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2009年2月15日 (日)

ミナミの帝王

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 流し台のかげから顔を突き出している「くま(仮名)」さん。撮影者の隣で、長女がチョコレートケーキを作っております。バターの匂い、さまざまな甘い香りで目が覚めたのでのぞいてみました、というところです。

 魅力的なものだとわかっているけれど、それが何かわからない。これはしんどいですね。「木」と「銀」と「柔」とか言われても、んなもん、わかるかいっ!って。

 Bromfieldさん、さすがに直近で地方大会に出られていて、しかも現在トレドな人というだけあって早かったですね。「柔」は初期トレドに着いていたというヘロヘロニブのことでした。ミニペントレに供された師匠のペンケースには、彫の天冠とW-GERMANY刻印入りキャップを持つM600が入っておりまして、それについていたのが件のニブ、というわけです。

 2本の指をくっつけた状態が本来のペン先で、ここからどちらかの指をもう一方の指の上に重ねるようにすると、筆記後のヘロヘロニブの姿、ということなのでしょうか。書いてみると、あたかも首軸の端あたりでペン先が曲がっているかのように感じられます。これは危ない。ペンを立てて書く人や筆圧が低くない人には触らせないようにしなければ・・・。原稿用紙1枚ほどサササッと書いてみましたが、ペン先は変なことになっていませんでしたので、私にはかろうじて使用資格がありそうです。
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 残りの「木」と「銀」。タイトルでピンと来た方、いらっしゃいますか。これ2つで1本のペンです。「木」は屋久杉。前オーナーの手でしっかり磨かれているせいか、昨夜から艶ふきんでスリスリしたせいか、写真がうまく撮れないほどいい艶が出ております。木目もきれいですが、まぁこのへんは普通の屋久杉の木目です。
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 裏返して撮った写真。知らない人でしたら、「シミがある」なんて思うでしょうか。虎目杢がきれいです。現行品で手に入る屋久杉のペンなどは、ステレオタイプといいましょうか、1枚目の写真のような優等生的な木目が多いようですが、この個体は違います。前オーナーによれば、残り少ない在庫の中からベストと思われるものを選んだとのこと。納得です。ちなみにこの木軸を削り出したのは、現在もお元気で活躍中の名工、加藤清さんです。

 最後に残った「銀」、すでにおわかりの方が大半でしょう。この萬年筆には兜木銀次郎さんが作ったペン先がついているのです。14Kの上に、堂々とGINJIROの刻印。根本には製造元であるモリソンの刻印があります。

http://xapu.cocolog-nifty.com/kabutogi/2005/02/post_5.html

 加藤清さんが削った屋久杉の軸に兜木銀次郎さんのペン先。製造販売元はモリソンです。奈良県中部、御所(ごせ)市で萬年筆を製造していた大正7年創業の老舗ですが、現在は製造・修理などから手を引き、モリソンファクトリーという万年筆通販などを行う会社にその名残をとどめております。

 この御所から電車1本、ターミナル駅となる阿部野橋にある近鉄百貨店阿倍野店。この万年筆は、ここの企画で産まれたものだそうですが、学生時代アルバイトでお世話になっていたお店でもあり、不思議な縁を感じずにはいられません。

 このペン先を妻に見せましたら、怪訝そうな顔で「まさか・・・」と今日のタイトルを口にしました。関西人ですね。ちなみに我が家にはこのシリーズのDVD全巻そろってます。
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コメント

ほほ〜やはりスゴイモノをgetされたのですね!そういえば肥後象眼はヘアライン加工がされているモノで素材は「木」ではなかったのですね!まだまだだ〜


「銀」はちょっと難し過ぎたのではないでしょうか(笑)?「銀」から「銀次郎」から「GINJIRO」ですからね〜自分も「GINJIRO」はもっとりますけど、これは想像しませんでした!


しかし、ホントにこれだけですか?まだ何本か隠してません(笑)?

 たがみ たけし さん

 いやぁ、ペン先を手に入れて、こいつをトレドに、っていうところからも「銀」が出てきてたんですよ。ですから、わかった人は変態、もう末期をこえてます。

おお、これと同じ屋久杉軸 with 銀治郎 が以前オークションに出ていましたが、逡巡しているうちに消えてました。今度見せて下され!

 pelikan_1931師匠

 徳島大会参加のご褒美として譲っていただいたもので、とてもきれいな軸です。夢待ち人さん他、何人かの方がお持ちかと思いますが、軸のきれいさは上位?と勝手に思っております。

とても美しい木目の万年筆!
これからずっと使いこんでいかれると、もっと深い色合いになるのでしょうね。

近鉄阿倍野店の企画商品なんですか。。。
私が育った街の一番近い百貨店が、近鉄阿倍野店で、よく行きました。
そんな昔は、そこで万年筆を見た記憶すらありませんが(笑)

私は今度こそ、ブライヤーなどの天然素材の万年筆が欲しいと思っております。
・・・が、いつになるのやら。

 聖祥 さん

 ブライヤーも良いですし、黒柿もたまりません。杉は、正直なところ色目が薄いかな、と思っていたのですが、この現物を見てノックアウトでした。

 結婚するまで、近鉄南大阪線の沿線に住んでおりました。子どもの頃、ちょっといい「よそ行き」の服を着せてもらっていく先はいつも近鉄あべの店でした。

 駅や百貨店の所在地は大阪市阿「倍」野区。駅の名前は、北隣の天王寺駅の上にかかる跨線橋の名前をとって阿「部」野橋なのですね。

屋久杉軸 with 銀治郎、想像もつきませんでした。まだまだ、不勉強です。

当方、木軸の万年筆、まだ一本も所有しておりません。優しく、柔らかな感じ、憧れます。

この木目とても綺麗なんですよね、もう残り少ないと聞きましたが、同じ物を先生が手に入れられたと思うとなんだか嬉しい気持ちになります。銀次郎ペン先の独特の感触が私は好きです。それにしてもいい艶ですね。

 夢待ち人 さん

 Blogを拝見して、ほしいほしいと思いつつ、PEGに電話をしよう!とおもうといつも夜。そんなとき、「いらんか」と声をかけていただいて飛びつきました。

 杉というとあっさりした感じだと思い込んでいましたが、いい艶が出ると深みがあって良いですね。人には添うて見よ、ペンは手にとって見よ、ですね。

 Bromfield さん

 銀の軸も大好きで、トレドみたいなのも大好きです。木軸は、目をつぶって握っていると樹脂みたいなのもありますが、いいものはすばらしい感触です。是非1本!

これでしたか、静岡でどなたかがペン先の実物をもってらしていましたね。
兜木製作所によるペン先の特集もそのうちにしたいなーと思っています。
屋久杉については滋賀県の工房囀樹で見た屋久杉材がすばらしいものでした。
そこで九州のどこやらの制作者がすばらしいとかの話もでていましたよ、残念ながらペンの機構がよくないそうですが・・・。

 二右衛門半 さん

 比較的、数は出ていると思います。工房囀樹については、二右衛門半さんからの情報を見て、是非一度訪ねてみたいと思っております。
 

ご存知とは思いますが、犬にチョコレートは与えないで下さいね。
友人が知らずに食べさせて入院さわぎになりました。

 ペリー さん

 ありがとうございます。犬にチョコレート、とっても悪いらしいですね。それも個性があって、耐性のある犬もいるにはいるようですが、それとて程度モノでしょう。

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