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2008年11月

2008年11月30日 (日)

夜店のペン

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 もともとは「くま(仮名)」さんのおもちゃであったぬいぐるみを咥えて、遊んで頂戴ポーズをきめている「ちち(仮名)」さん。彼女の後ろに見える白いカーテンに違和感を感じた方、鋭いです。いい観察眼です。彼女が引きちぎったところから、庭の草が見えております。手入れの悪い(と、いうより放置されている)庭ですが、生えている雑草も冬の雰囲気。今日で11月も終わりです。

 こんな風に欲しい欲しいと願っていても遊んでもらえない仔がいる一方で、アイスキャンディーを食べていた長男が「あたった」と。キャンディーの棒に「当たり」っていうの、今でもあったんですね。しかも、もう一本どころか、1000円のクオカード進呈!!

 早速、便箋に息子の名前とところを書いて、当たりの棒を貼り付け、封筒に入れて表書き。当然、すべて萬年筆での作業です。便箋にはペン先BBのペリカン・シャルロッテ。インクはPILOTの孔雀。しばらく書いていなかったので、いい具合に濃縮されて薄めの青インクといった風情です。そして表書きは、同じくペリカンのイカロス。郵便番号欄などもありますので、ENニブのEF、ということでチョイス。インクはウォーターマンのブルーブラックです。R0010389_2 この様子を見ていた娘曰く
「お兄ちゃんに書かせたらええやん。」
「いや、兄貴は萬年筆使わんやろ。」
「そやからぁ、萬年筆で書く必要がどこにあるのんよ。結局、お父さんが萬年筆使いたいだけとちゃうん?」

 旗色が悪くなってきたので、おもむろにイカロスがらみの話。クノッソス宮殿、ラビリントス、ミノタウロスの話へと舵を切り、そこから「勇気一つを友にして」という歌の話になりました。小学生の次男も大好きだというこの歌に出てくるイカロスは、調子に乗って墜落した馬鹿者ではなく、鉄の勇気を持った青年として歌われております。こちらのサイトで、メロディーを聴きながら歌詞を見ることができます。
http://www2.chokai.ne.jp/~assoonas/UC196.HTML

 我が家では、このイカロス、「夜店のペン」と呼ばれております。夜店で的あてなんぞをして、ちょっとええモンがあたった、というときに、こういうペンが出てくる、というのです。軸が透けていると、パッと見きれいですし、きらきらする飾りまで付いていて、子供だましには最高やんか、ということらしいのです。

 まともに買ったら公立高校の学費1年分、というこのペンが、夜店の景品でっかぁ・・・。このペンの背景にはこんな物語があるんだよ、と語る父親。でもそれ、どう見ても夜店のペンやで、そんなに高いもんには見えへん、となじる家族。イカロスを失ったダイダラスさながらに悲しい気持ちになってしまう父親でありました。

 このイカロス、もとはカチンコチンの、現行のものと同じMのニブが着いておりました。私の場合、細字にすると使用頻度が上がりますので、手持ちのENニブと交換。ところが、そのままですと筆記時、ペン先を上に向けるとイカロスが下に回ってしまいます。それでは魅力半減なので、専門家にペン先を差し込み直してもらい、今の姿になっております。家族は、イカロスが見えない方がまだ高級感があったのに、と無責任なことを言っておりますが、そこそこしなやかなENニブということもあって、気持ちよく書け、お気に入りの1本です。

 主題歌「道化師のソネット」を歌いつつ、さだまさしさんが主演した「翔べ イカロスの翼」という映画がありました。たとえばかばかしくても、こうと思ったことを勇気を持ってやり抜く。イカロスには、そんなイメージがついて回ります。夜店のペンといわれようとも、私はイカロスが好きなのです。
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2008年11月29日 (土)

かまって

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 休日の昼下がり。朝からみんな家にいる、ということで遊んで遊んで攻撃、お昼ご飯はお相伴希望で、それが終わるとお昼寝という、「くま(仮名)」さん。ここのところ、「ちち(仮名)」という強力なライバルの出現に、おとなしさを少し捨てて、積極的にアピールしてきている感じがします。ま、小さい頃に戻ったという感じで、これ、下の子が生まれたときの上の子の変化とそっくりですね。

 これから忙しくなるというこの時期に、主に妻が業務用に使っているPCがダウン。AthlonX2 6000+搭載の自作機ですが、どうもHDDがお亡くなりになった様子。しかし、マザーやメモリも潔白とは言い難く、コンパクトで熱のこもりやすいケースに小さめの電源と、怪しいとろてんこ盛りのマシンでしたので、調べて直すのも面倒に感じられて、メーカー製PCに堕ちてしまうことにしました。

 かつての「電気の街」の姿を知るものからすれば寂しい限りの大阪・日本橋で、何軒かのお店を見て回ること1時間あまり。いい条件がありましたので、AcerのL5100という超小型デスクトップ機を購入。現在、各種設定・セットアップにデータの移行を必死でやっております。Thum_asl5100

 犬も、PCも、しっかりかまってやる、手をかけてやるということをしないと、いずれ手を噛まれてしまいます。今回のはまさにそれ。普通の人よりよっぽど手をかけているつもりでしたが、まだ足りなかったのか・・・。

 PCを買いに出かける前、PILOTの吸入式のペンを綺麗にお掃除しておりました。おぉ、この吸入器黒いんやんけ、などと思いながら、pH12.5のアルカリイオン水でくちゅくちゅ。何のことはない、普通に透明な吸入器でした。あぁ、すっきりした、と水気を取り、インクを吸入・・・できません。先ほどまで元気に動いていたのに。

 どうも、それまでパッキンの役目を果たしていたインク滓をきれいに洗い流してしまったことが原因のようです。本来のピストン部分が痩せているのでしょう。これはまた、手をかけたが故に使用不能になってしまうという、意外によくある例。

 仕方なく、そしてまた都合良く、大阪市内の文具店で開かれているPILOTのペンクリニックに出かけることにいたしました。そのあと、PCを買って帰ってこよう、というわけです。休日のお出かけですから、もちろん妻も一緒。高校生になるこどもたちには「また一緒に・・・」とあきれられております。

 ペンドクターはO氏。強烈な腹開きのプロフィットに苦戦されているのを見学したあと、私の番です。まずはパイロット・ショートの書き味改善。ペン先の段差を直していただいてすぐに完了。続いて件の吸わない萬年筆。パッキン交換でいけそう、ということですが、残念ながら部品が無く、お預かりとなってしまいました。しかし、ここでは書けない面白い話がいろいろと聞けましたので、よしとしましょう。
 
 すいているのをいいことに3本目。同じくPILOTの「U」。修理が可能かどうかを診ていただくのが目的です。分解(この分解の仕方がまた感動ものでした)すると、ゴムサックはぼろぼろ。バネは生きている様子。いけそうか・・・と思ったところで、首軸にクラック発見。残念ながら、このペンは生き返りそうにありません。資料としてはとっても価値のあるものですから、写真を載せておきます。U字形の断面形状とプッシュボタン式の吸入機構が大変特徴的な1本です。断面形状がわかるように、露出やコントラストをいじってみましたが、いかがでしょうか・・・。
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 PILOTペンクリニック 11月29日・30日
 オフィスプラザ阿倍野店06-6636-2691
 大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目5-31アポロビル

2008年11月28日 (金)

おちびさん

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 あまりにも賢そうな「ちち(仮名)」さん。何かに気をとられている瞬間をたまたま撮ることができたもので、狙ってこんなのは撮れません。犬のおちびさんは、興にのると、体力の限界を超えていても暴れ続けることがあるのだそうで、あんまり遊んであげすぎても良くないのだとか・・・。

 さて、我が家には今日も何やら小包が届きました。家人の白い目を感じつつ、その中身については後日のお楽しみ、ということでゴニョゴニョ。

 ふと、食卓の下に取り付けた引き出し(それ自体、相当に怪しい)を開けてみましたら、そこにはこんなおちびさんたち。
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 700円の値札も凛々しいPILOTバーディーです。小さなボディにステンレスのペン先。小さいですが、普通のカートリッジが使えます。これ以外にも水色とかピンクとか、パステルカラーのものがあったように記憶しております。台に使っているのは標準的なピッチのLEGOです。

 ある程度の重さと長さのあるペンが好みですので、この子たちは完全な「資料」です。インクも入れておりませんので、書き味も不明。写真のようにキャップをお尻に挿した筆記状態で13センチ、キャップを閉めた状態で11センチという長さ。直径は太いところで8ミリぐらいでしょうか。セーラーのシャレーナほどには気合いが入っておりませんが、十分に小さな萬年筆です。

 用途はずばり手帳用。しかし、手帳に挿しておいてさっと使うなら、同じ会社のアレを使う方が便利ではないかと。アレもまた、古いのや新しいの、太いのや細いの、金属のやら樹脂のやら、派手なのやら地味なのやら、いろいろ取りそろえておりますが、手帳にくっつけてあるのは10代目を名乗っている奴です。

 大きさ比較のために引っ張り出されたM320、PILOTショート、そしてなぜかPARKERのインクカートリッジ。これらをCON-20を装着した裸のバーディー&キャップを閉めた状態のバーディーと並べて撮影。一番短いのはM320ですね。PARKERのインクカートリッジ、大きいとは思ってましたが、いや、実に大きい。
 こんなことをしている間、やはりおちびさん同士、気になるのでしょうか、「ちち(仮名)」さんのキャンキャンとうるさいこと。あんまりうるさいので1枚パチリ。冒頭の写真のお利口さんなお顔が台無し、というショットが撮れました。
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2008年11月27日 (木)

Thanks giving

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 姿勢を低くして、おやつをねだる「くま(仮名)」さん。今日は11月の第4木曜、アメリカ時間では明日になるのでしょうか、感謝祭の日ですね。

 私の住んでいるあたりでは、もうずっと前から、少し変わったものを見つけるには神戸三宮まで行くしかない、という状況でした。目が肥えたのか、「変なもの」が普及しすぎたせいか、東急ハンズといえど、昔ほどのワンダーランドではなくなり、むしろ、文具に関してはロフトの方が「おおっ」と思わせてくれることも増えてきました。たまに上京して伊東屋を訪ねても、昔ほどには興奮させてくれません。それよりは銀座松屋の7階をのぞく方がワクワクします。

 このように大型店が「衰退」していく中で、神戸にいいお店が出来ている、という情報をキャッチして、妻と訪ねたのが昨年11月のことで、それ以来、どっぷりハマっております。

 萬年筆は自分で使って育てるもの、というのはよく言われます。しかし、ダイヤストアで買ったデュオフォールドはなじまないのに、大橋堂は最初からスムーズ。そりゃ、最初にあれだけペン先を選んでいるわけですから、合うのが当たり前でしょうけれど、すべてのペンがそうであれば、なおいいのになぁ、と思っておりました。

 そこへpen and message.です。どんどん手持ちのペンを持ち込んでは調整していただき、おぉ、とそのペンの魅力を再認識する、ということを毎週のように繰り返しておりました。これを自分で調整しようとしていたなら、今頃は屍累々、という状況になっていたことでしょう。

 もうひとつ、さまざまな万年筆に出会えたことも、このお店のおかげです。ブランドに対する「偏見」がけっこう強かったので、プラチナなんぞ硬くて渋いだけのペン、なんて失礼な意識を持っておりましたし、イタリアのペンなんぞ危なくて使えるか、とも思っておりました。パイロット、ペリカン、パーカーなどばかりで、誰もが賞賛するのでモンブランは大嫌い・・・だったのに、今では何本か持っております。

 Blogをやってみよう、と思ったきっかけのひとつが、もらうばかりでなく自分も情報を提供しよう、ということでした。あるペンについてネットで調べて、情報が得られると嬉しい。だから、自分も喜ばせる側になれたらもっといい、と思った次第。ですので、今日は情報が比較的少ないPILOTのカスタム67を。

 何の変哲もない見た目。あまりにも地味で、普通で、趣味の対象にはなり得ない、そう思って、実用萬年筆として手に入れました。いやいや、これがまたすばらしい。しなやかで、心地良い書き味。柔らかいのです。ですから、仕事の中でも、比較的ゆったりと字を書くときに使っております。

 まぁしかし、実用の道具といいながら、こんな昔のペンを買うあたりで、すでにおかしいのじゃないか、という声もありますが・・・。
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2008年11月26日 (水)

ひょっこり

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 今日はどんなところを撮ろうかな・・・と構えかけたところに、ひょこっと顔を出した「ちち(仮名)」さん。反射的にシャッターを切りましたが、ピントが来てない上にブレております。まぁ、かわいらしい表情なので「紗がかかった」ぐらいに見てください。
 今日はペンの日。これを制定した日本ペンクラブは、昨年度末で正会員数1938名を数え、現会長は阿刀田高さん。実はペンの日とは知らなかった私ですが、萬年筆好きなおっさんに教えてやろうという同僚数人から「ペンの日でっせ」と教えられて知りました。調べてみると、初代会長は島崎藤村だったそうです。
 英語ではThe Japan P. E. N. Clubと表記されます。PENの3文字が、省略を表すピリオドで区切られております。良くできてるなぁと思うのはここのところで、Pは詩人(Poets)と劇作家(Playwrits)、Eは随筆家、評論家(Essaists)と編集者(Editors)、Nは小説家(Novelists)をそれぞれ表しているというところ。R0010290
もちろん、そうした人たちの商売道具であるペンをも指していることはいうまでもありません。国際P.E.N.の下の組織ということで、外務省所轄の公益法人なのだそうですが、この国際P.E.N.の初代会長が、ジョン・ゴールズワージー。ここまで調べて、高校生の頃、「林檎の樹」を読んでたいへんに感動したことを思い出しました。これでも私は、文学少年だったのです。
 とりとめのないことを書いてしまいましたが、今日はペンの日。あえてペンを紹介せず、インク瓶を紹介します。形がおもしろいなぁとオークションで手に入れたもので、実物は写真よりもおもしろい形。横から見るとひょっこりひょうたん島みたいな形をしております。ラベルにPlatinum Since1919と書かれておりますから、プラチナ萬年筆の製品なのでしょうが、いつ頃のものなのでしょうか。そんなに古いものではないように見えますが・・・。
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2008年11月25日 (火)

思い

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 大好きなピカチュウのぬいぐるみと一緒に眠る「くま(仮名)」さん。家の中で犬を飼い、その犬が落ち着いてまったり・・・。ありがたいことです。結婚して、戸建ての家を手に入れて平凡に暮らす。実現不可能だとは思いつつ、でも、実現すればいいなぁ、と思い続けていました。こうなったらいいなぁ、と思い続けることは大切です。思うだけでなく、何か努力しなければだめ、と言う人もいますが、ま、思わないより思った方がよほどいいのです。クルマも、家も、無理だとは思いつつ欲しいと思い続けて、最後は拍子抜けするほどすんなりと手に入りました。そう、思いはかなうのです。

 今日、長い間探していたペンを見つけました。オークションなので、まだ不確定要素はあるものの、とりあえずは落札できました。思い続けていれば、ペンの方から寄ってくる。これは本当のことだと思います。R0010272
 暖簾を見て、一瞬・・・いえ、関係ありません。一文字かぶっているだけです。染め抜かれた文字は「まんぎょくろう」。奈良公園、猿沢池の南西にある、もとは置屋であった建物を活用した飲食店で、学生の頃からちょくちょくお邪魔しております。

 とにかく静かなお店で、現代音楽が静かに流れ、注文するお客の声と、それに応えるお店の方の声。聞こえるのはそれだけ、という雰囲気でした。店内が広くなり、お客さんも多くなった今では、かつての静けさは失われていますが、それでも、一般的な基準からするとものすごく静かなお店で、その雰囲気を壊さないよう、小さなお子さんは原則お断り、ということになっております。

 結婚記念日はこのお店で、というのが我が家のしきたり。一昨年の記念日に、当時小学校入学前であった次男を置いていくわけにもいかず、「責任持ちますから」と無理にお願いして入店。日頃の躾(?)が功を奏して、家族5人、静かに楽しく食事をすることが出来ました。そんなことで印象に残ったのでしょうか、年に1度しか行きませんが、顔を覚えていただいているようです。

 ここのママさん、というより奥様と言う方がふさわしいのですが、この20数年、お歳をとっていないように見えるのがすごいです。しょっちゅう通っているお店ならともかく、年に1度訪ねる店ですからなお凄い。とっても上品で知的な感じのする、素敵な女性です。そして、ご主人もなかなかハンサムで、このお2人が「静か」にお店を切り盛りしていらっしゃいます。
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 このお店あたりから広がるエリアを奈良町といい、車がやっと1台通れるかどうかという細い道が縦横にあって、そこここに魅力的なお店が点在しております。奈良へ来られましたら、是非ぶらついていただきたい一角です。
 思えば、奈良に憧れて、ずっと奈良にいられたらいいなぁ、というのが、大阪で生まれ、育った私の、子供の頃からの思いでした。そうです、思いはかなうのです。

2008年11月24日 (月)

へたり

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 家族の食事中、がんがん吠えまくって暴れまくった挙げ句、へたって寝込んでしまった「ちち(仮名)」さん。さすがにお疲れのようで、今回はカメラの起動音にも反応しませんでした。日頃は休日出勤してたまった仕事を片付けるのですが、今回は意識して職場に近寄りませんでしたので、本当にゆったり過ごした3連休でした。この反動がどう出るか、考えただけで怖いのですが・・・。
 自宅の1階と2階に1台ずつ、デスクトップマシンを設置して運用していますが、最近、1階のマシンがへたり気味で、うまく起動しません。これまで問題なく動いてきて、しっかりメンテナンスしておりますから、変なものに感染したとか、OSが腐ってきているとか、そういうことも考えられません。ハード的な問題のようです。完全に壊れてしまう前に手を打とうと、そぼ降る雨の中、大阪日本橋へと向かいました。
 どうもマザーボードが怪しいので、この際、しっかり相性を考えてパーツを購入して組み上げよう、というところですが、何軒か回っている内に、次第にアホらしくなってきました。適当なメーカー製PCの中古を買った方が断然いいのです。Hptimage_2
 大昔ならともかく、今やPC自作はコストパフォーマンスが悪い「趣味」です。きれいに動く保証もないのに、へぇこら組み上げて、どきどきしながら電源を入れ、BIOSが出れば大喜び。で、そこからOSやらアプリやら、延々インストールで徹夜という流れ、この歳になると事前に思い浮かべただけでげんなり。PC自作といい、萬年筆といい、なんて手間とお金のかかる趣味にハマってるんだろう・・・と自己嫌悪に陥ってしまいました。
 当のご本人が、もう、そう長くは続かないだろう、と宣言してしまった、ムーアの法則。そういえば、最近は事務用に関してはPCの寿命が延びているように思います。WindowsXp登場以後のPCであれば、たいていの事務処理はストレス(少)なくこなせるようになってきております。けれども、ちょっと前のスペックで、現在はPalmの同期のために動態保存されているマシン(一応Core2Duo)を触ってみましたら、やっぱりかったるい。一度快適な環境を味わってしまうと、なかなか元には戻れないものですね。
 さて、調子の悪いPCのためにいろいろパーツを漁っていて、ふと目にとまったのが、次男が使っている萬年筆。これも、組んだりばらしたりして使うものです。胴軸が2種類用意されていて、長いのが好み、短いのが好み、人それぞれにあわせて組み替えます。
 ドイツ、シュナイダー製のこのペン、ペリカーノJrやLAMYのabcなどと同様の学童用書き方ペンですが、指をフィットさせるへこみとペン先の向きがあっていません・・・。どうやら、次男に攻撃を受けた模様です。それでも、次男のものすごい筆圧と逆書き(ペン先の方向にペンを滑らせるという恐ろしい技)も何のその、まだまだへたっていません・・・という頑丈さはさすがです。
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2008年11月23日 (日)

出好き

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 フラッシュ撮影されても動じることなく眠り続ける「くま(仮名)」さん。その犬固有の気質もあるのでしょうが、育て方にもよるのでしょうか、とてもまったりとしたよい子になっております。

 さて、育てるといえば、小学校低学年の子どもを抱えていますと、休日といえど油断できません。「日記を書く」という恐ろしい宿題が出され、子どもは子どもで、日記のネタがないからどこかに連れて行け、と要求してくるからです。

 私の家系はとにかく出好きです。父方、母方ともに、祖父はあちこち飛び回っておりましたし、父もひたすらフットワークが良い人でした。母方の祖父などはバスも通わない辺境に住んでいたにもかかわらず、大阪だ京都だと出歩いて、「変なもの(祖母談)」を買ってきたそうです。結婚して間もない頃、その話を聞いた妻が首が取れそうなぐらい深く頷いていたのが印象的でした・・・って他人事じゃないのですが。R0010259

 で、今日は結婚記念日。忘れないように新嘗祭の日を選んだ。。。というのは半分嘘で、実際には仏滅で費用の安い式場に空きがあったからでした。その産物たる息子を連れて、京都駅ビルで「吉村作治の新発見!エジプト展」を見学。日記のネタが出来ました。その後、風邪気味の妻と子は大事をとって帰宅。私一人で新大阪へ。目的はWAGNER関西地区大会です。

 先日のばらばらトレド他の修理を師匠にお願いして、あとはいつものように談笑と萬年筆の研究。その後の宴会にも参加したかったのですが、ぐっとこらえて皆様とお別れします。かの有名な分度器ドットコムさんのリアル店舗が本日開店なので、いったん帰宅していた妻と合流して、西宮市夙川のお店にお邪魔しました。

 お店に入ると、いきなり見慣れた顔・・・工房楔の主、コサック永田さんではありませんか。ずっと引っかかっていた、黒柿のペンを紛失してしまったことをお詫びがてら報告して、ひとまずすっきり。遠く姫路から、S先生夫妻も来られて、あれ、ここは元町か、状態に。結局私たちは、開店のお祝いを述べて、「変なもの」を買ってきました。その筆頭は、ドイツ製のミスターペンスタンド。ペンを撮影するのによかろう、というだけの理由でお買い上げです。結婚して間もない頃に手に入れた、思い出のペリスケを立ててみました。

 このペリスケ、5000円でペリカンが買える、と話題になった頃にはどこにもブツがない、という状態で、探しまくって京都は蛸薬師のビブレで、ファンシー文具の山の中から発掘したものです。吸入式萬年筆を知らない人たちにいじくり回されたからでしょうか、尻軸が割れていたのを、奈良県が誇るモリソン萬年筆で修理してもらいました。

 萬年筆の本数が増えるにつれ、使われなくなっていましたが、最近、M250のペン先を装着して復帰。最初に入れていたターコイズ系のインクで軸が染まっていますので、PILOTの孔雀を入れております。いつも机の上に転がしてあって、ひょいとつかんではメモを書く、というような使われ方をしておりますが、とても素直で書きよいペンです。
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2008年11月22日 (土)

3連休

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 とりあえず、うちは3連休です。ガサゴソと動きっぱなしの「ちち(仮名)」さんも、心なしかゆったりとしたご様子。珍しくじっとしてカメラに収まってくれました。
 毎週土曜に、妻の友人(整体師)が訪問施術してくれます。月曜から金曜まで、朝は洗濯物を干すなり家を出て、夜は人が眠りにつく頃に帰宅するというパターンの繰り返しで、部屋の中は散らかったまま・・・。当Blog開設以降は、写真撮影の関係もあって、特に私の萬年筆関係のグッズがあちこちに散乱しております。まずはそこら辺を片付けることから、我が家の土曜は始まるのです。
 で、一通り片付いたところでピンポーン。いつもながらスリル満点です。施術を受けるのは妻だけで、私は関係ないので、隣の部屋で「くま(仮名)」さんとじゃれ合いつつ、食卓とこたつの上を整理してみました。出るわ出るわのゴミの山。あわれ、開封すらされていないDMが次々とゴミ袋(ゴミ箱では追いつきません)の中へ。
 そんな中、訳のわからない山の下から出て来た定形外郵便の封筒。出て来たのはプチプチに包まれたマッチ箱ほどのもの。以前、インクテスト用に購入した「ペン先」です。親切な「くま(仮名)」さんが、丁寧にプチプチの梱包を取り除いてくださったので、別に用意してあったペン軸に取り付けてみました。
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 442という刻印がよく見えるようにコントラストをいじりました。実物はガンメタリックそのもの、という色をしています。インクをつけて書いてみると、実によろしいですね。たっぷりインクをつけても1行か2行、ワンセンテンスごとにインク壺に浸ける必要がありますが、そのリズム感が新鮮。う~む、萬年筆いらんのじゃないか・・・って、思わず。
 ま、そうはいっても、きょうもまた、テキサスから郵便物出したよってメールが。ウィークデーは夜しか家におりませんので、いつも不在配達通知。郵便物の不在票には「差出人 外国 様から」なんて適当に書かれてますし、再配達に来た宅配業者のおっちゃんには「お宅、よぅ外国からなんか来ますなぁ」と、見事に怪しまれてしまっております。さて、今度は何でしょうか・・・。
 今日のペン先、レトロな感じの箱や説明書がおもしろいので、最後に紹介しておきます。明日はWAGNER関西地区大会です。
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2008年11月21日 (金)

ニッポン

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 暴れまくってケージを動かしてしまった「ちち(仮名)」さんと、そのエサをおいしそうだなぁと見つめる「くま(仮名)」さん。白いのと黒柴という違いはあれど、多くの日本人にとって、犬、といえば思い浮かぶのが彼女たちの姿ではないでしょうか。

 電車を利用して100分、自動車を飛ばして50分。近いようで遠い神戸の街ですが、少しでも早く行きたい、そんな気持ちで週の後半を過ごしていました。「入荷しました」という1本の電話を受けて、旅に出ようとする芭蕉のごとく、あれやこれやと仕事を片付け、本日は奇跡の定時退勤。記念すべきその瞬間を共有したいのでしょう、風邪気味の妻も同道です。

 月に一度の、金曜日の夜。季節柄もあるのでしょう、今日はいつもより背広率が高い店内で、ひとしきり談笑したあと、その時となりました。小振りなダンボール箱を手に、開封して良いかと訪ねる店主。どうぞお願いしますと上機嫌の私。
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 ダンボール箱には、シリアルナンバーが印字されたシールが貼られています。この字幅でけっこうな数が生産されたんだなぁ、と軽い驚きを覚えつつ、開梱を見守ります。ダンボール箱に収まっていたのは青い紙箱。ふたを取ると、四隅が切られて八角形になった桐箱が現れます。カーナボン卿やカーターがツタンカーメンの棺を開けたときも、こんな気持ちだったのだろうか・・・とまた大げさなことを思いつつ、いよいよご対面。

 当たり前ですが、ペンとインク瓶はビニール袋に入った状態で桐箱に収められています。ペンの入った袋が開けられて、中身が目の前に。10月1日発売予定だった「螺鈿朱鷺」。9月下旬の銀座伊東屋以来、二度目に見る実物。普通の照明の下でも、たいへん綺麗です。

 このペンを見るたびに連想するのは、黒留袖。全体的に真っ黒な胴軸に研出蒔絵と螺鈿があしらわれて、落ち着いた中にも華やかさを感じさせる仕上がりです。何とも月並み、これが広告のコピーや提灯記事の案なら即刻却下されるのでしょうが、それでも、そうとしか言いようがありません。
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 トキ。学名ニッポニア・ニッポン。羽の色は白ですが、繁殖期には分泌物を塗りつけて黒くなるのだとか。羽の下側は「朱鷺色」とよばれるピンク系統の色。シンプルで、静かな華やかさ。黒柴などとも通じる「日本の美」ではないか、と思います。その名を冠したペンですから、すばらしいのは当たり前、ということにしておきましょう。実際、すばらしいですし。

 予約したのは細字。かつて飛天は、まず中字を生産し、その後太字を生産したそうです。今回も同様に時幅の細いものから生産していると仮定すれば、シリアルから考えて、少なくとも全生産量の三分の一程度は細字ということでしょうか。しかし、遅れに遅れたわけですし、いろいろと事情もあるでしょうから、若い番号に中字や太字が混じっている可能性もなきにしもあらずですが。

 同じ細字でも、中屋の細字とはまた違った感触の、きりっとした書き味です。無茶苦茶に高級なデスクペン、とでもいうべき感触でしたが、それを言ってはペンに失礼かもしれない、と、その場では言わずにおりました。しかし、これは褒め言葉です。デスクペンのすばらしい実用性と書き味が、この豪奢な萬年筆には具わっているのです。こんな美しいものを死蔵してはいけません。黒、あるいはブルーブラックのインクを入れて、中字の飛天とペアで使い倒してやろうと思っております。
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2008年11月20日 (木)

マルゲリータ

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 ひとしきり遊んで、おやつをもらうと、あとは死んだように眠るのが「くま(仮名)」さんの夜です。あんまり気持ちよさそうに寝ているのでそぉ~っと近づいてパチリ。そこはさすがに柴犬、「何やのぉ~」ってな感じで薄目を開けて見ております。ちょうど冬毛へと生え替わる時期、掃除しても掃除しても、あたりは毛玉だらけです。

 タイトルを見て色めき立った皆さん、すみません。肩すかしです。ごっつい銀の萬年筆は出てきません。今日は凸版印刷が定めた「ピザの日」です。1889年にナポリを訪れたイタリア王妃マルゲリータの誕生日が11月20日だから、ということのようです。それにしても、なぜ凸版印刷が「ピザの日」を制定したのか、少し調べただけではわかりませんでした。1120cut

 マルゲリータというピザ、イタリア国旗をイメージして赤いトマト、緑の葉、そして白い生地、という配色なんですね。緑の万年筆や赤の万年筆はけっこうありますが、白い萬年筆はありふれていそうでいて、実はけっこう少ないのではないでしょうか。ペリカン400の白亀、セーラーの象牙、他にはどんなものがありましたっけ・・・。
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 探しているうちに、変なのが出てきました。ペン先とクリップにプレイボーイのウサギさんが描かれた白い萬年筆です。メーカー不詳、性能も未知数でしたが、オークションに出ているのを見て妻が一目惚れ。こいつに赤インクを入れたら、透き通って綺麗だろう・・・という、ただそれだけの理由で購入に至った1本です。

 送料込み1000円ちょっとで入手したものですが、その倍ほどかけて調整してもらいましたので、鉄ペンながら滑らかな書き味です。はっきり言って、造りはちゃちです。何より期待したほどにはインクが透けないし、透けているところも、そんなに綺麗ではありません。値段なりの扱いを、というわけでもないのですが、ごくありふれたPILOTの定番赤インクを入れております。ふだんは食卓の上に放置されていて、メモ用に手にとられたときにはかすれていることもある、という、何とも不遇なペンです。しっかり使ってあげなくては・・・。
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2008年11月19日 (水)

何かに似てる

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 「ちち(仮名)」さんが、何ともかわいらしい風情で寝ているので撮ろうとしましたら、ささっと起き上がってしまいました。本当に好奇心が強い仔で、デジカメのジーっという起動音で寄ってきますので、これはっ、と思ったシーンがめったに押さえられません。ならばと望遠で狙っても、しっかり気づいてワンワン、ってな具合です。Tanukiani01
 狙ったものが撮れず失敗、というこのショット。よぉく見ると、たぬきに似てます。あらいぐまでも一向にかまいませんが、その辺のものに似ております。小さい頃はそれほどとも思わなかったのですが、成長するにつれ、顔面の「段差」がはっきりしてきました。わざとシャドーが出るように撮ればもっとはっきりするのでしょうが、それが出来るくらいなら、見た人が「かわいいっ!」と叫んで失神してしまうようなショットが撮れていることでしょう。犬も飼い主も、まだまだ修行が必要なようです。
 肌寒いを通り越してブルブル震えてしまう今日のような日は、体に良くないとわかっていても、即席麺系統が恋しくなります。日が暮れても仕事が終わらない、気持ちもおなかも寂しくなった頃に、ズルズルとすする音が聞こえてきたりすると、もういけません。その時のむなしさ、悲しさから、つい買い置いてしまったり・・・糖尿病なのに。41aygdkri9l_sl160__2
 赤いきつねと緑のたぬき。これ、いい商品名です。大阪文化圏の人には物議をかもす商品名かもしれません。油揚げの乗っているうどんは「きつね(訛って けつね)」。うどんがそばに変わると「たぬき」です。きつねうどんとか、たぬきそばとは言わないのが本当だ、と幼い頃に教えられまして、今でもそう信じている大阪育ちの私です。
 天かすが乗っている麺類は天かすうどん、と聞いたこともありますが、あまりなじみがありません。私にとっては、天かすは無料サービス、という意識です。普通のうどんやきつねに、好きなだけかけて食べる、という感じですね。
 今日のネタは何にしよう、と記念日を調べていたら、奇しくも今日は「緑のおばさんの日」です。1959年のこの日、東京都で創設された制度で、正式名称は「学童養護員」というのだそう。私が子供の頃は、緑色の帽子をかぶったおばさんが横断歩道なんかに立っていてくれた記憶がありますが、最近はお見かけしませんね。子供の安全全般が危うくなっている今こそ、こういう方々がいてくださるとありがたいのですが。
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 こんな寒い日は、早く寝るに限りますので、手近にあったペンをささっと紹介しておしまいにします。シェファー・インペリアルです。緑のボディと、銀色に輝く金属製のキャップの対比が美しいペンです。インクの吸入はシェーファーお得意のタッチダウン式。たいそうな割にはあまりインクが入らない感じがします。尻軸が割れてしまったらしく、接着剤で修復されているので、少し隙間が出来てしまいます。
 ペン先はシェーファーらしく、上に反ったもの。それでも、こいつはまだまだ反りが足りません。レディシェーファーなんかの小さなペン先の奴ですと、落として曲げたと言っても通るほどの反り具合です。で、それがなんともすばらしい書き味を提供してくれます。むちゃくちゃ硬いペン先からこの書き味。そのギャップこそが、シェーファーの大きな魅力のひとつです。
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2008年11月18日 (火)

黒と白

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 黒と白のコントラスト。それだけで見るとかわいい「ちち(仮名)」さんですが、やはり「くま(仮名)」さんの見事な配色にはかないません。身びいきでしょうが、黒柴は数おれど、うちの子が一番かわいい、ってな具合です(親ばか)。

 さて、黒と白といえば、今日11月18日は「世界一有名なネズミ」の誕生日とされています。1928年の同日に公開された映画「蒸気船ウィリー」は、ミッキーの出演映画第3作目ですし、ならば当然、それ以前に生まれていなければなりませんから、事実に近い言い方としては、「世に出た日」ぐらいでしょうが、ま、それを言っちゃあおしまいよ、というのが世の常で、この日を誕生日として、さまざまな記念イベントが行われたりしています。実際今日も、TDRで「ミッキーマウスと祝う誕生会」が開かれたようです。1928年から80年目になるのですね。

 東京ディズニーリゾートといえば、御法度である開園ダッシュを少しでも「じゃま」するために、ゲートをくぐった広場で有名どころのキャラクターが待ち構えております。何事にも「旬」というものがあるようで、子どももあまりに小さいとキャラクターが寄ってきてくれてもポカンとしておりますし、ある程度育ってしまうと「あれ、中に人、入ってるんやで」と憎たらしいことを言います。ちょうどいい年頃でも、キャラクターを怖がったり、ドナルド嫌い、なんて言ったり。子どもだからディズニーキャラクターを見て喜ぶ、とは限らないものです。

 今年は25周年だそうですが、妻と私がはじめてTDLに行ったときには、京葉線舞浜駅は開業しておらず、営団地下鉄(懐かしい)東西線の浦安から延々バスに揺られてたどり着く、といった感じだったのを思い出します。バス乗り場に巨大化した運賃箱が置かれていて、それを見て笑ったのも遠い思い出です。そうそう、当時はA~Eの5種類のチケットがあって、アトラクションごとにチケットを渡していましたが、今思えばこれ、生活感丸出しです。断然、現在のパスポート方式がよいですね。

 さて、今日も変なものを紹介します。今から10年前に、ミッキー生誕70周年記念として限定1928本が発売されたものだそうで、メーカーはColibri。アメリカのメーカーらしいのですが詳細不明です。ミッキーに関することが書かれたブックレットと共に、革張りの木箱に収まっております。

 ペリカンのM1000ぐらいの大柄なペンで、スターリングシルバーの軸に、嵌合式のキャップ。ドイツ製(と伝え聞いております)18Kのペン先。非常になめらかに書けます。でも、大味、というのでしょうか。ペンが勝手に走っていく感じで、私には合いません。カートリッジ・コンバータ式で、いわゆるヨーロッパ標準タイプが使えます。

 ところで、某萬年筆専門店の店主は、このペンを見るたび、「フッ」と笑うのです。本人曰く、思わず笑ってしまうのだそうですが、さて、何が彼をして笑わせるのか、皆さん、おわかりでしょうか。
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2008年11月17日 (月)

まだある

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 「くま(仮名)」さんも「ちち(仮名)」さんも、おやつを持ったお母さんの手に注目しております。差し出されたおやつを、手を噛んだりしないようにそっと口に入れるのが「くま(仮名)」さん、おやつを持った手ごと食べる勢いでかぶりついてくるのが「ちち(仮名)」さんという違いはありますが、欲しい欲しいオーラはどちらも存分に出ております。手に隠れて見えないけど、おやつ、まだあるでしょ、という表情。犬の嗅覚は人間の1000倍、といいますし。それにしても、携帯電話で撮るとけっこう粗い写真になるものですね。
 今日は、呑気にBlog書いている場合じゃないっ、ってぐらい、びっくりすることがありました。その内容たるや、実にくだらない、「アホくさ」で片付けられてしまうようなものなのですが、「少しのことにも、先達はあらまほしきことなり。(徒然草52段)」と申します。これから趣味の世界にはまっていく方々の参考になればと、恥をさらすことにしましょう。R0010233_2
 ご存じ、M700トレドです。トレド市の姉妹都市に住んでいる関係で、トレドは何本か手元にあります(こじつけ)。この個体は、OBBのペン先ということもあり、これまであまり出番がありませんでした。使わないペンをキープしておくのも可哀想なので、お嫁に出してあげることも考えて、点検することにしました。
 キャップを開けてペン先を見ますと、少しゆるんでいるようです。ゴム板ではさんでそぉっと回そうとした刹那、するりと抜けてしまいました。相当ゆるんでいたようです。
 ん・・・・・(しばしの沈黙)・・・・・変や、このトレド、ペン先ユニットの形が変態やっ!とか言ってるうちに、ポロリ。ペン先とペン芯が目の前に転がっています。おそるおそる覗いた首軸の内側に、見慣れぬ銀色のトリム・・・ってペン先ユニットの「たが(このパーツ、何て言うんでしょう)」が残ってますがな・・・。
 手先が不器用ですので、ペン先を外す程度のことしかやらなかった私。そのくせ、いじるのはけっこう好き。そのツケが回ってきたのです。不器用なら不器用なりに、外せるとはいえ注意が必要といわれるペン先ユニット、触らないでおけば良かったぁ・・・と、後悔の念がぐるぐると。
 さて、ここで選択肢は2つ。正攻法は、パーツを余さず回収・保管して、専門家またはそれに遜色ない人に委ねる。搦め手から、というより一層の深みにはまりそうなのは、ここを足場に調整や改造の道に進む。
 ふと我に返って引き出しを開けると、先がカーヴしたラジオペンチ、などという変態工具が手元にあったので、そいつを「たが」の内側に押し当てて、そぉ~っと回してみると・・・・・出ました。鈍く銀色に光る「たが」が、日の光の当たる場所に出てきました。あとは、師匠のBlogを検索して、慎重に組み上げます。いや、知っている人にとっては何でもないことなのでしょうが、たいへん緊張いたしました。そして、実によい経験をしたなぁ、と、今では思っております。
 さてこのトレド、WAGNER関西地区大会に持って行き、まずは師匠に点検していただければ、と考えております。参加される方でこういうペン先がお好きな方、トレドに興味はあるけれど手にしたことがない、という方、どうぞお好きなだけご覧になってください。
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2008年11月16日 (日)

ちがい

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 その視線の先に、何があるのでしょう。落ち着きが無い無いと言われつつ、ケージの外でおすわりしている「ちち(仮名)」さん。ご想像の通り、おやつを待っているのです。おすわりの時間も、当初のわずか0.5秒から3秒ほどにまで延びました。時と場合によっては「伏せ」までするのですが、そちらはどうも、狩猟本能がそのまま出ているだけのようです。思えば、今は賢くおとなしい「くま(仮名)」さんも、ちっちゃなときには「おやつを見たときだけは抜群に賢い仔」と言われておりました。近所の動物病院で開かれていたパピークラスに参加すると、粗相をしたり、他の人にじゃれついたりと大変でしたが、トレーナーさんがおやつを手にとるとビシッと座って視線を外さなかったものです。
 さて、何故かはわかりませんが、私のところには、耳に穴が開いていたり、欧米人のような髪の色をしていたりする子たちが寄ってくるのです。夏休み前のこと、そんな連中があんまり暇そうにしているので、つい「どっか遊びに行くか?」と声をかけたのが運の尽き。元気よく返ってきた答は「や・き・に・く」でありました。
 これでも教育者の末席を汚している身ですので、「バーベキューやろう。火起こすのも、焼くのもお前らがするんやで!」と宣言して早4ヶ月。ようやくスケジュールが合った今日、三重県までデイキャンプに出かける予定が、無情にも朝から空は涙もよう。仕方なく、昼間から営業している焼肉屋を探して、そちらで豪勢な昼食を摂ることにいたしました。
 メニューから何を選ぶのか、どういう食べ方をするのか、それぞれに個性が出て興味深く、思わず観察してしまうのは悲しい性。日頃、問題を起こさないことの方が少ない彼らですが、ここではみんな好青年。屈託のない笑顔と旺盛な食欲で大盛り上がりです。
 そんな中、イケメンで少し陰があり、とってもアダルトなリーダー格の少年が何気なく口にした一言に、深ぁ~く深ぁ~く考えさせられてしまいました。ある時期、同じ団地で仲良くしていたメンバー全員、親が一人だった、という話です。あまりに明るく、さらっと話しておりましたが、その時の心の動きは本人にしかわかりません。話に出てくるメンバー全員、どこかに問題を抱えている、教師側から見れば接するのに大きなエネルギーが必要な生徒たちです。子どもといえど、それぞれに何かを背負っている、そんな当たり前のことを再認識させられた一瞬でした。みんなそれぞれ違うけれど、でも、同じ。同じだけれど、やっぱり違う、ということです。
 少し前、「ちち(仮名)」さんのことを「落ち着きがない、やかましい犬」と評した私に、妻が返した「そら、まだまだ小さい内にお母さんから離されて人間ばっかりの中でおったんやから、人間にかまってもらおうとするのは当たり前やん。」という言葉を思い出しました。向き合うばかりでなく、黙って同じ方を見て過ごす、そんな時間も必要なのだな、ということを改めて認識させられた、意義ある日曜日でした。
 と、立派なことを書いたインクも乾かないうちに、やっぱり日曜、レジャーも必要やんけ!と思ってしまう私。少年たちと別れて帰宅すると、ペンクラスターからの荷物が届いています。いそいそと梱包を開けて中身を取り出すと、妻を伴って神戸へ向かったのでした。たどり着いた某店で話題になったのが、同じだけれども違っている、ということ。さて、どこが違うのか、皆さんもよ~く見比べてみてください。
 カボーションの色が個体によって違うのは常識の範囲。AURORAという文字の書体が微妙に違うのは何故だろう、とか、ペン先のささり具合が少し違うとか、銀で出来ているところの模様が違うみたいだとか・・・。1919本の内、一方は800番台で、もう一方は1800番台。イタリア人のことだから、同じものを作り続けるのは飽きたんだろう、という結論に達したのですが・・・。
 で、なんでREDが2本あるの?という肝心なところは、皆さんでいろいろ想像してお楽しみください。
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2008年11月15日 (土)

たくさん

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 ほぼ満タン、たくさん入った餌鉢をひっくり返して、あたりに散らばったフードを食べる「くま(仮名)」さん。ゆったり食べているように見えてもけっこう動きがあるようで、撮れた写真を見ると見事にブレております。何故か彼女は、こうやって食べるのがお気に入りのようす。しかしこれとて、まともに餌鉢が伏せられていて、それを飼い主が取り除いてやると食べ始めた、という、何とも食への執着が薄いワンこです。
 今日は、県南部の中学校へ野球部が練習試合に出かけるので、生徒の輸送を担当することに。朝6時、さぁ子供たちを乗せて・・・というところで携帯が鳴り、県南部はけっこうな雨で、今日は中止との連絡が。
 さて、借りてきたマイクロバスをどうしたものでしょうか。貸してくれたレンタカー屋さん、営業時間が朝の9時から夕方5時までなので、朝早くから必要な場合には前日にキーを渡してくれるのです。帰着が遅くなる場合も、車をとめ、キーを指定されたボックスに返却すればいい、というシステム。そこまでしてもらっていて当日キャンセルとは・・・。ここはひとつ、家族を乗せてドライブでも、と一瞬思いましたが、5人家族でマイクロバスの旅、はあまりに異様です(経験ずみ)。仕方がないので、そのまま返却することにしました。
 営業開始の9時まで時間があるので、少し遠回りして走ります。高い運転席で、爽快な運転感覚。今時珍しい6速マニュアル車で、ターボ付きのディーゼルエンジンは1人乗りには十分すぎるパワー。けっこう楽しめてしまいます。昨日苛立っていたエスカルゴとはまったく別の世界です。
 そろそろ9時、というところで給油して営業所へ。受付のお母さん(ここは家族経営です)に事情を話してキーを返しますと、「そら残念やったねぇ。」と言いつつ何やらごそごそ。「はい、ホンマは全額もらうとこやけど、今回だけ、お返ししますわ。気の毒やし。」と、全額返金してくださったのでした。まさかの驚きと喜びでありました。Main
 こちらでマイクロバスを借りる人、学校の先生が多いのだそうです。次いで、少年野球やサッカーの指導者。子どもを乗せるのは、万一の時を考えると、いいことはひとつもないのですが、それでも借りて子どもを運ぶ。そういうところを応援してくださる気持ちからの粋な計らい。ありがとうございました。
 たくさん乗れるマイクロバスですが、吸入式の萬年筆は、あまりインクが入りません(すごい急展開)。せいぜいい1cc台でしょうか。吸入量が多ければそれだけ多く空気が入り込むので、インクのボタ落ちが懸念されるからといわれておりますね。
 吸入量の多いペンは、モンブランの149や、パイロットの823、そして、ちょっとダークホース的にオペラマスターデモ。こいつは圧倒的にたくさん入るようで、4cc近く入ったという話を聞いたことがあります。
 で、今日のペンは、50年代モンブランの名品、146テレスコープです。某オークションにて3万円台で入手したと告げると、このペンが大好きな神戸の鞄屋さんが絶句しておりました。
 テレスコープ式の吸入機構もさることながら、しなやかなペン先が最大の魅力です。少しセルロイドが痩せたのか、キャップがきつめですが、じゅうぶん実用範囲。胴軸もまだ透けておりません。ゆっくり、さらさらと落書きをすると、とっても満たされた気分になります。
 約1.8ccといわれる吸入量。インクが減ってきたときにどうなるのか、それが楽しみで毎日せっせと書いておりますが、なかなかインクが減りません。
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2008年11月14日 (金)

苛立ち

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 少しずつしか出てこないお水に苛立って給水パイプをかじったりしている「ちち(仮名)」さん。そういえば、「くま(仮名)」さんもご幼少の砌はこんな風にかじりまくっておりました。
 通勤の際は、ニッサンG20に乗っています。ファニーな見た目で、路上ではナメられることナメられること。見た目が見た目ですから、怖がってよけてくれ、っちゅうのは無理でしょうけど、いぢめるのはやめてほしいです。並みのクルマより速いペースで流していても、脇道から無理矢理、目が合っているのに割り込んできます。毎度毎度急ブレーキ踏まされるのも嫌なので、今では、どうぞ割り込んでね、ってつもりで走るようにしています。
 今日の帰り道。すれ違い不可能な狭い道を通過中に、前方から対向車。左に寄ると脱輪しますし、対向車は広いところにいるので、止まってくれてから進もうと、ひとまず停止。あれれ?!盗用多の魔悪2(この時、こんなあて字の気分)のドライバー氏、犬を追い払うような手振りをしながら進んできます。あ、こすられる!というところで窓を開け、「そこにおったら行かれへんがな」と、ロマンスグーのええ歳したおっさん。
 「行かれへんのに何で突っ込んで来はりましたん?」と問えば、「見えへんかってん。えへへ。」と笑いながら、「あんたのクルマ小さいんやから、前へ行ってぇな。大丈夫、落ちへん。左空いてんの、見てたんや。」
 え?、今さっき、見えへんかったから突っ込んでしもた、って言うてませんでしたか? なんとええ加減なおっさん。つい腹を立ててしまい、「わし、運転ヘタですよって、もう、よう寄りませんわぁ」と、いぢ悪してしまいました。するとおっさん、さらにクルマを進めて「やっぱりあかんわ、もうちょっと行ってや。」 私のクルマは、もう前にも後にも動けません。あぁ、いぢ悪せんと下がっといたら良かった。こんなおっさん相手に腹立てて、アホしてしもたぁ・・・・。Escargo
 おっさんは結局、「あんたがこんなとこ走ってるから行かれへんねん。兄ちゃん、アホちゃうか。」と持論を開陳しつつ、民家の門でホイールを削り、きれいに植え込まれた花を踏みつぶしながら走り去っていきました。どうか、もう2度と遭いませんように。
 嫌なおっさんにいつまでも心を支配されているのもバカバカしい。きっとまた、小さいクルマはけちらしたるんや、という根性のおっさんに出会うはず。自分もそんなことしてたら嫌やなぁ、今日のおっさんと自分が見せた、こんな卑しさを出さないようにしなくては・・・と自戒したことでした。
 苛立ったときには癒しが必要です。フェンテ交流会の日、達哉んさんに案内してもらって訪ねた銀座書斎倶楽部で、森さんという方の展示会が開かれていました。そこで一目惚れして、使うあてもなく注文したものが届きました。やっぱり、いいです。萬年筆に唯一理解を示す末っ子も、喜んでさわりまくり。写真を撮ろうと開けてみたら、いつの間にか、ミカンの入っていたネット(彼の宝物)がしっかり収納されておりました。
 断面が小判型になるように丸い材を切り、平面から刃物を入れて抽斗にする部分をくりぬきます。抽斗の完成後、最初に切った部分を貼り付けて元に戻せば、見た目は丸太で、よく見ると抽斗が・・・という次第。全6工程です。犬の絵はレーザーで焼いているのでしょう。見ていると、とっても癒されます。インクカートリッジでも入れましょうか。
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  工房 森   川崎市高津区久末410  044-751-6445
 

2008年11月13日 (木)

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 夜目にも凛々しい「くま(仮名)」さん。家の中でのデレッとしたお姿とはうって変わって、外に出ますと凛としております。お散歩デビューの頃は、すれ違う皆さんから例外なく「男の子ですか」と聞かれたそうです。帰ってくるところを遠目に見で、デーモン小暮閣下が歩いてらっしゃったか・・・と思ったことも一度や二度ではありません(冗談のようで本気)。
 今日は「漆の日」。古代エジプトでも使われていたことが確認されている漆。我が国でも、数千年前の遺跡から漆塗りの櫛が出土しているそうです。漆の技法を究めようと、平安時代の初期、惟喬親王が京都の法輪寺に参籠して虚空蔵菩薩から教えを受けた、その満願の日が11月13日だとか。美しい伝説ですね。漆黒の闇、といいますので、夜のお散歩に出かける真っ黒な「くま(仮名)」さんを撮ってみました。
 で、今日のタイトル。生徒たちに「宿題」なんて言っても、忙しいのでやってくるのはわずかです。そこで、授業終了間際に「Japan」と黒板に書いて、「意味わかる人」とやります。当然ながら教室内は「にっぽん!」の大合唱。それが静まったところで、「ほな、これは?」と「japan」と書きます。国名は大文字で書くんやで、とストレートに突っ込むのから、小さい日本や、とひねるのまでいろいろですが、正解を出すのはまずいません。あえて正解を言わず、「次の授業で答言いますけど、それまでに調べてたら偉い!」と宣言してチャイムが鳴ります。
 ね、子ども相手ですけれど、楽しい仕事でしょ。若くしてこれ読んでる人、給料安いし労働基準法適用されないし世間の人から蔑まれるしでたいへんですけれど、教師目指しませんか?
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 軽口はさておき、漆塗りの萬年筆。今まで当Blogにも何本か登場しておりまして、それが手持ちのすべてです。奥から、仙台大橋堂、エボナイト軸に玉虫塗り。PILOT85周年記念飛翔天人、これは蒔絵。PILOT77周年記念、ウルトラ。金属製の軸とキャップに漆塗り。一番手前が、オリジナルのウルトラスーパー500。樹脂製の軸とキャップ(金属製か?)に漆塗りです。
 漆塗りの萬年筆は手に吸い付くようですばらしい、などといいますが、異論はありません。持っているだけで嬉しくなります。大橋堂はすでにインクを抜き、もうすぐお嫁に出す予定。残念ながらきれいに写っていませんが、玉虫塗りはやはり美しく、じっと見ていると手放すのがためらわれます。
 で、居並ぶペンを差し置いて、当Blog立ち上げの9月16日の記事に出てきたのが、漆とくればこれでしょう、という1本。中屋のライターモデル、ポータブルサイズ赤溜塗りです。
 ただ単に溜色、といえば赤。中屋を知ったとき、まずはこの色と思っていました。控えめないぶし銀のクリップに、黒く光るルテニウム仕上げのペン先。一からオーダーすれば絶対にひとつに決められない私にとって、この組み合わせのペンが目の前にあったこと、それが購入の決め手でした。中屋を2本も持っていながら、カルテは1枚も書いていないという変態顧客の私です。
 プラチナのブルーブラックという色、こんなにいいとは思っても見ませんでした。このペンから出てくるから、余計にいい色だと感じるのだろうと思っていましたが、緑色のセルロイド軸から出てきてもやっぱりいい色。今まで気がつかなかったことが残念に思われます。
 たいへん気に入っております中屋の赤溜。難点は、間接光など上手に使わないと、まともに撮れないことぐらいでしょうか・・・。
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2008年11月12日 (水)

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 飼育主任である娘に抱かれて、実は暴れている「ちち(仮名)」さん。抱き上げられると、高さにおびえて静かになる仔犬が多いのですが、彼女には関係なしです。この高さからでも飛び降りて逃げようとするので、抱くのにも覚悟がいります。
 今日は洋服の日だとか。よく、お洋服を着せてもらっている犬を見ます。以前、「くま(仮名)」さんに紙おしめを着けさせようして、3人がかりで押さえてもかなわなかったことがあります。「ちち(仮名)」はそれより数倍やんちゃ娘ですから、我が家の犬たちに服を着せるなどというのは、夢のまた夢でしょう。まぁ、おっさん的には、犬に服を着せてどうする?という気持ちですが・・・。
 帰宅しましたら、ペルーから郵便物が届いておりました。外国からの郵便というのは、切手を見るだけでも楽しいですし、梱包とか書かれた文字などから、日本とはまた違った文化をうかがうことが出来るのもおもしろいところです。丁寧なのか、事故が多発したのか、取り扱い責任者の写真入りカードが添えられておりました。よくわかりませんが、保険付き郵便に関係することが書いてあるのでしょう。
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 で、わくわくしつつ開けてみますと、だいぶ前にeBayで落札したペンケース。12本挿しにしてはコンパクトだなぁ、と思ったのですが、現物を見ますと厚みが足りません。以前手に入れた10本挿しのもの(写真奥)と同様、スリムなペンでないと苦しいようです。メタボ代表のサハラを入れてみましたが、1本でもけっこうふくらんでしまいます。細いペンでも満タンに入れますと、パンパンになって、持ち歩くのはかなり怖いように思います。
 ある程度の本数が入るペンケースは欲しいけれど、コンパクトであるに越したことはない。結局、面白味に欠けるけれどもペリカン純正のケースなんかが条件を満たすもの、ということになるのでしょう。あとは、マッジョーレなんかも気にはなっております。
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 風の噂では、岐阜の木工家と神戸の鞄職人が手を組んで、10本収納の素敵なケースをつくる計画があるのだとか・・・。実際、ある程度まで進んではいるようですし、どちらもけったいな太いペンをお持ちですから、期待できそうです。10本収納ではとても足りないのですが、持ち歩くペンを厳選する能力が身について良いかもしれません。そして、そのケースに入らないペンをどんどんお嫁に出すことが出来れば、もっと良いのですが・・・。

2008年11月11日 (火)

ならぶ

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 飼い主が帰宅したのを、自動車の音で聞き分け、玄関の方を向いて待つ「くま(仮名)」さん。で、ケージから出してもらうと、食卓に着いた飼い主の傍らに座ります。これが、飼い主と同じ方を向いて座るのなら賢いわんちゃんですが、この子は飼い主を見つめて、お相伴にあずかろうという気持ち全開です。あごがブレて写っているのが何よりの証拠です。
 さて、今日は年に1回だけ、同じ数字が4つ並ぶという日。平成11年11月11日以来、ポッキー&プリッツの日として日本記念日協会にも認定されているそうです。そういえば学校でも、お昼の11時過ぎには、デジタル時計をじっと見つめて、11月11日の11時11分、という瞬間を見届けようとしていた生徒が何人かおりました。まぁ、せっかくですから、見届けるまで黙って見守り、いっしょに「おぉぅ」と喜んであげました。妻も同じようなことをしていたようで、娘に話してあきれられておりましたので、私は黙っておりました。
 4つ並ぶ、そして今日のカテゴリーはマニアック、とくれば、これはもう、萬年筆が4本くるのだろう、と期待されてしまいます。4本のヘミングウェイなんていう、あまりにも有名なお題もあることですし。
 そういうことで、帰宅する車中、さてどの4本で行こうかな、などとつらつら考えておりました。真っ先に思いついたのが、PILOTカスタムの軸が違う奴を4本、というもの。でも、昨日もPILOTでしたので、ちょっとアレかな、と。その他、単に4色ボールペンを紹介、というのも考えましたが、LAMY4ペンを紹介済みなので、あとはロットリングのフォーインワンしかなく、こいつは真っ黒で地味ときています。
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 ばらばらの萬年筆を4本並べて、はい、共通点は?なんていうネタも、ありがちで面白味に欠けます。そこで、原点回帰、最初に思いついたPILOTカスタムを4本並べる、というところに戻って、M800系列のペンをならべてみます。グリコさんのアイディアを頂戴して、6本並べて11月11日11時に公開、といきましょう。
 写真右から、ハンティング(pf-F)、M800黒軸(14C-3B)、M800緑軸(20C-EF)、デモンストレータ(M)、シャルロッテ(BB)、イカルス(EN-F)です。M800系列のペンは本当にバランスが良く、書きやすいので気に入っております。ペン先のバリエーションによって、同じ軸、同じ字幅でも味わいが異なるところもまたおもしろいのです。
 しかし、我ながらよく集めました。ここに出ていないM800系列のペン?・・・それはまたの機会に。
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2008年11月10日 (月)

のびる

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 ケージに手をかけて、精一杯伸びている「ちち(仮名)」さん。日増しに、ケージから上にはみ出す量が増えてきているように思われます。動きが激しいので、狙ったフレームに収まっておりません・・・。
 この時期、中学校では生徒と保護者、そして担任による三者懇談が行われます。受験校決定に向けての話し合いをするのですが、受験校を決定するのは生徒、そして保護者であり、担任はアドバイザーに過ぎません。けれど、アドバイスをするためにはそれなりの準備が必要です。
 どんな高校があって、それぞれの特徴は何か、通うのは楽なのか大変なのか、学費は、卒業後の進路は、といったことについて、教師が集まってブリーフィングをします。ざっと100校ぐらいの私立高校について、それぞれ分担して調べてきたことを発表し、みんなで確認します。普通の先生は、3年に1度、3年生の担任をしますので、学校の名前が変わっていたり、男子校や女子校が共学校になっていたりと、面食らうことも多く、頭の中に整理して収めていくのはなかなか大変です。
 最近は、エスカレータ式に大学卒業までの7年間を過ごせますよ、というのを売り物にする学校が増えてきています。公立高校だと年間20万円ほどですむところを、80万円から100万円ほど必要になる私立高校の場合、そういった「売り物」がないと、生徒が集まりません。進学実績を上げるためには優秀な生徒に入学してもらう必要がありますから、成績優秀であれば学費免除、あるいは公立並みの学費でいいですよ、なんていう特典を掲げる学校も増えてきました。そういう動きに私立大学も呼応するようになってきており、まさに戦国時代、みんな、生き残りに必死なのです。
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 中学卒業時の成績が同じぐらいの生徒が、それぞれ公立と私立に進学した場合、3年後には私立に進学した生徒の方が学力が伸びているケースが多いようです。それだけ、私立が必死になっているということでしょう。で、最近では、それじゃいかんと公立高校が危機感を持ち始め、巻き返しにかかってきています。やや消耗戦的な感じもしますが、いい競争ではあると思います。鍛えられてどんどん学力が伸びていくなら、お金を出して通わせている親にとってはありがたいことですものね。
 と、ここまで書いて、そこらへんに転がっていたペンを手に取ってみると、なんたる偶然か、これが伸びるペンでした(わざとらしい)。
 キャップを閉めた状態では非常にコンパクトで、ペリカンのM300シリーズよりほんの少し長い程度です。これが、キャップを取りますと、首軸の部分が2センチほど伸びて、筆記状態では完全にM300より長くなります。名前は失念しましたが、我らがパイロットの少し古い製品です。
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2008年11月 9日 (日)

にほんご

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 ブレ方からおわかりのように、激しい動き。「くま(仮名)」さんと「ちち(仮名)」さん、並んで仲良くご飯を召し上がっております。時折、「くま(仮名)」さんに対して、ワンと偉そうに威嚇しながらがっつく「ちち(仮名)」さんでした。
 今日は、私の職場を準会場として日本語検定試験が行われ、私は試験監督。生徒諸君は4級、先生方は2級にそれぞれ挑戦されましたが、終了後の感想は「難しかったわぁ」というのがほとんどでした。
 昨年度から始まった日本語検定「語検」、知名度という点ではまだまだですが、じわじわとその存在が知られるようになってきており、受けてみたいという人も増えてきております。0731nihos
私立の学校などでは、学年ぐるみ、学校ぐるみで受検するというところも出てきております。今年は、イメージキャラクター「にほごん」も登場。次第に盛り上がってきている資格検定です。
 で、午後からは1級と2級のテスト。昨年の第1回検定で、夫婦揃って2級に合格し、1級への挑戦資格を得た私たちは、それ以来、1級への挑戦を続けておりますが、私が辛うじて準1級の認定をいただいたところで足踏みです。今年6月の第3回検定は忙しくて申し込みを忘れるという大チョンボでしたので、1級への挑戦はこれが2回目です。もうお一人は生徒のお母様。お仕事が終わって駆けつけてくださいました。初受検ということで、肩慣らしに3級での挑戦です。試験監督を交代してもらって、いざスタート。ん~、むずかしい。カルトクイズっぽい感じです。こんな言葉や表現、あったのかしらん、というようなのがどんどん出てきます。
 現在、私が日本語検定準1級、妻は漢字検定準1級。果たしてどちらが先に1級を取るんじゃ、という静かな争いであります。子供たちも表面上はあきれておりますが、これも教育と信じております。大人になっても、勉強は終わらないんだよ、という。ね。
 無事にすべてのテストが終わりましたので、答案用紙などを厳封して事務局へ発送して、無事完了となりました。
 やれやれ、と晩ご飯を食べに入った回転寿司屋さん。関西ローカルの朝のラジオ番組で名前の売れた水産会社がやっていまして、なかなかのクォリティです。100円のお皿はほとんどなく、300円やら500円やら流れておりますが、まずまず値段なりのことはあります。
 さて、あとは、約1ヶ月後の合否発表を待つだけです。クリスマスの頃には、どこが合ってごどこが間違いだったか、というカルテ、それにもし合格していればその級の認定証が送られてくることになっております。次回の日本語検定は来年6月中下旬。皆さんも一度、挑戦してみられては?
 では、にほんご、ということで、ペアになったパイロット製の萬年筆を。ショートサイズで、今でいうファンシー文具的なノリなのでしょうか、この手のペンでは、キャップに装飾を施したものをよく見かけます。
 デッドストックの状態で入手してそのままですので、何もわかりませんが、まぁ無難な書き味なんだろうと思います。可もなく不可もなく、という状態で使い始めて、遠慮なくどんどん使い、気がついたら手放せないほどすばらしい書き味になっていた、という、萬年筆にとっては幸せな時代のペンです。両親の抽斗にも、こういうのが何本かはいっていたのを見た記憶があります。
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2008年11月 8日 (土)

竜王戦

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 県内の中学生が集まって将棋の対局をする大会、竜王戦が行われたのにちなんで、「くま(仮名)」さんも王手っ? まさか、ね。やっぱりこれはお手っ?でしょうか。
 私のところの生徒、手違いで参加申し込みがされていなかったのですが、関係者のご配慮により参加させていただくことが出来ました。やれやれ、とりあえず参加できた、と喜んでおりましたら、これが強い強い。次々と対戦相手を破って、予選グループの首位に。準決勝で惜しくも敗れ3位となりましたが、これだけの成績を残すとは思いませんでした。これぞまさしく、ひょうたんから駒、ですなぁ。
 で、その後は職場へ。昨日の退勤間際に同僚から依頼されていたPCの健康チェック。やってみると出るわ出るわ、マルウェアの大安売りです。バックドアを開ける奴とか、何をするのかわからないトロイの木馬とか、いっぱい出てきます。しかも、このPCからリムーバブルメディア経由であっちこっちにファイルが配布されていたという事実。どこからもらってきたのか知りませんが、ええかげん、インターネットしてないからウィルス大丈夫、ってな認識は捨てるべきでしょうね。
 今や、USBメモリなんかは相当危険な感染源だと思います。検疫しても検疫してもキリがないので、怪しいPCはどんどん再インストールしていくことにしました。また余計な時間が取られてしまいますが、安心にはかえられません。
 で、気分転換に夕刻から神戸へ。妻も一緒なので、買い物はしないであろうという自信を胸にpen and message.へ。いやぁ、いつもながら、妖しい輝きを放っている委託販売品のショウケース。これ、考えてみるとお店の中の一等地にあるんですね。
 かつて私のペンケースに収まっていた、「7:3分けのイリジウム」を持つウォーターマン・ルマン100オペラと奇妙な再会。書きやすいペンですが、この書きやすさが仇となり、おもしろくないので手放そう、となったペンです。
 オークションと違い、愛用のペンが萬年筆愛好者の手元で大切にされている、という安心感が得られるところが、このお店に販売を委託する最大のメリットだと思いますが、そのことを確認できた再会でした。
 で、珈琲をいただき、取り寄せをお願いしていた筆記具を受け取って、では帰りますとバッグを肩にかけて立ち上がったとき、妖しい光が・・・。まともに目を射られて、つい、口にしてはいけない一言が出てしまったのです。
 「これ、何ですか?」「あ、それは銀ですね。出しましょうか?」
 スネークマンショウを思い出させるこのやりとり。ん?スネークマンショウでは、「お使いになりますか?」だったはず。
「モンブラン、ペリカン、パーカー、パイロット、プラチナ・・・まぁ、どれをお使いになっても、同じようなモンですけどね。」「じゃこれください」「はい、セーラーですね。」
 妖しい光を放っていたのは、丸善のセンチュリー。シルバーの胴軸に何か塗られていて、銀色ではなく、青黒く輝いております。前回、お店にお邪魔したときから、ちらちらと気になっていたのですが、そのときすでに魅入られていたのでしょう。
 とにかくスムーズなペン先。ずしりと重い軸。何よりも、銀。時節柄、極黒を入れて宛名を書くペンが必要だから、というのが、稟議の内容でしたが、すでに妻はあきれ顔。「何本手あるん?」攻撃すら出ません。写真がうまくないので伝わりにくいのですが、この妖しい輝き、皆さんも見つけたら即保護ですよ・・・。
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2008年11月 7日 (金)

わすれもの

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 ん? どうしたの? ってな無邪気な表情でくつろぐ「ちち(仮名)」さん。きゃわいいのぉ、とニヤついていると、直後にムクッと起きあがって、遊ばんかいっ、こらっ!とばかりキャンキャン吠えまくるので、飼い主としては、少々腹立たしくなるのです。「くま(仮名)」さんはこんなにおとなしいのに・・・って、昔からそうだったんでしょうか? 家族は否定します。「くま(仮名)」もたいがいやったでぇ~、と。
 今日は同僚と呑んでおりました。小洒落たイタリア料理店での全体会のあと、精鋭部隊は2次会へと展開します。目指すのは、おいしいカレーを出すけれど、呑まないと食べさせてもらえない、というお店です。私はハンドルキーパーでしたので、代表者にしこたま呑んでもらって、無事、絶品のカレーをいただきました。お酒を呑みながらこしっかりとしたコース料理を食べたあとの「仕上げ」としてつくられているので、ルーはしゃぶしゃぶですが、これが実にうまい。満足度大です。
 カレーをいただく直前に、駐車場の門限が迫ってきたので、車を移動させるためにいったんお店を出ました。時刻は午後11時前。近くにある我が母校(大学)で学園祭が開かれているせいか、そこここに運動用の服を着た学生風の人がおります。これがまた何とも小汚い。思わずスイッチがおっさんモードに切り替わってしまい、ぶつぶつと彼女らに呪いの言葉をかけてしまいました。
 身につけているものが汚れている、といった話ではありません。立ち居振る舞いが汚いのです。酔っぱらって、大声を出して、吐きたくなると目の前にあるマクドナルドのトイレに駆け込む・・・あぁ、なんて汚いのでしょう。
 ほんまにもぅ、最近の学生は・・・と思いかけて、息が止まりそうになりました。すっかり忘れておりましたが、私もその昔、学生だったのです。きっと、眼前の彼女らや彼らよりも数段小汚い、いや、きったない学生だったことでしょう。
 思い出は美しすぎる、と申しますが、それは真実なのかもしれません。飼い犬のことにしろ、自分自身のことにしろ、いいことばかりが美しい思い出として残っているのですね。事実、知り合いに若い人や学生さんはいっぱいおりますが、皆さん溌剌として、凛としたところをお持ちです。学生だった頃の私より、よっぽどすばらしいのです。
 ほんとうに、人間って勝手なものだなぁ、と改めて実感しました。年配の人間が若い人に苦言を呈する、それは本当に難しいことで、熟考したうえで的確になされなければ、意味が無いどころか害になるものだろうなぁ、と考えさせられたことでした。
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 ここはひとつ、しっかり反省しよう、と自分の胸に手をあてたところ、手にあたってきたものがありました。ネクタイピンです。
 ですが、肝心のネクタイを挟む部分より、別の部分の方が立派です。タイピンにメカニカルペンシルが付いているのか、メカニカルペンシルがタイピンをも兼ねているのか、その辺は不明ですが、繰り出し式でちゃんと機能するものです。芯の太さは0.9ミリか、ひょっとしたらもう少しあるかもしれません。
 今のところ、この変態なネクタイピンに目をとめた生徒はいません。合う芯を入れておいて、メモでもとるときにサッと伸ばして・・・なんていうのをやってみたいところです。
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2008年11月 6日 (木)

おやつ

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 鼻先にカメラを突き出されても、知らん顔で寝ている「くま(仮名)」さん。お気楽極楽です。飼い主を信頼してゆったりしてくれるというのはありがたいものです。
 飼い主にとって最初の飼い犬は、「ペス(実名)」という雄の雑種犬でした。小学3年生で担任していただいた先生からもらってきたのです。4頭の仔犬の中からどれを選ぼうか、と迷っているとき、おやつタイムに。それぞれ「ゴボ天」をもらった仔犬たちの中で1頭だけ、庭の植え込みの中に駆け込んでかじっているのを見つけて、「これやっ!」と決めたのを覚えています。
 「犬なんかもろうてきて、どないすんねん」と、不満げな父でしたが、翌日には手作りの犬小屋が完成。「ペス(実名)」を一番愛していたのは父でした。彼が亡くなった翌日、無言で犬小屋を取り壊して燃やしてしまったことからも愛情のほどがうかがえます。
 当時「ペス」というのは犬の名前としてけっこう一般的なものでした。犬を飼いたいなぁ、と思っていた私は、名前はペスにしよう、ということを早くから決めておりました。いつ、どこで、その名前を知ったのか、それは今もって謎なのですが・・・。
 で、一説によると、チェコ語(ってあるんでしょうか?)では、犬のことをペスというのだそうです。チェコ語の読み書きや会話ができる知人がおりませんので、真偽を確かめるすべもありません。「ペス」というのが犬の名前としてけっこう多かったこと、じゃあペスって何なの?というあたり、何かご存じの方がいらっしゃれば是非教えていただきたいです。
 ところで、今日は何の日かな、と調べてみると、1972年に急行きたぐにの列車火災事故が起こっています。死者30名、負傷者714名を出した大事故でした。当時、列車に異常があればとにかく停車、というのが規則でした。その3年前、同じ寝台列車「日本海」が同じ北陸トンネル内で火災を起こした際には、乗務員が規則違反を承知でトンネルを出るまで走り続けたことが幸いしたのですが、当該の乗務員は褒められるどころか運転規定違反で処罰を受けていました。そうしたことも、この事故を大惨事にした原因のひとつでしょう。その後、運転規定が変更され、トンネルに各種の安全設備が設けられるようになったことは、せめてもの救いといえましょう。
 私の業界でいうなら、ゆとり教育への批判などもそうですが、正しいとされていたことが、一夜明けると間違いになっている、ということはままあります。何事も、失敗を積み上げていった先に成功がある、ということなのかもしれません。
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 さて、何とかこじつけて紹介しますのは、PILOTのジャスタスです。柔らかいペンと硬いペン、2本を1本で、という発想ですが、実は失敗作だったのかもしれない、ともいわれております。セーラーの一部のペンに見られるエンペラーのようなものがペン先の上で伸び縮みします。伸びた状態ではペン先の撓りを抑制し、縮めた状態では盛大にペン先を撓らせる、というアイディアなのですが、よほどインクフローが良くなるように調整しないと、よく撓る状態ではインクの供給が心許ない感じです。それに、撮影のためにエンペラーを出したり入れたりしているうちに、指先がインクで真っ黒に。実用面ではやはり、問題ありありです。
 もっとも、そんなに撓るペンで速書きすることはないので、インク供給がそれほど潤沢でなくてもOKです。結局は自分が気に入った硬さでいつも書いている、ということになりますけれど、話のネタとしても使えます。
 そもそもこのペン、エンペラーを最大限に伸ばした状態でもけっこう柔らかいのです。縦方向にグルーブの入った胴軸は美しく、キャップをしていてペン先が見えない状態でも十分に個性的です。実用にも十分耐える上に、趣味の対象としても特徴ある書き味を持っている、なかなかおもしろいペンです。
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2008年11月 5日 (水)

こわい

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 この自信に満ちた表情。怖いもの知らずとはこういうことでしょうか。自分の何倍も大きな飼い主より優位に立とうとして吠えている「ちち(仮名)」さんです。
 先日の実力テストを採点していて、日本の将来は暗いかもしれないなぁ、という気持ちになりました。カンニングでもないのに、同じ答、それも間違った答が続出するのです。調べてみれば、同じ塾の生徒たち。その塾では、「なぜこうなるか」を教えず、「答はこれ。しっかり暗記しなさい」という指導法で成果を上げているのです。
 その塾に通う生徒たちは、テスト前になると「誰が問題を作るのか」を異常なまでに知りたがります。塾が出題者別に傾向を把握していて、「どの先生が作問するか聞いてきなさい」と指示しているわけです。で、それにあわせた対策を授けて、点数を取らせるという寸法です。
 高いお金を払って塾に通わせている親御さんには、申し訳ない気持ちになります。先生教えて、とくれば、無料でいくらでも教えますよ。でも、「なぜそうなるのか」ということを教えようとすると生徒が逃げるのです。面倒くさいからだそうです。答さえ教えてくれればよいのだと。
 ある時期、いや今でもそうかもしれませんが、あまりにもいい加減な教師がけっこうな割合でいたために、今や、公教育の世界でも成果主義が導入されつつあります。優秀な先生には給料弾むよ、っていうわけです。その財源は、優秀でないとされた先生の給料を削ることでひねり出します。つまり、あり得ないにしても、すべての教師が優秀であれば成り立たない制度です。
 次男が保育園に通っている頃、昔の教え子が子供を預けに来ていました。今以上にひどい教師だった当時の思い出話をして、憎まれたり、恨まれたりしていないことにホッとしました。教育の成果って、何年もたってからわかる部分も大きいと思うのですが、社会の考えはそうでもないようです。今、ここで、答を出せ。それがすべてだ、と。
 う~む、困りました。甘噛みが治らない「ちち(仮名)」さん、大きくなるまで信頼関係を築きながら様子を見よう、ではいけないのですね。シバきまくって恐怖で押さえつけておとなしくさせれば、偉い飼い主なんでしょうか。それとも、さっさと見切りをつけて里子に出すか、保健所送りにするか。これ、けっして犬だけの話じゃないと思うんですが・・・。
 で、今日は、何とも結果の出ない萬年筆の紹介です。昔は、ちょっとした文房具店がオリジナルブランドの萬年筆を作って売る、なんてこともよくあったようです。今なら、万年筆の山田、みたいな感じでしょうか。これも、都内の某文具店が売り出していたものだそうです。譲ってくださった方によると、ペン先はかの兜木銀二郎さんの作であるとか。これといった特徴のない、細字のペンです。インクフローも渋めで、使うインクを選びます。こういうペンも、昔はいっぱいあって、そこそこ買われ、使われていたんですね。
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2008年11月 4日 (火)

幾星霜

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 いつになく元気のない「くま(仮名)」さん。今朝からお腹の調子が悪く、おきまりの遊んでちょうだい攻撃も出ません。長いこと生きていればそんなこともあるわなぁ、と我が子とのようにしみじみとしてしまう飼い主でありました。
 唐招提寺の宝蔵内部が一般公開されていたので、昨日、妻と次男の3人で見学に行ってきました。自宅から歩いて1時間ほどですが、曇り空でしたので車で15分。思ったほどの人出もなく、ゆっくりと拝観することが出来ました。
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 唐招提寺といえばこのショット。門をくぐるとすぐ目の前に見える金堂です。長い間、覆い屋がかけられて解体修理が行われていたのですが、現在はお堂の修理は終わり、内部では別の場所で保管・修復されていた本尊などの組み立てが行われています。で、この金堂の裏手に講堂があり、その右手にめざす宝蔵があります。隣接する、一説には正倉院より古いものといわれる経蔵と同様、校倉造りの建物です。三角形の断面を持つ木材を組み合わせて壁として、調湿効果を持たせた構造です。
 折しも、同じ奈良で正倉院展が行われておりますが、良く写真で見る正倉院、あの中に宝物はありません。同じ敷地内にある鉄筋コンクリート造りの東西2棟の宝庫に移されているのです。現在の技術では、空調設備で宝物を守っておりますが、空調も何もない、木造の、高床式、校倉造りの建物の中で、唐櫃に収められた(だけ)の宝物が、奈良時代から今日まで伝えられてきたのですから、本当にすごいことです。
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 写真のように、校倉造りの宝蔵の中へ入って見学することができました。といっても、倉庫ですから、ゆかりのある物品が説明とともに展示されているだけです。ほぅほぅと見て出てくるだけ、時間にして数分です。ですから、あぁ、行けば良かった(昨日3日まで)という方、そんなに残念がる必要はありません。
 で、帰宅しますと荷物が届いておりました。
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 この箱に入って送られてきたのは、お湯呑みではありません。湯呑みは大琳派展の会場(東京・上野)で求めました、京都 たち吉の製品です。その横の茶色いものが、この箱に収まって送られてきたのです。そう、先日紹介しましたLAMY4ペンの交換用グリップです。ブライヤーですので、例によって佐々木商店のつやふきんで磨きまくることにいたします。
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2008年11月 3日 (月)

おやすみ

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 あちこち走り回った後、ケージの中できゅんきゅん鳴いているかと思ったら、あら、寝てしまいました。犬の仔も「寝ぞろ」言うんやなぁ、と変に感心してしまいました。小さな子が入眠前に機嫌が悪くなることを、私たちは「寝ぞろ」と言うのです。滅多に撮れない「ちち(仮名)」さんの寝顔です。
 昨日の東京行き、国立博物館で開催されている「大琳派展」を見るのが本来の目的でした。同じく上野で開催中のフェルメール展、さらには東京ミッドタウンでピカソ関連の2展も・・・という欲張りな計画。その途中でWAGNER定例会の引力に負けてしまった、という次第です。
 けっこうな人出で入場制限がかかっているとの情報がありましたので、空いてくる閉館間際を狙って無事に見学完了。出会ったこともない昔の人の作品にインスパイアされて自分も描いてしまった、というのがすばらしいですね。ビンテージものの萬年筆に後世の人が感動して大切に使う、というWAGNERの精神にも通じます・・・とこじつけ。
 見終わった後は銀座へ。オープンしたばかりのケーズファクトリーさんの新店舗、C.O.U.をひやかします。こちらの製品、Webで見る限りではあまり心を動かされなかったのですが、実物を手にとって見ると、とてもいいのです。まぁ、お店に行くところからして、心のどこかで気になっていた、ということなのでしょうけれど。
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 その後、妻に奥野ビルのエレベーターを体験させてから、北欧の匠へ。成川さんの駄洒落、いつもより多めに炸裂しております。ひとしきり楽しませていただいて、伊東屋へ。フェンテ交流会のときに展示されているのを見た「螺鈿朱鷺」ですが、すでに売れてしまったようで姿なし。かわりに、一番いいところに展示されていたヤード・オ・レッドの筆記具に見とれておりました。
 「銀座相対性理論」と勝手に呼んでいるのですが、銀座でうろついている私の時計は早く進みます。遅くとも午後7時頃には東京駅にいなくてはならないので、後ろ髪を引かれつつ、せかせかと有楽町駅へ。
 東京駅で切符を確保して、さて・・・あぁっ、売り切れております。崎陽軒のシウマイ。東京から新幹線に乗って帰宅する際は、崎陽軒のシウマイにビール、というのがしきたりなのに、なんということ・・・。落胆のあまり天を仰ぎ、首を振りつつホームに上がると、おぉ、KIOSKに残っておりました、崎陽軒のシウマイ。一転してバラ色に輝くお顔で車内へ。シウマイをつまみつつ呑み、新横浜あたりで検札が終わると、眠りに落ちてしまうのですが、なぜか不思議なことに、いつも三河安城駅を通過するところで目覚めるのです。生体時計というやつでしょうか。
 で、今回は、東京へ行っても萬年筆は増えませんでした。いい傾向ですね。けっこう有意義に過ごしたと勝手に思っている3連休の中日でした。
 最後に、北欧の匠つながりで、同店で販売されているハンス・オスター作のペンケースを紹介します。萬年筆くらぶ会長、中谷でべそ氏の要望で作られたのが最初だそうですが、実にすばらしい。使われている革がいいのでかわいい、などと成川さんもおっしゃってましたが、駄洒落はともかく、素材も、つくりも、とてもいいものです。一つ一つのサイロは、モンブラン149などもクリップごと収まる太さがあります。手持ちの中でも太めのペンをさしてみました。このペンケース、閉じたときの見た目は、ホテルの引き出しに入っている聖書や小型の辞書みたいな感じで、けっこうな剛性があり、しっかりとペンを守ってくれそうな安心感があります。
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2008年11月 2日 (日)

せんせい

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 右手を挙げて宣誓している?「くま(仮名)」さん・・・な訳ないですね。こういう警戒心のない姿、室内で飼うとこうなってしまうものでしょうか。
 朝から妻と京都へ。乗ろうと思った近鉄特急が満席・・・さすが秋の行楽シーズンです。仕方なく次の特急を予約して、時間つぶしに乗った電車。どかっと座りますと、向かいの席に座っていたご婦人が隣に移動してこられたのですが・・・あ、せんせいっ!高校時代の恩師、サト子先生その人でありました。
 倫理社会と世界史でお世話になり、特に世界史では落第寸前のところを、レポート提出を条件に掬い上げてくださった、足を向けては寝られない先生なのです。
 私が高校を卒業した後、サト子先生は英語教師への転身を目指して大学の聴講生に。これがまた、私の通っていた大学だったのですが、そこでサト子先生と同じ自主研究サークルに所属していたのが私の妻なのです。我が家から歩いても行ける距離にお住まいなのにもかかわらず、実に10年以上もご無沙汰でありました。
 電車が駅に着くまでの束の間、互いの近況報告をしてのお別れでしたが、昔と変わらず実にお元気な姿、何とも嬉しい気持ちになりました。

 サト子先生とお別れして、京都へ向かい、さらに乗り換えて着いた先は恵比寿。萬年筆研究会の定例会が開かれているEBISU303では、いつものように賑やかな交歓・・・。妻もWAGNERに入会して、いつものようにNさんのコレクションに見入っておりました。
 中でも、PILOTウルトラスーパーにシャープペンシルがあった、というのが衝撃。あっても不思議はないわけですから、まぁうかつであったというか、思い込みは怖いというか・・・。

 そのほかにも知らなかったことを色々と教えていただき、Nさんとの浅からぬ縁に感謝・・・というとき、その人は入って来られたのでした。せんせい・・・中園宏大先生です。緊張しつつご挨拶して、Nさんも交えての興味深いお話の数々。もし、フェンテの集いでお見かけしていたとしても、こんなにじっくりと、お近くでお話しさせていただくことは出来なかったでしょう。これも予定していた列車に乗れなかったからこそ、の出会いです。
 調整中の師匠が、「写真写真」とおっしゃっていたのですが、まさか、中園先生のお写真撮るわけにもいかず、さりとてツーショットしてくださいも失礼かと・・・。いい思い出は自分の胸に、というところです。
 で、忘れそうになりましたが、見せていただいたPILOTウルトラスーパー、金キャップの萬年筆とシャープペンシルです。ボディ、キャップともに漆塗りのウルトラスーパーは1本持っていますが、この金キャップ、以前オークションで競り負けて以来、目の前に出てきません。グレーのボディを持つものに至っては、幻のまた幻。まぁ、1本でも持っているだけ、変なんでしょうけれど。
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2008年11月 1日 (土)

つながり

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 じっとお座りしている「ちち(仮名)」さん。彼女は人の目があると常に激しく動いているので、こういうショットはなかなか撮れません。今日はお疲れなのか、珍しくお腹を見せて寝ているのでパチリ、のつもりが、レンズを見るなりササッと起き上がってお座り。寝姿撮影は、また「ちち(仮名)」さんが疲れて寝ている時を狙うしかありません。
 飼い主もまた、今日はお疲れです。地域の自治会や防災協議会が主催するお祭りに学校も参加し、生徒たちがうどんやフランクフルトを販売する屋台を運営しました。教員はそのサポートです。うどんですから火や熱湯の側での作業。肝心のうどん玉を湯に通す作業はすべて校長が担当。剣道五段の錬士ゆえ、左手のグリップは抜群で、300食ものうどん玉を一人で湯に通し、振り切っておりました。
 わが職場、実は梁山泊では?と思うほど多士済々です。お好み焼き屋さんにある、鉄板のはまったテーブルを自宅に持っている教頭、大型免許所持でトラックの運転は任せて、という飼い主。うどんの出汁の味には人一倍うるさく、この人に任せておけば味がぶれない、という人。生徒から見ても、日頃と違う教員の姿が見られて面白かったことでしょう。
 模擬店のほか、生徒有志の集まりによる器楽合奏とか、ギターマンドリン部の演奏に、それとコラボした合唱同好会の発表などもやりました。演奏中は黒山の人だかり。地域と学校との「つながり」が、ここから深まっていけば、と思います。Hptimage_2
 ただ、演奏関係の機材を運搬するのが大変で、飼い主は模擬店を手伝うどころではなく、ほとんど1日中、トラックと箱バンを乗り換えながら運搬に従事しておりました。もともと、学校は、運動場に車を乗り入れるようにはできていません。そこに無理やりトラックを乗り入れるので、隘路になっているところでは助手席に乗った人から悲鳴が出ておりましたが、無事故で乗り切れたので良しとしましょう。けれども、借り物のトラックを返却して帰宅すると、精神的な疲労がドッと出て寝込んでしまいました。
 芸術の秋、東京では琳派展にピカソ展、フェルメール関係の展示など、美術大好きでなくても「見たい!」と思わせる催しがいっぱい。日本全国から正倉院展に人が来ている時期、ここは逆に東京に行ってみようかな・・・などと考え始めると、おぉ、疲れがとれていくような気がします(実際にはもっと疲れるはずなんですが)。
 で、芸術的な萬年筆はないのか・・・と考えていると、ぴんぽ~んと宅配便が到着。おぉ、これこれ、と写真を撮ってみました。ウォーターマンのこのペン、出品者が名前を知らないというのに、写真を見てレタロンと決めつけて落札したものです。間違っていたらお教えください。金一色のペン先は硬く、吸入式でもない、好きでないペンの条件に合致しますが、こいつは美しいし、銀製なので許しましょう。
 手持ちのペンは銀製のものが多く、「毒舌のあんたが使うと、銀が曇るんとちゃうか?」などと、付き合いの長い同僚に言われるのです。ふん、そういうあんたの毒に早く気づかんと危ないから、銀製品を持ってるんやでぇ~。
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