも似通った色ですが、乾いてきても緑系が出てこない、水色水色したままみたいです。

 「侘」なんかですと、普通の人には黒にしか見えないでしょう。「寂」も何とか仕事の書類に使えそう。飼い主はこの2色を使ってみようと思います。「凜」は妻が気に入ったという色。3色だけ買うのは不憫なので、「颯」も買ってきたのです。

 以上、2日にわたってお送りしました。大阪心斎橋の東急ハンズ8階で売ってます。近くにはかの有名な「フラナガン」なんかもありますので、名古屋、岡山あたりまでの方、いかがですか?
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2009年3月15日 (日)

白、黒、そして赤

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 昨日の「ちち(仮名)」さんに続き、今日は「くま(仮名)」さんが水を飲んでいるところを。彼女はすっかりおしとやかになり、水を飲むとき、餌を食べるとき、本当に上品に、しずしずと進めていきます。ストロボを焚いて撮ったのですが、その光にも動じることなく、悠然と水を飲み続けておりました。黒と白の体毛に、ちらっと出た赤い舌が印象的ですが、何といっても目が可愛らしいのです。

 飼い主は今朝から、白のカッターに黒のスーツという「くま(仮名)」さんのような姿で祖父の法事。それが終わるとネクタイのみ赤いものに取り替えて神戸へ車を走らせます。千葉県で勉学に励んでいるTSさんが帰省中で、しかも萬年筆菌を感染させて重篤な状態になった友人を連れて元町に来る、という情報を得たので、ここはひとつ、いろいろとペンを見せびらかして余計に病を重くしてあげようかと。
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 お店では久々にお会いする懐かしい顔もあって、来て良かったとの感を強くします。イベント中で詰めていらっしゃったK谷さんともお話しさせていただき、予定通りTSさんとそのご友人の病を重くして、早めにお店を辞しました。家族が探しているものが三宮の東急ハンズで見つからなかったので、望みを託して心斎橋の東急ハンズへ向かいます。

 ここで、捜し物はめでたくゲットしたのですが、余計なものまで手に入れてしまったのです。東急ハンズ心斎橋店オリジナルインク、全4色であります。ネーミングにやられて買ってしまったという感じでしょうか。

 どことなく茶色が入っているかのような黒が「侘」、ブルーブラックの青みを抑えた感じの「寂」、熟成したワイン色という「凜」、そしてこれからの季節に使ってみたい「颯」と、漢字1文字のネーミングで攻めてきました。特に「寂」は使ってみたいと思わせられる色です。インク名を書いた紙は、和紙を手で切りました、という風情のもので、万年筆で書かれたにじみ具合がいい雰囲気を出しております。さて、どれをどのペンに入れようか、また楽しい悩みの種ができました。
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2009年3月14日 (土)

ホワイト

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 甘噛みがきつく、なかなか治まらない「ちち(仮名)」さん。もうすぐ生後7ヶ月ですが、体格は成犬並み。当然、あごの力も強いので、本人(犬)は甘えているつもりでも、噛まれている方は怪我をしかねません。10分以上、噛んだら「だめっ!」と目を見る、これを繰り返していい加減ヘロヘロになったところです。水を飲むのも 、給水器から少しずつ出てくるのが待てず、がりがりパイプを噛んでおります。

 明日は法事なので、お供えを買おうとデパ地下に行きましたら、異様なほどのおっさん密度。これが惣菜売り場なら、奥様方が一斉に家事放棄したとか、実家に帰ったとか、そういうことも考えられるのですが、お菓子売り場の混雑というのは・・・と考えて、自分の鈍さに苦笑しました。そう、今日は、商売のためとはいえ、何でこんなこと思いついたんだ、というホワイトデーなのでした。

 偶然にも今日は、ロースクールに合格した姪に萬年筆を贈ろうと約束した日。左利きで、横書きの文字のラインとほぼ平行にペンを持ち、ぐいぐい押し書きしていく彼女。百貨店や文具店で適当なのを買ったら最後、「萬年筆って書きにくいから嫌い」となるのは明白です。入学前から先輩達に「腕がしびれるほど書く」とたたき込まれている彼女。万年筆で書いたら楽やでぇ、という悪魔のような叔父からの誘惑に取り込まれてしまったのでした。

 まずはLamiで腹ごしらえをしてからpen and message.へ。全くの萬年筆初心者であること、将来は司法試験を受ける予定であることなどを告げて、吉宗さんの前に彼女を座らせます。プラチナ3776金魚やセーラーのプロフェッショナルギアなど、カートリッジが使えるものを中心に試していた彼女ですが、軸の重さやバランス、ペン先の感触など、しっかりと自分の感想を述べているのには感心しました。これも、吉宗マジックの一部なのでしょう。Shirokame_3

 最終候補に残ったのは白のプロギアとペリカンの白亀。正直ここは甲乙つけがたかったようですが、「う~ん、どうせなら見た目のいい方」ってことでM400ホワイトトートイズがWinnerに。便器のような白ではなく、アイボリーとでもいうべき色合いも良かったのでしょう。これをぐっと細字にしていただいて、プラチナのカーボンインクとセットで。猛烈に特徴的な書き方なので、萬年筆になじんでくるとどのように変化していくのか、そして、そのたびに元町を訪れては調整してもらって、やがては・・・って、そうならないことを祈るのが親族たるもののつとめですな。

 帰りにル・ボナーさんに寄ったのですが、ここでも一大事が!なんと、お店に入って聞いた店主の第一声が「これかわいいでしょ」カバンのおすすめだったのです。いつ訪ねても、「今日は何持ってます?」「あのね、これいいんですよぉ、書いてみてください」から始まるル・ボナーでのひととき。今日はあまりのことに完全に虚を突かれたのと、ハミさんの「今日はホワイトデーよねぇ」のだめ押しに、バッグ1本お買い上げとなってしまったのでした。まぁ、おっさんから見てもあまりにかわいいのでよしとしましょう。
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2009年3月13日 (金)

もうすぐ

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 ボロボロになった筆入れをくわえて立つ「ちち(仮名)」さん。レトリバーあたりを模した筆入れは、ある日突然、犬のものとなり、程なくしてその機能が失われておもちゃとなり、今、その使命を終えようとしております。簡単に書くと、犬に噛みつぶされた筆入れ、ですね。

 「ちち(仮名)」さんは、ぬいぐるみなどをくわえてケージの外に放り出す、ということをよくやります。それを家族が拾ってケージに投げ入れると、再び同じことを繰り返すのです。傍目には、犬が遊んでもらっているというより、人間が遊んでもらっているように見えます。

 飼い主の勤務校では、来週の火曜日に卒業式を迎えます。今日は、県内公立高校の一般選抜学力試験でしたので、3年生担当の教員は生徒のいない1日を過ごしました。こう書くと、そりゃ楽でしたね、となるわけですが、実態はまるで違います。いつも以上に目の回るような忙しさで、この1日を与えてくれたことを天に感謝しつつ、朝の7時から夜の10時まで学校で過ごしたのでした。
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 卒業アルバムや卒業文集、卒業を祝う各種の印刷物、通知票などの成績物、そして卒業証書。卒業証書以外は月曜日に配布しなければなりません。早くから準備を進めてきてはいるのですが、通知票などは成績が出そろったのが今日の昼前、という状態。差し迫った状態にもかかわらず別の仕事でPCを占有されて、日の高いうちからブチ切れモードの飼い主。それでも、卒業式は学校で最大の行事。何が何でも間に合わせなければいけません。

 ようやく仕上げて、ヘロヘロで帰宅してみると、郵便受けに「御入学記念」の萬年筆が届いていたので、思わず脱力したことでした。ユーキャンの実用ペン字講座、今申し込むともらえます、っていう萬年筆、ボールペン、メカニカルペンシルのセットです。これは不要という方に譲ってもらったもので、講座に申し込んだというわけではありません。私の悪筆はなおりません。

 ケースもペン本体もパステルピンク。萬年筆のペン先には GENIUS GERMANY IRID.POINTと3段に刻印があります。一緒に写っておりますが、ヨーロッパタイプのカートリッジが使えるようです。

 卒業式のことに必死になっていて忘れがちですが、これが終わると新学期、そして入学式ですね・・・・・。
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2009年3月12日 (木)

いっしょに

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 あまり相性のよくない2頭。「くま(仮名)」さんは年上の余裕からか、よく「ちち(仮名)」さんにちょっかいを出します。ただしこれには条件があって、「ちち(仮名)」さんがケージの中にいるとき限定です。何を見つけたのか、2頭一緒に同じところに注目しております。

 今日は長男がとっても落ち込んでいて、「くま(仮名)」さんも、たらんとしっぽを下げ、伏し目がちにじっとしていたそうです。家族の誰かが幸せでない気持ち(哀しい、怒っている、心配)でいるとき「くま(仮名)」さんはいつもそうなります。犬といってバカにしてはいけません。きわめて敏感にその場の空気を読むのです。長男が自室で床につき、飼い主が帰ってきたとき、ようやく元気を取り戻した「くま(仮名)」さんでありました。

 犬ですらそうなのですから、家族たるもの、お互いに力を出し合い、励まし合うべきですね。恋人同士や夫婦、親子や家族。向き合っていることがよしとされがちですが、実は飼い主、そうとも思わないのです。向き合うより、同じ方を見ている、その方がしっくり来るように思っております。
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 生徒が問題を起こしたときに保護者に来てもらいますと、そのあたりのことを考えさせられます。教師と保護者が向き合うだけでは、対立になりかねません。目の前にいる生徒の将来という「同じ方向」を見ることが大切だと思うのです。若かった頃、向き合おうとすると横に座って、同じ方を見ることの大切さを教えてくれた保護者がありました。今日まで先生をやってくることができた自分は、生徒とその保護者に教えてもらい、育ててもらったと思っております。どうも最近、そういった保護者の方に出会わなくなったように思うのは、自分が歳をとったからでしょうか。

 さて、一緒に同じ目的に向かう、ということで、古風なケースに収められたPILOTカスタム、スターリングシルバー軸の3本セットです。萬年筆、ボールペン、メカニカルペンシルというおなじみのセットですが、古いものは意外と揃えにくいものです。同じようなセットがもう一組ありますが、すべて同じ模様の銀軸ながら、クリップが金色のものが混じっていたり、時代的に離れたものが入っていたりしております。その点、このセットは販売当時からのトリオだそうです。萬年筆の方はおなじみの爪形、シルバーンのそれを一回り小さくしたようなペン先のものです。

 春めいてきましたし、このセットと手帳だけを持ってぶらりと出かける、なんて状況にあこがれてしまいます。これから、1年のうちで一番忙しい時期に突入しますので、あこがれだけに終わってしまいそうな公算大ですが・・・・・・。
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2009年3月11日 (水)

ただ待つ

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 飼い主が帰ってきたのを見て遊ぼうと訴える「くま(仮名)」さん。お座りの姿勢を基本に、ぴょこぴょこと小さく跳びつつ、ワンワン吠えておりますので、このようなブレた写真になっております。家に帰ってきてBlogを書くのがやっとで、その次に意識が戻った時は職場に向かって車を走らせている、そんな毎日が続いていて、このところ犬たちともあまり遊んでいないのです。

 それでも、実は忙しくも何ともないのです。遅くまで職場にいるのは、ただひたすら待っているだけで、ろくに仕事もできていません。職場で最も処理速度が速いのは私の机上にあるPC(私物)だから、それを使えば仕事がはかどるよ、と「PCに詳しい」人が言ったので、「PCはさっぱりわからん」人たちが私のPCを占領する事態が続いております。しかも、何をするのかわかりませんが、確実に調子を落としてくれるので、やっと空いたと思ったらフリーズしたり。困ったものです。

 みんなが帰ったあと、一人ぽつんと職場に残って通知票作りに取りかかったのですが、なんと、データが揃っていない。明日のうちには仕上げなければいけないのですが、いまのところ、影も形もありません(大泣)。なんとも とほほ な毎日です。

 うまい具合に明日は12日の木曜日なので、日付が変わるまで合わせ鏡をして職場で待ち、悪魔を捕まえて頼んでみようと思います。「俺のしなければならん仕事、全部仕上げて頂戴。その後、跡形もなく俺を消すのも忘れずにね。」と。仕事は仕上がるわ自分は消えてなくなるわで、こんな楽なことはありません。
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 さて、楽といえば、この時期は大量の書類を書くことになるので、楽な筆記具が必要です。そこで、一見、新手の廉価版萬年筆に見えるこいつを試してみました。外袋のワンポイント模様が気分を盛り上げてくれますが、実はこれ、インクローラー。萬年筆のインクカートリッジを挿して使う水性ボールペン(のようなもの)なのです。

 さぞかしスラスラ書けることだろうと期待して・・・・・裏切られました。インクを選ぶことで印象は変わるのでしょうが、萬年筆には遠く及ばず、普通の水性ボールペンやゲルインクのペンにも勝てそうにありません。

 で、落ち着いてよく考えてみると、たくさん書類を書くのは学級担任の先生達。私はPCで書類を作るばかりで、萬年筆も完全に趣味の世界のもの。道理で、最近、インクが濃くなった萬年筆が増えているわけです。
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2009年3月10日 (火)

不本意

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 帰宅してみると、家族は寝静まっていてリビングは真っ暗。クンクンという声だけが聞こえます。帰りを待っていてくれた犬たちが本当にかわいいと思える瞬間です。電気をつけると、飛び上がって手を伸ばす「ちち(仮名)」さん。あまりに動きが激しいのでほとんどブレた写真ばかり。耳が切れていますが、これが一番マシなショットでした。

 8時過ぎに「さぁみんな、帰りませんか」ってなことで、一同帰り支度をはじめましたので、私は愛車エスカルゴのエンジンをかけに外へ出ました。寒さが和らいできたとはいえ油断は禁物。十分に暖機しない状態で走り出すと、プスッと機関停止。再始動は絶望的です。それがわかっていながら下手を打って、始動直後にエンジンは沈黙。スタータの音が弱々しくなるほど回してみますが反応なし。

 これまでの経験から、こういう時は無理せず、1時間かそこら放置して再チャレンジするのがよいということで、同僚が帰って行く中、再びPCを立ち上げてお仕事再開です。再始動が確認できるまで待ってあげよう、という優しい同僚もいたのですが、あまりに申し訳ないので「大丈夫、必ずかかります」と適当なことを言って、広い校内にただ一人となりました。
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 夕方から夜にかけて、学校はとっても寂しく、怖いところです。PCに入っている音楽をがんがん鳴らしながらたまった仕事を片付けていきますが、はかどることはかどること。昼間からは考えられない進み具合です。これはエスカルゴが、どうせ帰っても仕事しないんでしょ、だったら・・・と言ってくれたのだと思うことにして、仕事に没頭すること2時間。もういいだろうと車に乗り込んで始動の儀式です。

 キーをONにし、アクセルを底まで踏み込んでから、気持ちを込めてキーを回します。お、火が来た、と思ったら沈黙。これを何度か繰り返して、やっと来た弱々しい火を逃さず、右足に力を込めます。冷間にふかすなんて、悪いことだとわかっていますが、とにかくエンジンがかかってくれなければ話になりませんので、ごめんなと言いつつふかすことしばし、ようやく水温計の針が動き始めたのを見て、少しずつ慎重に右足の力を抜いていきます。ここまで来ればもう大丈夫。家に帰るまでエンジンが止まることはありません。

 早い時間に帰れなかったのは不本意ですが、仕事がはかどったのは喜ばしい限りです。ふと、先日、阪急電車で寝過ごしたときのことを思い出しました。時間つぶしに乗った電車で爆睡し、降りる予定の駅で電車が折り返したのも知らず眠りこけて、気がついたら乗車駅のひとつ隣の駅。あわてて飛び降りて、精算のために改札を出ました。
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 もうすっかり日も暮れて暗い中、暖かな白熱電球の灯り。阪急岡本駅前のベトナム雑貨店 Zenma さんで見つけた小物入れです。寝過ごすことがなければ、おそらく知らないままであったろうこのお店。次の電車までの時間つぶしにと入ってみて、なかなかに興味をそそられるお店であることが判明。中でも一番気に入ったのがこれだったというわけです。

 ハート型断面の「かんぬき」を引き抜くと、蓋がスライドして外れます。中にもう一つ蓋があって、その中が布張りになっています。ジュエリーなどを入れるものでしょう。おっさんの持ち物としてはちょっとアレですが、まぁ、おもしろいのでよしとしましょう。インクカートリッジとかペン先とか、そういうものを入れておくのに良さそうではありませんか。
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2009年3月 9日 (月)

かたまり

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 犬用のガムを懸命に噛み続ける「くま(仮名)」さん。心霊写真のように見つめている「ちち(仮名)」さんも同じものをもらったのですが、パピーの悲しさ、思うように噛むことができずに放り出してしまいました。それでも、「くま(仮名)」さんが何か食べてるっ!と注目しているのです。気持ちが高ぶると、「ワンッ」と威嚇するので、それが嫌な「くま(仮名)」さん、背を向けて楽しんでいるのです。

 トヨタやパナソニックの製品を敬遠してしまう私は、どうしても「変な」萬年筆を好んでしまいます。トヨタやパナソニックは、マニアックなものを作ろうと思えばいくらでも作れるけれど、大多数の人に確実に好まれるものを作る、これ、平凡なようで実はものすごいこと。ですので、家電製品やクルマのおすすめは?と聞かれると、迷うことなくパナソニックやトヨタを奨めます。で、自分は見ているだけ。たとえば萬年筆でも、定番といえるペリカン、確かに本数は多く持っているのですが、ペリカンのアイデンティティーともいえる緑縞のものは1本しかないねからにない、といった具合です。
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 そんな私の妻が選んだ1本が、アウロラのオプティマ。同じくアウロラのカルロ・ゴルドーニとの比較に引っ張り出されたことのあるペンです。インクが切れているので入れておいてね、と渡されたのですが、インク窓にびっしりと固形化したインクがついておりました。もう半年以上書かずに放ってあったものです。忙しいと、ついこういうことをやってしまいます。

 ペン先ユニットを慎重に外し、超音波洗浄機へ。胴軸の方はアルカリイオンクリーナーを使って入念に洗浄します。アウロラのペン先は、いとも簡単にペン芯からずれてしまうので、慣れないとびっくりしますが、知ってしまえばまぁこんなものかと。そのあたり、いかにもイタリアっぽくて好きです。

 萬年筆をきれいにするのはとても気持ちのよいものです。それはわかっていたつもりですが、久しぶりにやってみると実にいい感じ。これからしばらく、手持ちの萬年筆を順番にお掃除していこうかと思っております。

 そうそう、セーラーの川口師が使っていらっしゃるのを見て真似してみたのですが、これ、実に具合がよいのです。私は不器用なのでゴム板で挟むよりもこの方がうまくいくようです。ちょっと大きな筆記具売り場に行けば、たいてい売ってますね。こういうの。
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2009年3月 8日 (日)

春暁

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 おやつに食いつく瞬間の「くま(仮名)」さん。こうして一瞬を切り取って(切り取れてませんが)みると、肉食獣なんだということを思い出します。強力なアゴと鋭い歯を持っていながら、飼い主の手を噛みちぎることもなく、家の中に誰もいない状態でじっと待っている。それが欲求を満たすためのものであるにせよ、犬の忠誠心や忍耐力というのはたいしたものです。

 人を車に乗せての神戸への旅行、無事に終わりましたが、やはり緊張していたのでしょう。昨夜から今日にかけて眠いこと眠いこと。これはひょっとして、ツェツェバエか何かに刺されたんではあるまいか、というほどの眠さです。暖かな日にこれほど眠いと、思い出すのは孟浩然の「春暁」ですが、暁を覚えないどころか、夜も浅いうちから爆睡でした。
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 今年1月24日に発売となった三越松山店限定、「暁」です。一応、30本限定らしいです。希望や元気が出るようにと、朝日に照らされたみかんをイメージした透明なオレンジ色のボディと、銀色のトリム類。けっこう綺麗な萬年筆です。インクカートリッジ2本付きでコンバータは付属しません。そのうち暇を見つけて松山まで取りに行こう、などと呑気なことを考えていたのですが、先方がしびれを切らして「代引きで送りますので送付先を」と連絡をくださったのでこうして手元にあるというわけです。
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 こんなにも眠い日に、電車に揺られてウトウトしたらさぞ気持ちが良かろう、というわけで、午後から六甲アイランドのル・ボナーさんへ行くことにいたしました。ボンジョルノに萬年筆を見せびらかすため、というのが口実でしたが、妻と次男もくっついてきました。

 お店に着くと、次男は名(迷)犬チャーを怖がってお店の外で遊び、私は先客の「ライターコレクター」氏に珍しいメカニカルペンシルを見せていただいて、それではと萬年筆で応戦。そこにボンジョルノが加わって3人それぞれに傷口を広げておりました。その間も冷静に「鞄屋さんの人」であったハミさんと、「鞄屋さんに来たお客さん」であった妻、ともに立派でした。敬礼。
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2009年3月 7日 (土)

におい

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 飼い主が帰宅すると、まず音に反応して起き上がり、耳を格納してしっぽを振り、甘えてくる「ちち(仮名)」さん。結局はこうしてカプッと噛んでしまい、叱られることになるのですが、余裕のあるときに限ると、かなり甘噛みはマシになってきました。成長ですね。

 家の中に2頭も犬が居ると、やはり匂いが気になります。「くま(仮名)」さんの場合は犬の匂いそのものですが、「ちち(仮名)」さんの場合は排泄物の匂い。こまめにシーツを変えてやっても、例の立っておしっこをする難儀な習慣のせいで、なかなか根絶できません。とりあえずはマメに床拭きをするしかありませんが、家族ですら匂いが気になるようでは困りもの。犬の居るリビングはともかく、せめて玄関ぐらいは清浄な感じにしたいと、しっかりお香を焚いております。
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 蝸牛の香炉です。かなり怪しい雑貨屋さんで求めましたので、品質の方は?ですが、雰囲気はまずまず。買ってきた当初はただのオブジェ。玄関に蝸牛を置くとはどういうセンスなのだと長女に責められておりました。スティック状の香を立てるための「玉」を買ってきてからは、気がついたら焚く、ということを続けていますので、煙の出る穴にも脂が付いていい具合に古びてきました。

 お香を焚くと、その香りが鼻に入って「ん~、いいなぁ」となります。長女曰く、蝸牛からええ匂いが出てくるのがそもそもおかしい、のだそうです。まぁ、それもそうですが。

 で、鼻ということで飛びついたのが先月20日に写真だけ紹介していた象の香炉。penandmessage.香炉倶楽部での共同購入で入手しましたので、近日中に紹介させていただきます。

 まぁそれも長女に言わせると「鼻から匂いを吸うんやから、鼻からええ匂い出てくるのもおかしい」のだそうです。天然ボケ満開の彼女ですが、ひょっとしたら、我が家でもっともまともな感覚の持ち主なのかもしれません。
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2009年3月 6日 (金)

神戸の夜

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 夙川アルテ・シンポジオさんで「宴会」をして、今夜は神戸でお泊まりです。ハーバーランドモザイクの観覧車がとてもきれいなお部屋にて。家族と「くま(仮名)」「ちち(仮名)」はどうしていることでしょうか。Hiace_ph_563

 ここまでの移動手段として、トヨタのハイエース、10人乗りををレンタルしました。巨大なボディに100馬力そこそこのエンジンということで期待していなかったのですが、加速はともかく巡航に入るとなかなかのものです。キャブオーバー型で高い着座位置ですが不安感はなく、車幅190センチといってもさほど気になりません。ただ、駐車場などでは全長が長いのとあわせて意識させられますが・・・。

 同行した皆さんは、明日はゆっくりと始動して、南京町あたりを散策する予定だそうです。私はその間にpenandmessage.に行ってコーヒーをいただきつつ、香炉の話でもして来ようかと思います。

 などと書いているうちに、モザイクの観覧車の灯も消えました。そろそろお休みの時間です。PILOTカスタムグランディでしょうか。一時期はやった時計付きグッズの一つ、時計付き萬年筆す。時計の部分が生きているのは結構珍しいかもしれません。時刻が合っていませんが、老眼なのでどう合わせるのかよく見えません。では、おやすみなさい。
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2009年3月 5日 (木)

年度末

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 ややうつろな目でこちらを見ている「ちち(仮名)」さん。眠たいときでなければ、数秒後に突進してきます。顔を突き出してみていたりすると、ガツんと顔面直撃を食らいます。体は成犬並みになりましたが、精神的にはまだまだパピー、生後6ヶ月半のお子ちゃまです。

 卒業式も間近に迫った今日この頃。期末テストの点数と3学期の成績、さらには年度末の成績を集約する時期です。少し前までは、紙の名簿に成績を書き入れる(もちろん手書き)というのが普通でしたが、今では電子データでのやりとりが主流です。USBフラッシュメモリに成績データを記録して教務に提出するところまでが各教科担当者の仕事。教務担当者がそれを一つのファイルにまとめ、紙に打ち出して、教科の担当者に確認してもらいます。

 昨年あたりから、USBに挿して使うメモリやHDDなどを介して感染するマルウェアが大流行し、対応にけっこう難儀をしました。学校で管理しているフラッシュメモリは、感染しにくいようなおまじないをした上で、定期的に検疫しておりますが、大騒ぎしたにもかかわらず、未だに感染したフラッシュメモリを平気で共用のPCに突っ込む人もいるので油断は禁物です。

 私の職場では、成績関係のデータを交換するのに写真のようなフラッシュメモリを使っています。データの読み書きが行われているときにはみかん星人の頭部が点滅するのがご愛敬です。PCのUSBコネクタが上下2段になっている場合、こいつを挿すともう1段が使えなくなるので不評ですが、これが怪我の功名といいましょうか、メディア間で直接データ移動できないため、結果としてセキュリティの向上に寄与しているようです。
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 ちなみに、みかん星人が体を預けている「手」は、指示棒の先っぽです。手首のところから先にはM800ほどの太さで長さ40センチほどの樹脂製の棒がついていたのですが、油断して教室に置き忘れてしまい、慌てて取りに戻ったときにはあわれ「手」だけになっていたものです。指示棒がないと何かと不便ですので、適当な太さの棒を探してみたのですが見つからず、今では机の上に転がったままになっている可哀想な「手」です。

 妻も同業者なのですが、しっかり者なので置き忘れたりはせず、この「手」と同時期に買った指示棒を大切に使い続けています。ただし、先端は「手」ではなく「晴れ豚」(すでに絶版!)ですが・・・・・。
 
 で、私は今、ドイツ製の高級!指示棒を使っております。これを見た人は、必ずといっていいほど「え、それ光るの?!」と目を輝かせてくれますが、残念ながら光りません。器用な人ならこの中にLEDでも仕込むのでしょうけれど、私には無理ですのでそのまま使っております。ぴかぴか光らなくても、爪や関節のしわなどもしっかり再現された、なかなか精密な「手」なのです。
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2009年3月 4日 (水)

大統領のサイン

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 じゃれております。ケージの外から挑発する「くま(仮名)」さんに対して、姿勢を低くして唸り声で応える「ちち(仮名)」さん。しっかり耳が寝ておりますから、見た目の迫力とは裏腹に本人(犬)たちは遊んでいるわけです、。

 オバマ氏はもう済ませましたが、今日3月4日に就任式を行ったアメリカ大統領というのも何人かいる、という話を聞いて調べてみました。トマス・ジェファーソン(第3代)やリンカーン(第16代)、フーバー(第31代)、フランクリン・ルーズヴェルト(第32代)などが該当するようです。

 アメリカの大統領は、サインをするときにどんな筆記具を使うのか、興味をそそられます。そら当然シェーファーでっしゃろ、といきたいところですが、実際はそうでもないようです。クリントン国務長官の夫君はパーカーのボールペンを愛用していたそうですし、ケネディ氏はモンブランを(も)使っていたとか。シェーファーを使っていた有名どころとしてはニクソン氏やレーガン氏があげられるそうです。
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 何の変哲もない黒軸のシェーファー・レガシーです。手に持つとけっこうずっしりきます。金色のキャップは嵌合式。ペン先は18Kで字幅はMのインレイドニブです。よく観察すると、尻軸付近に継ぎ目があります。回してみますと、タッチダウンやスノーケルのように尻軸を引き出すことができ、押し込むとおなじみの「プシュッ」という音が聞こえます。
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 おっ、これはタッチダウンなのか、と喜んだのですが、上げ底になったケースの底を持ち上げてみるとスペアカートリッジが2本。首軸と胴軸とを分離してみると、簡単に引き抜くことができるコンバータが入っていました。このコンバータ、これ単体で機能するものではなく、尻軸を押し込む時の気圧差でインクを吸引するものです。そのため、首軸と胴軸との間には気密を保つためのOリングが挟み込まれています。

 なんともけったいな萬年筆。ですが、落ち着いた配色と適度な重さ。アメリカの大統領がこれでサインをしているとサマになりそうです。オーヴァルオフィスで執務するときはインク瓶からの吸引で使用し、出かけるときはカートリッジに差し替えて・・・・・なんてことは、秘書が準備するんでしょうか。
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2009年3月 3日 (火)

平和の日

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 毎日、日付が変わる少し手前で、「くま(仮名)」さんのお食事が終わります。鉢の中は、その日の朝にもらった餌。朝は半分ほど食べて、その日の夜、飼い主が帰ってきたら遊んでもらい、しかる後にむしゃむしゃと残りを食べるのです。まず敷物を整え、その上にドテッと寝転んでから、鼻で餌鉢を引き寄せて食べます。最近は、その様子を見た「ちち(仮名)」さんが「あ~っ、じぶんだけたべてるぅ~っ」と騒ぐ、というよりは威嚇するので、そちらに背中を向けて前脚で餌鉢を抱え込むようにして食べるようになりました。

 今日は上巳の節句。旧暦ですと桃の花が咲く頃ですので桃の節句。女の子の健やかな成長を祝うひな祭りは平和の象徴である、ということで、日本ペンクラブの提唱により、1985年から世界中で「平和の日」とされているそうです。1985年といえば、M700トレドが発売された年。すでに四半世紀ほども前になるのですね。
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 先日、店頭で見かけて「おもろいっ!」と買い込んだお弁当。もちろん、我が娘が食したのですが、「ちらし寿司で作ったおにぎりみたいなもん」だったそうで、格別の感動もなかった様子。こんなモノを3月1日に買い込んでおきながら、肝心の雛人形を飾ったのは本日3日の朝。週末、遊びほうけて忘れていただけですが・・・・・。

 お内裏様を飾るとき、男雛と女雛、どっちがどっちでしょうか?私の家では、写真のように飾ってきました。これには諸説ありますが、実際、即位の礼などでは天皇が中央に立ち、その左、向かって右側に皇后が位置します。その位置関係そのままだと畏れ多いからこういう風に並べるという説、左の方がより高位(左大臣は右大臣より位が上)なのでこのようにするという説などさまざまですが、次第に廃れつつある飾り方であることは確かなようです。人形屋さんでもこの逆に並んでいるのがふつうですね。

 ちなみにこの雛人形、私が子どもの頃から家にありますので、軽く40年以上前のものです。30歳まで暮らしたじ実家を引き払うとき、5月のお人形はどこかしら虫に食われたりしてボロボロになっており、これだけが無事でしたので、そのまま持ってきたものです。長女は視線を感じるから嫌だと言いますし、次男は「雛祭り過ぎたら片付けんとあかんのやでっ!」と(お人形が怖いので)必死に訴えます。私には柔和ないいお顔に思えるのですが、それも付き合いが長いせいかもしれません。
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2009年3月 2日 (月)

May the Force・・・・・

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 枕ではなく、脚を高くして寝ている「ちち(仮名)」さん。とても気持ちよさそうです。実はこの前に反対側から撮り、あまりよくなかったのでケージの反対側に回ってパチリ。気づいているのでしょうが、目を開けようともしませんでした。放り上げた4本の脚がきれいに揃っております。May the Fours be with Chichi(4本の脚が「ちち(仮名)」とともにあらんことを)
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 昨日、妻と蕎麦の名店を訪ねました。小学校低学年の子どもはお断り、打った蕎麦が無くなり次第店じまい、という、あまりにもよくあるパターン。お昼を狙っていきましたが、お店の前まで行くと看板が裏返っていて、あえなく第一ラウンド終了。仕方なくいつものアルテシンポジオさんでお昼をいただいて、第二ラウンド(夜の部)に備えることにしました。

 母方の祖父の長兄、その奥さんという人がこのあたりに住んでいて、学生の頃、その人が最期を迎えた病院へ見舞ったことがあります。30年以上の歳月は思いの外長く、記憶を頼りに降りた駅前の風景はまったくといっていいほど違ったものになっていました。そんなふうに、あちらこちらアテもなくぶらぶらと時を過ごしているうち、夜とよばれる時間になったので、再び蕎麦屋に突撃です。

 十割ながら腰のしっかりした、ちゃんとつながった蕎麦を供するお店で、種も充実しておりました。帰ってからテストの採点をする予定がなかったら、しっかりおいしく呑んでいたことでしょう。人が増えるのは本意ではないので、あえて店名は書きませんが、目立たないながらもよく知られたお店です。

 おそばで満腹、なかなか良い感じです。帰ってきて、嫌々(失礼)採点に取りかかります。入試などは別として、採点は「愛」です。そして、心の弱い者には最後まで続けることができない作業でもあります。あれほど真剣なまなざしで授業を受けていたあの子がこの点数。きっと悲しい思いをするんだろうなぁ・・・・・という思いは、その子をさらに弱くするだけです。テストを返却したとき、これぐらいマケといてよ、という恨みの声を聞いても、この×こそがこの子のためになる、と思って耐えるわけです。

 そうです。×をもらったところを何度もやり直して、○をもらえるようになる。それが勉強です。入試の翌日、手に入れた入試問題を授業で解説しようとすると、「その問題、もう見たくもない。やらないで欲しい」と叫んだ生徒が何名かおりました。残念ながら、その子達が希望の進路をつかみ取る可能性はあまり高くないでしょう。結局、気持ちの強い者が残っていくのだと思います。

 May the Force be with you.おもしろがって買ってきたダースベイダーのボールペン。淀川五郎さんばりに首をふらふら振るのですが、肝心のボールペンの書き味は・・・・・まったくインクが出ないのでわかりません。
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2009年3月 1日 (日)

トレドの日・3月

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 2室に分かれたケージ。一方はトイレスペースなのですが、犬というのは狭いところの方が安心するようで、「くま(仮名)」さんもよくトイレスペースで寝ております。同じ姿勢で寝続けるのはしんどいので、そのうちぐぅ~っと伸びてきて、この写真のように2室にまたがってどてっと寝るわけです。室内で飼うと警戒心の薄い犬になるようです。

 気なりつつも手に入らなかった(高すぎる!)トレド。私の住む街と姉妹都市ってことで安くならんかなぁ、なんてバカな妄想を抱くほど恋い焦がれたトレド。オークションで見るたび、ウォッチリストに入れておりましたが、開始価格は手の届くものでも、終了間際には新品が買えるほどに上がっているのが常でした。

 その日、開始価格1万円というビッグトレドを見つけた私は、あきらめの境地で入札しました。1万円で落とせるはずはないのですが、山のようなウォッチリストに埋没させないために、ぐらいの気持ちでした。これはもう、何ヶ月も落札価格をみて、これが相場というところで思い切るしかない、という気持ちだったのです。
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 お天気の良い日曜日、妻と出かけた私は、ビッグトレドに入札したことも忘れておりました。遊びまくって帰宅した私は、いつものようにオークションをチェック。信じられない奇跡は、まさにそこにありました。

 そして、落札ありがとうございましたという丁重なメールを受け取った私は、大急ぎで(気が変わらないうちに?)しかもそぉ~っと(気づかないように?)連絡先などを返信して、さっさと入金も済ませてしまいました。このあたりは、ペントレの達人である方々にもひけをとらないレヴェルの早業であったと思います。そして、届いたブツをみてびっくり。ペン先こそ何の変哲もない現行のFニブでしたが、天冠と尾軸はメタルの入った旧タイプのものでした。

 石丸さんのインク工房で作ってもらったオリジナルのインク「古黒」は、トレド専用。古都にある古びた金属製の大きな扉。その緑がかった黒い色をイメージしたものです。これを入れて書いてみたとき、衝撃を覚えました。pfやENなどの刻印がついていないのだからたいしたことないだろう、と思っていたら、これがとんでもなく書き味がよいのです。正確には、どうしようもなく自分に合っている、というべきでしょうか。それ以来今日まで、子どもの受検に関係する書類など、大切な書類はすべてこれで書いております。

 人生初トレドがビッグトレドで、しかも自分にぴったりとは、何という幸運でしょう。ビッグトレドは、完璧といわれるベースのM800よりもさらにバランスがよく感じられます。私にはこのバランスが一番しっくり来るようですし、重そう、とか、模様が派手すぎる、とか言う人に持たせると「う~ん、これ、いいねぇ」となることが多いように思います。そして私は、これ以来、トレドタイプの胴軸を持つペンをさらに追い求めるようになったのは言うまでもありません。
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