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2008年9月22日 (月)

柔らかい!

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  足もとへ いつ来たりしよ 蝸牛
  Little snail when did you come to my feet?

 雨上がりの朝、玄関を出てみると、門へと下る階段に見事な蝸牛が。これほど立派な蝸牛を見たのは久しぶりです。

 同じく一茶の句に、
  蝸牛 そろそろ登れ 富士の山
 
 というのもありますが、写真の蝸牛さんは柔らかい体をうまく使って、ゆっくりと、しかし確実に、富士山どころか、垂直に切り立った石段を登っています。蝸牛というほどですからノロいのかというとそうでもなく、ちょっと目を離している間にどこかへ姿を消しておりました。

 柔らかい、というのは、とってもイメージのいい言葉です。海外ではけなす言葉だという「頭が柔らかい」も、日本ではほめ言葉。日本発の国際的な競技である柔道は「柔よく剛を制(征)す」ですね。

 我が家の「くま(仮名)」さんも、けっこう体は柔らかい方です。というか、犬はたいがいそうですね。人間だと、整体師の先生に叱られてしまうような姿勢で、気持ちよさそうに眠っております。
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 萬年筆のペン先もまた、柔らかいものが喜ばれることが多いのですが、今、普通に手に入る萬年筆で、柔らかいペン先のものなどほとんどありません。どれもみな紙に置くとコツンといいそうなほど硬いのです。インクフローをよくしたりして、なめらかにかけるようにしてあると、書き味は柔らかく感じられますが、ペン先がしなるような柔らかさではありません。

 柔らかいペン先、というと判で押したようにペリカンM1000が出てくるので、あえて外して、PILOTの70周年記念万年筆です。
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 割れてます。ものの見事に、パッカーンと割れてます。パッと見ただけでは同じペンですが、ペン先の刻印が違います。
 上の写真のペンは、ボールペンなんかに慣れた人に書いてもらうとすぐにこうなります。実際、そういう人ではインクが出ず、かけないこともあります。これこそ、真に柔らかいペンです。何となく、筆で書いているような気分にさせてくれます。
 同じ人に、下の写真のペンで書いてもらうと、写真ほどには割れません。現行のカスタムカエデについているものとも見比べてみましたが、明らかに違う、けっこう珍しいペン先です。PILOT70周年は、柔らかすぎて評判が悪く、一部の在庫は普通のカスタムと同じようなペン先に交換されて売られた、などとも云われていますが、その真偽のほどや、いったい何が普通のペン先なのか、よくわかりません。

 むしゃくしゃしているときなど、このペンで優雅に文字を書くと、すぅ~っと気分が落ち着いてくる、それだけは確かです。

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コメント

確かに、しなるほど柔らかいペン先はほとんど見かけませんね。

幸い、ヴィンテージの万年筆とつけペンが非常に柔らかく、しなってくれるので、柔らかい世界も知っており、それもまたいい…。

 ビンテージものでも、本当にいたわってやらねば、と思うほど柔らかいものと、けっこうタフに感じられるものとがあるそうですね。そういう世界に足を踏み入れるのは怖いですね・・・。
 ちなみに、達哉んさん最愛のペンは、カチンコチンですけれど、それがまた個性ですし。

私めもパイロットの70周年(恐らくは前期のペン先だと思いますが…)を所有しておりますが、この撓るペン先が楽しくて仕方ありませんshine

しかしこの前742のフォルカンを購入して、限界一杯まで柔らかく調整して頂いたモノを使ってみますとさらにその上を行く柔らかさ!これはスゴイ!と一人悦に入っていたのですが…

ペン先があまり柔らかすぎると文章に中々集中出来ないものだと気がつきました。しかも70周年のペン先もそれほど柔らかくないものだと思うようになってしまいました。

まだまだ柔かペン先の探求は続いていきそうです

楽しいブログいつも読ませていただいています。
柔らかいペンばかりを求めていた時期もありましたが、最近は硬くても書き味がいいというのも好きになってきています。仕事には硬いペン、私書には柔らかいペンという使い分けになりつつあります。柔らかいペンを形容するときに、「筆のような」とよく言います。実際の筆は、立てて書くことで柔らかさと弾力を発揮しますが、万年筆は寝かせて書くことで柔らかさと弾力を発揮します。同じ筆記具でも面白いものだと思います。というわけで万年筆だけでなく、筆も愛用しています。墨の匂いが好きなんです。つきみそうさん同様、すーっと落ち着きます。

 たがみさん、まいどです。柔らかいお話ですが、硬いウルトラマン、元気でやってますか?
 確かに、我々(とくくるのも失礼でしょうが)にとっては、PILOT70周年といえど柔らかすぎると云うことはないですね。初めてインクを入れた瞬間から、普通に書けてしまったので、「ありゃ、これペン先換えられたやつかな」と思ったほどです。
 聞くところに寄りますと、FAペン先は742の方が7443より柔らかいのだそうですね。一度、体験してみたいものです。

 Nagaoさん、ご無沙汰です。

 先日、仕事が終わって談笑しているとき、私の所有している萬年筆を職場のみんながとっかえひっかえ書いてみる、というイベントが自然発生しまして、そのとき、筆文字の達者な人が、ペリカンのM1000とPILOTカスタムカエデが良い、欲しいと言い出しました。その人は、その日、生まれて初めて萬年筆を持った、という人でしたので、その反応には正直、感動しました。筆と萬年筆、違いも大きいけれど共通点も多そうです。

私の場合は、だんだんと筆圧が低くなってきて、
硬かろうが、柔らかかろうが、
インクフローがあって、変に引っかからなければいいペンです。

その上は、筆圧を自由自在に操れる世界があるのだそうですが、
まだまだです。

そうなると縦にしなるペンが楽しくなるのでしょうね。

 ひろなおさん、どうもありがとうございました。何というか、あのお店でお会いするたびに何かいただいているみたいで・・・。
 そうそう、M1000のEF、出番が減っています・・・。

 筆圧を自由に操れる世界、ですか・・・。

 小筆でさらさらと美しい文字を書く人が身近にいるのですが、その人の手元を見ていると、手首から先が重力に関係なく浮いている感じです。大昔、学校で、書写の時間に、小脇に風船を抱えているつもりで書きなさい、と言われたことを思い出しました。

 

おはようございます。硬いウルトラマン、毎日仕事場で頑張ってますよ。相変わらず純正のカートリッジですが…


現場での仕事が多いので出先でインクの補充をするにはカートリッジが便利な物で!純正のインクの色はちょっと面白みに欠けるのですが、その反面、品質の安定感があるので、やはりこれかなって思って使ってます。

そうですね。

国産各メーカーが、その力はあるでしょうに、ほとんど吸入式のペンを出さないのは、カートリッジの便利さという捨てがたい魅力があるからでしょうね。ウチもPILOTは軒並みカートリッジです。

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